公開日:2012.03.02

羽毛布団を使う季節は?

「羽毛布団は、1年中使えますか?」と、羽毛布団の使える時期についてお問い合わせを頂戴します。ここでは、羽毛布団の使える季節についてお答えします。

目次

羽毛布団の使える季節

冬用の1枚物の羽毛布団は、秋口から梅雨ごろまでが、お使いになる季節の目安になります。秋口に羽毛布団を出し、梅雨時まで使うサイクルです。

冬用の羽毛布団を使う、もしくは、羽毛布団が必要な、寝室の室温の目安は、15℃以下から15℃前後まででしょう。現在の住宅事情や、空調事情を踏まえますと、季節より、寝室の室温で、羽毛布団の使える時期を決める方が、分かりやすいかもしれません。

羽毛布団をお使いになる時期は、室内の空調、保温性の好みなどにより、多少、ばらつきがあります。梅雨前の春先には、もう冬用の羽毛布団は暑すぎて、薄手の掛け布団をお使いになる方もいらっしゃれば、梅雨を過ぎ、夏の期間も1枚物の羽毛布団をお使いの方もいらっしゃいます。

夏に羽毛布団?と疑問を持たれる方も多いかと思います。夏に羽毛布団を使う方がいらっしゃる理由の一つに、夏は、羽毛布団の保温性があまり高くならない、という点があります。

羽毛布団は、布団の外側の温度によって、布団内の温度を調節します。外気が、寒いと、保温性が高まり、暖かくなると、保温性はあまり高くなりません。そのため、季節的に暖かくなっても、寝室の温度によっては、羽毛布団を1年中お使いになられる方がおられるのです。

羽毛布団の温度調節機能のしくみ

先に少しお伝えしましたが、羽毛布団の保温機能のしくみは、次のように外気温と関連しています。

羽毛が膨らむ仕組み ダウンボール

羽毛が膨らむ仕組み ダウンボール

外気温が低いと、羽毛(ダウンボール)はたっぷりと空気を含み、羽毛布団が膨らみます。膨らんだ羽毛布団は、体温から発せられる暖かな空気を、羽毛布団のマスの中に閉じ込め、羽毛布団の保温性が発揮されます。

逆に、外気温が上がると、羽毛(ダウンボール)は、膨らまず閉じたままになります。そして、通気性の良さが発揮されます。布団の中に、空気を閉じ込めず、通気性を良くするのです。

外気温度に応じて羽毛(ダウンボール)の状態が変化することが、羽毛布団の保温性や通気性の高さの秘密です。この羽毛布団の温度調整機能により、羽毛布団の使える時期は長く、季節の変化にも適用しやすいのです。

羽毛布団の使う時期の前後にすると良い、お手入れ

羽毛布団を使い始める前、しまう前に、次のひと手間をしていただくと、羽毛布団を快適にお使いいただけます。また、高価な羽毛布団を、長持ちさせることにもつながります。ぜひ、ほんのひと手間、おすすめします。

羽毛布団を使い始める前にする、お手入れ

秋口、羽毛布団の季節になり、収納していた羽毛布団を出しましたら、一度、陰干しをします。押し入れやクローゼットは、湿気がこもりやすく、収納してあった羽毛布団も湿気を帯びていることがあります。また、収納場所の匂いが布団に付着していることもあります。陰干しにより、湿気とにおいの不快さが軽減され、快適にお使いいただけます。

羽毛布団を使い終わったらする、お手入れ

春から梅雨、冬に使った羽毛布団を、押し入れなどにしまう前にも、1度、陰干しをしましょう。羽毛布団の中の湿気をしっかり乾燥させます。そのあと、羽毛布団の保管袋に入れてしまいます。詳しくは、羽毛布団の収納・保管の方法で、ご紹介しています。

保管時に、圧縮袋は、絶対に使いません。羽毛布団の中の羽毛がつぶれてしまい、お使いいただけなくなってしまいます。収納には、羽毛布団用の収納ケースを使いましょう。

羽毛布団を使わない時期に、収納するためのおすすめアイテム

羽毛布団を使わない時期は、湿気を十分に発散させた後、収納します。収納するための、おすすめアイテムです。羽毛布団を長く快適に使うために、お選びください。

羽毛布団用保管ケース

羽毛布団を安心して収納するための除湿、脱臭、防虫グッズ

 
以上、羽毛布団の使える時期についてお伝えしました。

羽毛布団の保管方法のH総裁は、→ 羽毛布団の収納・保管の方法をご覧ください。

日本は四季を楽しめる環境です。寝具も、季節に合わせて快適なものをお使いいただくことが快眠につながります。ご自身の寝室の室内環境(温度、空調など)やお好みによって、秋口から、梅雨時までを目安に、羽毛布団を使いましょう。

羽毛布団を使う季節が過ぎましたら、春、夏用の薄手の羽毛肌掛け布団(ダウンケット)、絹100%のすばらしい真綿(まわた)布団など、寝具の衣替えをされると、ぐっすりと心地よく、質の良い睡眠を楽しんでいただけます。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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