公開日:2017.06.21

スポーツ選手の親御さまにお伝えしているおすすめの寝具

スポーツ選手をお子さまに持つ親御さまから、「子供が選手として、練習の毎日という寮生活をしていて、身体の事を考えた寝具を持たせたいと思っているが、どんな寝具を持たせたらよいですか?」といった質問を頂戴します。ご家族から離れ、スポーツのために寮生活をしてらっしゃるお子さまの親御さま方で、健康管理とパフォーマンス向上のために、睡眠の質が大切なことを重々承知の方々です。ここでは、どんな寝具を選べばいいか、お答えしている内容を、ご紹介します。

寮生活をするスポーツ選手が、質の良い睡眠をとるための寝具の条件

ここでのスポーツ選手とは、若い10代から20代で、トップアスリート、もしくは、トップアスリートを目指していて、寮生活をされている方々のことです。寮生活をしていなければ、親御さんやご家族が、寝具の湿気対策や衛生管理などのサポートをすることが可能ですが、寮生活の場合、それがありません。かといって、練習や学業などで時間を費やしている中で、ご本人方が、寝具の管理に気を配るには限度があります。

寮生活をするアスリートの方が、質の良い睡眠をとるための寝具の必要条件は下記になります。

  1. 身体の疲労回復が可能な寝具
  2. 体に負担がかからない寝具
  3. 睡眠中の生理的な体温の低下、発汗量の増加に対応した寝具
  4. 手入れをしなくても、衛生的に使える寝具
  5. 干さなくても、湿気対策を気にする必要がない寝具

条件を満たす、おすすめしている寝具

ご相談をお寄せくださる親御さま方には、前に述べた条件を満たす、次の寝具をご案内しています。

  • ムアツ、整圧、エアーに代表される表面が凹凸になった快眠マットレス
  • 布団用湿気取りシート
  • 羽毛布団もしくは、ホコリの出ない化繊わたの掛け布団
  • ご自身の好みや身体に合った枕
  • お好みのタオルケット類
  • 手入れが簡単なお好みのカバー、シーツ類

です。

それぞれについて、おすすめしている理由をお伝えします。

睡眠の質を左右するマットレス

睡眠の質を一番に左右する寝具は、敷き寝具です。敷き寝具とは、ベッドマットレス、マットレス、敷き布団などの、寝ている体を支える寝具のことです。敷き寝具選びが、快眠、良質な睡眠のためには、とても大切です。

寮生活の場合、畳ベッドや一般的なコイルのベッド(ベッドマットレスが快眠を考えられた高品質であることは稀です。)でしょう。その環境で使えて、良質な睡眠を得られる敷き寝具が、快眠のために作られている、表面が凹凸の形状の健康マットレスです。

具体的には、ムアツ、整圧、エアーなどの、マットレスの表面が凹凸になっている健康マットレスです。

おすすめしている理由は、表面が凹凸の形状のマットレスがもたらす効果が、先にお伝えした、5つの条件をすべて満たしているからです。

表面が凹凸の形状のマットレスがもたらす効果は、次の3点です。

血流、リンパの流れを妨げない

ムアツ、整圧、エアーに代表される表面が凹凸になった寝具は、その形状により、身体がマットレスに密着していません。そのため、背中の毛細血管がつぶれたり、圧迫を与えないため、血流やリンパの流れを妨げないのです。血流、リンパの流れがスムーズに流れると、疲労回復もしっかり可能になります。

これにより、満たされる条件は、先の

1.身体の疲労回復が可能な寝具
2.体に負担がかからない寝具

になります。
 

寝がえりを打つ回数が減る

体が密着し、さらには、腰が沈んでしまうような敷き布団やマットレスに眠ると、寝がえりを一晩のうちに、50~60回もしてしまうということが伝えらています。寝返りを打つことで、身体の圧迫を回避しているわけですが、一方、内臓にも負担が掛かり、熟睡を妨げていることにもなります。

凹凸形状のマットレス、具体的には、ムアツふとんの場合、寝返りの回数が、15~30回とメーカーの検証結果が出ています。寝返りのたびに起こる内臓への負担が減少されます。また、寝返りの回数の減少により、仰向けに寝ている睡眠時間が、一晩の睡眠時間の60%となり、熟睡の時間が増えることにつながります。(寝がえりを50-60回繰り返す場合は、仰向けで寝ている睡眠時間は、一晩の睡眠時間の15%)

寝返りを打つことは、快適な睡眠のために必要ともいわれていますが、身体に圧迫がなく、暑さや発汗などの不快さを身体が感じなければ、寝返りを打つ必要性がないわけです。寝返りを打つ必要性を、最小限にしたのが、ムアツ、整圧、エアなどの凹凸形状のマットレスということになります。

これにより、満たされる条件は、先の

1.身体の疲労回復が可能な寝具
2.体に負担がかからない寝具
3.睡眠中の生理的な体温の低下、発汗量の増加に対応した寝具

になります。
 

湿気がこもらない、蒸れない

ムアツ、整圧、エアーに代表される表面が凹凸になった寝具は、上質なポリウレタンフォームで、凹凸形状になっているため、湿気をマットレスの中にこもらせません。一般的な敷き布団は、綿わた、ウールわたなどが使われ、吸湿性は優れていても、放湿機能がない、もしくは、限られているために、どうして湿気が寝具の中にこもってしまいます。

湿気のこもった敷き布団は、干したり、ふとん乾燥機を使い、湿気を発散させる必要があります。湿気がこもった寝具で眠ると、発汗性がさらに高まり不快さを感じたり、湿気が冷たくなり身体を冷やしたりして、熟睡の妨げになります。また、カビ、ダニなどが発生する原因となり、不衛生になるからです。

湿気がこもらないマットレスにより、満たされる条件は、先の

3.睡眠中の生理的な体温の低下、発汗量の増加に対応した寝具
4.手入れをしなくても、衛生的に使える寝具
5.干さなくても、湿気対策を気にする必要がない寝具

になります。
 
表面が凹凸状のムアツ、整圧、エアーなどの健康マットレスは、上記のほかにも、ホコリがたたない、ダニを寄せ付けないですとか、寝姿勢を正しく保つなどの、快眠のために良い条件もございます。

寝具用湿気取りシート

寝具の手入れに掛ける時間は、ほぼ無い条件での生活をしてらっしゃることでしょう。手間をかけずに、寝具の気対策ができるのが、寝具用湿気取りシートになります。

凹凸形状の快眠マットレスの下に敷いて使います。敷くだけで、湿気を吸い取りますので、マットレスの下の畳やベッドマットレス、または、フローリングがかびたり、湿気により傷んだりすることがありません。

これにより、満たされる条件は、先の

4.手入れをしなくても、衛生的に使える寝具
5.干さなくても、湿気対策を気にする必要がない寝具

になります。
 

羽毛布団もしくは、ホコリの出ない化繊わたの掛け布団

掛け布団は、軽くて保温性の高いものが、体に負担がかからず、熟睡を可能にします。上質な羽毛布団、もしくは、ホコリの出ない化繊わたの掛け布団が、その条件を満たします。いずれも、寝具の手入れが必要ありませんので、掛け布団には最適です。

これにより、満たされる条件は、先の

3.睡眠中の生理的な体温の低下、発汗量の増加に対応した寝具
4.手入れをしなくても、衛生的に使える寝具
5.干さなくても、湿気対策を気にする必要がない寝具

になります。
 

ご自身の好みや身体に合った枕

最適な枕は、個人差が大変ありますので、必ず、お子さまご自身で選んでいただくことをおすすめしています。好みの固さ、身体に合った高さの枕は、睡眠の質に影響します。枕の固さの好み、首、背中の形状による適した高さは、ご本人が実際に試さないと選べません。お忙しいアスリート生活と思いますが、気に入った枕、適した枕をご自身で選んで、持たせてあげてください。

条件としては、高さ調節が、ご自身で可能なものをお選びになることもおすすめしています。体調、季節によって、枕の適した高さが変わることは多くあり、簡単に高さ調整をご自分でできることが、快眠につながるからです。

これにより、満たされる条件は、先の

1.身体の疲労回復が可能な寝具
2.体に負担がかからない寝具

になります。
 

タオルケット、カバー、シーツ類

補助寝具となる、タオルケットは、好みの素材や掛け心地でお選びください。カバーシーツ類は、好みの肌ざわりはもとより、お手入れのしやすいもの、乾きやすい素材をお選びになることをおすすめしています。

肌に実際に触れるものになりますので、好みの素材で選ぶのが、心地よく眠ることにもつながります。

以上が、スポーツ選手をお子さまに持つ親御さまへお伝えしている、寮生活で質の良い睡眠ができる寝具のご回答になります。

自信を持って、今回ご紹介しているのは、実際の事例と、アスリートの親御さまとの会話の経緯があるからでございます。私どものお客さまのご子息さま方で、上記の寝具を、ジュニア時代や学生時代の寮生活で使って、先だってのリオオリンピックに出場、入賞した選手の方がいらっしゃったのも事実です。

ご相談をお受けして、色々お話をして、その結果、何をお選びになるかは、親御さまです。事例の中でも、すべてのお客さま方が、上記をお選びになっているわけではありません。この記事が、親御さま、もしくは、アスリートのお子さまご本人にとって、本当に快眠できる健康寝具を、じっくり納得してお選びできるご参考になれば幸いでございます。

寝具によって、睡眠の質は、確実に変わります。スポーツ選手、アスリートの皆さまが、寝具のプロに相談することで、寝具を選ぶという負担がなくなり、パフォーマンス向上に集中していただければと願っています。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


寝具アドバイスサービス

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