公開日:2017.08.23

敷き布団の種類別、カバー、シーツの選び方と使い方

「敷き布団は、敷き布団カバーを掛けたほうが良いですか?」「敷き布団カバーの上にシーツは必要ですか?」といった、敷き布団のカバー、シーツの使い方のお問い合わせをお客さまから頂戴します。敷き布団用のカバーやシーツは、さまざまなタイプの商品が販売されていますため、迷われることがあるようです。ここでは、敷き布団のタイプ(種類)に適した敷き布団カバー、シーツの選び方、使い方をお伝えします。寝やすく、洗濯もしやすい、使いやすいタイプをお選びになり、毎日の快眠にお役立てください。

目次

敷き布団の種類

敷き布団は、大まかに分類すると、下記の種類になります。

  • 綿わたの敷き布団(とじ糸でとじてある昔ながらの敷き布団)
  • 羊毛 100% 敷き布団
  • 羊毛混固わた敷き布団 / ポリエステル固わた敷き布団
  • ムアツふとん、ロマンスエコー、整圧敷き布団などの健康マットレス系敷き布団

敷き布団の種類に適した敷き布団カバー、シーツの選び方

それぞれの敷き布団タイプに適した、敷き布団カバーやシーツは、下記の通り、選ぶと、快適にお使いいただけます。まずは、一覧表でご確認ください。

敷き布団の種類、タイプ敷き布団カバーやシーツの種類
綿わたの敷き布団敷き布団カバー + フラットシーツかワンタッチシーツ
羊毛 100% 敷き布団敷き布団カバー + フラットシーツかワンタッチシーツ
羊毛混固わた敷き布団 / ポリエステル固わた敷き布団敷き布団カバー + フラットシーツかワンタッチシーツ
または、フラットシーツかワンタッチシーツのみ
ムアツふとん、ロマンスエコー、整圧敷き布団などの健康マットレス系敷き布団それぞれの専用シーツ (ワンタッチタイプ)

敷き布団のタイプ(種類)に適したカバー、シーツの使い方

ここからは、それぞれの敷き布団の特徴と、適した敷き布団カバーやシーツの使い方を、順を追ってお伝えします。

綿わたの敷き布団(とじ糸でとじてある昔ながらの敷き布団)

特徴

綿のわたの敷き布団は、いわゆる、昔ながらの敷き布団で、布団わたを綿サテンの側生地でくるみ、とじ糸で、側生地とわたを、とじて作られています。

カバーやシーツの使い方

綿わたの敷き布団には、敷き布団カバーを掛け、その上から、フラットシーツ、または、ワンタッチシーツを掛けてお使いください。布団も長持ちしますし、洗濯がしやすく衛生的にお休みいただけます。

綿わたの敷き布団に、敷き布団カバーを使った方が良い理由は、2点あります。

  1. 綿わたの敷き布団は、使っているうちに、側生地が破れやすいためです。敷き布団カバーを使うことで、傷みを防ぐことができます。
  2. 綿わたの敷き布団は、わたぼこりが発生しやすいためです。敷き布団カバーを掛けていれば、わたぼこりが、布団から出て、ハウスダストの原因になることを防ぐことができます。

そして、敷き布団カバーの上に、フラットシーツやワンタッチシーツ(ラップシーツ)を、重ねて使う理由は、洗濯がしやすいからです。

敷き布団カバーは、布団を袋状のカバーに入れてファスナーを閉じて使うすっぽりタイプのカバーです。敷き布団カバーの上に、直接眠ることは、もちろん可能です。ただ、カバーの取り外しや、装着が、大変面倒です。洗濯のたびに、カバーを頻繁に外したり、入れ直したりする必要があります。最低、週に一度は洗濯したい敷き布団のシーツ類ですので、大変面倒な作業になります。

敷き布団カバーに比べ、フラットシーツや、ワンタッチシーツは、装着が簡単です。洗濯を、楽にしていただけます。

シーツやカバーのサイズ

敷き布団カバーのサイズは、普通シングルサイズをお使いの方は、105x205cm、綿わた敷き布団ロングサイズは、105x215cmをお使いください。ダブルサイズは、140x215cmです。

ワンタッチシーツは、普通シングルサイズは、105x205cm、綿わた敷き布団ロングサイズは、 105x215cm をお使いください。ダブルサイズは、140x215cmです。

フラットシーツは、和シングルの150x250cm になります。フラットシーツは、メーカーにより、和シングルでも数cm 異なることがありますが、近いものをお選びください。

羊毛 100% 敷き布団

特徴

羊毛 100% 敷き布団とは、敷き布団の中わたに羊毛(ウール100%)を使った敷き布団です。固わたなどが入っていないため、たたみやすく、持ちやすく、また、綿わたの敷き布団よりも軽いため、布団の上げ下ろしがしやすい敷き布団です。

仕様は、綿わたの敷き布団と同じような、とじ糸で閉じてあるタイプと、固わた敷き布団のように、しっかりとキルトしてあるタイプがあります。

側生地は、綿サテンや、綿の厚地のブロード生地、綿ニットなどが使われます。

綿わたの敷き布団に比べますと、側生地や仕様による耐久性は少し高くなりますが、固わたが入っていない分、持ち運びのたびに布団が曲がることで布団に負担がかかり、劣化の原因になります。

カバーやシーツの使い方

長く使うために、羊毛敷き布団も、敷き布団カバーをかけてお使いください。特に、耐久性が気になる、側生地が綿ニットの場合や、とじ糸でとじてある仕様の場合は、敷き布団カバーをかけることで、布団の傷みを防げます。

敷き布団カバーの上からは、フラットシーツやワンタッチシーツを掛けてお使いください。理由は、綿わたの敷き布団でお伝えしたことと同様、洗濯のしやすさからです。

シーツやカバーのサイズ

敷き布団カバーのサイズは、シングルサイズをお使いの方は、105x215cm、ダブルサイズは、145x215cm をお使いください。

ワンタッチシーツは、シングルサイズは、105x215cm、ダブルサイズは、145x215cm をお使いください。

フラットシーツは、和シングルの150x250cm、ダブルサイズは、180x260cm になります。フラットシーツは、メーカーにより、数cm 異なることがありますが、近いものをお選びください。

羊毛混固わた敷き布団 / ポリエステル固わた敷き布団

特徴

羊毛混固わた敷き布団やポリエステル固わた敷き布団は、布団の中芯に、通気性や、寝心地をよくするために、固わたと呼ばれるウレタンやポリエステルを圧縮した固いわたが使われている敷き布団です。三つ折りにはなりますが、羊毛100%や、綿わたの敷き布団のように自由に折り曲がりません。両手で敷き布団を抱えても、布団は湾曲せずまっすぐなままです。

仕様は、機械で製造されていますので、キルトがしっかりされています。側生地も、しっかりした生地が使われています。仕様と側生地による敷き布団の耐久性は、綿わたや羊毛100%の敷き布団に比べて高くなります。

シーツやカバーの使い方

固わたの敷き布団は、敷き布団カバーを掛けなくても、お使いいただけます。ただ、布団を、より長く使うためには、固わた敷き布団にも、敷き布団カバーをお掛けになることをおすすめいたします。

シーツは、フラットシーツか、ワンタッチシーツをお使いください。ワンタッチシーツは、サイズが合っていれば、装着したまま布団の上げ下ろしができます。フラットシーツは、布団を敷くたびに、シーツをきちんと敷き直す必要があります。もし、フラットシーツとワンタッチシーツのどちらかを迷われる場合は、ワンタッチシーツをおすすめします。毎日の布団を敷く際の、使い勝手が大変楽です。

シーツやカバーのサイズ

敷き布団カバーのサイズは、シングルサイズをお使いの方は、105x215cm、ダブルサイズは、145x215cm をお使いください。

ワンタッチシーツは、シングルサイズは、105x215cm、ダブルサイズは、145x215cm をお使いください。

フラットシーツは、和シングルの150x250cm、ダブルサイズは、180x260cm になります。フラットシーツは、メーカーにより、数cm 異なることがありますが、近いものをお選びください。

ムアツふとん、ロマンスエコー、整圧敷き布団などの健康マットレス系敷き布団

特徴

ムアツふとんや西川エアーなど、健康マットレス系の敷き布団は、一定の厚みがあり、長方形のマットレスタイプの睡眠の質を高めるための敷き布団です。三つ折りや丸めてバンドでとめるタイプなどがあります。いずれも、押し入れに入る大きさに作られ、上げ下ろしが可能な重さです。

シーツやカバーの使い方

健康マットレス系敷き布団は、通常の敷き布団と異なり、角は直角で、厚みがありますので、きちんと装着可能な専用のシーツがあります。いずれも、底部にゴムが入ったワンタッチタイプのシーツです。

このタイプの敷き布団には、専用シーツを使いましょう。サイズもぴったり合い、使い勝手もとても良いです。それぞれの健康マットレス敷き布団のメーカーが製造販売している専用シーツもありますし、それ以外のシーツメーカーが、サイズや仕様を同様に製造し、お求めやすい価格で販売しているシーツもございます。

シーツのサイズや説明書きをご確認いただき、お使いやすい、お求めやすいシーツをお使いください。

健康マットレス系敷き布団には、敷き布団カバーは、必要ありません。マットレス系敷き布団の側生地が傷んだ場合は、専用のファスナータイプの側生地が、各メーカーから販売されていますので、そちらをお求めになり、交換してお使いいただけます。

シーツやカバーのサイズ

それぞれの健康マットレス敷き布団によって、幅、厚み、長さが、異なりますので、シーツのサイズは、お使いのマットレス敷き布団をご確認くださいませ。
  
(それぞれの敷き布団カバーやシーツのサイズは、先に述べたサイズが標準ですが、メーカーによりましては、若干異なることもございます。お求めの際には、お使いの敷き布団サイズとカバーのサイズをご確認の上お求めくださいませ。)

以上、敷き布団のタイプ別、カバー、シーツの選び方と使い方をお伝えしました。敷き布団カバーやシーツの使い方の疑問が解消されましたら幸いです。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


寝具アドバイスサービス

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