「シーツやカバー、何枚ずつ持っていればよいですか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。お一人暮らしや、ご結婚で新生活を始める方が、寝具の準備で迷われる方が多いようです。ここでは、シーツや布団カバー、ピロケースの替えを何セット用意すればよいか、と、色合わせを楽しむための、持ち方の工夫をお伝えします。
目次
シーツ、布団カバー、ピロケースの洗い替えの必要枚数
ベッドや布団、枕に使う、シーツやカバー類は、洗い替えを含め、一人当たり、2セットを、最低でも準備するようにしましょう。
用意するシーツ類の素材は、季節を問わず、年間を通じて使える、綿素材の商品を2セット、まず、そろえるようにします。綿100%のシーツでも、生地の織り方によって、肌触りが異なります。肌触りの好みで選ぶようにしましょう。素材や生地の違いに迷ったら、シーツの生地の違いを参考にしてみてください。
季節に合わせた、ひんやりシーツやあったかシーツは、新生活をスタートさせた後、必要に応じて、そろえるようにします。寝室の空調や、暑さ寒さの感じ方の違い、季節商品をお得に買うタイミングなどを考慮して、無駄がないようにしましょう。
洗い替えが必要な理由
「乾燥機があれば、すぐに乾くので、洗い替えは必要ないのでは?」と、おっしゃる方もいらっしゃいます。
乾燥機があれば、確かに、洗い替えがなくても、1~2時間で、シーツを取り換えることができます。それでも、洗い替えを準備することをおすすめします。
理由は、シーツやカバーの取り外しと、取り付けにかかる時間を短縮できるからです。
筆者自身も、乾燥機を使って、洗い替えを用意しない場合、と、洗い替えを用意して、洗濯する場合の、2パターンを体験しています。2つのパターンを比べると、洗い替えを準備したほうが、手間無く、簡単に、シーツの取り換え作業が終わります。
洗い替えがあると、シーツやカバーを取り外しながら、新しいシーツやカバーを取り付けられるからです。かかる時間と、手間と、面倒と感じるハードルが、ずっと軽減されます。
シーツやカバーの洗濯は、取り外しと取り付けが面倒だから、と、つい後回しにしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。使っていたシーツやカバーを取り外しながら、新しいものと交換してしまうと、本当に楽です。洗濯する曜日を決めて、定期的に家事のサイクルに取り入れてしまいましょう。清潔なシーツと布団カバーで、気持ち良く、気分よく、睡眠を楽しんでいただけます。
下記、ベッドをお使いの方、お布団をお使いの方別に、必要なシーツやカバーの種類と、枚数を一覧表でお伝えします。それぞれのシーツやカバーの説明のページもリンクでご覧いただけます。
お使いの敷き寝具別、必要なシーツやカバーの種類と、枚数
お使いの敷き寝具の種類 | 必要なシーツやカバーの種類 | 最低限、必要な枚数 |
---|---|---|
ベッド | ボックスシーツ | 最低一人あたり2枚 |
参考:ボックスシーツとはどんなシーツ? | ||
ベッド | 掛け布団カバー | 最低一人あたり2枚 |
参考:掛けふとんカバーのサイズの選び方 | ||
ベッド | ピロケース (枕カバー) | 最低一人あたり2枚 |
参考:枕カバーのサイズの選び方 | ||
お布団 | ワンタッチシーツ、 ラップシーツ、 または フラットシーツ | 最低一人あたり2枚 |
参考:ワンタッチシーツとは? | ||
お布団 | 敷き布団カバー | 最低一人あたり2枚 |
参考:敷き布団カバーのサイズの選び方 | ||
お布団 | 掛け布団カバー | 最低一人あたり2枚 |
参考:掛けふとんカバーのサイズの選び方 | ||
お布団 | ピロケース (枕カバー) | 最低一人あたり2枚 |
参考:枕カバーのサイズの選び方 |
ダブルやクイーンなど、二人用サイズのベッドやふとんをお使いの方は、寝具ごとに、2枚以上用意します。ピロケースは、一人当たり2枚以上用意します。
敷き布団をお使いの方へ
お布団をお使いの方は、敷き布団を、敷き布団カバーに入れて、その上から、ラップシーツ、ワンタッチシーツ、フラットシーツをかけて使うことをおすすめします。敷き布団が長持ちしますし、洗濯も楽になります。
敷き布団カバーだけを掛けて、お使いになることも、もちろん可能です。ただ、敷き布団カバーの洗濯は、取り外しと取り付けに手間がかかります。手間がかかると、洗濯することが、面倒になってしまいがちです。ラップシーツやフラットシーツは、さっと取り外して洗濯できます。心地よく眠るために、敷き布団カバーと、ラップシーツやフラットシーツの併用をおすすめします。
併用する方が、ずっと洗濯の手間が簡単です。
洗濯頻度を考慮した、洗い替えの色の持ち方の工夫
「洗い替えは、同じものをそろえればいいのかしら? 色違いも使ってみたいけど。」
シーツ、布団カバー、ピロケースを2セット用意する際、迷わず、同じ色で2セット用意する方もいらっしゃれば、せっかくなら、気分によって色を変えてみたい、という方もおられるでしょう。
もし、色違いでそろえる場合、コーディネイトができる、色の組み合わせを選んでみることをおすすめします。
理由は、シーツやピロケース、と、掛けふとんカバーでは、洗濯頻度が異なることが多いからです。汗の多い季節と、そうでない季節では、違いもありますが、おすすめする洗濯頻度は、
- シーツ、ピロケースは、1週間に1度以上
- 掛けふとんカバーは、1~2週間に1度程度
です。
洗い替えのカバー類の色を、コーディネイト可能な色をそろえることで、シーツ、ピロケース、掛けふとんカバーの洗濯頻度が異なっても、色の組み合わせを楽しんでいただけるからです。
もちろん、無地の色違いをそろえるばかりでなく、1セットは、柄物のカバー類、もう1セットは、柄物と同系色の無地のカバー類でそろえるのも一案です。
シーツやカバーは、お好みの色のほか、汚れが目立たない色や安眠できる色など、楽しく色選びをしてみましょう。豊かな睡眠で、新生活の楽しみも広がっていくでしょう。
以上です。
洗濯した、清潔なシーツや布団カバーで眠ると、本当に気持ち良いものです。洗い替えをきちんと準備して、定期的な洗濯は、手軽に、簡単に、済ませてしまいましょう。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。