公開日:2017.05.01

ボックスシーツの生地の選び方。お好み別おすすめの素材

ボックスシーツの生地の選び方

ボックスシーツの生地の選び方

ベッドのボックスシーツ、自分好みの肌触りで、寝心地がよいものを選びたいところです。とはいえ、いざ選ぶとなると、「自分の好みの肌ざわりが、なんという生地の名前なのわからなくて、迷ってしまった。」という方も多いようです。ここでは、ボックスシーツの生地の種類と、その特徴を比較してお伝えし、お好みのボックスシーツの生地や素材の選び方をご案内します。

目次

ボックスシーツの生地の種類とその特徴

ボックスシーツの生地は、素材、糸の太さ、織り方の違いで、特徴や肌触りが異なります。同じ素材でも、糸の太さや、織り方が異なれば、肌触りも違ってきます。例えば、綿(コットン)のシーツで、肌触りが滑らかなシーツもあれば、さらっとべたつかないシャキッとしたシーツがあるといった具合です。特徴と名称が分かれば、ボックスシーツの生地も選びやすくなります。

まずは、ボックスシーツに使われる素材(繊維)の種類、生地名とその肌触りの特徴をお伝えします。比較していただきやすいように、表にまとめましたので、ご覧ください。

ボックスシーツの素材、生地、肌触りの特徴比較表

素材生地名特徴、肌触り
綿ブロードさらっとしたさわやかな肌触り
綿サテン艶があり滑らかでスルスルした肌触り
綿オックス(オックスフォード)表面に凹凸があり、さらっとべたつかない肌触り
綿タオル(シンカーパイル)吸湿性があり、肌にやさしいタオルの感触
綿フランネル保温性のあるあたたかな肌触り
綿ボア起毛され保温性のあるあたたかな肌触り
綿二重ガーゼ吸水性がよく、乾きも早く、柔らかな肌触り
綿ニットTシャツのような伸びのある生地で、やわらかで優しい肌触り
ブロード通気性、吸水性、発散性に優れさらっとべたつきのない肌触り
ヘリンボーン斜めの折り目が特徴で、シャリ感とやさしさのある肌触り
シルクサテン艶と光沢がありすべるような滑らかさで、贅沢感のある肌触り
シルクニットしっとりとして、肌にもよく、やさしい贅沢な肌触り
現在、販売がない種類のシーツでございました。
現在、お使いいただけないシーツについてご紹介してしまいましたこと、誠に申し訳ございませんでした。お詫びして訂正いたします。(2018年11月7日記)
特殊生地冷感素材肌に触れるとひんやりするなど夏に特徴のなる生地
特殊生地防ダニ高織密度高密度におられ、ダニやほこりを通さない高密度におられたアレルギーの方向け
アクリルボア起毛され、保温性の高いあたたかな肌触り

糸の太さと織密度による肌触りの違い

シーツは、同じ素材でも、糸の太さや、織り方の密度によって、肌触りが異なります。糸の太さと織り方は、繊維素材の規格を表す特有の数値で示されます。糸の太さは、40番、60番など番手で表されます。織り方の密度、織密度は、スレッドカウントとも呼ばれ、400本など、本数で表されます。ボックスシーツの商品説明で、このような数値をご覧になったことがある方もいらっしゃるでしょう。

糸番は、数値が低いと太く、高いと細くなります。太い糸で織られた生地のシーツは、さらっとべたつきのない肌触りになります。細い糸は、滑らかな肌触りになります。

織密度(スレッドカウント)は、1インチの布を織りあげるのに使われている糸の本数で表されます。本数が少ないと生地目が粗くざっくりとした生地、多くなると密度が高く、生地目が綿密で、滑らかな生地になります。

生地は、糸の太さと密度(スレッドカウント)の組み合わせで仕上がる織物で、その組み合わせで風合いも異なります。例えば、細い糸で綿密に織られると、生地の表面が滑らかな生地となります。

ここでの注意点は、必ずしも、糸の太さと織密度(スレッドカウント)の数値で、品質の良しあしが決まるのではないということです。同じ糸の太さと織密度でも、素材の品質、や、仕上げの製造の工程などで、生地のグレードは変わります。綿密度の高いシーツが、とびきり滑らかな肌触りの商品もあれば、同じ綿密度の表記でも、重くて固い商品の場合がある、ということです。商品の品質の見極めは、糸番やスレッドカウントの数値のみで行わず、価格や商品の総合的な情報から判断することが大切です。

好みの肌触り、欲しい機能によるボックスシーツの生地の選び方

ここまでは、ボックスシーツの生地の説明をいたしました。これをもとに、ここからは、お好みの肌触りや、機能による生地の選び方をお伝えします。

滑らかでスルスルとした肌触りのボックスシーツが好み

綿、それも上質綿といわれる、スーピマ超長綿、エジプト綿、インド超長綿、新疆綿のサテン織のシーツや、シルクサテンのボックスシーツをお選びください。ご家庭でも洗濯ができるものがほとんどで、ベッドに入ったときに癒され感は格別です。

さっぱりとして、さらっとした肌触り、夏にも涼しいボックスシーツが好み

綿のブロードの平織り生地、オックスフォード生地、麻のブロードやヘリンボーンのシーツをお選びください。平織り生地は、素材いかんにかかわらず肌触りがさらっとしています。綿とポリエステルの混紡のブロード生地は、さらりとして乾きやすい素材ですので、お洗濯を頻繁にして清潔に使い方にも好まれます。

肌に負担の少なく、やわらかい生地のボックスシーツが好み

上質綿、超長綿のサテン織生地、綿ニット、二重ガーゼ、シルクサテン、シルクニットのシーツをお選びください。アレルギーというほどではなくても、肌が敏感という方にも、やわらかで優しい生地ですのでおすすめです。

夏に涼しくひんやり眠りたい方のボックスシーツ

特殊素材で触ると涼しく感じる冷感素材や、超高綿密度の防ダニ系素材、シルクサテン、麻素材は、ひんやりとした涼しさを感じていただけるシーツです。

汗が多くても、ちゃんと吸湿してくれるボックスシーツ

タオル素材、シンカーパイル、麻素材のボックスシーツをお選びください。汗の吸水性の高い素材で、朝まで、ぐっすりお休みいただけます。タオル、パイル素材は、タオルが好みでない方や、暑く感じてしまう方は、麻素材のほうが、涼しく感じてお休みいただけます。

冬にあったかく眠りたい方のボックスシーツ

綿のボア、タオル、シンカーパイル、フランネル、ニット、シルクのニット生地、アクリル素材のボアのシーツが暖かくお休みいただけます。秋冬限定で販売されることがほとんどですので、季節の始めにそろえることをおすすめします。売り切れてしまうことがありますので。

乾きやすいボックスシーツ

綿+ポリエステル混紡のブロード生地、特殊生地で乾きやすさが特徴の速乾生地、シルクサテンをお選びください。麻素材のシーツも乾きやすいのですが、シーツの生地の厚みによっては、乾きにくいものもありますため、商品をご確認されてお選びください。また、最近では、綿素材でも、タンブラー乾燥可能な生地のシーツが販売され始めています。乾燥機をお使いの方は、タンブラー乾燥対応のボックスシーツをお選びになることもおすすめです。

アレルギー体質の方のボックスシーツ

超高密度の特殊繊維で、薬品などを使わず、防ダニ、ほこりを通さないという特殊生地のボックスシーツがございます。名称でいうとミクロガードなどが代表的な商品名です。アレルギーの方の肌にも負担がかからずシルクのような肌触りで、体質でお困り、お悩みの方に喜ばれている商品です。

以上、頻繁におたずねいただくお好み別におすすめのボックスシーツをご案内しました。ボックスシーツの生地選びにお役立ていただければと思います。ご自分好みのボックスシーツで眠ると、ぐっすり朝まで、快適にお休みいただけます。健康のためにぜひあなた好みを見つけてください。

いざ選ぶとなると


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


寝具コンシェルジュサービス

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