公開日:2017.07.05

二人暮らしのための二人用ベッドのサイズの選び方

二人暮らしのための二人用ベッドのサイズの選び方

二人暮らしのための二人用ベッドのサイズの選び方

お二人暮らしを始めるお客さまから、「二人用のベッドは、どんなサイズのベッドがおすすめですか?」と、質問を頂戴します。大きいベッドを1台にするか、1人用を2台にした方がいいのか、どんなサイズを選んだらよいのか、を迷われている場合が多いようです。ここでは、二人用ベッドサイズの種類、と、二人用のベッドサイズの選び方をお伝えします。後半の選び方では、快適に眠れるベッドサイズ、ベッド用寝具の揃えやすさ、生活スタイルによる使い勝手の3点に分けて、詳しくお伝えしています。

目次

二人用ベッドサイズの種類

お二人で1台のベッドで眠るベッド選びでは、ベッドの大きさと、一人当たり、どのぐらいの巾が使えるのか、が気になるところです。

二人用ベッドには、

  • 二人用として市販されているベッドを1台用意するパターン
  • 一人用ベッドを2台並べて(連ねて)1枚のシーツでくるみ、大きいベッド1台として使うパターン

の、2つのパターンがあります。

それぞれの、ベッドの大きさと、一人当たりの巾をお伝えします。

市販されている二人寝用のベッドサイズ

ベッドサイズ名ベッドサイズ(cm)一人当たりの幅
ダブル140 x 20070cm
ワイドダブル150~155 x 20075-78cm
クイーン160 x 20080cm
ワイドクイーン170 x 20085cm
キング180 x 20090cm

一人用ベッドを2台のベッドを並べて使う場合のベッドサイズ

ベッドサイズ名ベッドサイズ(cm)一人当たりの幅
シングル2台200 x 200100cm
シングル + セミダブル220 x 200110cm
セミダブル2台240 x 200120cm

一人用ベッド2台を並べる場合、ベッドの木枠(ベッドのヘッドボード、足元)のデザインを慎重に選ぶことも大切です。画像のように、2台並べると中間に隙間が生じてしまうベッドのヘッドボードもあります。

1人用ベッドを2台並べて使う場合、ヘッドボードの横に出っ張りがあると隙間が生じます。

1人用ベッドを2台並べて使う場合、ヘッドボードの横に出っ張りがあると隙間が生じます。

ベッドを2台並べて1枚のシーツでくるんで大きいベッドにする場合、ヘッドボードのサイドはフラットだと隙間なく並べられます。

ベッドを2台並べて1枚のシーツでくるんで大きいベッドにする場合、ヘッドボードのサイドはフラットだと隙間なく並べられます。

また、引き出し付きベッドは、向きによっては、引き出しが使えなくなる場合があります。ベッドを2台並べて使うことが前提の場合は、ベッド本体のデザイン、特にヘッドボード、フットボードのデザインを、吟味してお選びください。

二人用ベッドサイズの選び方

ここからは、二人用のベッドサイズの選び方を、

  • ベッドサイズ
  • ボックスシーツなどのベッド用寝具の揃えやすさ
  • 生活パターンによる使い勝手

の観点からお伝えします。

ベッドサイズから選ぶ

二人用ベッドでは、ダブルベッドサイズ 140 x 200 が、おふたりで眠る場合の一番小さなサイズとなります。1人当たり、70cmの幅になります。これより狭くなると、毎日の快眠のためには、心地よくお休みいただけません。

もし、寝室のスペースに余裕があれば、ダブルサイズより幅の広い、ワイドダブル以上のサイズ(具体的には、ワイドダブル 150cm幅、クイーン 160cm幅、ワイドクイーン 170cm幅、キングサイズ 180cm幅、ワイドキング 200cm幅 など)をお選びいただくと、ゆったりと快適にお休みいただます。

寝室にベッドを設置する際は、ベッドの周りにスペースが必要です。ベッドの周りの必要スペース(ベッドから壁までに必要なスペース)を、両端にそれぞれ60cm 程度おとりください。ベッドの一方を壁につける場合は、足元の必要スペースを、50cm 程度おとりください。

寝室の大きさをふまえて、快眠できるベッドサイズ、そして、昼間の動きやすさ、寝室の掃除のしやすさなども考慮に入れて、ベッドサイズをお選びくださいませ。

ベッド用寝具の揃えやすさから選ぶ

大きいベッドになるとボックスシーツ、ベッドパッド、掛け布団など、ベッド生活に必要な寝具の販売数や種類が限られてきます。

二人用ベッドのサイズによるベッド用寝具の揃えやすさは次の順番になります。

  1. ダブルサイズ:ダブルサイズのベッド用寝具は、二人用ベッドの中では、一番手に入りやすく、また、種類も豊富です。
  2. クイーンサイズ: 160cm幅のクイーンサイズは、既製品として製造されており、ダブルサイズに比べますと、種類は少なくなりますが、手に入れやすいサイズです。
  3. キングサイズ: 180cm幅のキングサイズは、受注生産などで、大手の寝具メーカーさまも製造しており、納期に余裕をみていただければ、手に入れることが可能なサイズです。専門店などでは、独自で商品を製造し、すぐに届けられる既製商品として販売されているところもございます。
  4. ワイドダブル: 150,155cm幅のワイドダブルは、以前は比較的手に入れやすかったサイズですが、年々、製造が減っているサイズで、手に入れにくくなってきています。種類も減っています。
  5. ワイドクイーン: 170cm幅のワイドクイーンは、大手寝具メーカーさまでは、製造がないサイズになります。ベッドを販売されているメーカーさまが、そのベッド用にベッド用寝具を製造販売されているサイズです。また、専門店が、独自で商品を作り販売されていたり、海外からの輸入品を販売されたりしています。

市販されている二人用ベッドサイズは上記のとおりです。

1人用ベッドを2台並べて1台としてお使いになる場合で、寝具はそれぞれシングルサイズ、セミダブルサイズをお使いの場合は、種類も価格帯も豊富になります。寝具は、選びやすくなります。

ベッドを2台並べて、1枚のシーツでくるみ、大きいサイズのベッドとして使う場合の、寝具のそろえやすさは、次のとおりです。

  • シングル2台を並べて、1枚のシーツでくるむサイズ、ワイドキングサイズは、専門店が独自に販売されていて、こちらも現在は、既製品として、手に入れることが可能なサイズになっています。
  • シングルサイズとセミダブルサイズを2台並べて1枚のシーツでくるむサイズ、( 220x200cm )や、セミダブルを2台並べて1枚のシーツでくるむサイズ ( 240 x 200cm )は、既製品としての製造はなく、ほぼすべて、受注生産、もしくは、サイズオーダーでの対応になっています。
  • シングル2台並べる以上のサイズのベッドパッドや、掛け布団は、キングサイズをご利用いただいて問題はありません。

ベッドサイズとベッド用寝具のサイズ対応表もご参考にしなさってください。

おふたりが、それぞれ別々のベッド、シングル、セミダブルにお休みの場合は、先に述べましたとおり、種類も価格帯も豊富なため、ベッド用寝具選びに苦労されることはありません。

ベッド本体とベッドマットレスは、一度お求めになると長年使えますが、ボックスシーツをはじめとするベッド用寝具は、消耗品ですので、必ず買い替えする時期がやってきます。その際の寝具のそろえやすさも、考慮に入れて、ベッドサイズをお選びくださいませ。

生活パターンによる使い勝手から選ぶ

おふたりの生活パターンによっては、二人用の大きいサイズの1台のベッドより、お一人お一人が、それぞれのマットレスを使得る、セパレートタイプのベッドやシングルを2つ並べて大きいベッドとして使う方が、良い場合があります。

具体的には、

  • おふたりの就寝時間、起床時間が極端に違う生活パターン
  • どちらかが、寝相が悪い、寝言、いびきなどがある場合
  • ご家族が増えて、寝室の使い方が変わることが予想される場合

などです。

おふたりの就寝時間や起床時間が極端に違う場合、例えば、ダブルサイズですと、ベッドの揺れや、掛け布団の動きなどが快眠の妨げになることもあります。

毎日の生活になりますので、最初は、小さなことだと思っていたことが、後々、気に障ったり、睡眠状態に問題が生じて生活に支障を及ぼしたりといったことが起こり得ます。

寝相が悪かったり、寝言、いびき、がある場合も同様です。

生活パターンや睡眠中の癖などにより、おふたりの睡眠に支障が生じることが予想される場合は、二人用のベッドでも、ベッドマットレスがセパレートタイプのクイーンサイズやキングサイズをお選びになるか、もしくは、1人用ベッドを2台用意されてお休みになることをおすすめします。

セパレートタイプのベッドとは、ベッド本体は、クイーンサイズ、キングサイズですが、その上にのせるベッドマットレスが、2つに分かれている(クイーンサイズは、 80cm 幅が2台セット、キングサイズは、90cm幅が2台セット)ベッドのことです。こちらですと、ベッドの揺れにより、相手の方の睡眠を邪魔してしまう可能性が軽減されます。

また、ふたり暮らしから始まり、年数を経て、ご家族が増えることもございます。お子さまと3人で眠ることになったり、お子さまとお母さまが一緒に寝て、お父さまは一人で別の部屋で眠る、ということになったり、もあるでしょう。家族が増えることで、寝室の使い方が変わってくることもあります。

その点を考慮しますと、1人用ベッドを2台用意し、始めは2台並べて1枚の大きいシーツでくるみ、大きいベッド1台として使い、その後、2台別々に使うパターンは大変使い勝手が良いです。人生の流れに応じて、いつでも快適にお休みいただけます。
 

以上が、二人用ベッドの選ぶ際のポイント、選び方のコツです。

ベッドは、長年使い、高価でもあり、また、人生の3分の1の睡眠時間を過ごし、健康を支える寝具です。じっくりと長い目で選ぶことが大切です。どうぞ、お2人が共に質の良い睡眠を楽しめて、健康で仲良く暮らせる、ベッドサイズをお選びください。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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