「ダブルの掛け布団が使いにくいので、シングルの掛け布団の購入を考えています。でも、ダブルの掛け布団は、まだ使えそうで、もったいないのだけれど。」というお声を頂戴します。お子さまと添い寝するようになったり、ベッドのサイズを変えたり、寝室を分けたり、など、生活スタイルの変化で、寝具のサイズが使いづらくなってきた方からのお声が多いようです。ここでは、使いづらくなったダブルサイズの掛け布団の有効活用の方法をお伝えします。
目次
ダブルサイズの掛け布団が使いづらくなるケース
ご結婚時などに購入したダブルサイズの掛け布団が、使いづらくなってしまったというお声の例は、次のようなケースです。
- 2人で眠るのに、ダブルベッドが何となく小さく感じてきた
- 子どもと3人で眠るようになり、ダブルサイズだと、3人で寝るには小さすぎる
- 2人で寝ていたベッドを、1人ずつのベッドに分けたので、掛け布団が2枚必要になってきた
- 寝室を分けたので、もう一枚掛け布団が必要になってきた
ダブルサイズの掛け布団では不便さを感じてきていて、買い換え、もしくは、買い足しをご検討されて、私どもにお問い合わせなどを頂戴します。
その際、お客さま方が、気になさったり、ためらったりされる点があるのです。それは、今まで使っていた、ダブルサイズの掛け布団は、まだ使えるのに、もったいない、という点です。
その点に対処する方法として、今までのダブルサイズの掛け布団を、できるかぎり活用する方法を、お伝えします。
掛け布団の買い足しのパターン
ここでは、まだ使えるダブルサイズを活用しつつ、新たに掛けふとんを買い足すパターンをお伝えします。お二人で1台のベッドで寝ていたのを、2台のベッドに分ける場合の、ベッドのサイズの選び方で、買い足し方が異なってきます。
1.まずは、ダブルサイズの掛け布団をそのまま使い、新たに、もう1枚、掛け布団を買い足せばよいパターンです。
- 今までの ベッドサイズ → 新たなベッドサイズ(2台利用)
- ダブルサイズのベッド を → セミダブル + シングル
- ダブルサイズのベッド を → セミダブル x 2
- ダブルサイズのベッド を → ダブル + シングル
- ダブルサイズのベッド を → ダブル + セミダブル
上記の、3番と4番は、1つの寝室に2台置くというより、寝室を分ける場合になるでしょう。
ベッドが、セミダブルの場合、掛け布団は、ダブルサイズをお使いいただけます。そのため、セミダブルやダブルサイズのベッドには、今までお使いになっていたダブルサイズの掛け布団をそのままお使いになり、新たに、1枚、掛けふとんを買い足せばよいのです。
2.次の場合は、2枚、シングルサイズの掛け布団が必要になるパターンです。
- 今までの ベッドサイズ → 新たなベッドサイズ
- ダブルサイズのベッド を → シングル x 2
シングルベッドには、ダブルサイズの掛け布団は、大きすぎます。理由は、100cm巾のベッドに、190cm巾の掛け布団を使うと、掛け布団が大きすぎて、ずれ落ちてしまうからです。そのため、シングルの掛け布団が、2枚必要になるのです。
もし、ベッドではなく、敷き布団の場合は、掛け布団がずれ落ちることはありませんので、シングルの敷き布団に、ダブルの掛け布団を使えないことはありません。
シングルの掛けふとんが2枚必要になるとお伝えしましたが、2枚とも、新たに買い足さなくてもよい方法もございます。2枚のうち、1枚を、今までのダブルサイズを活用する方法です。2つ、お伝えします。
ダブルサイズをシングルサイズに仕立て直し
ダブルサイズの羽毛布団は、シングルのサイズにお仕立て直しをすることが可能です。羽毛布団のリフォーム、という方法です。
羽毛布団のリフォームというと、通常は、シングルサイズをシングルに、もしくは、ダブルサイズをダブルサイズに、というように、同じサイズに作り直しますが、サイズを小さくすることも可能なのです。
ダブルサイズをシングルサイズにする場合のお値段は、ダブルサイズをダブルサイズのリフォームする場合と同等程度です。ダブルサイズの掛け布団を無駄にせず、シングルの羽毛布団に生まれ変わりますので、長く活用できることになります。
仕立て直し、リフォームのご依頼は、必ず、信頼のおける寝具専門店や、寝具メーカーに相談しましょう。羽毛布団のリフォームの方法と注意点
掛けふとんカバーで手軽に活用
今までお使いになっていたダブルの掛け布団が、羽毛布団の場合で、なるべく、手間と費用をかけたくない方が、とれる案です。苦肉の策、ともいえますが、捨てがたい案でもあります。
それは、ダブルサイズの羽毛布団を、シングルの掛け布団カバーに入れてしまうことです。羽毛布団の場合は、190cm巾の羽毛布団でも、150cm巾のシングルの掛け布団カバーに入れてしまうと、入ってしまいます。
カバーに羽毛布団を入れるときは、布団がこんもりして、多少入れにくいですが、入れてしまうと、使いづらさは、あまり感じません。どうしても、手間と費用をかけたくない場合、お試しになってみてください。
以上、お二人で使っていたダブルサイズの掛け布団が、使いづらくなった場合の、ダブルの掛け布団の活用方法をお伝えしました。
生活スタイルが変わることで、ベッドを2人用から、1人用に変える場合もあるでしょう。今まで使っていた寝具をなるべく生かす方法は、あるものです。迷われた時は、どうぞ、お気軽にお近くの寝具店や寝具のプロにご相談なさってみることをおすすめします。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。