羽毛布団のリフォーム(打ち直し)とは、羽毛布団が寿命に近づき、羽毛布団の劣化がみられた際、布団の中の羽毛と側生地を交換し、おつくり直しをすることです。保温性が落ちるなど状態が悪くなった羽毛布団を、リフォームをすることで、布団を復元させて、再度、快適にお使いいただけるようになります。ここでは、羽毛布団のリフォームの方法と、その注意点をお伝えします。注意点は、とても重要なので実際にご依頼する際は、必ずご留意くださいませ。
目次
羽毛布団のリフォームの方法、手順
羽毛布団のリフォーム(うち直し)は、下記の要領で行われます。
- 羽毛布団の診断
リフォームを取り扱っている信用のおける寝具店にご連絡の上、羽毛布団をお持ちこみください。羽毛布団を診断できる販売員が、羽毛布団のリフォームが可能かどうか、診断します。通常は、羽毛布団をリフォームを取り扱っている寝具店の店頭で、専用の機械を使って、羽毛布団の中身を一部取り出し、羽毛の状態をチェックします。羽毛布団のリフォーム:店頭での診断の様子の一例
お持ちいただいた羽毛布団が、見るからに、へたって、これ以上使えない状態の場合は、中身をチェックしないこともあるかもしれません。また、状態によっては、リフォームをしても、あまり、羽毛布団の復元が期待できないこともあるかもしれません。そのような、判断を、リフォームを取り扱っている寝具店が、責任を持って、判断します。
- 可能な場合、増し羽毛をする羽毛と、側生地の種類を決めます。補なわれる羽毛と側生地には、羽毛布団同様に、品質のランクがございます。ランクの高い羽毛と側生地を選ぶと、リフォーム後に再生された羽毛布団も、上質な布団にできあがります。寝具店の方と、相談をして、吟味をされて、品質をお選びください。
- リフォームに使用する羽毛と側生地が決定しましたら、お使いの羽毛布団をお預かりし、リフォーム専門工場に送ります。
- 専門工場で、布団の側生地をはがし、中の羽毛を洗浄をして、増し羽毛をし、側生地を新しいものに交換し、羽毛布団に仕立てなおします。
- 仕上がった羽毛布団を、お客様のもとにお届けします。
- 費用につきましては、使用する羽毛、側生地によります。価格の意味でも、信頼のおける寝具店に依頼することが大切です。
期間は、季節、混雑状況によりますが、3-4週間かかります。
羽毛布団のリフォームの注意点
大切な注意点があります。羽毛布団のリフォーム(うち直し)は、必ず、安心できる、羽毛布団をお求めになられた寝具店にご相談ください。訪問業者さんや、電話による勧誘による業者さんではなく、必ず、安心できる寝具店、もしくは、メーカーさんにご相談ください。
羽毛布団のクリーニングの注意点に記載した点と同様に、訪問による羽毛布団の点検、電話による羽毛布団の点検などの営業には、応じないでください。
有名なメーカー名(例えば西川など)を名乗ったり、メーカーを装っての電話による営業が頻繁に行われています。そして、そういった営業に応じてしまったことで、さまざまな被害の実情を、私共も、そして、メーカーさまも、非常に多く耳にしております。
再度、お伝えしますが、羽毛布団のリフォームを希望される場合は、信頼している寝具店、または、信頼できるメーカーにご依頼、ご連絡ください。メーカーに連絡した場合は、メーカーから、リフォームを受け付けている寝具店を紹介していただけるはずです。
以上、羽毛布団のリフォームがどのように行われるか、と注意点についてお伝えしました。
羽毛布団のリフォームは、年々需要が増えており、技術の進歩から、利用されるお客さま方が増えております。もし、寿命に近い羽毛布団がありましたら、買い換えか、リフォームか、一度、ご検討いただくのもよいと思います。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社にて、23年間、店舗にて、お客様の寝具のご相談、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにてベッド用寝具の販売、ご相談、ご提案に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客様が快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、毎日、ぐっすり気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、明るい未来づくりを楽しんでいただけるよう、仕事をしています。