「羽毛布団って、寿命がありますか?」
羽毛布団には、寿命があります。ここでは、羽毛ふとんに寿命がある理由、寿命と判断する目安、そして、買い替え時期の目安をお伝えします。
目次
羽毛布団に寿命がある理由
羽毛布団には、寿命があります。
羽毛布団は高価なため、ずっと使えるのではないかと、誤解されている方もいらっしゃるかもしれません。羽毛布団は、手間いらずで、快適な眠りを助ける素晴らしい寝具ですが、寿命もあります。
羽毛布団に寿命がある理由は、
- 羽毛がとても繊細で、天然素材であるということ
- 羽毛が保温機能を発揮するしくみ
によります。
羽毛布団の中のダウンボールと呼ばれる羽毛は、ふわふわで、一本一本が細く柔らかで、とても繊細です。その繊細な羽毛が、閉じたり、膨らんだりして、高い保温性と優れた吸湿性と放湿性の機能を発揮します。
このような機能を数年続けた、羽毛布団の繊細な羽毛は、徐々に摩耗していきます。それに伴い、機能も低下し、保温性も失われていきます。それが、羽毛布団の寿命です。
羽毛布団の寿命を判断する目安
「羽毛布団の寿命は何年ですか?」
羽毛布団の寿命の年数は、お使いの羽毛布団のグレードや品質によって異なります。羽毛布団に使われる羽毛のグレードや品質が良い方が、布団の寿命も長くなります。
寿命年数の目安は、品質によって、5〜6年、7〜8年、10年~といったところです。その年数をめどに、お使いの羽毛布団が、下記の状態になったら、寿命が近づいてきた目安でございます。
- 襟元や、全体のおふとんが以前より膨らまなくなってきた。
- 以前より保温力が少なくなり、暖かさが感じなくなってきた。
- 側生地が破れてしまった。
上記のような症状が見受けられましたら、羽毛布団のクリーニング、リフォームなどのお手入れ、または、羽毛布団のお買い替えをお考えくださいませ。お手入れか、お買い替えかの判断は、羽毛布団をお求めになられた信用のおける寝具専門店にご相談されるのが一番です。
現在は、羽毛布団のクリーニング、リフォームの技術が高くなりましたため、適切なお手入れをすることで、寿命を伸ばすことが可能になってきています。
信用のおける寝具専門店さんでございますと、お使いの羽毛布団の状態を診断し、その状態によって、羽毛布団のクリーニング、羽毛布団のリフォームなど、どうすれば快適に羽毛布団をお使いいただけるかの適切なアドバイスをしてくださるはずです。
羽毛布団のお買い替え時期の目安
- 見た目で、なんとなく膨らみがなく、カサ高がなくなっている。
- 側生地から、羽毛が吹き出てしまっている。
- 羽毛布団の、エリ元の汚れが目で見てわかる。
- 羽毛布団の、えりもとだけ、ぺちゃんこになっている。
- なんとなく、ほこりっぽく、掛け布団から、ファイバーが出ているよう。
上記のような症状になりましたら、軽くて暖かという羽毛布団ではなくなっています。お買い替えを考える時期です。
どうぞお気軽にお近くの寝具専門店にご相談されてくださいませ。
ご注意いただきたいこと
羽毛布団のクリーニング、羽毛布団のリフォームに関しまして、電話による勧誘、訪問販売の類で、トラブルが発生しております。トラブルを避けるため、羽毛布団のクリーニング、リフォームは、お求めになりました寝具店や安心できる寝具専門店、寝具メーカーにご相談、依頼くださいませ。
注意点の詳細は、「羽毛布団のクリーニングのタイミングと注意点」、および、「羽毛布団のリフォームの方法と注意点」をご覧くださいませ。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。