「羽毛布団のクリーニングとリフォームってどう違うの?」「使っている羽毛布団、クリーニングとリフォームで、どちらが必要?」と、迷われる方が多いようです。ここでは、羽毛布団のクリーニングと羽毛布団のリフォームの違いと、適切な利用方法、注意点をお伝えします。
目次
- 羽毛布団のクリーニングとリフォームの違い
- 羽毛布団のクリーニングとリフォーム、どちらが適切か、の見分け方
- サービスを利用に適した季節
- サービスを利用する際の注意点
- 掛け心地が悪くなった羽毛布団を、掛け心地良く、復元させるための、お手入れの方法
- 羽毛布団の劣化の状態による、適したお手入れ方法
- それぞれの作業工程
- クリーニングは、羽毛布団の劣化が、まだ軽い状態のときに施します。
- リフォームは、状態が悪く、羽毛布団が寿命に近い状態のときに施します。
- クリーニングは、羽毛布団をそのままの状態で、まるごと洗浄します。
- リフォームは、羽毛布団の側生地を取り外し、解体して、手入れをした後、仕立て直しをします。
- 適した羽毛布団の状態
- 費用の目安
- 利用の頻度
- お手入れの方法
- 工程
- 羽毛布団の側生地の汚れが、特別に気になったとき
- 羽毛布団の襟元だけ、かさが減って膨らまないような状態のとき
- 羽毛布団のふくらみが減り、保温性が落ちたと感じるとき
- 羽毛布団を使い始めて、3~5年経過したとき
- 羽毛布団専用のクリーニング工場で、専用機械にて、羽毛布団をまるごと、水洗いによる洗浄をします
- 専用の乾燥機で、中の羽毛までしっかりと乾燥させます
- ふんわりとした羽毛布団になるように、羽毛が偏らないように、復元させます
- 羽毛布団から、羽毛がふきでてきたとき
- 羽毛が、布団の中で、かたよった状態になったとき
- 羽毛布団のふくらみが減り、保温性が落ちたと感じるとき
- 羽毛布団のクリーニングでは、復元が難しい状態と診断されたとき
- 羽毛布団のクリーニングを複数回したあと
- 羽毛布団を使い始めて、6~10年程度経過しとき
- 羽毛布団リフォーム専用の工場にて、羽毛布団の側生地をはずして、解体します
- 中の羽毛を計量します
- 中の羽毛を専用機械により、洗浄して、脱水をします
- 羽毛をふんわりと乾燥さます
- 摩耗した羽毛やチリ、ホコリを、取り除きます
- 残った羽毛を計量します
- 適切な量を増し羽毛をします
- 新しい側生地を使って、お仕立て直しをします
- ふんわりとした羽毛布団になるように、復元させます
- 直前まで使用していた羽毛布団の掛け心地がどうであったか、詳しく専門店に伝えられること
- 汚れた羽毛布団を収納前にお手入れして、サービス後、きれいな状態で保管ができる
- リフォームは1カ月程度の日にちがかかるので、羽毛布団を利用する秋の季節の前に、お手入れを終わらせておくのがよい
- 6~7月前後は、寝具専門店で、羽毛布団のクリーニングやリフォームのキャンペーンを行うことが多く、特典を受けられることがある
- 電話による業者を名乗る羽毛布団のクリーニング、リフォーム、および、「無料羽毛布団の点検」の誘いは、必ず、断ること
- 訪問販売による羽毛布団の点検、クリーニングの誘いは、必ず、断ること
羽毛布団のクリーニングとリフォームの違い
羽毛布団のクリーニングと、羽毛布団のリフォームの、共通点は、
という点です。
二つのお手入れ方法の違い、異なる点は、
にあります。
違いの詳細は、下記です。
1.羽毛布団の劣化の状態の違い
2.作業工程の違い
羽毛布団のクリーニングとリフォーム、どちらが適切か、の見分け方
ここからは、羽毛布団のクリーニング、と、羽毛布団のリフォーム、どちらが、あなたの羽毛布団のお手入れに適しているか、を見分け方をお伝えします。
見分け方を、下記、5つの点で、お伝えします。ご自身の羽毛布団の状態と、比べていただき、どちらが適しているか、目安になさってみてください。
上記の点を、羽毛布団のクリーニング、羽毛布団のリフォームのそれぞれについて、詳しく解説していきます。
羽毛布団のクリーニング
1.適した羽毛布団の状態
クリーニングが適した、羽毛布団の状態は次の通りです。
2.費用の目安
シングルサイズ、1枚当たり、数千円程度から
3.利用の頻度
3~5年に一度で十分です。頻繁にクリーニングをしてしまうと、側生地や、中の羽毛が傷んでしまう原因になり、ふっくらとした掛け心地が、復元されなくなってしまいます。
4.お手入れの方法
羽毛布団のクリーニングは、お使いの羽毛布団を、まるごと、水洗いによる洗浄をします。
5.工程
詳細記事:「羽毛布団のクリーニングのタイミングと注意点」
羽毛布団のリフォーム
1.適した羽毛布団の状態
リフォームに適した、羽毛布団の状態は次の通りです。
2.費用の目安
シングルサイズ、1枚当たり、4~5万円程度から
羽毛布団のリフォームは、増し羽毛に使われる羽毛と、仕立て直しに使う側生地のランクによって、費用が、大きく異なります。サービスを利用する際に、サービスのランク、品質と価格を寝具専門店に確認をして、利用するようにしましょう。
3.利用の頻度
6~10年に1度が目安です。利用の際は、寝具専門店で、羽毛布団の状態を診断してもらうことをおすすめします。
4.お手入れの方法
羽毛布団のリフォームは、お使いの羽毛布団の、側生地をはずし、解体した後に、中の羽毛を洗浄、増し羽毛をして、新しい側生地を使って、仕立て直し(作り直し)をします。
5.工程
詳細記事:「羽毛布団のリフォームの方法と注意点」
サービスを利用するのに適した季節
羽毛布団のクリーニングや羽毛布団のリフォームのサービスを利用するには、適した季節があります。
どちらも、羽毛布団を使わなくなった時期、6月から9月ごろまでに、利用するのが、ベストなタイミングです。
理由は、
などがあげられます。
サービスの利用を検討する方は、6~9月をめどに、寝具専門店に相談するようにしましょう。
サービスを利用する際の注意点
必ず、技術力のある、信頼のおける専門サービスや寝具専門店のサービスを利用するようにしましょう。羽毛布団のクリーニングやリフォームは、いずれも専用の設備や専門技術が必要だからです。
お近くに寝具専門店がなかったり、相談できる専門店が不明だったりする場合、羽毛布団のメーカーのお客さま相談係などに電話で相談し、安心して任せられるクリーニング店や、寝具専門店を紹介してもらうことをおすすめします。
お伝えしなくてはいけない、大切な注意点を、2つお伝えします。
被害を防ぐためです。
有名なメーカー名(例えば西川など)を名乗ったり、メーカーを装ったりして、電話や訪問による営業が頻繁に行われています。ひどい例では、お近くの実在する寝具店の名前を使ったり、装ったりして、営業が行われることすらもあります。
そういった営業に応じてしまったことで、さまざまな被害の実情を、私共も、そして、メーカーさまも、非常に多く耳にしております。
被害を、事前に防ぐために、訪問による羽毛布団の点検、電話による羽毛布団の点検などの営業には、絶対に応じないことが、とても大切です。
以上、羽毛布団のクリーニングとリフォームの違い、そして、それぞれのサービスに適した羽毛布団の状態をお伝えしました。
羽毛布団は、年数がたつと、中の羽毛に汚れが付着したり、摩耗したりで掛け心地が悪くなります。保温性が、少なくなったな、と感じたら、羽毛布団のクリーニングやリフォームを、寝具専門店にご相談してみてください。掛け心地の良さが復元され、次のシーズンも、軽くて暖かにお休みいただけます。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。