公開日:2018.06.27

羽毛布団のクリーニングとリフォームの違いとは?

羽毛布団のクリーニングとリフォームの違い

羽毛布団のクリーニングとリフォームの違い

「羽毛布団のクリーニングとリフォームってどう違うの?」「使っている羽毛布団、クリーニングとリフォームで、どちらが必要?」と、迷われる方が多いようです。ここでは、羽毛布団のクリーニングと羽毛布団のリフォームの違いと、適切な利用方法、注意点をお伝えします。

目次

  • 羽毛布団のクリーニングとリフォームの違い
  • 羽毛布団のクリーニングとリフォーム、どちらが適切か、の見分け方
  • サービスを利用に適した季節
  • サービスを利用する際の注意点
  • 羽毛布団のクリーニングとリフォームの違い

    羽毛布団のクリーニングと、羽毛布団のリフォームの、共通点は、

    • 掛け心地が悪くなった羽毛布団を、掛け心地良く、復元させるための、お手入れの方法

    という点です。

    二つのお手入れ方法の違い、異なる点は、

    1. 羽毛布団の劣化の状態による、適したお手入れ方法
    2. それぞれの作業工程

    にあります。

    違いの詳細は、下記です。

    1.羽毛布団の劣化の状態の違い

    • クリーニングは、羽毛布団の劣化が、まだ軽い状態のときに施します。
    • リフォームは、状態が悪く、羽毛布団が寿命に近い状態のときに施します。

    2.作業工程の違い

    • クリーニングは、羽毛布団をそのままの状態で、まるごと洗浄します。
    • リフォームは、羽毛布団の側生地を取り外し、解体して、手入れをした後、仕立て直しをします。

    羽毛布団のクリーニングとリフォーム、どちらが適切か、の見分け方

    ここからは、羽毛布団のクリーニング、と、羽毛布団のリフォーム、どちらが、あなたの羽毛布団のお手入れに適しているか、を見分け方をお伝えします。

    見分け方を、下記、5つの点で、お伝えします。ご自身の羽毛布団の状態と、比べていただき、どちらが適しているか、目安になさってみてください。

    1. 適した羽毛布団の状態
    2. 費用の目安
    3. 利用の頻度
    4. お手入れの方法
    5. 工程
      • 上記の点を、羽毛布団のクリーニング、羽毛布団のリフォームのそれぞれについて、詳しく解説していきます。

        羽毛布団のクリーニング

        1.適した羽毛布団の状態

        クリーニングが適した、羽毛布団の状態は次の通りです。

        • 羽毛布団の側生地の汚れが、特別に気になったとき
        • 羽毛布団の襟元だけ、かさが減って膨らまないような状態のとき
        • 羽毛布団のふくらみが減り、保温性が落ちたと感じるとき
        • 羽毛布団を使い始めて、3~5年経過したとき

        2.費用の目安

        シングルサイズ、1枚当たり、数千円程度から

        3.利用の頻度

        3~5年に一度で十分です。頻繁にクリーニングをしてしまうと、側生地や、中の羽毛が傷んでしまう原因になり、ふっくらとした掛け心地が、復元されなくなってしまいます。

        4.お手入れの方法

        羽毛布団のクリーニングは、お使いの羽毛布団を、まるごと、水洗いによる洗浄をします。

        5.工程

        1. 羽毛布団専用のクリーニング工場で、専用機械にて、羽毛布団をまるごと、水洗いによる洗浄をします
        2. 専用の乾燥機で、中の羽毛までしっかりと乾燥させます
        3. ふんわりとした羽毛布団になるように、羽毛が偏らないように、復元させます

         
        詳細記事:「羽毛布団のクリーニングのタイミングと注意点」 
         

        羽毛布団のリフォーム

        1.適した羽毛布団の状態

        リフォームに適した、羽毛布団の状態は次の通りです。

        • 羽毛布団から、羽毛がふきでてきたとき
        • 羽毛が、布団の中で、かたよった状態になったとき
        • 羽毛布団のふくらみが減り、保温性が落ちたと感じるとき
        • 羽毛布団のクリーニングでは、復元が難しい状態と診断されたとき
        • 羽毛布団のクリーニングを複数回したあと
        • 羽毛布団を使い始めて、6~10年程度経過しとき

        2.費用の目安

        シングルサイズ、1枚当たり、4~5万円程度から

        羽毛布団のリフォームは、増し羽毛に使われる羽毛と、仕立て直しに使う側生地のランクによって、費用が、大きく異なります。サービスを利用する際に、サービスのランク、品質と価格を寝具専門店に確認をして、利用するようにしましょう。

        3.利用の頻度

        6~10年に1度が目安です。利用の際は、寝具専門店で、羽毛布団の状態を診断してもらうことをおすすめします。

        4.お手入れの方法

        羽毛布団のリフォームは、お使いの羽毛布団の、側生地をはずし、解体した後に、中の羽毛を洗浄、増し羽毛をして、新しい側生地を使って、仕立て直し(作り直し)をします。

        5.工程

        1. 羽毛布団リフォーム専用の工場にて、羽毛布団の側生地をはずして、解体します
        2. 中の羽毛を計量します
        3. 中の羽毛を専用機械により、洗浄して、脱水をします
        4. 羽毛をふんわりと乾燥さます
        5. 摩耗した羽毛やチリ、ホコリを、取り除きます
        6. 残った羽毛を計量します
        7. 適切な量を増し羽毛をします
        8. 新しい側生地を使って、お仕立て直しをします
        9. ふんわりとした羽毛布団になるように、復元させます

         

        詳細記事:「羽毛布団のリフォームの方法と注意点
         
         

        サービスを利用するのに適した季節

        羽毛布団のクリーニングや羽毛布団のリフォームのサービスを利用するには、適した季節があります。

        どちらも、羽毛布団を使わなくなった時期、6月から9月ごろまでに、利用するのが、ベストなタイミングです。

        理由は、

        • 直前まで使用していた羽毛布団の掛け心地がどうであったか、詳しく専門店に伝えられること
        • 汚れた羽毛布団を収納前にお手入れして、サービス後、きれいな状態で保管ができる
        • リフォームは1カ月程度の日にちがかかるので、羽毛布団を利用する秋の季節の前に、お手入れを終わらせておくのがよい
        • 6~7月前後は、寝具専門店で、羽毛布団のクリーニングやリフォームのキャンペーンを行うことが多く、特典を受けられることがある

        などがあげられます。

        サービスの利用を検討する方は、6~9月をめどに、寝具専門店に相談するようにしましょう。

        サービスを利用する際の注意点

        必ず、技術力のある、信頼のおける専門サービスや寝具専門店のサービスを利用するようにしましょう。羽毛布団のクリーニングやリフォームは、いずれも専用の設備や専門技術が必要だからです。

        お近くに寝具専門店がなかったり、相談できる専門店が不明だったりする場合、羽毛布団のメーカーのお客さま相談係などに電話で相談し、安心して任せられるクリーニング店や、寝具専門店を紹介してもらうことをおすすめします。

        お伝えしなくてはいけない、大切な注意点を、2つお伝えします。

        1. 電話による業者を名乗る羽毛布団のクリーニング、リフォーム、および、「無料羽毛布団の点検」の誘いは、必ず、断ること
        2. 訪問販売による羽毛布団の点検、クリーニングの誘いは、必ず、断ること

         

        被害を防ぐためです。

        有名なメーカー名(例えば西川など)を名乗ったり、メーカーを装ったりして、電話や訪問による営業が頻繁に行われています。ひどい例では、お近くの実在する寝具店の名前を使ったり、装ったりして、営業が行われることすらもあります。

        そういった営業に応じてしまったことで、さまざまな被害の実情を、私共も、そして、メーカーさまも、非常に多く耳にしております。

        被害を、事前に防ぐために、訪問による羽毛布団の点検、電話による羽毛布団の点検などの営業には、絶対に応じないことが、とても大切です。

        以上、羽毛布団のクリーニングとリフォームの違い、そして、それぞれのサービスに適した羽毛布団の状態をお伝えしました。

        羽毛布団は、年数がたつと、中の羽毛に汚れが付着したり、摩耗したりで掛け心地が悪くなります。保温性が、少なくなったな、と感じたら、羽毛布団のクリーニングやリフォームを、寝具専門店にご相談してみてください。掛け心地の良さが復元され、次のシーズンも、軽くて暖かにお休みいただけます。


        ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

        この記事を書いた人

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