「羽毛布団、クリーニングは、いつ出したらいいのかしら?」と、お問い合わせを頂戴します。羽毛布団は、頻繁なクリーニングは必要ありません。ここでは、羽毛布団のクリーニングの適切な時期、タイミングの見極め方と、クリーニングを利用する際の注意点をお伝えいたします。ベストなタイミングで、羽毛布団のクリーニングサービスを利用することで、羽毛布団を長く、快適にお使いいただけます。
目次
- 羽毛布団のクリーニングが必要な時期の見極め方
- 羽毛布団のクリーニングの注意点
- ・1. 電話による業者を名乗る羽毛布団のクリーニング、および、「無料羽毛布団の点検」の誘い
- ・2. 訪問販売による羽毛布団の点検、クリーニングの誘い
- ・3. ご家庭での洗濯、ドライクリーニング
- クリーニングを依頼するには
羽毛布団のクリーニングが必要な時期の見極め方
羽毛布団は、頻繁なクリーニングは必要はありません。
羽毛布団のクリーニングが必要なタイミングは、羽毛布団がへたってふくらまなくなり、保温性がなくなってしまった時期になります。
おおまかな目安は、羽毛布団の使用期間が、
- 男性の場合で、3-4年、
- 女性の場合で、4-5年、
経過過した時期が、クリーニングを検討する時期になります。
ただ、これも、羽毛布団の品質、ランクによっても異なります。年数はあくまでも目安としてご理解ください。
クリーニングが必要かどうかの見極め方は、羽毛布団の状態や、使用感を見て判断します。
下記、羽毛布団のクリーニングを検討する時期の羽毛布団の状態です。
- 羽毛布団がへたってきた(ぺしゃんこな状態)
- 羽毛布団が、膨らまなくなった
- 陰干しをして、湿気を発散させた後も、なんだか湿っぽい
- 襟元の汚れがひどくなってきた
- 以前に比べて保温性が落ちが気がする。あたたかくない
上記のような状態を感じられたら、羽毛布団のクリーニングを検討してもよいでしょう。
クリーニングが必要な時期の羽毛布団は、羽毛布団の中の羽毛に、汗などの身体の汚れや、ホコリや湿気などの外からの汚れが付着した状態です。このタイミングで、クリーニングをご利用ください。
クリーニングをすることで、羽毛に付着した汚れが取れ、側生地もきれいになり、羽毛が膨らみやすくなります。クリーニングをすることで、本来の保温性が復活します。
逆に、この症状がなければ、クリーニングを利用する必要はありません。クリーニングは、羽毛布団に、多少なりとも、負担を与えるからです。必要な時期にのみ、クリーニングサービスを利用することで、羽毛布団を長く快適にお使いいただけます。
男性と女性とでは、寝ている間の汗の量などが異なります。羽毛布団の汚れ方も変わってきます。最初にお伝えしましたが、男性のほうが、汚れるのが早いです。ご夫婦で一緒に買われた羽毛布団は、男性のほうが早くクリーニングが必要になることがほとんどです。男性自身では、羽毛布団の変化に気づかないことがあると思います。奥さまがお手入れの際に、羽毛布団のクリーニング時期をチェックしてみてください。
クリーニングが必要な時期になりましたら、必ず、信用のおける、羽毛布団のクリーニングサービスを行っているお店や会社に、ご依頼くださいませ。
信用できるクリーニング会社がわからない場合、羽毛布団をお求めになられた寝具店、寝具メーカーにご相談ください。安心して依頼できるクリーニングサービスを紹介してくれると思います。
羽毛布団のクリーニングの注意点
羽毛布団のクリーニングは、注意していただきたい点があります。注意点を知らないことで、大切な羽毛布団が使えなくなってしまったり、予期せぬ被害にあうことがありますので、必ずお目通しくださいませ。
下記の3点が、避けていただきたい、注意点です。
注意点:1. 電話による業者を名乗る羽毛布団のクリーニング、および、「無料羽毛布団の点検」の誘い
電話営業による、業者を名乗る羽毛布団のクリーニング、および、「無料の羽毛布団の点検」などの誘いは、絶対に応じないでください。
有名な寝具メーカー名(例えば西川など)を名乗ったり、メーカーを装っったりしての、電話による営業が頻繁に行われています。実際に存在する、お近くの寝具店を装って、同様の営業がなされる場合すらあります。
そのような営業に応じてしまったことで、さまざまな被害の実情を、私どもも、大手寝具メーカーさまも、非常に多く耳にしております。
不適切な営業電話がかかってきた場合は、絶対に、その場で営業を受けないでください。一度、電話を切り、いつも利用している寝具店、また、メーカーに、ご自身から連絡をして、本当にその寝具店、メーカーからの営業の電話かどうか、ご確認をなさってください。
ご連絡をされる際、必ず、ご自身でいつも利用している寝具店、また、メーカーの正しい連絡先(電話番号)を確認して、お電話してください。そのお店に実際に行って、ご確認いただくのもよい方法です。
実際に、多くの被害を耳にしています。どうぞご注意くださいませ。
注意点:2. 訪問販売による羽毛布団の点検、クリーニングの誘い
訪問販売による羽毛布団の点検、クリーニングの誘いは、絶対に断ってください。
ご自宅への訪問で、「羽毛布団を無料点検します」などといって、ご自宅にあがりこみ、実際にお使いの羽毛布団の点検、クリーニングサービスの営業などが行われています。その際に、有名寝具メーカー(西川など)や、お近くの寝具店を名乗る場合があります。
そのような営業を受け、被害に合うという実際のケースを、大変多く耳にしております。お気を付けくださいませ。
注意点:3. ご家庭での洗濯、ドライクリーニング
羽毛布団のご家庭での洗濯、ドライクリーニングは、絶対にご遠慮くださいませ。
必ず、専門のクリーニングを請け負う信用のおける専門店、会社におまかせくださいませ。
ただし、洗える羽毛ふとん、ウォッシャブルダウンケットと表示られているお品に関しては、ご自宅で洗濯可能なものがございます。お求めの際に、ご確認くださいませ。
羽毛は、大変繊細で、羽毛の毛羽が傷んでしまうと、羽毛が膨らまなくなり、保温性がなくなってしまいます。側生地に傷がつくと、羽毛が一気に吹き出し、羽毛布団が使えなくなってしまいます。長く羽毛布団を使うために、専門の安心できる店舗さまにお任せをすることをおすすめします。
クリーニングを依頼する方法
クリーニングを依頼する方法です。
- 羽毛布団を、お求めになった寝具店、店舗に依頼する
- お使いの羽毛布団のメーカーのお客さま相談係などにお電話をしていただき、クリーニングが可能な専門店を紹介してもらう
方法があります。
例えば、西川産業(現、西川株式会社)の羽毛布団の場合、全国の西川チェーン店(寝具専門店)が、羽毛布団のクリーニングを責任をもってお受けしております。
何かの理由で、羽毛布団が汚れてしまい、どうしてもクリーニングが必要、また、数年たってへたってきてしまったなど、羽毛布団の心配ごとがございましたら、どうぞ信用のおける寝具専門店にご相談くださいませ。
通常の羽毛布団のお手入れに関しましては、どうぞ「羽毛布団の使い方とお手入れの方法」、「羽毛布団のしまい方。収納と保管方法のコツ」をご覧くださいませ。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。