羽毛布団の使い方とお手入れ方法をご案内いたします。羽毛布団は、使い方と取り扱いを丁寧にすることで、長く、掛け心地良く、ご愛用いただけます。ここでは、羽毛布団をできるだけ長く使うための、使い方、お手入れ方法、そして、収納時の注意点をお伝えします。
目次
- 使い方1:カバーを必ず掛けて使います
- 使い方2:毛布を併用される場合、毛布の素材により掛け方を変えましょう
- お手入れ方法:陰干しをして湿気を発散させます
- お手入れ方法の注意点:羽毛布団はふとんたたきでたたきません
- 収納時の注意点:収納時、羽毛布団の上に重いものをのせません
- 収納時の注意点:圧縮袋に収納せず、ご購入時の羽毛布団ケースで保管しましょう
- 羽毛布団を使用するために必要なアイテムを選ぶ
使い方1:カバーを必ず掛けて使います
羽毛布団の使い方で、大切な点です。必ず掛けふとんカバーをかけて使いましょう。掛けふとんカバーを必ず掛ける理由は、2点あります。
1点目は、羽毛布団の側生地に、引っ掛け傷や穴をあけないためです。羽毛布団の側生地に、針やとがった物などで引っ掛けて小さな穴なでも開いてしまいますと、羽毛が噴出し、お使いいただけない状態になってしまいます。一度、羽毛が噴出し始めると、収拾がつかず、羽毛布団がお使いいただけなくなってしまいます。
2点目は、羽毛布団を長持ちさせるためです。羽毛布団は、きちんとしたお手入れをすると、数年以上、上質な羽毛で10-15年、お使いいただける寝具です。羽毛布団が汚れないように、掛けふとんカバーをかけて、より清潔にお使い頂くことが大切です。
羽毛布団の場合、汚れると、単に側生地が汚れて、不潔だということだけでなく、羽毛が膨らまなくなってしまい、保温性が落ちてまいる原因になります。羽毛布団は、長く使っていくうちに、体の汗などの湿気が、側生地だけでなく、中の羽毛に付着してしまいます。羽毛に汚れが付着すると、羽毛が膨らまず、保温性が落ちてしまい、暖かくお使いできなくなってしまいます。
使い方:毛布を併用される場合、毛布の素材により掛け方を変えましょう
羽毛布団は、1枚で暖かくお使いいただけるものですが、寝室の温度の状況や、寒がりなど体調で、毛布を併用される場合もあるかと思います。その場合は、下記の通り、毛布の素材によって、掛け方を変えて使いましょう。
- アクリル毛布、フリース毛布、マイヤー毛布、ニューマイヤー毛布などのアクリル素材の毛布は、毛布を羽毛布団の上から掛けて使います。
- 綿毛布、ウール毛布、シルク毛布、カシミヤ毛布などの天然素材の毛布は、羽毛布団の内側に掛けてお使いいただけます。
上記の詳しい説明、理由は、「毛布は、羽毛布団の上から掛けるのですか?」をご覧ください。
お手入れ方法:陰干しをして湿気を発散させます
羽毛布団は、湿気がこもりにくい掛け布団のため、綿わたの掛け布団のように、毎日のように干す必要はありません。掛けふとんカバーをお洗濯をされる際などに、お部屋の中で、陰干しをしましょう。陰干しとは、室内の風通しの良い場所に、掛け布団を広げるか、布団干しに掛けて、通気をさせて湿気を発散させることです。
外で、日光で干すことはおすすめしません。太陽光線の紫外線により、側生地や羽毛を劣化させる原因になってしまうからです。どうしても、日に当てたい場合は、短時間(片面30分程度づつ)、カバーをかけたまま、たまに外に干す程度にしてください。詳しい干し方は、羽毛布団の干し方をご覧くださいませ。
お手入れ方法の注意点:羽毛布団はふとんたたきでたたきません
せっかくの繊細な羽毛がこわれて、ふくらまなくなってしまいます。羽毛が膨らまないと、保温性が薄れる原因になってしまいます。
収納時の注意点:収納時、羽毛布団の上に重いものをのせません
繊細な羽毛が、壊れてしまう原因になります。羽毛の粒が、細かく壊れてしまうと、羽毛が膨らまず、羽毛布団の保温性が損なわれてしまいます。
収納時の注意点:圧縮袋に収納せず、ご購入時の羽毛布団ケースで保管しましょう
羽毛布団は、絶対に圧縮袋は使わないでください。理由は、圧縮してしまうと羽毛布団の羽毛が壊れ、使えなくなってしまうからです。保管には、羽毛布団の専用保管ケースが最適です。市販の防虫剤などをお入れいただいてもかまいません。
収納する前は、影干しをして湿気を十分に発散してから保管します。羽毛布団の収納方法に、詳細をご案内しています。どうぞご参考になさってくださいませ。
羽毛布団を使用するために必要なアイテムを選ぶ
下記、羽毛布団に必要なアイテムのおすすめの商品です。羽毛布団を、長く、快適にお使いいただくためにご準備ください。
羽毛布団に最適な掛布団カバー
- 軽量でやわらかなガーゼのような風合いをお好みの方に。
綿ローンガーゼ掛け布団カバー・ダウンケットカバー
羽毛布団を使用しない時期に必要な、収納ケース
羽毛布団を安心して収納するための除湿、脱臭、防虫グッズ
- 湿気とニオイ対策、備長炭ドライペット 除湿剤 ふとん用
- 天然成分のダニ除け対策、ムシューダ ダニよけ 大判シート ふとん用
以上でございます。
羽毛布団は、湿気がこもりにくく、軽くて、包まれるような保温性で、快眠でき、睡眠の質をよくし、手間いらずで快適にお使いいただける掛け布団です。下記の3点だけ気をつけていただければ、羽毛布団を長く快適にお使いいただけます。
- 側地に傷をつけないこと
- 湿気を十分に発散すること
- 繊細な羽毛をつぶさないようにすること
どうぞ、良い羽毛布団をお選びになり、適切なお手入れで、長くお使いいただき、質の良い睡眠で、一日の活力アップにお役立てくださいませ。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。