公開日:2013.11.30

毛布は羽毛布団の上にかけるの? 毛布の素材別、かけ方の違い

「毛布は羽毛布団の中にかけていいの? それとも、上からかけるの?」羽毛布団に毛布を使う場合の、毛布のかけ方、かける順番のお問い合わせを頂戴します。羽毛布団と毛布を併用する際、毛布の種類によって、適したかけ方が異なります。ここでは、毛布と羽毛布団のかける順番、と、その理由についてお伝えします。

毛布は羽毛布団の上に掛けるの? 毛布の素材別、掛け方の違い

毛布は羽毛布団の上に掛けるの? 毛布の素材別、掛け方の違い

目次

羽毛布団の上からかけた方が良い毛布、とその理由

羽毛布団の上からかけた方が良い毛布

  • マイヤー毛布
  • ニューマイヤー毛布
  • アクリル毛布
  • ポリエステル毛布
  • フリース毛布
  • など

素材が、アクリル系、フリース系、ポリエステル系などの化学繊維素材の毛布は、羽毛布団の上からふわっとのせてお使いください。羽毛布団の内側のあたたかな空気を逃さず、暖かにお休みいただけます。

理由

素材が、アクリル系、フリース系、ポリエステル系などの化学繊維素材の毛布は、羽毛布団の上からふわっとのせてお使いください。

理由は、化学繊維素材の毛布を肌に直接かけると、毛布の毛羽に付着した汗による湿気が、体を冷やす原因になるからです。

化学繊維素材の毛布は、かけた瞬間からあたたかで、さわり心地もよいので、布団の中側に入れ、直接肌にかけて使いたくなります。

しかし、ヒトは、冬場も、寝ている間、コップ一杯以上の汗をかきます。寝汗は、湿気となります。化学繊維素材の毛布を羽毛布団の内側に入れた場合、汗による湿気は吸収されず、化繊の毛布の毛羽に細かな水滴として付着します。夜間、時間の経過とともに、その水滴が冷たくなり、体を冷やす原因となってしまうのです。

そのため、化学繊維素材の毛布は、羽毛布団の内側には入れずに、上からかけてお使いになる方が、あたたかくお休みいただけるというわけなのです。

そもそも毛布は必要?

まずは、羽毛布団を体の上にかけてお使いください。それでも寒い場合に、化学繊維の毛布をお使いの場合は、羽毛布団によって暖められた空気を逃がさず、布団の中に閉じ込めるために、羽毛布団の上から、毛布をかけてお使いください。

羽毛布団の中の暖かな空気を逃がさないように、化学繊維の毛布でふたをする、といったイメージです。

羽毛布団の内側にかけても良い毛布、とその理由

羽毛布団の内側にかけても良い毛布

  • 綿毛布
  • シルク毛布
  • ウール毛布
  • カシミヤ毛布
  • 上記以外の、天然素材の毛布
  • 特殊化繊の毛布、湿気によって熱を発散する毛布、吸湿機能の高い特殊化繊の毛布

羽毛布団の内側にかけても良い毛布は、素材が、ウール(羊毛、カシミヤ、アルパカなどの獣毛)、シルク(絹)、コットン(綿)などの天然素材の毛布です。そのほか、湿気によって熱を発散したり、吸湿機能の高かったりする、特殊化繊を使用した毛布も内側にかけても良いでしょう。

理由

理由は、化学繊維の毛布の理由と逆になります。天然素材の毛布は、(獣毛、絹、綿、などいずれも)、湿気をしっかりと、吸収、発散させます。天然素材の毛布を内側にかけても、寝汗による冷えた湿気で、体を冷やすことはないのです。

寒い夜、羽毛布団のカバーによるひんやり感を解消したい方は、天然素材の毛布を、羽毛布団の内側にかけてお使いください。天然素材の毛布の暖かな感触は、布団に入った時の冷たさを、解消してくれます。
 
 

以上です。

羽毛布団は、品質の良いものであれば、本来1枚でお使いいただけます。1枚で、軽く、暖かく、寒い夜でも安眠をしていただけるものです。ただ、寝室の環境、寒さの感じ方、羽毛布団のグレード、品質により、1枚だけでは保温性が十分でない場合もあるでしょう。そのときに、毛布などを併用します。

毛布を併用される場合は、上記のように、毛布の素材によって、かけ方を変えてお使いにってみてください。羽毛布団の軽くて暖かな掛け心地をたのしみつつ、保温性も補って、心地よくお休みいただけるでしょう。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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