公開日:2019.09.11

冬でも室温が高めの寝室で、快適に眠るための羽毛布団の選び方

冬でも室温が高めの寝室で、快適に眠るための羽毛布団の選び方

冬でも室温が高めの寝室で、快適に眠るための羽毛布団の選び方

冬でも室温が下がらない、暖かい寝室でお休みの方から、「冬用の羽毛布団だと、暑すぎてしまう。もう少し保温性の低い羽毛布団はありませんか? 」 とお問い合わせを頂戴します。マンションの高層階や、南向きや西日の当たる寝室では、冬の夜でも室温が高めの場合があります。ここでは、冬でも室温が高めの寝室で、冬用の羽毛布団だと暑すぎると感じる方に、快適に眠るための羽毛布団の選び方をお伝えします。

目次

冬でも室温が高めの寝室で快適に眠るるための、羽毛布団を選ぶポイント

高層マンションや、南向きや西日のあたる寝室では、冬の夜でも室温が、15℃以上、場合によっては、18℃以上であることがあります。この室温ですと、冬用の保温性の高い羽毛布団では、暑すぎることがあります。

ここでは、冬でも寝室の室温が高く、冬用の羽毛布団では暑すぎる、と感じる方が快適に眠るための、羽毛布団を選ぶポイントをお伝えします。

ポイントは、

  • 冬用の羽毛布団と同クラスの羽毛が使われている、厚みが少ない、合い掛けタイプの羽毛布団を選ぶことです。

羽毛布団の保温性は、羽毛の品質、キルティング、羽毛の量が大きく影響します。掛け心地の良さを保ちながら、保温性の調節をするには、

  • 羽毛の品質は同じ
  • キルティングの厚さを薄く
  • 羽毛布団の量を少なく

すると、実現します。

次の項目から、実際に、どのような羽毛布団を選べばよいのか、を、具体的な仕様を提示しながらお伝えします。

室温15~20℃程度の冬の寝室におすすめの、羽毛布団の具体的な仕様と選び方

ここでは、室温15~20℃程度の冬の寝室で、冬用の羽毛布団では暑く感じる場合に、おすすめの、羽毛布団の具体的な仕様をお伝えします。

室温について、15~20℃と、温度に範囲をもたせました。理由は、同じ室温でも、暖かさや寒さの感じ方は、人によって異なるからです。例えば、冬、15℃の寝室でお休みになる際、寒さを感じ、冬の羽毛布団が必要、という方もいらっしゃれば、あまり寒く感じることはなく、冬用の羽毛布団だと暑い、と感じる方もいらっしゃるからです。

では、具体的な仕様と選び方です。次の順番で、選んでいきます。

  1. 羽毛布団のタイプを選ぶ
  2. キルティングの仕様を確認
  3. 羽毛の量を確認

1.羽毛布団のタイプ

羽毛布団のタイプは、

  • ダウン率90~93%程度の、羽毛合い掛け布団

と称されるタイプを選びます。

ダウン率

ダウン率90~93%は、品質の確かな、冬用の羽毛布団に使われる羽毛と同レベルとなります。掛け心地の良さや快適さを堪能していただくために、おすすめするダウン率です。

合い掛け布団とは

合い掛け布団とは、掛け布団と肌掛け布団の中間の厚みの掛け布団のことです。季節的にも、その中間に使う目的で作られている掛け布団です。2枚合わせの羽毛布団をお使いの方は、2枚のうち厚めの方の掛け布団になります。

羽毛合い掛け布団は、種類が少なく、探しにくいことがあるかもしれません。大手の寝具メーカー、例えば、西川さま、ロマンス小杉さまなどは、羽毛合い掛け布団として、品質の確かな商品を販売しています。羽毛合い掛け布団を手に入れにくい場合は、寝具専門店に、メーカーから取り寄せをしてもらうのもよいでしょう。

2枚合わせの羽毛布団の、2枚のうち、中厚タイプの掛け布団は、羽毛合い掛け布団になります。2枚合わせの羽毛布団を、それぞれタイプを分けて、単品販売をしている場合があります。羽毛合い掛け布団が探しづらい際は、2枚合わせの羽毛布団を取り扱っている専門店に、相談してみることをおすすめします。

2.キルティングの仕様を確認

次に、羽毛合い掛け布団のキルティングの種類を確認します。

立体キルトの羽毛合い掛けふとんを選ぶ

立体キルトの羽毛合い掛けふとんを選ぶ

必ず、立体キルトになっている羽毛合い掛け布団を選びます。

薄い羽毛布団の中には、ヨーロッパキルトと呼ばれる、布団の厚みを作らないキルティングでつくられた掛け布団がありますが、それは選ばないようにします。

理由は、暖かな寝室とはいえ、室温15~20℃程度ですと、冬に使う掛け布団には、適度な保温性が必要だからです。

羽毛布団の保温性は、羽毛布団の中の羽毛が、空気を含み、布団の中に暖かな空気を閉じ込めることによって高まります。羽毛布団の、立体キルトは、羽毛が十分に膨らむ空間と、暖かな空気の量を最大にすることを可能にします。

羽毛合い掛け布団の立体キルトは、冬用の羽毛布団の立体キルトより、高さ(マチ)が低くなります。そのため、保温性が調整されます。

ヨーロッパキルトとは
立体キルトとは

3.羽毛の量を確認

最後に、羽毛合い掛け布団の、羽毛の量を確認します。

シングルの場合は、中の羽毛の量が、0.5~0.7kg程度の、羽毛合い掛け布団を選ぶようにします。基本的には、冬用の羽毛布団の、半分から、3分の2弱程度の量が目安です。

先にお伝えした通り、合いかけ羽毛布団に使われる羽毛は、冬の羽毛布団と同等の羽毛、ダウンが使われている商品を選びます。品質の確かなメーカーの商品で、ダウン率は、ダウン90~93%がおすすめです。ふんわり軽く、掛け心地の良さが格段に違います。

下記、羽毛合い掛け布団のサイズ別の、羽毛の量の目安をお伝えします。ご希望のサイズの商品を探す際、お役立てください。

羽毛合い掛け布団のサイズ別、羽毛の重量の目安

サイズ名羽毛の重量の目安
シングル0.5~0.7kg程度
セミダブル0.55~0.8kg程度
ダブル0.6~1.0kg程度
クイーン0.65~1.1kg程度

「安い羽毛布団や合繊掛け布団を選べばいいのでは?」

「冬でも暖かい寝室に使う掛け布団として、安い羽毛布団や合繊の掛け布団を選べばよいのはないですか?」

と、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

品質のランクが低い安価な羽毛布団や、合繊掛け布団と呼ばれる、ポリエステルわたの掛け布団は、品質の良い冬用の羽毛布団より、保温性が高くありません。冬でも暖かな寝室で使う掛け布団として、選択肢の中に入れていただいてもかまいません。ただ、掛け心地や快適さ、と、耐久年数の長さが異なります。

本記事は、冬でも室温が高めの寝室で、心地よく快適に使える羽毛掛け布団、をお探しのお客さまからのお問い合わせにお答えする目的で、書いております。そのため、掛け心地や快適さに、優位性のない種類の掛け布団のご紹介は、この記事ではご紹介をしませんでした。

保温性だけでみれば、安い羽毛布団やポリエステルわたの掛け布団も、冬でも暖かい寝室用の掛け布団として選択肢に入ります。用途、好み、ご予算に応じてお選びいただくのも、一案でしょう。

室温が高い寝室向け、掛布団

室温が高い寝室向けには、ここまでお伝えした理由から、合い掛タイプの掛布団がおすすめです。

以上、
冬でも暖かい寝室で、心地よく、快適に眠るための羽毛布団の選び方をお伝えしました。リラックスできるあなたの寝室で、ベストな心地よさ、気持ち良さで、快眠をお楽しみいただけますれば幸いです。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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