「ベッドスプレッドは必要ですか? あった方が良いですか?」と、お問い合わせを頂戴します。ベッドに必要な寝具、何を揃えたらよいのか、迷われている方からの質問です。ここでは、ベッドスプレッドとは? と、ベッドスプレッドの必要性、種類とサイズの選び方をお伝えします。
目次
- ベッドスプレッドとは?
- ベッドスプレッドは必要?
- ベッドスプレッドの種類と選び方
- ベッドスプレッドのサイズの選び方
- ベッドをすべて隠し、丈が床まであるタイプ:
枕をくるむようにかぶせ、両サイド、足方向、いずれも丈が床まであります。 - ベッドの上の掛け布団が隠れる程度の、丈の短いタイプ:
掛け布団を覆い隠すサイズですが、両サイドも足方向も、丈は、床まではありません。ベッドスカートと併用することもあります。欧米では、このスタイルを、カバーレット、ベッドスローと呼ぶことがあります。 - 薄くわたの入ったキルトタイプ
- 布タイプ
- ニットタイプ
- オーダーメイド
- マルチクロス
- 幅は、ベッド幅 + 80cm
- 丈は、ベッド丈 + 60cm (枕をくるんと包む場合)、または
- 丈は、ベッド丈 + 40cm (枕をくるまず、上にのせる場合)
ベッドスプレッドとは?
ベッドスプレッドとは、ベッド用の寝具で、掛け布団の上からベッド全体を覆いかぶせるように使うカバーです。寝室のインテリア性を高める装飾目的や、ベッドの上のほこりよけなどの目的で使います。ベッドカバーと称されることもあります。
欧米では、ベッドスプレッドに使われている素材やスタイル、サイズによって、呼び名を使い分ける場合があります。例えば、ベッドスプレッド、ベッドカバー、カバーレット、キルト、ベッドスローなどです。
使い方
ベッドスプレッドは、ベッドを使わない日中に、ベッドの上から全体にかぶせて使います。枕や掛け布団を見えないように、隠してしまいます。枕は覆わず、見えるように並べることもあります。
夜、ベッドを使うときには、ベッドスプレッドを外します。ベッドスプレッドは、折りたたんで、邪魔にならない場所に置きます。場合によっては、足元方向に折りたたんで、足元から3分の1あたりにのせたまま眠ってもかまいません。
ベッドスプレッドは必要?
「ベッドスプレッドは、必要ですか? 」
ベッドスプレッドは、必需品ではありません。ベッドスプレッドは、眠りの質や、眠りを心地よくするための寝具ではないからです。
「ベッドスプレッドは、あった方が良いですか?」
寝室をすっきりさせたい、生活感のない寝室にしたい、おしゃれなベッド回りにしたい、インテリアを楽しみたい、という方は、ご用意することをおすすめいたします。ベッドスプレッドがあるだけで、寝室の雰囲気が、がらっと変わります。
特に、夏、タオルケットを一枚でお休みの方は、ベッドの上が、枕とタオルケットだけになり、のっぺりとして、かっこよくまとまらないことがあります。ベッドスプレッドがあれば、ベッドの上の寝具を隠して、すっきりとおしゃれな寝室にまとまります。
ベッドスプレッドの種類と選び方
ここからは、ベッドスプレッドの種類と選び方をお伝えします。寝室のインテリアのイメージ、使いやすさに合わせて選ぶのがポイントです。
ベッドスプレッドのスタイル
ベッドスプレッドは、二つのスタイルに分けられます。
一つ目の、すべて包む丈の長いタイプは、どちらかというとクラシックなスタイルです。二つ目の丈の短いタイプの方が、どちらかといえば、おしゃれなスタイルです。床まであるスタイルより小さめで取り扱いやすく、また、ベッドのサイズと厳密に合わせなくてもよいので、取り入れやすいスタイルです。
ベッドスプレッドの生地の種類と選び方
ベッドスプレッドの生地の種類は、大まかに次のタイプに分けられます。
1.キルトタイプ
キルティングされた生地のベッドスプレッドです。キルティングは、上下の2枚の生地の間に薄くわたを入れて、上下の生地とわたを一緒に縫い合わせてある生地のことです。ベッドスプレッドのキルトは、マス目状に四角にステッチされたデザインもあれば、ハワイアンキルトのように、図柄に合わせてステッチされたデザインもあります。ステッチの違いで、モダンインテリアからカントリー風のインテリアまで幅広くデザインが分かれます。お好みのインテリアのイメージに合わせて選ぶのがおすすめです。
使いやすさを考慮して、軽い素材の生地が使われた商品を選びましょう。
2.布タイプ
まったくキルトされていない、布のタイプのベッドスプレッドです。しっかりした生地の一枚タイプや、裏地をつけたタイプもあります。生地の素材によっては、重く感じたり、古めかしく感じたりする商品も今だ販売されています。生地タイプのベッドスプレッドは、生地の見た目がインテリアの好みに合っているか、重くないか、を、注意して選ぶことをおすすめします。
3.ニットタイプ
編み目のある、ニットタイプのベッドスプレッドです。シンプルなニットから、モチーフ編みなど模様のあるニットのベッドスプレッドがあります。レースのように透けるタイプもあります。色とニットのデザインによって、シンプルなナチュラルテイストのインテリア、モダンなインテリア、北欧インテリアに合わせていただけます。暖かみのある、やさしい雰囲気の寝室にしたい方に、おすすめです。
4.オーダーメイド
オーダーカーテンとあわせて、オーダーメイドのベッドスプレッドを作ることも可能です。大きな面積のカーテンとベッドスプレッドの生地を統一することで、スタイリッシュで質の高いインテリアを楽しんでいただけます。
オーダーですので、ベッドスプレッドの裾に飾りテープをつけて、かわいく仕上げることも可能です。オーダーカーテンのインテリアショップの方と相談してみましょう。
オーダーメイドする際の注意点は、生地の重さです。カーテン生地は、厚みや重さがある生地もあります。重い生地は、ベッドスプレッドにすると、見た目は良くても、たたみにくく取り扱いづらくなります。生地を選ぶ際は、その点を注意をしましょう。
5.マルチカバー・マルチクロス
ベッドスプレッドは、種類や販売している店舗が少なく、手に入れにくいことがあります。その場合は、マルチカバー、マルチクロスを利用しましょう。生地やデザイン、色も、インテリアに合わせやすい、おしゃれな商品が販売されています。お好みのスタイルに合ったインテリアショップの商品を探してみることをおすすめします。マルチカバーをベッドカバーに使う場合のサイズの選び方
ベッドスプレッドのサイズの選び方
市販されている、ベッドスプレッドのサイズは、ほとんどが、シングル用とダブル用の2種類です。シングル用は、シングル、セミダブルのベッドに、ダブル用は、ダブル、クイーンのベッドに使うサイズとして販売されています。
実際のサイズは、メーカーや商品によって異なります。お使いのベッドのサイズに合わせて選ぶようにします。
ベッドスプレッドのサイズの選び方の目安は、
です。
ベッドスプレッドの種類の項目でお伝えしましたように、丈が床まで届かないタイプのベッドスプレッドが、主流になってきています。ベッドをすっぽりと覆うサイズにこだわらず、掛け布団より大きめ、を目安にサイズを選ぶのもよいでしょう。
下記、ベッドのサイズ、掛け布団のサイズに応じた、ベッドスプレッドのサイズ選びの目安です。
ベッドスプレッドのサイズ選びの目安
ベッドサイズ名 | 掛け布団のサイズ (cm) | ベッドスプレッドの 理想サイズ (cm) | 必要最低幅 (cm) | 必要最低丈 (cm) |
---|---|---|---|---|
シングル | 150×210 | 180×260 | 160 | 240 |
セミダブル | 175×210 | 200×260 | 185 | 240 |
ダブル | 190×210 | 220×260 | 200 | 240 |
クイーン | 210×210 | 240×260 | 220 | 240 |
キング | 230×210 | 260×260 | 240 | 240 |
以上、
ベッドスプレッドの種類や選び方をお伝えしました。寝室は、リラックスのためのプライベート空間です。あなた好みのインテリアで、リラックスのひと時を楽しめる寝室になれば幸いです。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。