「シーツは、やっぱりフラットシーツが洗濯しやすくて好みです。」というお声をお客さまから頂戴します。ここでは、フラットシーツのサイズの種類と選び方をお伝えします。ベッド用フラットシーツは、日本のメーカーでは製造が非常に少なくなっています。海外からの取り寄せ時にわかりやすいよう、外国のフラットシーツのサイズ表記もご案内します。
目次
フラットシーツのサイズの種類
フラットシーツの標準的な既成サイズは、下記の通りです。ただ、フラットシーツのサイズは、販売メーカーにより、丈と長さに、数センチから十数センチの違いがあります。メーカーによって、シングルサイズでも、下記の寸法より大きかったり小さかったりしますので、お求めの際は、実寸をご確認くださいませ。
ベッド用フラットシーツは、セミダブルサイズは製造がありません。セミダブルベッドをお使いの方は、フラットシーツは、ダブルサイズをご利用いただくとしっかりマットレスをくるんでいただけます。
フラットシーツのサイズ表
フラットシーツのサイズ名 | 寸法(幅 x 丈cm) | 海外の寸法 インチ(幅 x 丈inch) |
---|---|---|
布団用 シングル | 150 x 250 cm | |
布団用 ダブル | 175 x 250 cm | |
ベッド用 シングル | 180 x 280 cm | 66 ~ 205 x 102 inch |
ベッド用 ダブル | 250 x 280 cm | 96 x 102 inch |
ベッド用 クイーン | 260 x 280 cm | 102 x 102 ~ 112 inch |
ベッド用 キング | 280 x 280 cm | 108 ~ 112 x 102 ~ 112 inch |
ベッド用のクイーンサイズ、キングサイズのフラットシーツは、海外の商品でも、幅、丈が、10cm 程度ばらつきがあります。それに伴い、日本で販売されている、輸入品のフラットシーツも、サイズや寸法が、さまざまありますことをご承知くださいませ。
既成サイズのフラットシーツが使えないベッドマットサイズ
210cm丈のロングサイズのベッドマットレスや、厚みが30cm以上あるベッドマットレスをお使いの場合は、上記にお伝えした既成サイズのフラットシーツでは、マットレスをしっかりくるむことができません。
例えば、厚みが、30cmのマットレスに、既成の280cm丈のフラットシーツを使った場合、マットレスの丈が通常サイズの200cm でも、マットの下に入れ込む生地が10cm程度しかなく、すぐにめくれ上がってしまうためです。
フラットシーツの場合、マットレスの下に入れ込む生地は、最低でも15cm、理想的には、20cm、必要になります。ボックスシーツのように、底部にゴムが入っている場合と異なり、フラットシーツは平らなシーツのため、マットレスの下に入れ込む生地がたっぷりないと、すぐにめくれあがったり、ずれてしまったりしてしまいます。
ロングサイズのマットレスや、厚めのマットレスに、フラットシーツをお使いになりたい方は、サイズをしっかりと確認してから、購入しましょう。
フラットシーツのサイズの選び方
お使いのマットレスに必要なフラットシーツのサイズの選び方をお伝えします。上記でもお伝えしましたが、マットレスの下に敷きこむ必要な生地の長さは、最低 15cmで、きちんとシーツをメイキング(セット)するには、20cm が必要になります。フラットシーツの、必要幅、必要丈は、次の通りになります。
- フラットシーツの必要幅 cm = ベッドマットレスの幅 + マットレスの厚み x 2 + 15~20 x 2
- フラットシーツの必要丈 cm = ベッドマットレスの丈 + マットレスの厚み x 2 + 15~20 x 2
ベッドマットレスの厚みは、ベッドメーカーや、同じメーカーでもベッドシリーズによって、7cm程度から、40cm程度までさまざまあります。そのため、厚みによっては、フラットシーツの必要幅、丈が、大分異なってきます。
例えば、ロングサイズのベッドマットレスで、マットの厚みが、10~15cm程度の場合は、計算式に当てはめると、280cm丈の既成のフラットシーツでも使える場合があります。
クイーンサイズや、キングサイズで、海外のフラットシーツをお求めの際も、上記の数式から必要サイズを把握して、それ以上の寸法のフラットシーツを購入しましょう。
注意する点として、例えば、アメリカで販売されている、クイーンサイズやキングサイズと表記されているフラットシーツは、実寸の表記を確認すると、数センチから、十数センチの差があることがあります。サイズ名だけで選ばず、実寸のインチ表示をご確認することが大切です。
センチをインチ表にする、もしくは、インチをセンチ表示にするには、インターネットの検索サイトの検索窓から、調べることが可能です。例えば、検索窓に、” 102 inch cm “と入力して検索すると、(数字とinch もしくは、cmの間にスペースをお入れください)102インチ = 259.08 cm と、変換されて表示されます。ちなみに、1インチは、2.54センチメートルになります。
フラットシーツをアッパーシーツとして使う場合のサイズの選び方
フラットシーツを、体と掛け布団や毛布の間に入れて、アッパーシーツとしてお使いの方もいらっしゃいます。その場合は、ベッドサイズにこだわらず、使い勝手の良いサイズのフラットシーツを選びましょう。
アッパーシーツとしてお使いになる場合、ホテルのようにベッドメイキングをされるのであれば、足元側と両サイドは、シーツをマットレスの下に入れ込み、頭側は、掛けふとんや毛布の襟元を返して使います。そのため、マットレスの厚みに合わせて、フラットシーツも適度な長さが必要になります。ただ、足元側や両サイドのシーツをマットレスの下に入れ込まないのであれば、丈も幅も、たっぷりとした長さは必要ありません。
例えば、シングルサイズのベッドであれば、アッパーシーツとしてお使いの場合は、布団用のフラットシーツサイズ、150 x 250cm でも十分な大きさです。シングルの掛け布団のサイズが、150 x 210cm、毛布のサイズは、140 x 200cm ですので、シーツが掛け布団や毛布のサイズより小さくなることがありません。
フラットシーツをアッパーシーツとしてお使いの際は、掛けふとんの幅と同じサイズぐらいのフラットシーツをお選びになってもよいでしょう。掛け布団のサイズとベッドサイズに適した掛け布団サイズの選び方。
もしくは、ベッドよりひとサイズ下のフラットシーツのサイズでも、十分活用いただけるサイズです。
以上、フラットシーツのサイズの選び方をお伝えしました。
日本では、フラットシーツの需要が少なくなり、製造販売しているメーカーも減少を続けています。そうとはいえ、ホテルのように、びしっとベッドメイキングをされたい、もしくは、洗濯のしやすさから、フラットシーツがお好みの方もいらっしゃいます。海外からのお取り寄せ、または、輸入品をお求めの際にも、お伝えした通りのサイズの選び方をおすすめします。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。