公開日:2019.01.16

タオル地のシーツの特徴と選び方。購入前に知っておきたいこと

タオル地のシーツの特徴と選び方。購入前に知っておきたいこと

タオル地のシーツの特徴と選び方。購入前に知っておきたいこと

タオル地のシーツ、お使いになったことございますか? シーツはタオル、と決めていらっしゃるご愛用者がいらっしゃる一方、一度も使ったことがない、シーツの選択肢として考えたこともない、という方もいらっしゃいます。ここでは、今までタオルのシーツをお使いになったことがなく、使ってみようかしら、と迷われている方に、タオル地のシーツの特徴、選び方、お使いになる上での注意点を、お伝えします。

目次

タオル地シーツの特徴

タオル地のシーツの特徴は、

  • 吸水性の高さ
  • やわらかな肌触りの良さ
  • ひんやりしない触感
  • パイル地のため、しわが目立たない
  • 伸縮性があり、布団やベッドにフィットして使いやすい

点があげられます。

タオル地シーツは、1年中お使いになる方、と、夏か冬、どちらかにしか使わない方もいらっしゃいます。

  • 夏の汗対策にお使いになられる方は、タオルシーツの吸水性の高さを評価
  • 冬の寒さ対策でお使いになる方は、タオルシーツのやわらかさや、ひんやりしない触感を評価

されているようです。この点は、他のシーツと異なる面白い点です。

タオルシーツは、布団用、ベッド用、どちらも販売されています。

シンカーパイルシーツ、パイルシーツなどのシーツも、タオル地シーツの部類に入ります。

タオル地シーツの素材

タオル地のシーツは、パイルの部分が、綿100% と、ポリエステルと綿の混紡があります。

パイル部分が綿100%のタオル地シーツは、よりタオルに近い肌触りで、さらっとさっぱりとした、タオルの感触がお好みの方におすすめです。

パイル部分が、ポリエステルと綿の混紡のタオル地シーツは、綿100%に比べ、肌触りがやわらかで、乾きやすさがあります。

綿のタオルと、化繊のタオルの素材による肌触り感を比較した、実験結果があります。綿100%の一般的なタオルと、ポリエステルとレーヨンの混合の化学繊維のタオルで、体を拭いたときの、吸水性や体に及ぼす影響を比較した実験結果です。一部を抜粋してご紹介します。

下記の表の右の数値は、実験の被験者16人のうち、項目の内容が該当すると答えた人の人数です。

清拭中のタオル素材の主観的な評価

項目回答綿タオル化繊タオル
ちょうどよい柔らかさ大いにそうである
どちらともいえない
まったくそうでない


10

肌触りがよい大いにそうである
どちらともいえない
まったくそうでない


13

“綿と化繊のタオル素材の肌触り感を比較すると、清拭中、被験者は後者化繊タオルのほうが「ちょうどよい軟らかさ」と感じられた。それに対して、綿タオルでは化繊タオルにくらべ肌触り感の主観的評価項目に優位差が認められたものはなかった。 中略 化繊タオルでは綿タオルにくらべ適度な柔らかさや肌触りのよさに優れていた。”

(引用元:松村千鶴・深井喜代子(2014)多次元評価指標による綿タオルと化繊タオルの部分清拭効果の比較 日本看護技術学会誌、Vol.13, No.3.)

タオルで、体を拭いたときの実験結果で、シーツとは異なりますが、タオルの素材の違いによる、肌の感じ方には、共通する部分があるでしょう。

この実験では、レーヨンが混ざった化繊タオルが使われました。例えば、タオル地シーツでよく使用される、ポリエステルと綿の混紡の化繊タオルとは、多少異なる結果かもしれませんが、綿のタオルとの比較結果として、引用させていただきました。

肌触りの柔らかさをお好みの方は、パイル部分が、綿100%より、化繊素材をお選びになるとよいでしょう。

汗かきの方の、タオル地シーツの選び方

汗かきの方、夏の汗対策をメインにお使いになる方は、パイル部が、綿100% のタオル地シーツがおすすめです。

綿100%のパイルは、さらっとして、素材に熱を持ちにくく、吸水性もあります。一般的な綿の生地のシーツで眠ると、シーツが汗でぐっしょりと湿ってしまい、不快さを感じる方にも、喜ばれているシーツです。

吸水性の高さや、タオルのさっぱり感のある、シーツをお探しの方は、パイル部が綿100% のタオルシーツの中でも、ジャガード織のタオル地シーツがおすすめです。

ジャガード織のタオル地シーツは、画像のように、凹凸のある織り柄がありますので、しっかりとした肌触りで、吸水性も高い素材です。タオル好きの男性の方にもおすすめのシーツです。

ジャガード織のタオル地シーツ。汗の多い方、さらっとした肌触りがお好みの方におすすめ

ジャガード織のタオル地シーツ。汗の多い方、さらっとした肌触りがお好みの方におすすめ

やわらかな感触がお好みの方の、タオル地シーツの選び方

やわらかな肌触りの、ポリエステルと綿の混紡のタオル地シーツ

やわらかな肌触りの、ポリエステルと綿の混紡のタオル地シーツ

ふんわりとした、やわらかな肌触りのシーツがお好みの方は、パイル部分に、ポリエステルが混紡されたタオル地シーツがおすすめです。綿のパイルより、糸がやわらかで、肌にやさしさがあります。

一般的なタオルの肌触りの印象より、ずっと軟らかさを感じていただける素材のシーツです。ふんわりとした感触が、お好みの方は、ぜひ、パイルにポリエステル素材が混ざったタイプのタオル地シーツ、パイルシーツをお使いになってみてください。

タオル地シーツの種類とサイズ

タオル地シーツは、布団用、ベッド用、どちらも販売されています。

布団用のタオル地シーツの種類とサイズ

布団用は、一枚の布タイプのフラットシーツと、布団の上からくるっとかぶせるワンタッチタイプのシーツがあります。

サイズは、シングルとダブルが販売されています。

シーツのタイプ布団サイズシーツのサイズ
フラットシーツシングル150 x 250 cm 程度
フラットシーツダブル180 x 260 cm 程度
ワンタッチシーツシングル105 x 210 cm 程度
ワンタッチシーツダブル145 x 210 cm 程度

ベッド用のタオル地シーツの種類とサイズ

ベッド用は、ベッドマットレスの上からすっぽりかぶせるタイプの、底部にゴムの入った、ボックスシーツが販売されています。フラットタイプは、ベッド用のサイズを製造する織り機がほとんどなく、現在は、ほとんど販売されていません。

サイズは、シングルからクイーンサイズまで販売されています。

シーツのタイプベッドのサイズボックスシーツのサイズ
(幅x丈xマチ)
ボックスシーツシングル100 x 200 x 30 cm
ボックスシーツセミダブル120 x 200 x 30 cm
ボックスシーツダブル140 x 200 x 30 cm
ボックスシーツクイーン160 x 200 x 30 cm

タオル地シーツを使う際の注意点

タオル地のシーツで迷われている方は、洗濯の毛羽やほこりがあるのでは? と心配になられる方がいらっしゃいます。パイル素材ですので、通常の綿生地とは、異なった注意点があります。ご購入前に、注意点を知った上で、商品をお選びになると、効果いや、失敗が少なくすみます。

タオル地シーツを使う上での注意点

パイル地のため、洗濯時、毛羽や繊維のほこりが気になることがあります

タオルと同様に、タオル地のシーツは、使い始めは特に、洗濯時、毛羽や繊維が、普通のシーツに比べると、気になることがあります。最初の何回かの洗濯は、他の素材とは、わけて、タオルシーツだけで洗濯するようにしましょう。

タオル地シーツは、商品の品質に差があり、安価な商品は、繊維のホコリが普通以上に気になることがあります。洗濯時や、布団やベッドに装着して、お使いになっている時も、繊維のホコリが気になるような商品は、快適さに欠けてしまいます。安価な商品には、注意して、品質の確かな商品を選ぶようにしましょう。

シンカーパイル織りや、マイヤー織りのタオル地のシーツは、パイルの糸の抜けにくいように、織られている素材です。数千円で、お求めいただけますので、タオル地シーツをお選びの際は、シンカーパイル織り、マイヤー織りのシーツをお選びになることもおすすめです。

商品の品質によって、毛玉がでることがあります

パイル糸の品質によっては、タオル地シーツに毛玉ができてしまうこともあります。毛玉は、洗濯や、シーツとパジャマの素材の摩擦によって、発生します。

品質の違いで、毛玉ができやすい、できにくいといった商品があります。

商品の品質をきちんと見極めて、求めるようにしましょう。

普通の生地のシーツに比べ、乾燥に時間がかかります

タオルの洗濯を想像していただくとわかりやすいですが、普通の生地のシーツに比べ、タオル地のシーツは、洗濯後の乾燥に時間がかかります。

乾燥して、晴れた日、時間の余裕をもって、洗濯するようにしましょう。また、洗い替えを用意しておくと、乾燥時間を気にしないですみます。洗い替えを別に用意しておくのもおすすめです。

以上、
タオル地シーツをお使いになったことがない方向けに、タオル地シーツの特徴をお伝えしました。汗でお悩みの方や、冬のシーツの冷たさが苦手の方、上記を参考に、お使いになってみてはいかがでしょうか。

ベッドをお使いの方におすすめ シンカーパイルボックスシーツ

シンカーパイルボックスシーツ

シンカーパイルボックスシーツ


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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