「オーダーカーテンとお揃いの生地で、掛けふとんカバーや枕カバーを作れますか?」と、お問い合わせを頂戴します。寝室のカーテンやカバー、柄をそろえてトータルにコーディネイトできたら素敵ですよね。ただ、注意点もあります。ここでは、カーテンと布団カバーをお揃いにする際の注意点とおすすめの方法をお伝えします。
目次
- オーダーカーテンとお揃いの生地で、掛けふとんカバーや枕カバーを作れますか?
- カーテンとベッドリネンをお揃いにする場合の、おすすめの方法
- オーダーカーテンとベッドリネンを、同じ生地でオーダーメイドする方法
- どうしてもカーテンと掛けふとんカバーを同柄にする場合の、ファブリックの選び方
オーダーカーテンとお揃いの生地で、掛けふとんカバーや枕カバーを作れますか?
「カーテンと同じ生地で、掛けふとんカバーとピロケースを作れますか? 」と、お問い合わせを頂戴します。
結論からお伝えすると、カーテンと “同じ生地” で、掛けふとんカバーやピロケースをお作りすることは、おすすめをしません。理由は、カーテン生地は、掛けふとんカバーやピロケースの生地としては、適していないからです。
掛けふとんカバーやピロケースは、肌に直接触れますので、肌触りが良く、軽量で、頻繁に洗濯できる生地が適しています。カーテン生地は、たとえ、綿100%の薄めの生地であっても、布団カバーに比べると、生地が厚くなってしまいます。生地がどうしても、適さないのです。
かわりに、他の方法をおすすめしています。
掛けふとんカバーやピロケース以外のベッドリネンを、カーテンと同じ生地でオーダーすることです。次の項目で、お伝えしていきます。
カーテンとベッドリネンをお揃いにする場合の、おすすめの方法
カーテンと、ベッド回りのカバー類を同じ生地で揃えたい方には、掛けふとんカバーやピロケースではなく、次のベッドリネンをお揃いにすることをおすすめします。
- ベッドスプレッド
- ベッドの上のクッション
- フットスロー
- ベッドスカート
- ベッドサイドテーブルのテーブルセンターやテーブルランナー
- ランプシェード
- 飾り用の枕のカバー
上記に挙げたベッドリネンは、肌に直接触れて使いません。生地の素材、肌触り、洗濯のしやすさなどを、気にする必要がありません。カーテンと同じ生地で作って、寝室のインテリアを楽しんでいただけます。
オーダーカーテンとベッドリネンを、同じ生地でオーダーメイドする方法
ここからは、上に挙げたベッドリネンを、オーダーカーテンとお揃いの生地で注文する方法をお伝えします。
大まかな流れは、
- オーダーカーテン、オーダーファブリック小物を依頼するお店を選ぶ
- 寝室のオーダーカーテンの生地を決める(オーダーカーテンの依頼)
- オーダーカーテンと同じ生地で作るベッドリネンを決める
- ベッドリネンのスタイル、サイズなど詳細を決める
- オーダー
- 寝室に設置
になります。
順を追って、説明していきます。
1.オーダーカーテン、オーダーファブリック小物を依頼するお店を選ぶ
まず、オーダーカーテンを依頼するお店を選びます。カーテン以外のファブリック小物を、カーテンとお揃いの生地で作ってもらうには、それを請け負ってくれる、トータルインテリアショップを選ぶ必要があります。
オーダーカーテンを取扱のお店は、
- カーテンの生地、サイズ、スタイル、仕様のみ、オーダーメイドで請け負うお店さま
- カーテンの生地、サイズ、スタイル、仕様のほか、細かなカーテンの仕上がりの希望、(飾り、ヒダのスタイルや倍率など)や、同生地を使ってのファブリック小物の製造、壁紙やソファなどインテリアをトータルで請け負うお店さま
にわかれます。
今回のように、オーダーカーテンとお揃いの生地のベッドリネンを作りたい場合は、後者の、トータルインテリアの専門店さまを選ぶのが良いでしょう。
後者のようなお店さまを選ぶメリットは、オーダーカーテンの生地で、ベッドリネンを作る際、様々なデザインや、スタイルなどの相談にも応じていただける点です。
たとえば、
- ベッドスプレッドならば、生地に合わせたスタイルの提案、飾りの提案
- クッションカバーであれば、フリルつきやフリルなし、パイピング仕上げ、サイズの提案
- サイドテーブルの小さなテーブルセンターは、カーテンの残りの生地を使っての提案
なども、してくれるかもしれません。
もちろん、飾りや、デザイン、スタイルの提案によって、生地代、縫製の費用、デザイン料など、それに見合った費用はかかります。費用はかかりますが、トータルで、あなただけの、あなたの好みに合った、寝室空間を作っていただけます。
ベッドスプレッドやクッションだけでしたら、前者のタイプのお店さまでも、請け負ってくれる場合があります。
どの程度まで、コーディネイトしたいか、ご予算などを考慮し、あなたにあったお店を選ぶようにしましょう。
2.寝室のオーダーカーテンの生地を決める(オーダーカーテンの依頼)
お店が決まったら、寝室用のオーダーカーテンを依頼します。
寝室のカーテンは、インテリアの好みのほか、睡眠の質を妨げない遮光性、部屋の中の影が外に映らない生地選び、など、他の部屋のカーテンとは異なった機能性が必要です。
あなたの寝室には、どの程度の遮光性が必要か、を考慮して、好みに合った生地、デザイン、スタイルを選び、オーダーします。
ベッドリネンをお揃いの生地にするのでしたら、インテリア重視でカーテンの生地を選び、裏地に遮光生地を使って機能性を高める方法もよいでしょう。
3.オーダーカーテンと同じ生地で作るベッドリネンを決める
4.ベッドリネンのスタイル、サイズなど詳細を決める
次に、オーダーカーテンと同じ生地で、どのベッドリネンを作るか決めます。先ほど挙げたベッドリネンについて、一つずつ詳細をお伝えしていきます。
ベッドスプレッド
ベッドスプレッドとは、掛け布団の上からベッド全体を覆う、布のことです。ベッドカバーとも呼ばれています。先程お伝えしたベッドリネンの中で、一番大きく、目立つのがベッドスプレッドです。ベッドリネンをカーテンとお揃いにすると、一目で、トータルコーディネイトされているのがわかります。印象を強くしたい方は、まずは、ベッドスプレッドをカーテンとお揃いにするのが良いでしょう。
ベッドスプレッドをオーダーするには、スタイルとサイズを決めます。スタイルは、インテリアショップがパターンを持っている場合もあります。お店に相談しながら決めましょう。
サイズは、サイズの選び方を参考にして、お店に伝えてオーダーしましょう。
ベッドの上のクッション
ベッドの上に、カーテンとお揃いの生地の、クッションをいくつかのせるのも素敵です。主張しすぎず、おしゃれに、トータルコーディネイトを楽しんでいただけます。クッションは、カーテンとお揃いの生地で、クッションカバーをオーダーします。
サイズは、
- 枕の後ろに置くならば、大き目の、50x50cm、または、55x59cm。
- 枕の前に置くならば、45x45cm、40x40cm、30x30cm、45x30cm。
などがおすすめです。上記であれば、クッションの中材、ヌードクッションが、多く販売されています。55x59cmは、銘仙番の座布団サイズです。座布団のヌードクッションも、販売されています。簡単に手に入れていただけます。
デザインは、フリルつき、フリルなし、パイピング仕上げ、など、お好みで依頼しましょう。
フットスロー
フットスローとは、ベッドの足もとあたりにのせる、細めの布です。ベッドのサイズに合わせて、ご希望のサイズで、カーテンと同じ生地で作ってもらいましょう。カーテン生地が薄地の場合は、裏をつけてもらうのも良いでしょう。ずれずに、しっかりとベッドの上に収まります。
ベッドスカート
ベッドスカートとは、ベッドフレームの脚やベッドの下の部分をカバーする装飾する布です。カーテンとお揃いの生地でオーダーすると、とてもおしゃれです。お好みのスタイルで、作ってもらうようにしましょう。
ベッドサイドテーブルのテーブルセンターやテーブルランナー
ベッドサイドテーブルのテーブルセンターやテーブルランナーをカーテンとお揃いにすると、さりげないおしゃれ感で、寝室を演出できます。
ご自分で、お裁縫をする方は、ご自分で作ってもよいでしょう。オーダーカーテンのお店で、生地の販売があるかどうかを確認してみましょう。
ランプシェード
オーダーを受けてもらえるお店は少ないかもしれません。トータルインテリアショップの中には、ランプシェードをお揃いの生地で作ってくれるお店もあるようです。薄地のプリント生地が、適しています。飾り用の枕のカバー
枕のカバーをどうしても、お揃いにしたい場合は、クッションの用に、飾りとしての枕用のカバーを依頼しましょう。実際に毎日使う枕でなく、ベッドの上の飾り用です。
サイズは、45x65cm、50x70cmでオーダーします。枕の中芯が使えます。
5.オーダー、6.寝室に設置
後は、オーダーして、仕上がり次第、寝室に設置するだけです。
どうしても、カーテンと掛けふとんカバーをお揃いにしたい場合の、ファブリックの選び方
上記に挙げたベッドリネンではなく、掛けふとんカバーやピロケースを、どうしても、カーテンとお揃いにしたい、という方もいらっしゃるかもしれません。
ファブリックブランドの中には、カーテンと柄は同じで、素材は寝具用の生地の、掛けふとんカバーやピロケースを販売しているブランドがあります。お揃いにしたい方は、その中から選びます。寝具用の生地を使っていますので、肌触りも良く、洗濯にも適しています。
具体的な例では、ウィリアムモリスのファブリックがあります。例えば、ウィリアムモリスのウィローボウは、カーテン生地もありますし、掛けふとんカバーや ピロケースも販売されています。そのほかには、マリメッコ、ミッソーニ、ラルフローレンなど、ホーム展開をしている、ブランドなどがあります。
好みに合わせてブランドを選び、カーテンと掛け布団カバー、ピロケースを揃える手順になります。
注意点があります。掛けふとんカバーなどの寝具は、寝具メーカーが、ファブリックブランドとライセンス契約をして、製造している場合があります。ライセンス契約が切れると、掛け布団カバーなどが、販売されないケースもあります。選ぶ際は、現在購入可能かを確認することが大切です。
以上、
オーダーカーテンとお揃いの生地で、掛けふとんカバーやベッドリネンを統一する時の注意点と、方法をお伝えしました。あなたの特別なプライベート空間である寝室、インテリアもあなた好みでそろえて、リラックスの時間をお楽しみいただければ幸いです。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。