公開日:2019.08.28

低反発マットレスはクリーニングできますか? 適切なお手入れ方法

低反発マットレスはクリーニングできますか? 適切なお手入れ方法

低反発マットレスはクリーニングできますか? 適切なお手入れ方法

「低反発マットレスは、クリーニングできますか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。洗濯は無理としても、ドライクリーニングならできるのでは? と、思われる方も多いようです。ここでは、低反発マットレスのクリーニングの可否、と、低反発マットレスに適したお手入れ方法をお伝えします。

目次

低反発マットレスはクリーニングできますか?

「低反発マットレスはクリーニングできますか? 」

低反発マットレスは、クリーニングはできません。低反発素材の特性により、洗濯、クリーニング、どちらもできません。

低反発マットレスの素材

低反発マットレスの素材

理由は、フォーム素材は、水分を発散しづらく、熱に強くない素材のためです。

低反発マットレスとは、体重を掛けると、重さや体の曲線に合わせて、ゆっくりと沈みこむ、特殊な形状記憶フォーム素材のマットレスのことです。具体的な商品名は、テンピュールマットレスなどです。

低反発マットレスは、洗濯、クリーニングは適しません。避けるようにしましょう。

次の項目で、低反発マットレスに適した、お手入れ方法をお伝えしていきます。

低反発マットレスのお手入れ方法

低反発マットレスを、快適に、長くお使いいただくために、次の3つのお手入れがあることを、知っておきましょう。

  1. 日頃のお手入れ
  2. 年に数回するお手入れ
  3. 突発的な汚れのお手入れ

順番に、方法を詳しくお伝えします。

1.日頃のお手入れ

  • 必ずシーツを敷いて使います。シーツを定期的に洗濯しましょう。
  • 朝起きたら、しばらくの間、掛けふとんを折るなどして、マットレスにこもった湿気を発散させます。サーキュレーターなどで、風をあてると、効果的に、湿気の発散ができるのでおすすめです。
  • 布団クリーナー、布団用掃除機で、ホコリを吸引しましょう。
    ふとんクリーナーを使ってホコリを吸引

    ふとんクリーナーを使ってホコリを吸引

  • マットレスの下に、寝具用の除湿シートを敷くようにします。除湿シートを敷くことで、湿気によるカビを防ぎます。
    低反発マットレスの下に除湿シートをして、カビ対策

    低反発マットレスの下に除湿シートをして、カビ対策

2.年に数回するお手入れ

  • 低反発マットレスを立てかけるなどして、通気をして、湿気を発散させます。カビの発生を防ぎます。
  • ベッドの上でお使いの場合、上下の位置を回転させましょう。腰のあたりは、負担がかかり、他の場所より劣化しやすくなっています。負担の多く掛かる位置が変わることで、マットレスが長持ちします。

3.突発的な汚れのお手入れ

  • 低反発マットレスが濡れてしまったり、水分を含んでしまったりした場合は、すぐに乾いた布やタオルで、水分を吸い出す、もしくは、押し出して、乾燥させます。その後、部屋の中で立てかけるなどして、通気をし、湿気を発散させます。
  • 側生地に、しみや汚れが付着してしまった場合、側生地のタイプによって、対処が異なります。
    1.側生地が洗濯可能なタイプは、側生地をマットレスからはずして洗濯をします。
    2.側生地がマットレスから取り外せないタイプは、固く絞ったタオルなどで、汚れをふき取ります。
  • 低反発マットレス本体にしみや汚れが付着した際は、固く絞ったタオルで汚れをふき取ります。
  • 臭いが気になる際は、部屋の中で陰干しをして、風をあてるなど、通気をして、臭いを発散をさせます。

低反発マットレスのお手入れの注意点

低反発マットレスは、素材が特殊です。お手入れの際は、下記の点に注意をするようにしましょう。

  • 水洗いは、しません。水に浸すと、カビの原因になるからです。
  • 水に浸したままに、しません。部分的な汚れでも、水に浸しての水洗いは、カビの原因になります。
  • 天日に干しません。熱や日光により、劣化が早まってしまいます。
  • アイロンやドライヤーを充てません。乾きを早くするために、アイロン、ドライヤーを使用したい方もいらっしゃるようです。絶対にやめましょう。熱が劣化を速めてしまいます。
  • 梅雨の時期や、湿気の多い寝室は、マットレスを立てかけるなどして、湿気を十分に発生させましょう。カビを防ぐためです。
  • お使いの低反発マットレスの取扱説明書に記載されている、お手入れ方法を確認しましょう。マットレスによって、お手入れ方法が異なることがあります。必ずメーカーが推奨しているお手入れ方法を確認をするようにしましょう。
  • フローリングや畳の上で、敷きっぱなし(万年床)はしません。立てかけるか、折りたたむなどして、湿気がフローリングや畳に染みこまないようにします。敷きっぱなしにすると、カビの原因になります。

低反発マットレスのお手入れの注意点の基本は、湿気対策と、熱対策です。湿気はカビの原因になり、熱は、劣化が早まる原因になります。水と熱が伴うお手入れは、避けるようにしましょう。お気に入りの低反発マットレス、適したお手入れ方法で、長く、快適に、睡眠をお楽しみいただければ幸いです。
 

参照サイト:テンピュール公式サイト テンピュール®製品の取り扱い


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


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