羽毛布団から羽毛が吹き出る原因と対処の方法

「羽毛が掛け布団カバーの中に吹き出てしまって、どうしたらよいでしょう」と、お問い合わせを頂戴します。カバーの外に羽毛が付着したのに気付き、カバーの中を見てみたら、細かな羽毛やスモールフェザーが沢山吹き出していた、といった状況のようです。ここでは、羽毛の吹き出しの原因と、その対処の方法、そして、予防方法をご案内します。

羽毛布団から羽毛が吹き出る原因と対処の方法

羽毛布団から羽毛が吹き出る原因と対処の方法

目次

羽毛布団から羽毛が吹き出る状況と原因

羽毛布団から羽毛が吹き出てしまった方から、その状況をお聞きすると、次のようなパターンが多いようです。

  1. 羽毛布団をたたいたて、ホコリや湿気をとばしていた
  2. 羽毛布団をたたむとき、空気を抜くように、力や体重を掛けてしまっていた
  3. 羽毛布団にカバーを掛けずに使っていた
  4. カバーを掛けずに、羽毛布団を外に干した
  5. 羽毛布団に襟カバーを縫い付けて使った
  6. 羽毛布団のほつれを縫って直した
  7. 羽毛布団の保管の際、保管ケースのファスナーに引っ掛けてしまった
  8. ダウン率の低い羽毛布団を使っていた
  9. 価格帯が低い羽毛布団を購入した、など

上記の状況を、原因別に分けると、下記の2つに分けられます。

  • 1つは、羽毛布団の使い方が原因
  • もう1つは、羽毛布団の品質が原因

最初にお伝えした、羽毛が吹き出た状況を、原因別に分けると、

  • 最初から7番目までは、羽毛布団の使い方によるもの。
  • 最後の2つは、羽毛布団の品質によるもになります。

ここから、2つの原因の詳細と、この状況を事前に防ぐ方法を、お伝えします。

1.羽毛布団の使い方が原因の詳細と、防ぐ方法

羽毛布団の使い方が原因で、羽毛が布団から吹き出てしまう場合、羽毛布団の側生地に、小さな穴や傷がついてしまうことが要因になっています。

羽毛布団は、側生地に、ほんの小さな傷や、穴があいてしまうと、そこから羽毛がどんどんと吹き出してしまいます。

次のような使い方をすると、側生地を傷つけやすく、穴があき、底から羽毛が吹き出てしまうのです。

  • 羽毛布団をたたいたて、ホコリや湿気をとばしていた
  • 羽毛布団をたたむとき、空気を抜くように、力や体重を掛けてしまっていた
  • 羽毛布団にカバーを掛けずに使っていた
  • カバーを掛けずに、羽毛布団を外に干した
  • 羽毛布団に襟カバーを縫い付けて使った
  • 羽毛布団のほつれを縫って直した
  • 羽毛布団の保管の際、保管ケースのファスナーに引っ掛けてしまった

このような状況を事前に防ぐために、できることは

  • 羽毛布団には、必ずカバーを使うこと
  • 羽毛布団に、布団たたきを使わない
  • 羽毛布団は負荷を与えず、丁寧に、やさしく扱う
  • 外では干さないこと
  • 縫い針を使わないこと
  • 側生地に傷かつかないように使うこと

です。

羽毛布団の品質が原因の詳細と、防ぐ方法

羽毛布団の品質が原因で、羽毛が吹き出してしまうこともあります。

例えば、スモールフェザーの割合が多い羽毛布団だったり、スモールフェザーの芯の固い部分が大きかったりする羽毛布団の場合です。スモールフェザーの固い部分が側生地を突き刺して、羽毛の吹き出しの原因になるのです。

また、価格帯が低い羽毛布団の場合、使われている側生地の品質が好ましくない場合があります。側生地の組成が粗かったり、側生地にダウンプルーフ加工が施されていない商品の場合です。側生地の組成が粗かったり、ダウンプルーフ加工がされていないと、羽毛が側生地から吹き出てしまいやすくなります。

ダウンプルーフ加工とは、羽毛が飛び出てしまわないように、ダウンが使われる商品の側生地に施される加工方法です。側生地の、生地目を圧縮することで、羽毛の吹き出しを防ぎ、空気のみを通気させることを可能にしています。

現在は、羽毛が使われるほとんどの商品にダウンプルーフ加工がされます。しかし、低品質や低価格の羽毛布団には、ダウンプルーフ加工がされていない商品が販売されてしまっていることがあるようです。

このような状況を事前に防ぐために、できることは

  • 羽毛布団の購入時に、品質をしっかり吟味して、商品を選ぶ
  • 羽毛布団の側生地が、ダウンプルーフ加工が施された商品を選ぶ
  • 信頼のおける寝具専門店に相談して、納得した商品を選ぶ
  • 値段の安さだけで、商品を選ばない

といったことが大切です。

羽毛が吹き出てしまった時の対処法

ここからは、羽毛が吹き出てしまった時の対処法をお伝えします。

羽毛は、吹き出し始めると、あっという間に収拾がつかなくなるほどの量が、出てきてしまいます。羽毛の吹き出しに気付いたら、すぐに対処をすることが大切です。

対処方法は、次の3つです。

  1. 側生地の傷、穴の場所を特定できる場合は、補修シートで穴をふさぐ
  2. 羽毛布団のリフォーム(打ち直し)で作り直しをする
  3. 買い替えをする

それぞれ、順を追って、説明します。

1.側生地の傷、穴の場所を特定できる場合は、補修シートで穴をふさぐ

羽毛の吹き出しの場所を特定できる場合は、羽毛布団用補修シートを使って、穴をふさぎます。羽毛布団補修シートは、アイロンを使い、補修シートを羽毛布団の側生地に圧着させることで、穴をふさぎます。

補修の際は、絶対に、針はつかいません。針を使うと、そこから羽毛がさらに吹き出してしまいます。

羽毛布団用の補修シートは、手芸店や通販で手に入れることが可能です。繰り返しますが、絶対に、針や糸で修復はしないようにしましょう。

補修シートの使い方

  1. 補修シートの説明書の通り、穴の個所に補修シートをのせます。
  2. 当て布をして、慎重にアイロンを当てながら接着していきます。
  3. アイロンの温度や、詳細は、説明書を必ずご覧ください。説明書通りに行います。
  4. 補修の際、アイロンで、側生地を傷つけないように、慎重に作業をしましょう。

2.羽毛布団のリフォーム(打ち直し)で作り直しをする

穴の個所が特定できない場合や、ご自身での修復が不可能と判断された際は、羽毛布団のリフォームを検討しましょう。

羽毛布団のリフォームは、必ず、信用のおける、羽毛布団を取り扱っている寝具専門店、または、寝具メーカーに、ご相談ください。

羽毛布団のリフォームとは、羽毛布団の中の羽毛を洗浄、増し羽毛をし、新しい側生地でお作り直しをすることです。

羽毛布団のリフォームの流れは、事前に、寝具店やメーカーに電話で相談されて、その後、実際に羽毛布団を寝具店の専門家に見てもらい、羽毛布団のリフォームが可能かどうか判断し、可能ならば、リフォームを依頼します。

羽毛布団のグレードや品質、また、羽毛の吹き出してしまった量により、羽毛布団のリフォームができない場合もあります。また、費用も異なります。リフォームにかかる費用の見積もり次第によっては、新たに羽毛布団をご購入されたほうが良いと判断することもあります。専門店で、相談しながら、じっくりとご検討ください。

3.買い替えをする

羽毛布団のリフォームが、羽毛布団の状態によって、できない場合や、買い替えたほうが良いとご判断された場合は、買い換えとなります。

羽毛の吹き出てしまっている羽毛布団は、破棄します。羽毛の吹き出しが激しい場合は、掛け布団カバーの中が、吹き出た羽毛でいっぱいになっていることがあります。掛けふとんカバーは外さず、カバーを付けたまま、破棄しましょう。

羽毛布団は、お住まいの地域のごみの出し方に準じて、破棄をしてください。例えば、町田市ですと、羽毛布団は、粗大ごみになります。

寝具店によっては、古い羽毛布団の引き取りサービスをしていることがあります。羽毛布団の買い替えキャンペーンで、新しい羽毛布団を買うことで、古い羽毛布団の引き取るサービスです。お近くの信用のおける、寝具専門店にお立ち寄りになって、ご相談されることもおすすめいたします。

羽毛が吹き出しの予防方法

最後に、羽毛布団の吹き出しの予防方法をお伝えします。次の点を注意しましょう。

  • 羽毛布団は、掛けふとんカバーを必ず掛けて使う
  • 羽毛布団は、外で干さない。どうしても干したい際は、掛けふとんカバーをかけた状態で干す
  • 羽毛布団に針を使っての補修や、縫い付けは、絶対にしない
  • 羽毛布団の側生地に引っかき傷ができるようなことをしない
  • 羽毛布団を保管ケースで保管する際、清潔に洗濯済みのカバーをかけて保管する
  • 羽毛布団を購入の際は、側生地の品質もチェックする
  • 羽毛布団を購入の際、ダウン率、スモールフェザー率を確認する
  • 羽毛布団を購入の際、信用のおける寝具専門店やデパートで、相談しながら購入する

などです。

以上、羽毛布団の羽毛の吹き出しの原因、対策、予防の方法をお伝えしました。羽毛布団は、使い方と、お手入れ次第で、長く快適に使える寝具です。どうぞ、せっかくお求めになった羽毛布団、大切にされて、毎日のここちよい眠りに役立てましょう。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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