枕の素材の種類と選び方

質の良い睡眠のためには、高さのあった枕を使うのが良い、というのはご存じのとおりです。一方、枕の中身の素材は、固さや、感触、機能を、ご自身のお好みでお選びいただくことが、気持ちも安らかになり、快眠につながります。ここでは、枕の中身の素材の種類と選び方をお伝えします。お好みに合う、寝心地の良い枕選びで、是非毎日心地よくお休みくださいませ。

目次

枕の素材の種類と選び方

枕の素材の種類と選び方

枕の素材の種類と特徴

枕の素材の種類で、主だったものは、次の通りです。特殊形状などに固められた化繊系の素材、粒状の化繊系の素材、天然素材の順に並んでいます。

  • 低反発ウレタン
  • 高反発ファイバー
  • 高機能ウレタンフォーム
  • ソフトパイプ
  • マイクロビーズ
  • 高機能合繊わた・粒わた
  • 低反発ウレタンチップ
  • そばがら
  • 羽毛・羽根
  • シルク混わた
  • ウールわた
  • ひのきチップ

それぞれの素材の特徴を、固さと通気性の具合もあわせて、順を追ってお伝えします。

低反発ウレタン

特徴

テンピュール枕に代表されるのが、低反発ウレタン素材の枕です。首や頭の重さに合わせて、適度に沈み込み、首の形にフィットするのが特徴です。

首のくびれに添うように波型になっていたり、肩のカーブに添うような形状になっていたりと、特殊な形状の枕に使われます。首、頭や肩口と敷き寝具の空間を埋めることで、しっかりと頭を支えて、安眠を追求しているタイプの枕です。

固さ

固さは、普通です。沈み込みがありますので、柔らかく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

通気性

通気性は、低反発素材が、身体に密着するため、ほかの枕の素材に比べると、高いとはいえません。蒸れると感じる方もいらっしゃるタイプです。ただ、最近は、各メーカーさまが、通気性が良い低反発素材を開発しています。枕によっては、低反発ウレタンでも、通気性が改善されている商品もあるようです。

高反発ファイバー

特徴

エアーウィーヴピローやブレスエアーの枕に代表されるのが、高反発ファイバーを使った枕です。通気性が大変よく、沈み込みが少ないのが特徴です。

樹脂繊維を、細かな編み目状にかためた素材で、昔ながらの枕の形状や、肩のくびれに添うようにカットされた形状の枕などがあります。沈み込みがあまりないので、首のくびれの高さと、枕の高さが、ちょうど合うサイズをお選びになることが、安眠につながります。

固さ

固さは、普通から少し固めです。沈み込みがありませんので、固めと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

通気性

通気性は、大変よく、蒸れ感もありません。ご自宅で、簡単に水洗いができます。乾燥も早く、洗濯しやすく、清潔にお使いいただける枕です。

高機能ウレタンフォーム

特徴

ムアツ枕や、西川エアー3D枕に代表されるのが、高機能ウレタンフォームを使った枕です。特殊な形状の枕であることが多く、体圧分散機能に優れ、頭や首が、圧迫されないのが特徴です。

大変耐久性の高いウレタンフォームが使われているため、例えば、ムアツ枕のように、凹凸の形状でも、ウレタンフォームが欠けてしまうことがありません。枕の表面が、波型になっていたり、凹凸であったり、頭と枕の密着を防ぎ、血流を妨げない形状になっている枕です。一定の形になっていますので、首の高さに合わせて、低め用、普通の高さ用、高め用など、ちょうどよい高さをお選びになることで、快適にお使いいただけます。

固さ

固さは、普通です。高反発ファイバーと、低反発ウレタンの中間程度の固さです。

通気性

通気性は、とても良いです。湿気がこもることがなく、カビやダニの心配もなく、清潔にお使いいただける枕です。

ソフトパイプ

特徴

ポリエチレン樹脂を、ストローを細かく切ったような形状の粒状にしてあるのが、ソフトパイプです。パイプ枕や、ソフトパイプ枕と呼ばれています。具体的な商品名で、エアセル枕や、肩楽寝枕などに使われている素材です。通気性が良く、洗えて、頭に熱をこもらせず、首の形状に合わせて使うことができるのが特徴です。

例えば、肩楽寝枕のように、肩のカーブに合うようにデザインされた側生地の中に入れて、首や肩に負担がかかりにくくして、安眠を促す枕もあります。また、とてもシンプルに、ファスナー付きの通気性の良い側生地に入り、中のソルトパイプを自由に出し入れすることで、高さ調節が簡単にできる枕もあります。お値段も手ごろなものが多く、種類も豊富です。

固さ

固さは、普通から固めです。固さは、パイプの固さの違いにより異なります。また、パイプの粒が比較的長く固いタイプで、その角が頭に当たってしまうと、固いと感じる方もいらっしゃいます。

通気性

通気性は、大変よく、熱も湿気もこもらせません。ご家庭での洗濯が可能なものもあります。比較的、男性に人気の枕の素材です。

マイクロビーズ

特徴

ポリエチレン樹脂を、砂の粒のような超極小粒のビーズ状にしてあるのが、マイクロビーズです。側生地に、収縮度(ストレッチ性)の高いニット生地が使われていることが多く、マシュマロのようなやわらかさで、首と枕を支えるのが特徴です。

側生地がニットであること、ビーズが超極小で、流動性が高いことから、首のくぼみの高さに合いやすい枕です。また、寝返りを打って横寝になって、首のくぼみの高さが、仰向きの時と変わったとしても、きちんと支えて、安眠を可能にしています。価格帯も、お手頃な商品が多く、手に入れやすい枕です。

固さ

固さは、普通からやわらかめです。側生地のストレッチ性によって、自由に形状が変わりやすくなるため、やわらかめと感じる方もいらっしゃいます。

通気性

通気性は、普通です。首や頭にフィットするため、多少のムレを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

高機能合繊わた・粒わた

特徴

ダクロンⓇデュラライフや、ダクロンⓇコンフォレルなど、清潔で、ほこりがたちにくく、ご自宅で洗濯しやすい、高機能のポリエステル素材を粒状のわたにしてあるのが、高機能合繊わた素材です。ホコリがたちにくく、通気性も良く、丸洗いでき、清潔にお使いいただけるのが特徴です。

長方形の側生地に入れられているほか、肩のカーブに添った形状の側生地に入れられたり、中身を取り出して高さ調節ができたり、ファスナー付きの側生地に入れられたりして使われています。衛生的にお使いになりたい方にも人気です。

固さ

固さは、やわらかめです。首や頭に接触する感触が、程よくやわらかで、比較的女性に人気の枕です。

通気性

通気性は、普通です。粒状のわたなので、密着感や、圧迫感はなくお使いいただけます。熱がこもりにくいのも特徴です。

そばがら

特徴

いわずと知れた、昔からある、そばがらです。現在は、防虫防ダニなどがきちんとされ、衛生面も心配ない素材です。通気性が良く、熱がこもらず、程よい固さが特徴の枕です。

従来の枕の形状のほか、首楽寝枕のように、肩口のカーブに添った形状の側生地に入れられて、首の高さや首のカーブにきちんと添わせることで、安眠を可能にしている枕も販売されています。

固さ

固さは普通です。そばがらは、粒が天然素材でやわらかめのため、他の素材の枕に比べ、耐久性はあまりありません。

通気性

通気性は、良く、熱もこもりにくい素材です。湿気のある日本に昔からあり、今も使い続けられている、日本の気候に合った枕です。

羽毛・羽根

特徴

羽毛(ダウン)や羽根(スモールフェザー)も、昔からある枕の素材です。見た目はボリュームがあっても、頭をのせると、適度にふんわりと沈み込むのが特徴です。

羽毛と羽根の混合具合によって、固さや、ふんわり感、安定感が異なります。羽毛が多く使われている方が、弾力がありソフトで、洋画に出てくるようなタイプの枕になります。商品によっては、使われている羽根、羽毛の品質にばらつきもあります。安価な商品は、羽根が飛び出してしまう、においがする、など、寝心地に影響するものがありますので、商品選びは慎重になさるのも大切です。

固さ/h4>
固さは、普通からやわらかめ。ダウンが多いとやわらかく、スモールフェザーが多いと、普通の固さになります。

通気性

通気性は、普通です。熱はこもりにくく、一年中快適にお使いいただけます。

シルク混わた

特徴

シルク(絹)とポリエステルの素材を混合させて、粒わたにしてあります。絹のふんわりとした、やさしくやわらかさがあるのが特徴です。

絹特有のやわらかさで、頭をふんわり包み込むようにしながら、心地よく支える、上質な枕です。商品としては、珍しいタイプで、シルク好きの方の好まれている枕です。

固さ

固さは、やわらかめです。

通気性

通気性は、普通です。熱がこもることはなく、心地よい枕です。

ウールわた

特徴

羊毛(ウール)を粒状のわたになっている素材です。首や頭に当たる感触はソフトながら、沈み込まずしっかりと頭を支えるのが特徴です。

商品としては、珍しい枕です。というのも、ウールわたは、使っているうちに、固くなりやすい特性があるからです。ウール素材がお好みの方に、好まれている枕です。

固さ

固さは、普通です。

通気性

通気性は、普通です。たまに陰干しをして、風を通していただくと、湿気を発散させてお使いいただけます。

特徴

流水石枕に代表される、石を粒状にした素材です。ひんやりと熱をこもらせず、固さがあるのが特徴です。

頭が熱くなるのが苦手、夏に涼しく眠りたいという方に人気の枕です。

固さ

固さは、固いです。

通気性

通気性は、普通です。石の粒の下に、ウレタンフォームを土台にした枕が多いため、ウレタン部分の素材によっては、湿気がこもる場合もあります。

ひのきチップ

特徴

ひのきを小さなキューブ状のチップにした素材です。ひのきの香りが安眠を誘うのが特徴です。

ひのきチップのみが使われた枕や、ほかの素材の枕の表面に、ひのきチップがのせられている枕などがあります。ひのきの香りがお好みの方に人気です。

固さ

固さは、固めです。

通気性

通気性は、普通です。石の枕と同様、ひのきチップの下に、ほかの素材が使われている枕の場合は、その素材によって、通気性も異なります。

枕の素材の選び方

ここからは、固さや感触のお好みによる、枕の素材の選び方をお伝えします。

固くて、沈み込まない枕がお好みの方

男性に特に多いのですが、固くて、沈み込みのない枕はありますか?といったお問い合わせを頂戴します。そのような方にぴったりなのが、次の枕です。

熱のこもらない、頭が熱くならない枕がお好みの方

これも、男性がお探しの場合が多いのです。熱のこもらない枕、首が熱くならない枕をお好みの方は、下記がおすすめです。

  • ソフトパイプ枕
  • そばがら枕
  • 石枕
  • ひのきチップ枕

横向きで眠るときも快適な枕がお好みの方

横寝をされたり、寝返りを多く打たれたり、首を多く動かすことが多い方におすすめの枕は下記です。

  • マイクロビーズ枕
  • 低反発ウレタンチップ枕
  • ソフトパイプ枕

特に、マイクロビーズ枕は、寝返りを打つごとに、枕の形状も一緒に変わりますので、寝返りの多い方、横寝の方には使いやすい枕でしょう。

やわらかめで、とにかく低い枕がお好みの方

高さに関しては、今回は、主題ではないのですが、女性の方で、やわらかめで低めの枕はありますか?といったお問い合わせを頂戴します。その場合は、下記の素材の枕で、低めタイプをお選びになることをおすすめしています。

  • 高機能ウレタンフォーム枕
  • 羽毛(ダウン)枕
  • シルク混わた枕
  • マイクロビーズ枕

低めタイプを必ずお選びになることが大切です。また、高さ調節のシートが入っている場合は、低めをお選びになり、さらに、シートを抜くことで低くすることも可能です。上記の素材は、首や頭に当たる感触がとてもソフトですので、やわらかな枕をお好みの方にはおすすめです。

ホテルや洋画に出てくるようなふわふわ枕がお好みの方

ホテルや、映画に出てくるような、ボリュームがあってふんわりした枕はありますか?という方におすすめなのは次のタイプです。

  • 羽毛・羽根枕
  • 高機能合繊わた枕

特に、ダウンピローと呼ばれる、羽毛が多く入った枕は、ボリュームがあり、ふわふわです。ボリュームがあり、寝ると、ふんわりと沈み込むような感触がお好みの方は、ダウンの多いタイプをお選びにあることをおすすめします。

首や頭の高さにぴったり合う枕がお好みの方

高さは、今回は主題ではありませんが、首や頭にフィットする枕をお好みの方におすすめなのは、下記のタイプです。

  • 低反発ウレタン枕
  • 高反発ファイバー枕
  • 高機能ウレタンフォーム

これらのタイプは、形状が首に合うように設計されています。高め、普通、低めなど、ちょうどよい高さの枕を選びましょう。微妙な高さ調節は、枕に高さ調節用のシートが入っている商品ですと、シートを抜くことで、可能になります。
 

以上、枕の素材の種類と特徴と、お好みによる選び方をお伝えしました。

上記の素材が単体で使われていたり、組み合わせて使われたりしている枕などもございます。また、現在、枕の種類は大変多く販売されており、増え続けています。外国の安眠まくらも、種類多く、輸入販売されています。上記にお伝えした素材だけでは、ご案内しきれなかったかもしれません。分類すると、上記のいずれかに近い素材をお探しいただけるのではないかとも思います。

すべての素材をお伝えできませんが、お好みの枕にめぐり合っていただくことで、毎日、心地よくお休みいただければうれしいです。


ご参考になれば幸いでございます。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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