公開日:2018.03.21

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

「ベッドにしたら、寝にくくて困っています。マットレスが体に合わないようで、ベッドパッドで改善できますか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。硬いマットレスが良いと聞いて、硬いマットレスを購入した、とか、ベッドにしたら、腰が沈む、など、さまざまお聞きします。ここでは、ベッドのマットレスが体に合わない場合の対策として、ベッドパッドで解決できること、ベッドパッド以外の寝具で解決すること、を中心にお伝えします。

目次

ベッドのマットレスが体に合わない、の具体的な症状と原因

「ベッドが体に合わなくて、ベッドパッドで解決できませんか?」とおっしゃるお客さまに、具体的な状況をお尋ねすると、次のような症状があるようです。

まずは、具体的な症状と、その原因をまとめた表をご覧ください。

ベッドが体に合わない、の具体的な症状と、原因

症状原因
ベッドマットレスが硬すぎて、体が痛いマットレスが硬すぎる
ベッドマットレスが硬すぎて、寝にくくてしょうがないマットレスが硬すぎる
ベッドに変えたら、朝起きると腰が痛くなったマットレスが硬すぎる
マットレスが軟らかすぎる
ベッドマットレスが軟らかいようで、腰が沈むマットレスが軟らかすぎる
とにかく、寝にくくて、どうにかしたいマットレスが硬すぎる
マットレスが軟らかすぎる

症状の原因は、硬すぎる場合と、軟らかすぎる場合の大きく2つに分かれます。

上記のような症状を、ベッドマットレスは、そのまま使い、ベッドマットレスの上に敷く、ベッドパッドで改善したい、という方が多くいらっしゃいます。

マットレスによる体への負担は、ベッドパッドで、軽減できることと、できないことがあります。

どのような症状を、改善できるのか、を、

  1. 硬すぎるベッドの場合の対処法
  2. 軟らかすぎるベッドの場合の対処法

にわけ、順を追ってお伝えします。

1.マットレスが硬すぎて体が痛い場合の対処法

ベッドのマットレスが硬いことによる、体への負担は、ベッドパッドで軽減することが可能です。具体的には、ベッドが硬くて、体が痛い、寝にくい、など、といった症状です。

適切な種類のベッドパッドを使うことで、体の痛みや寝にくさを軽減します。

ベッドが硬い、と感じる原因は、主に次の2つです。

  1. ベッドマットレスのコイルスプリング(バネ)のが硬く、体が反り返ってしまう。
  2. ベッドマットレスの、コイルスプリングの上下に使われる、ウレタンシートなどの化繊素材シートや、キルティングの巻きものが、薄く、コイルが体にあたってしまう。

それぞれの対処方です。

1.ベッドマットレスのスプリングコイルが硬く、体が反り返ってしまう場合の対処法

ベッドマットレスが硬すぎて、体が反り返ってしまって寝にくい、という方へ。

この状況は、体重や体形より、マットレスのコイルスプリングが硬すぎて、寝姿勢が突っ張ってしまっている場合に発生します。

改善のためには、正しい寝姿勢で眠れるような、ベッドパッドやマットレストッパーを選びます。正しい寝姿勢とは、きちんと立っているときのように、体が、S字型で眠れる姿勢です。

次の2種のいずれかをお使いすることをおすすめします。

  • 厚めで弾力性のあるウールベッドパッド

    体がS字になるように、厚めで弾力のあるウールベッドパッドを使うと、体の突っ張りが軽減されます。ウールベッドパッドは、コットンベッドパッドやポリエステルベッドパッドに比べて、ウールわたの弾力性があり、わたも多めで、厚めの商品がほとんどです。

    ウールベッドパッドが、体とベッドマットレスの間で、適度な緩衝材のような役割をして、寝姿勢を正しくして、体の負担が軽減されます。
     

  • 正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

    ベッドパッドとは、異なり、マットレストッパーの役割に近い商品です。

    お使いのベッドマットレスの上に、凹凸タイプの快眠マットレスをお使いになってみてください。正しい寝姿勢で眠れます。

    具体的な商品名でいうと、ムアツふとん、西川エアー、整圧ふとんなどに代表される商品です。厚みは、8~9cm 程度です。ベッドのマットレスの上にのせてお使いください。

    もし、ベッドが高くなるのが気になる場合は、快眠マットレスのオーバーレイタイプをおすすめします。寝姿勢を正しく眠れる効果はそのままで、厚みが 4cm程度です。ベッドマットレスの上にのせて使う仕様の商品です。

    オーバーレイタイプより、厚み8~9cm タイプを先にご紹介した理由は、耐久性の違いがあるからです。厚みのある通常タイプのほうが、薄いタイプのオーバーレイに比べ、耐久性があり、長くお使いいただけます。価格が異なります。使い勝手やご予算などで、お選びになるとよいでしょう。

2.ベッドマットレスのコイルが体に当たり、硬く感じる場合のベッドパッドでの対処法

ベッドマットレスに使われるウレタンシートやキルティングの巻物がなかったり、少なかったりする場合、コイルが体に当たってしまい、体が痛くなることがあります。その場合は、本来、ウレタンシートやキルトの巻物の役割を、ベッドパッドにしてもらうイメージで、ベッドパッドを選びます。

  • 厚めで弾力性のあるウールベッドパッド

    ウールベッドパッドは、コットンやポリエステルのベッドパッドよりも厚手で、ウールわたに弾力性があります。巻物の少ないベッドマットレスの上に敷くことで、やさしい寝心地になり、体への負担が軽減されます。

  • オーバーレイタイプの快眠マットレス

    コイルが体に当たる痛みを軽減する方法として、オーバーレイタイプの快眠マットレスを使うことも一案です。オーバーレイタイプの快眠マットレスとは、ベッドマットレスの上に使うことを前提として作られている、快眠マットレスです。例えば、高反発商品のエアウィーヴ、低反発商品のテンピュール、凹凸タイプの西川エアーオーバーレイなどです。

    オーバーレイタイプのマットレスを、ベッドマットレスの上に敷くことで、寝心地が変わります。高反発、低反発、凹凸タイプで、寝心地がそれぞれ違いますので、お好みをお選びいただくとよいでしょう。

2.マットレスが軟らかすぎて、寝にくい場合の対処法

ベッドが軟らかすぎる、という場合、主な原因は、次の2つです。

  1. スプリングコイルがやわらかく、体が沈みこんでしまう。
  2. ベッドマットレスに使われるキルティングの巻物や、ピロートップのついたベッドマットレスで、ふかふか感が、体に合わない。

1.スプリングコイルが軟らかく、体が沈みこんでしまう場合の対処法

ベッドが軟らかすぎて、体に合わないという方は、スプリングが軟らかすぎて、体が沈みこむことが原因であることがほとんどのようです。この場合、ベッドのスプリング本体が、体重や体形に比べて、軟らかいことで、体が沈み込んでしまっています。ベッドパッドでは、改善できません。

対処法は、快眠マットレスをお使いのベッドマットレスの上にのせて、寝心地をよくすることになります。

ベッドマットレスの上にのせる仕様で作られている、オーバーレイタイプの快眠マットレス、もしくは、寝姿勢を良くするための厚みのある快眠マットレス、どちらかお好みでお選びいただくのをおすすめします。

体が沈みこんでしまうベッドマットレスの寝心地の悪さを解決するには、体圧を分散させる機能のある、オーバーレイタイプのマットレスや、快眠マットレスを、ベッドマットレスの上にのせることで、お悩みの体の沈み込みを防ぎます。

快眠マットレスには、高反発マットレス、低反発マットレス、凹凸タイプのマットレスがあります。それぞれ、寝心地が異なります。東急ハンズさまや寝具売り場のあるデパートや、寝具店などで、実際に寝てみて、寝心地を確かめてお選びになることをおすすめいたします。

2.ベッドマットレスの巻物やピロートップがふわふわ過ぎて合わない場合の対処法

ベッドマットレスのスプリングコイルの上下に使われるウレタンシート、巻物や、ピロートップが、ボリュームがありすぎて、ふわふわ軟らかく感じて、体に合わないという方も、まれにいらっしゃいます。グレードの高いベッドマットレスだったり、低反発系の素材が使われていたりする場合に、このようなお声を頂戴します。

この場合の対処法は、高反発のオーバーレイタイプの快眠マットレス、具体的には、エアウィーヴ、などをご検討するとよいでしょう。ふわふわとした、軟らかな感触がお好みではないということは、硬めの寝心地が体に合う方だと推測します。寝心地が硬めで、沈み込みのない、高反発タイプの快眠マットレスが、条件に一番近い寝具の一つです。

高反発のマットレスは、広告が盛んに行われているため、イメージが先行しがちな商品です。実際に寝てみると、イメージと異なる、という方も多いようです。東急ハンズさまや、取り扱いのあるデパートなどで、実際に、横になって試してから、お求めになることをおすすめいたします。
 

対処法としての留意点

最後になりましたが、ベッドが寝にくい場合の対処法として、おすすめしない方法が1つあります。それは、敷き布団をベッドマットレスの上には、敷かないということです。

寝心地の改善のために、いままで使っていた敷き布団を上にのせればいいのでは、と思われる方もいらっしゃいます。

しかし、おすすめしません。

敷き布団は、湿気を多く含み、毎日、上げ下ろしをすることを前提に作られている寝具です。ベッドの上に敷きっぱなしにすると、湿気を含んだままとなり、カビやダニの発生の原因になり、とても不衛生です。寝心地も、じめじめとして、心地よくお休みになれません。ご留意ください。

ベッドのマットレスが体に合わない方におすすめのアイテム

この記事でご紹介した、ベッドが体に合わない方が、対処するためにお使いいただけるおすすめのアイテムです。お悩み別に、ご検討ください。

体が反り返ってしまう方におすすめアイテム

ベッドパッドタイプ

正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

コイルの硬さが気になる方におすすめアイテム

ベッドパッドタイプ

オーバーレイタイプの快眠マットレスタイプ

軟らかく、体が沈みこんでしまう方におすすめアイテム

正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

ベッドがふわふわ過ぎて合わない方におすすめアイテム

オーバーレイタイプの快眠マットレスタイプ

 


 

以上、ベッドが体に合わない場合の対処法を、お伝えしました。手に入りやすいベッドパッドで改善できること、と、ベッドパッドではなく、快眠マットレスをベッドの上にのせることで、改善できることがあります。お使いのベッドが合わない場合、上記の寝具を加えることで、毎日安眠を楽しんでいただければ幸いです。

購入後に体に合わない、という状況にならないために、ベッドマットレスをお求め時には、実際に、店頭で試したり、お店の方に相談されたりして、ぐっすりと眠れるマットレスを選ぶことをおすすめします。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


寝具アドバイスサービス

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