布団を干せない時の対処法。布団干しの目的別にできること

「布団を干して、気持ち良い布団で眠りたいのに、干せない。どうにかしたい。」お天気が悪かったり、ベランダがなかったり、昼間留守にしていたり、で、布団を干したくても干せずにお困りの方がいらっしゃるようです。ここでは、布団を干せない時でも、気持ち良い布団で眠るための対処方を、布団を干す目的別に、お伝えします。

布団を干せない時の対処法。布団干しの目的別にできること

布団を干せない時の対処法。布団干しの目的別にできること

目次

布団を干す目的や期待する効果

布団を干す目的は、次の効果を期待していらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

  • 布団のじめじめとした湿気を乾燥させたい
  • 布団をふんわりさせたい
  • 天日にあてて布団を暖めたい
  • 天日にあてて、除菌したい
  • 布団のダニ対策をしたい
  • 布団を汚したので乾かしたい
  • など

上記は、大まかに、3つに分類できます。分類した結果が、布団を干す目的になります。

布団を干す目的:

  1. 布団の湿気を乾燥させるため
  2. 布団を暖めるため
  3. 布団の除菌、ダニ対策をするため

布団を干したいのに、干せない、を、解決するには、上記の目的が果たせられればいいわけです。

次の項目では、干せない時の対処法を、布団を干す目的別にお伝えしていきます。ご自身の布団を干す目的に合わせて、ご参考にしてみてください。

布団を干せない時の、目的別対処法

目的1.布団の湿気を乾燥させたい

布団が干せない時におすすめの、布団を乾燥させる方法です。

1.部屋の中で、布団ラックに布団を掛け、乾燥させる。

朝起きたら、布団を布団干しラックに掛けて、乾燥させます。通気をさせることで、湿気が布団にこもりっぱなしになるのを防ぎます。除湿機、サーキュレーター、扇風機を併用すると、効果や時間短縮になります。

布団の中の湿気を、部屋の中で、完全に乾燥させるには、除湿機の利用が効果的です。部屋干しを頻繁にする場合、除湿機を1台ご準備されることをおすすめします。

2.布団乾燥機を使う。

布団ラックを使用しての、部屋干しでは、乾燥が十分でない場合、布団乾燥機を活用しましょう。特に、綿のわたのお布団をお使いの方にはおすすめです。

綿のわたは、湿気を吸湿するだけで、放湿機能がありません。布団を干さないと、湿気が布団の中にこもったまま、じめじめとしてしまいます。布団乾燥機を使って、十分に湿気を乾燥させましょう。

3.押し入れ用湿気取りシートを使う。

室内での布団干しや、布団乾燥機を使用する時間が作れない、という方は、押し入れ用除湿シートや除湿剤を使いましょう。押入れに収納している間に、湿気を少しでも除湿するようにします。

お出かけになる前の時間だけでも、押し入れの扉を開け、除湿機、サーキュレーター、扇風機をあて、通気するのもおすすめです。

目的2.布団を暖めたい

布団を暖める目的で、布団を干していらっしゃる方もおられるでしょう。布団を天日に干せない時は、次の方法がおすすめです。

1.布団暖め機能付きの乾燥機を使う。

布団乾燥機の中には、暖め機能のある布団乾燥機が販売されています。ノズルを布団の中に差し込み、温風によって、布団を暖めます。

暖め機能付きの乾燥機は、寝る前に使用し、布団を暖めます。商品によって、使い方や布団が暖まるまでの時間が異なります。商品の説明書を確認し、就寝時に、布団が暖まっているように、時間を逆算して使うようにしましょう。

2.電気毛布を使う。

就寝前に、電気毛布や、電気敷き毛布を使って、布団の中を暖めておきます。布団に入る時間を見計らって、布団の中を暖めておくと、気持ち良くお休みいただけます。敷き布団の上、掛け布団の下に置いて使用します。敷き布団も掛け布団も同時に暖まりますので、快適です。

就寝する時には、電気は切っておくのが安心です。肌やのどの乾燥、体温の自然な変動を妨げることがありません。

3.温熱、加温機能付きの敷き布団を使う。

冷え性のひどい方におすすめする方法です。大手寝具メーカーから、加温機能の付いた、家庭用電位治療器という商品が販売されています。厚みが3cm程度の、電気を使った敷きパッドです。温熱効果で、冷えによる体の不調を、寝ている間に改善させることが目的の寝具です。

就寝する30分から1時間程度前に、スイッチを入れて、布団を暖めます。お使いに敷き布団の下、もしくは、上に使います。1時間程度前にスイッチを入れると、敷き布団だけでなく、その上の掛け布団も、ほんわか暖かな状態になります。

価格が高価な商品となります。冷え性でお困りの方、寝ている間に体の不調を確実に改善したい方におすすめです。

目的3.布団の除菌、ダニ対策をしたい

布団の除菌や、ダニ対策で、布団を干している方もいらっしゃるでしょう。布団の除菌、ダニ対策を目的の場合の、布団を干せない時の対策は、次の通りです。

1.布団用クリーナー、布団用掃除機を使う

布団が干せない場合は、布団用クリーナや布団用掃除機を使って、アレルゲンの菌やダニ、ハウスダストを、吸引によって取り除きます。

ふとんクリーナーによっては、紫外線の光をあてることで、除菌効果を期待する商品も販売されています。脱臭機能やドライ機能のある、布団用掃除機もあります。求める効果を吟味して、商品を選んで使うようにしましょう。

「布団用クリーナーや布団用掃除機の効果について、実際はどうなの?」 と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

国立公衆衛生院衛生微生物学部が実験し、発表した論文によると、布団からのアレルゲン除去には、

掃除機の性能や吸引時間、吸引のやり方により値が変化する。

(阪口、井上、吉沢、ほか、1991)と伝えています。

商品によって、効果にばらつきがあるのは事実のようです。

あるメーカーの商品説明説では、90%以上のハウスダストの除去が可能としている商品もあります。

商品をお求めになる際は、商品の性能や効果を比較検討して、ご自身で納得する商品を選ぶのが良いでしょう。

2.部屋の中で、布団ラックに布団を掛け、乾燥させる。

最初にお伝えした、布団を乾燥させる方法とも重複する内容です。布団の中の湿気を十分に乾燥させることは、除菌とダニやアレルゲン対策になります。

外に干せない時は、布団を布団ラックにかけ、除湿機、サーキュレーター、扇風機などで風をあてて、乾燥させるようにしましょう。

天日に干さず、通気による乾燥でも、除菌に効果がある、としている論文があります。農学博士で、住宅のカビなどを専門に研究している濱田信夫氏と森義明氏による実験と論文です。論文によると、

日向と日陰の間で紫外線量は約10倍異なるのに、除菌効果に差がないのが興味深い。中略 日向にこだわるより風通しの良いところでより早く乾かす方が、除菌の立場から有効である可能性を示唆している

(濱田、森、2003)

また、カビに関しても、

真菌症のカビの防除法として、乾燥を利用した防除法が有効である可能性を示唆している

(濱田、森、2003)と伝えています。

上記の論文は、衣類の乾燥と除菌の効果についての内容です。寝具の乾燥でも、共通点があると考え、引用しました。

布団を天日に干せない時の、除菌やアレルゲン対策として、布団を十分に乾燥さることが効果的である、と、この論文からも読み取れるでしょう。

干す必要のない寝具の活用も検討する

最後に、布団が干せない時の対処法として、干す必要のない寝具の活用についてお伝えします。

布団を干す目的は、

  1. 布団の湿気を乾燥させる
  2. 布団を暖める
  3. 布団の除菌、ダニ対策をする

です。

湿気がこもりにくく、冷たさを感じず、ダニを寄せ付けにくい寝具であれば、干す必要がないことになります。寝具メーカーからは、そのような寝具が販売されています。

掛け布団であれば、

  • 羽毛布団
  • アレルギー対策がされた衛生掛け布団

です。

敷き寝具であれば、

  • ベッドのマットレス
  • 西川エアー
  • ムアツスリープスパ
  • 凹凸形状の健康マットレス
  • エアウィーヴ

などです。

布団を干したくても干せない理由が、天候ではなく、生活環境や生活パターンである方もいらっしゃるでしょう。具体的には、ベランダがない、や、仕事で日中留守にする、などです。そのような方は、干す必要のない寝具を検討することをおすすめします。

干す手間をかけずに、気持ちよい寝具で毎日お休みいただけます。干せないことにストレスを感じることもなくなります。

以上、
布団を干したくても干せない時の対処法をお伝えしました。清潔な寝具で、気持ち良く眠り、元気にお過ごしいただければ幸いです。

 
 
 
文献

濱田 信夫, 森 義明、衣類の乾燥とその除菌効果、生活衛生 Vol.47、 No.3 139-144, 2003.

阪口 雅弘, 井上 栄, 吉沢 晋, 菅原 文子, 入江 建久, 安枝 浩, 信太 隆夫, 今井 智子、布団内ダニアレルゲンの除去方法の評価、アレルギー Vol40、No.4 439-443, 1991.


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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