公開日:2018.03.28

寝具選びでできる快眠する方法

ぐっすりと快眠するための習慣、一つか二つ、お持ちなのではないでしょうか。眠る前にとる行動、明かり、生活習慣、食べ物や飲み物など、ちょっと気を配ると、良く眠れるようになった、という方も多いようです。寝具も、睡眠の質や快眠に影響を及ぼす一端を担っています。ここでは、どんな寝具を使うと、睡眠の質が高まり、快眠できるのか、寝具選びでできる快眠する方法をお伝えします。

目次

快眠できる寝具の条件とは

睡眠の質を高め、快眠ができる寝具の条件は、次の点を満たしていることです。

  1. 正しい寝姿勢で眠れる
  2. 睡眠時の体重が、上手に分散されて、体が圧迫されない
  3. 血流やリンパの流れを妨げない
  4. 寝具内の温度と湿度が適切である
  5. 清潔である
  6. 肌触りが良い

1番から3番は、敷き布団やベッドなどの敷き寝具や、枕に関すること。4番から6番は、掛け布団や、寝具の組み合わせ方、シーツやカバーに関することです。それぞれの条件について、詳しくお伝えします。

1.正しい寝姿勢で眠れる

腰が沈んだり、頭だけ高くなったり、といった悪い姿勢ではなく、正しい姿勢で眠ることは、熟睡するために、とても大切です。悪い姿勢で眠ると、ぐっすり眠れないばかりか、体に負担がかかってしまうからです。ソファーで、ついうたた寝をしてしまったり、体に合わないベッドで寝てしまったりした翌朝、目覚めが悪かったり、体が痛かったりした経験のある方は、よくわかるのではないでしょうか。

正しい寝姿勢とは、きちんとたった姿勢で眠ること

正しい寝姿勢とは、きちんとたった姿勢で眠ること

では、正しい寝姿勢とは、どんな姿勢でしょうか。正しい寝姿勢とは、きちんと立った姿勢と同じ姿勢で眠ることです。背骨や体が変に曲がったりせずに、きれいなS字型をキープしたまま横たわっている姿勢です。

正しい寝姿勢で眠るための、寝具選びのポイントは、次の通りです。

腰だけ沈んでしまわないように、体重をきちんと支えられる硬さの敷き寝具を選ぶ

体重の割に軟らかすぎる寝具は、腰が沈んでしまいます。逆に硬すぎる寝具は、腰が突っ張り、反り返ってしまいます。体重にあった硬さの寝具を選びましょう。適切な硬さの敷き布団やベッドで眠ると、体に負担がかからず、しっかりと疲れがとれて、翌朝の目覚め方の違いを実感していただけます。

頭が下がりすぎたり上がりすぎたりしない、首のくぼみの高さにあった枕を使う

低すぎる枕は、後頭部が低くなり、のどが開き、呼吸がしにくくなります。また、いびきの原因の一つにもなります。高すぎる枕は、後頭部が高くなり、のどが狭まり、呼吸がしにくくなります。女性の場合は、首のしわの原因にもなるともいわれています。

ご自身の後頭部、首、そして背中までのカーブに合うように、適した高さの枕を選びましょう。呼吸しやすく、肩にも負担がかからず、体が楽に、快適にお休みいただけます。

軟らかい敷き寝具の場合は、多少、低めの枕を使ってバランスをとる

適切な高さの枕を選んでも、敷き寝具の硬さとバランスが悪いと、寝姿勢は崩れます。軟らかめの敷き寝具で、体の沈み込みがあるような、低反発の寝具を使っている場合は、首のくぼみより、低めの枕を選ぶと、正しい寝姿勢が保たれます。

硬い敷き寝具の場合は、多少、高めの枕を使ってバランスをとる

上記とは逆に、硬めの敷き寝具は、体の沈み込みが少ないため、首のくぼみより少し高めの枕が必要な場合があります。例えば、高反発マットレスや、硬めタイプの敷き布団やベッドをお使いの場合は、実際に横になって、枕の高さ調節をご自身でしていただくと、バランス良くお休みいただけます。

部分的にへこんだり、硬くなったり、へたったりしてしまった敷き寝具は、取り替える

寝具は、ずっと同じものを使える、と思っている方もいらっしゃるようです。しかし、長く使っていると、腰の部分だけへこんだり、硬くなったり、へたったりしてきます。そういう状態の敷き寝具では、体が曲がり、正しい寝姿勢で眠れません。ご自分の敷き寝具を見直し、へたっていたら、取り換えましょう。

以上が、正しい寝姿勢で眠るための寝具の選び方です。

2.睡眠時の体重が、上手に分散されて、体を圧迫させずに眠る

次に大切なのが、体を圧迫しない寝具を使うことです。横になると、体の腰の部分に一番圧力がかかります。普通の敷き布団で眠ると、腰が痛くなったり、血流やリンパの流れを妨げたりして、熟睡できず、疲れがとれなかったりしてしまいます。

ぐっすり眠って、疲労回復のためには、体を圧迫しない敷き寝具を選びます。具体的には、体圧分散ができる敷き寝具を選びます。選ぶ目安は次のような敷き寝具です。

  • ポケットコイルベッドマットレス
  • 体圧分散タイプの敷き布団
  • 体圧分散タイプのマットレス
  • 凹凸タイプの健康マットレス

昨今は、様々なメーカーから、体圧分散が可能な敷き寝具やベッドパットレスが発売されています。価格帯も、様々です。商品によって、体圧分散タイプと記載があっても、その効果に、差があることもあります。

お求めになるときには、寝具専門店や寝具売り場のあるデパートなどで、実際に横になって、体圧分散の効果を体感をされてから、お選びになることをおすすめします。広告や商品表示から得られるイメージとは、異なることがありますので、注意しましょう。

3.寝返りのしやすさ、か、寝返りの必要がない、のどちらかで選ぶ

質の良い睡眠のためには、睡眠中に適度な寝返りをすることも、一つの要素です。ただ、寝返りをすることで、睡眠中の心拍数や呼吸の変化や、睡眠時間に影響も及ぼすこともあります。多すぎない、適度な回数の寝返りをすることがキーポイントです。

快眠のためには、寝返りのしやすい敷き寝具、もしくは、寝返りを打つ必要のない敷き寝具を選びましょう。

寝返りのしやすい敷き寝具

適度な回数の寝返りを実現するには、寝返りがしやすいように、設計された敷き寝具を選びます。具体的には、エアウィーヴに代表される、高反発マットレスなど、くるっと体を回転しやすい寝具です。寝返りが楽にできれば、寝返りによる体への負担が少なくなり、快眠につながります。

寝返りの必要がない敷き寝具

寝返りが必要な大きな理由は、睡眠中に、背中と敷き寝具が、密着し、血流やリンパの流れを妨げるためです。寝ている間に、背中と敷き寝具の密着が少なく、きちんと血流やリンパが流れていれば、寝返りの必要性は少なくなるわけです。

その目的で作られている敷き寝具があります。寝具の表面が、凹凸になったタイプの健康マットレスです。具体的な商品名では、ムアツふとんや、西川エアーマットレスなどです。

このタイプの敷き寝具は、実際に、寝返りの回数が半分以上少なくなるといわれています。体の半分程度しか寝具の表面に密着していませんので、体が圧迫されず、血行やリンパの流れがスムーズになり、寝返りを打つ必要がないのです。このタイプの敷き布団やマットレスで眠ると、目覚めが良く、疲労回復が早いこと、元気さの違いを実感できます。

4.寝具内の温度と湿度が適切である

日本は四季や梅雨があります。睡眠の質の向上には、変化する温度と湿度に適した寝具で眠ることも大切な要素です。暑すぎると寝苦しかったり、寒すぎると体が縮こまり眠れなかったり、と、温度の変化が睡眠に影響するのは、ご存じのとおりです。

布団の中の温度は、33度前後、湿度は、50%程度が、快眠のための適温適湿といわれています。掛け布団、毛布やタオルケット、季節の合わせた敷きパッド、季節に合わせたシーツやカバーの素材を選び、組み合わせて、気持ち良く眠れる温度で、朝までぐっすり眠りましょう。

それぞれの寝具の選び方は、下記に詳しくご紹介しています。

寝具は、湿気をこもらせてしまいがちです。寝具の湿気対策は、しっかりしましょう。湿気の多い時期は、寝具用の湿気とりシートや、布団乾燥機、サーキュレータを上手に使うと、カラッとさわやかな寝具で、ぐっすりお休みいただけます。

5.清潔さや肌触りの良さ

健康的な眠りのためには、清潔な寝具を使うことも、大切な点です。新たに買いそろえることなく、できる快眠法の一つです。面倒で、つい、後回しにしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、寝具にあったお手入れ方法で、清潔な寝具で健康的な睡眠を確保しましょう。

また、肌触りの良い寝具を選ぶことも、快眠につながります。滑らかな肌触りがお好みの方、さっぱりした肌触りがお好みの方、タオル素材がお好みの方など、人それぞれだと存じます。シーツや掛け布団カバーは、手軽にそろえやすい寝具です。ぜひ、好みにあった素材を選んで、心地よい眠りを楽しみましょう。
 
 
以上、寝具選びでできる快眠する方法をお伝えしました。睡眠の質を高めたい、ぐっすり眠りたい、健康的な睡眠をとりたい、という方は、快眠のための寝具をお使いになってみることをおすすめします。睡眠の質が変わります。

実際にお選びになる際は、寝具のプロのいる寝具専門店や、デパートなどで、ご相談されながら、じっくり選びましょう。長く使う寝具ですので、きちんと、ご自分で納得して選ぶことが大切です。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


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