「ベッドのマットレスの上に布団をのせて使ってもよいです?」という質問を、多く頂戴します。マットレスの上には、敷き布団は使わず、ベッドパッドを使います。敷き布団をベッドパッドの代わりにベッドの上に敷いてお使いになることは、おすすめしません。ここでは、ベッドで、敷き布団を使わない方が良い理由をお伝えいたします。
目次
ベッドマットレスの上に敷き布団は使えますか?
ベッドのマットレスの上には、敷き布団は使わず、ベッドパッドを使います。敷き布団をベッドパッドの代わりにベッドの上に敷いてお使いになることは、おすすめしません。
ベッドマットレスの上に敷き布団を敷かないほうがよい理由
理由は、敷き布団を、ベッドの上で敷きっぱなしで使うと、湿気を多く含ませたままとなり、カビやダニが発生しやすく、不衛生で、においなどの原因となり、快眠の妨げになるからです。
敷き布団は本来、毎日の上げ下ろし(布団を押し入れに出し入れすること)や、頻繁に干すことを前提に作られております。敷き布団は、毎晩コップ1~1.5杯かくといわれる寝汗を吸湿し、その湿気は、毎日の布団の上げ下ろしと、布団を干すことで発散(放湿)されるようになっているのです。
もし、ベッドの上に敷き布団をのせて、衛生的な状態でお休みになるためには、
- 毎日、敷き布団をベッドから上げる。
- 定期的に干す。
という、畳、フローリングの上で敷き布団を使う際と同じお手入れが必要になります。
ベッドマットレスの上にはベッドパッドを敷きます
ベッドのマットレスの上には、必ず、ベッドパッドを敷くようにしましょう。
ベッドパッドは、敷き布団に比べ、大変薄手で、(厚手のものでも、1.5cm 程度。通常は、数ミリ~1cm程度)敷き布団より、湿気をこもらせることがありません。
ベッドパッドが吸湿しきれなかった寝汗などによる湿気は、その下のベッドマットレスに落ちます。ベッドマットレスは、中がコイルになっており、大変通気性が良く、ベッドマットレスの側面には、湿気を放湿するための通気孔が複数あいており、湿気対策が万全です。
上記の理由により、ベッドの上には、ベッドパッド、そして、その上からベッド用シーツを掛けることが、ベッドで快眠をするために、最適な組み合わせとなります。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
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