「寝具用の除湿シート、敷く位置は、どこですか?」と、お客さまからお問い合わせをいただきます。寝具の除湿シートは、固めのシートで、寝具の、どの位置に敷いたらよいのか、迷われる方が多いようです。ここでは、除湿シートを効果的に使うための敷く順番をお伝えします。ベッドや敷き布団など、お使いの寝具に合わせた敷き方をご確認ください。
目次
- 寝具用除湿シートとは
- お使いの寝具別、除湿シートの敷き方
- ベッドをお使いの方向け、除湿シートの敷き方
- 敷き布団をお使いの方向け、除湿シートの敷き方
- 健康マットレスをベッドでお使いの方向け、除湿シートの敷き方
- すのこベッドをお使いの方向け、除湿シートの敷き方
- 寝具用除湿シートのおすすめアイテム
寝具用除湿シートとは
寝具の除湿シートとは、寝具の湿気を吸湿するシートです。寝具やフローリングのカビの発生を防ぎ、ジメっとする寝具の不快さを解消する目的で使います。寝具の下に敷いて使います。清潔な寝具で快眠するための、必需品です。
具体的な商品名では、からっと寝が有名です。からっと寝をはじめ、ほとんどの寝具用除湿シートは、吸湿した湿気を、干して乾燥させることで、何度でも使うことが可能です。干すタイミングは、除湿シートの吸湿センサーが知らせてくれます。例えば、からっと寝は、湿気がたまると、吸湿センサーの色が、ブルーからピンクに変わります。干して、乾燥すると、ピンクからブルーに戻ります。湿気が多い時期に、センサーをチェックして、干す必要があるかどうかを確認するのが、良いでしょう。
除湿シートは、商品によって、洗えるタイプと洗えないタイプがあります。洗濯する際は、必ず、お使いの商品が、洗えるか洗えないか、確認してからにしましょう。
サイズは、ベビー布団用、シングル、セミダブル、ダブルなどが販売されています。お使いの寝具のサイズに合わせて選べるのは、とても便利です。
お使いの寝具に合わせた、除湿シートの敷き方
ここからは、お使いの寝具別に、除湿シートの敷き方をお伝えします。次の寝具について、順を追ってご案内します。
- ベッドをお使いの方
- 敷き布団をお使いの方
- 健康マットレスをベッドでお使いの方
- すのこベッドをお使いの方
1.ベッドをお使いの方向け、除湿シートの敷き方
ベッドで除湿シートを使う場合は、ベッドの床板の上、ベッドマットレスの下に敷きます。
ベッドの床板、木の部分のカビの発生や、湿気による傷みを防ぎます。
「ベッドマットレスの上、敷きパッドやベッドパッドの下に敷くのでは?」と思われるかもしれませんが、おすすめしません。理由は、除湿シートは、少し硬めの素材のため、ベッドマットレスの寝心地を損なうことがあるからです。
多くのベッドマットレスは、中の素材、例えば、ポケットコイルのバネの強さや、敷きつめ方の工夫により、正しい寝姿勢を保ち、寝心地をよくする仕様になっています。硬めの除湿シートを、ベッドのマットレスの上にのせてしまうと、ベッドの寝心地や機能が損なわれてしまうのです。
「除湿シートを一番下に敷いて、ベッドのマットレスに湿気はたまらないの?」と疑問の方もいらっしゃるでしょう。
ベッドの場合、ベッドマットレスが、コイルタイプであれば、ベッドマットレスの中に、湿気がこもることはほとんどありません。(低反発タイプのノンコイルマットレスは、状況が異なります。)
コイルタイプのベッドマットレスをお使いの場合の、湿気の流れです。
- 汗などの湿気は、最初に、ボックスシーツとベッドパッドが、吸湿と放湿の役割をします。
- ベッドパッドで、吸湿しきれなかった湿気は、ベッドマットレスにさがります。
- ベッドマットレスは、中がコイル状で通気性が良く、側面にも、通気穴があります。ベッドマットレスに湿気がこもることはほとんどありません。
- それでも、放湿しきれなかった湿気を、除湿シートが、吸湿します。
上記で、一番湿気を帯びるのが、ボックスシーツとベッドパッドです。ボックスシーツは、1週間に一度程度、洗濯をして、清潔にします。ベッドパッドは、定期的にベッドから外すして、陰干しなどのお手入れをして、除湿をするようにしょう。じめじめと感じることなく、快適に眠れます。
2.敷き布団をお使いの方向け、除湿シートの敷き方
敷き布団をお使いの方は、フローリングや畳の上、敷き布団の下に敷いて使います。
床や畳の傷みや、カビの発生を防ぎます。
除湿シートを敷く場合も、敷き布団の敷きっぱなしはせず、きちんと畳んで、押し入れにしまうか、布団干しに掛けるようにしましょう。敷き布団は、ベッドや、ベッドパッドと異なり、湿気を多く布団にこもらせます。敷きっぱなしにすると、ダニやカビの発生の原因となり、不衛生で、健康的で心地よい睡眠の妨げになります。
3.健康マットレスをベッドでお使いの方向け、除湿シートの敷き方
健康マットレス、例えば、ムアツふとん、西川エアーなどを、ベッドマットレスの上にのせてお使いの場合は、ベッドマットレスの上、健康マットレスの下に、除湿シートを敷きます。
健康マットレスは、厚みが 8-9cm 程度あり、寝心地を良くする機能があります。本来は、1枚でもお使いいただけるマットレスです。ベッドマットレスの上、健康マットレスの下に、除湿シートを敷いても、寝心地が悪くなることはありません。
除湿シートを、ベッドの床板の上、ベッドマットレスの下に敷いてもかまいません。ただ、ベッドマットレスは、重量があり、その下に除湿シートを敷くのは、手間が大変です。
ベッドマットレスの上に、健康マットレスをのせてお使いの場合は、ベッドマットレスと健康マットレスの間に除湿シートを敷いても、寝心地を損なわせません。手間をかけて、重いベッドマットレスの下に敷くより、健康マットレスとベッドマットレスの間に敷く方が、簡単に設置していただけます。
健康マットレスを、ベッドの床板の上に直接置いている場合
健康マットレスを、ベッドの床板の上に敷いてらっしゃる方は、除湿シートを、床板の上、健康マットレスの下に敷きます。
4.すのこベッドをお使いの方向け、除湿シートの敷き方
すのこベッドをお使いの方は、ベッドをお使いの方と同様に、すのこの上、ベッドマットレスの下に、除湿シートを敷きます。
すのこベッドをお使いの方は、すのこにカビが発生しやすい、とお困りの方も多いようです。除湿シートで、湿気をしっかり吸湿をして、カビの発生を防ぎましょう。清潔なベッド、寝具で眠れると、気持ちの良いものです。
寝具用除湿シートのおすすめアイテム
寝具用除湿シートのおすすめをご紹介します。お客さまの評判の良い、寝具用除湿シートです。私自身も使用しています。寝具の湿気対策に、どうぞお役立てくださいませ。
以上、寝具用の除湿シートの敷き方を、寝具別にお伝えしました。
寝具に湿気は、心地よい眠りの妨げになります。寝具は、手入れを怠ると、すぐに湿気がこもってしまいます。除湿シートを上手に使い、快適な睡眠で、健康で元気な毎日を過ごしましょう。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。