「すのこベッドのすのこにカビが生えてしまった」「すのこベッドに、カビが生えないようにするには、どうしたよいでしょう」と、お問い合わせを頂戴します。すのこベッドの上に、敷き布団を直接のせてお使いの方からのお声が多いようです。ここでは、すのこベッドのカビ対策についてお伝えします。
目次
すのこベッドのすのこにカビが生じる原因
すのこベッドとは、ベッドの床板がすのこになっているベッドのことです。
市販のすのこを床の上に置き、その上に敷き寝具をのせてベッドのようにお使いになられている場合も、すのこベッドと呼んでいることもございます。
すのこにカビが生じてしまう、主だった原因は、睡眠中の汗や湿気が、すのこの上に敷かれたベッドマットレスや敷き布団が吸湿しれず、すのこに染みることによります。睡眠中、毎晩コップ1~1.5杯分の汗をかきます。その湿気がカビになるのです。
特に、すのこに上に、綿わたの敷き布団や羊毛混敷き布団、ムアツふとんやエアウィーヴなどの健康快眠マットレス、低反撥系のマットレスなどをのせていらっしゃる場合に、カビが発生しやすくなります。
コイルの入った厚みが15cm以上ある通常のベッドマットレスの場合は、カビの発生は少なくなります。
敷き布団は、本来、毎日の上げ下ろし(押し入れへの出し入れ)をして、天日などに干す事を前提で作られています。敷きっぱなし(ベッドの上に乗せたまま)で使う寝具ではありません。眠っている間にかく汗などの湿気は、干さない限り、ふとんにこもったままで、放湿されません。すのこの上に、敷き布団を直接のせて使ってしまうと、放湿されない湿気が、寝具の下のすのこに染み込みカビの原因になるのです。
一方、コイルの入った15cm以上の厚みのあるベッドマットレスは、中がほとんど空洞で、マットの横に通気孔もあり、大変通気対策が良くできています。もちろん、敷き布団と異なり、敷きっぱなしで使うことを前提に作られています。そのため、湿気が下にしみこんでしまうということが少なく、カビは発生しにくくなります。
すのこベッドにカビを防ぐ方法
すのこベッドのカビを防ぐ、1番よい方法は、すのこベッドの上には、敷き布団ではなく、コイルの入った15cm以上厚みのあるベッドマットレスをお使いになられることです。上記でお伝えしました通り、ベッドマットレスは、大変通気対策が良くできていて、湿気はマットの横の通気穴から排出されるように作られているからです。
どうしても、すのこベッドの上に、敷き布団をのせてお使いになられる場合は、布団用除湿マット、布団用除湿シートを使います。除湿シートを使わない場合は、湿気対策として、毎日でも、布団をたたむ、干すなどをする必要があります。
除湿シートの敷く位置は、すのこベッドのすのこの上、敷き布団の下です。順番は、すのこ、除湿シート、そして、その上に敷き布団です。
布団用除湿シートのからっと寝 は、湿気を吸った後も、干して湿気を発散させて、何度でも繰り返してお使いいただけますので、とても便利です。コイルのベッドマットをお使いの方も、湿気の多い時期は、すのこと、マットレスの間に敷いてお使いになることもおすすめいたします。
すのこベッドの湿気対策は、すのこベッドの上には、敷き布団ではなく、ベッドマットレスをのせてお使いになることが一番です。どうしても、敷き布団(綿、羊毛、健康マットなど)をお使いの場合は、敷き布団用湿気取りマット、湿気取りシートを使いましょう。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
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