「畳ベッドの上に、スプリングマットレスをのせて使えますか?」「 畳ベッドは、普通のベッドのように使っていいのですか?」と、お問い合わせを頂戴します。ベッドを検討中の方が、畳ベッドの使い方で迷われる場合があるようです。ここでは、畳ベッドの使い方を、疑問にお答えしながらお伝えします。使い方の注意点もどうぞお役立てください。
目次
- 畳ベッドの上には何を敷けばよいですか?
- 畳ベッドの布団は、たたまないとだめですか?
- 畳ベッドの上に、スプリングマットレスをのせて使えますか?
- 畳ベッドは、普通のベッドのように使っていいのですか?
- 畳ベッドを使う際の注意点
- 畳ベッドでカビを防止するおすすめアイテム
- 畳ベッドで安眠したい方におすすめマットレス
畳ベッドの上には何を敷けばよいですか?
「畳ベッドの上には何を敷けばよいですか?」
畳ベッドの上には、敷き布団や、フロアータイプの健康マットレスを敷いて寝ます。フローリングや畳のお部屋で使用する、和タイプの寝具です。
ここでお伝えしている、畳ベッドとは、ベッドの表面、床板、が、畳になっているベッドのことです。畳ベッドは、ベッドのように高さがあるが、寝る部分は、畳。イメージ的には、畳のお部屋の、眠る部分だけ、高くなっている、というイメージです。
畳ベッドの上で使う、具体的な、敷き寝具は次の通りです。
- 羊毛敷き布団
- 羊毛混固わた敷き布団
- 綿わたの敷き布団
- 合繊敷き布団
- 一枚敷きの健康マットレス(敷き布団タイプ)西川エアーマットレス、ムアツふとん、ムアツスリープスパ、ロマンスエコー、ロマンスゼロ、エアウィーヴ敷きふとん(四季布団)、テンピュールワンフトン、など
どの敷き布団があなたに適しているか、は、「敷き布団の種類とお好みによる選び方」を、ご参考にしてみてください。お好みに合った敷き布団を選ぶのがよいでしょう。
畳ベッドの布団は、たたまないとだめですか?
「畳ベッドの布団は、たたまないとだめですか?」
畳ベッドで使用する寝具は、和室の畳で眠るときと同様に、毎日たたみ、収納するようにします。敷きっぱなしにはしないようにしましょう。
敷き布団を敷きっぱなしにすると、畳ベッドの畳の部分に、カビが発生しやすくなってしまいます。和室で寝具を使う場合と、まったく同様です。
敷き布団は、中わたに湿気がたまりやすい寝具です。畳ベッドの上に敷きっぱなしにすると、湿気を帯びた敷き布団と畳の表面、両方にカビが発生しやすくなってしまいます。清潔な寝具で、心地よく眠るために、畳ベッドで使う寝具は、毎日たたんで収納するようにしましょう。
畳ベッドの上の寝具を毎日収納すれば、畳ベッドを小上がりのように、スペースを有効活用できる利点もあります。畳ベッドをお選びになる方は、畳のスペースやインテリアを楽しみの一つにするのがおすすめです。
「ベッドにしたのに、寝具の収納しなくてはいけないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。畳ベッドは、普通のベッドとは異なり、和タイプの寝具を使いたい方向けです。寝具の収納が面倒という方は、畳ベッドではなく、普通のベッドをお選びになるのがよいでしょう。
畳ベッドの上に、スプリングマットレスをのせて使えますか?
「畳ベッドの上に、スプリングマットレスをのせて使えますか?」
畳ベッドには、ベッドのコイルマットレス、スプリングマットレス、ベッド用フォームマットレスなど、敷きっぱなしになるベッド用マットレスはおすすめしません。
理由は、畳ベッドの上にベッド用のマットレスを敷きっぱなしにすると、ベッドの畳の部分にカビが発生してしまうからです。
ベッドのマットレスは、ベッドの上に24時間、設置したまま使用する前提で作られています。そのため、ベッドのマットレスの中には、湿気がこもらないよう、通気が良くできています。
ベッドマットレスの内部に、湿気がこもりにくくなっているということは、一晩でかく汗による湿気や部屋の湿気は、ベッドのマットレスの側面か、下に向かって移動します。
下に向かった湿気は、畳ベッドの畳の部分が全部、吸湿してしまいます。畳ベッドの上に、ベッドマットレスをのせたままにしておくと、畳の部分が空気に触れず、湿気を放湿することが難しくなります。そのため、カビの発生の原因となってしまうのです。
どうしても、畳ベッドの上に、ベッド用のマットレスを敷く場合は、ベッドマットレスと畳の間に、布団用の除湿シートを使用するようにしましょう。カビの発生の予防になります。
畳ベッドは、普通のベッドのように使っていいのですか?
「畳ベッドは、普通のベッドのように使っていいのですか?」
畳ベッドは、普通のベッドの使い方と異なります。ベッドで使う、ベッド用寝具は使いません。
畳ベッドでは、畳の上で寝る時と同様の寝具を、同様のお手入れで、使用することをおすすめします。布団を敷く部分の位置が、高くなっただけ、とイメージしていただくといいでしょう。
畳ベッドの場合は、畳ベッドで使用する寝具を、毎日、片づけて収納することが基本になります。
畳ベッドを使う際の注意点
畳ベッドを使う際の注意点は、
- 使う寝具の収納と、
- 畳の湿気対策です。
1.使う寝具の収納
畳ベッド、という名称から、敷き布団を敷きっぱなしにして使えるベッド、と、誤解をされる場合もあります。誤解です。畳ベッドには、敷き布団を使いますが、布団は、敷きっぱなしにせず、たたんで、収納します。
畳の上で寝具を使う場合と、同様に、布団を毎日上げ下ろしをして使います。心地よい布団で、快適に眠るためです。
2.畳の湿気対策
畳ベッドの上に、寝具を敷きっぱなし、寝具を置いたままにすると、畳のカビの原因になります。
和室の畳は、ご存じの通り、湿気を帯びると、カビが発生しやすくなります。畳ベッドの畳も、同様です。湿気を帯びないように、風を通したり、通気をすることが大切です。
具体的には、
- 畳ベッドの上で使用する寝具は、たたんで収納するようにする
- 湿気の多い季節は、日中、布団をのせていない時に、サーキュレータなどを使い、通気をして、除湿をする
- 畳の部分を、掃除機を使ってきちんと掃除をする、など
のお手入れをするようにしましょう。
どうしても、畳ベッドの上で、ベッドマットレスを使用する場合や、寝具を毎日収納できない場合は、ベッドのサイズに適した除湿シートを使用するようにします。
畳ベッドでの、除湿シートの使い方
- 畳ベッドの上で、除湿シートを使う場合は、畳の部分の上、マットレスや敷き布団の下に敷きます。
- シーツの洗濯をする際に、除湿シートの、吸湿センサーをチェックします。
- もし、除湿シートに湿気がたまっていると、センサーの色が変わります。
- 干すサインが出ていたたら、ベッドから外し、天日や陰干しをして、放湿させます。
- 放湿後、再度、畳の上に敷き、使用します。
毎日、心地よい寝具で眠るために、簡単にできる湿気対策です。
畳ベッドでカビを防止するおすすめアイテム
本記事でご紹介した、畳ベッドで、カビを防止するための、お役立ちアイテムです。カビが気になる方、ぜひ、ご用意ください。
畳ベッドで安眠したい方におすすめマットレス
睡眠の質にこだわり、安眠で体調を整えたいという方は、畳の上でも使える、健康マットレスを選ぶのがよいでしょう。下記、おすすめのマットレスです。
- 大谷選手で話題の、体圧を分散し、体に負担をかけない、西川エアーマットレス
- 干す必要のない、体圧分散、凹凸タイプの先駆け、ムアツふとん
- ムアツ布団のデラックスタイプ、ムアツスリープスパ
- 固めがお好みの方に。通気性がとてもよい、エアウィーヴ敷きふとん(四季布団)
- 低反発で優しく体をサポートする、テンピュールワンフトン
以上です。
畳ベッドは、畳の上で寝る寝心地を保ったまま、和室で眠るより、寝起きを楽にしていただけます。高さがある分、寝起きをする際に、膝や腰に負担がかからないからです。
布団の上げ下ろしも、布団の敷いてある位置が高い分、楽にしていただけるでしょう。
畳ベッドに適した、あなたのお好みや体に合った寝具で、毎日快眠をしていただければ幸いです。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。