公開日:2018.02.21

敷き布団の種類とお好みによる選び方

敷き布団の種類とお好みによる選び方

敷き布団の種類とお好みによる選び方

新生活をスタートなさる方や、ご婚礼や転勤を機に寝具を新しく購入される方から、敷き布団の選び方についてお問い合わせを頂戴します。敷き布団に、種類の多さに驚き、どう選べばよいのか、迷われる方も多いようです。ここでは、敷き布団の種類、それぞれの特徴、と、選び方をお伝えします。お好みに合った敷き布団でぐっすりとお休みください。

目次

敷き布団の種類とそれぞれの特徴

敷き布団って、どれも同じではないのですか? と、思う方も多いかもしれません。

敷き布団は、中わたの種類や構造によって、寝心地や、お手入れのしやすさが異なります。睡眠の質にも違いをもたらします。下記、敷き布団の主だった種類です。

  1. 羊毛混固わた敷き布団
  2. 合繊敷き布団
  3. 羊毛敷き布団
  4. 体圧分散健康敷き布団
  5. 綿のわたの敷き布団

ここから、それぞれの敷き布団の特徴をお伝えします。

1.羊毛混固わた敷き布団の特徴

羊毛混固わた敷き布団は、敷き布団の中央部分に、固わたとよばれる、ウレタンなどを圧縮して固くしたわたを芯に使い、その上下に、やわらかい羊毛や化繊のわたを置き、側生地で包み、キルティングされた敷き布団です。現在販売されている敷き布団のほとんどが、羊毛混固わた敷き布団に分類されます。お使いになってらっしゃる方も多いでしょう。

三つ折りにたたみやすい仕様で、昔ながらの綿のわたの敷き布団に比べ、湿気をこもらせず、お手入れが楽な敷き布団です。

以前は、羊毛混固わた敷き布団には、種類はありませんでした。現在は、芯に使われる固わたや、上下に使われるわた、構造が異なった、数多くの種類の羊毛混固綿敷き布団が販売されています。

固い敷き布団、柔らかな敷き布団、軽い敷き布団など、好みに合わせて選べるようになってきています。

下記、羊毛混固わた敷き布団の種類と特徴です。特徴を把握し、お好みに合った敷き布団を選ぶ目安になさってください。

羊毛混固わた敷き布団:軽量タイプ

  • 固わたに、軽量素材を使い、軽く、布団の上げ下ろしが楽にできる敷き布団。
     
    軽量素材が使われた敷き布団は、一般的な羊毛混固わた敷き布団に比べ、約2分の3の重さです。持って、軽いと実感できるほどです。女性や、ご年配の方に、おすすめの敷き布団のタイプです。

羊毛混固わた敷き布団:折り曲げられるタイプ

  • 固わたに特殊加工を施し、持ったときに、突っ張らず、折り曲がる敷き布団。腕のリーチが短い女性の方も、簡単に、持ち運びができるのが特徴。
     
    固わた敷き布団の難点の一つは、持ったときに折り曲がらないことです。押入れにしまう際に、突っ張ったままで、小柄な女性からは、とても持ちづらい、という声を多くお聞きします。その点を改良したのが、固わた部分に、縦型成形クッションとよばれる、縦に曲がりやすい素材が使われた、固わた敷き布団のタイプです。大変持ちやすく、上げ下ろしも楽にしていただける敷き布団です。

羊毛混固わた敷き布団:腰の部分が固いタイプ

  • 腰の部分に、固めの固わたを使用し、腰の部分のへたりを少なくした敷き布団。寝心地が良く、長持ちするのが特徴。
     
    一般的な敷き布団では、腰の部分だけ沈み込んだり、へたったりしてしまいます。腰の部分の固わただけ、固くすることで、腰の沈み込みをなくし、腰に負担をかけず、正しい寝姿勢を保って眠ることができます。腰の部分がへたりにくくなりますので、長くお使いいただける敷き布団です。

羊毛混固わた敷き布団:綿わたの寝心地に近いタイプ

  • 敷き布団の上側(表面)に、羊毛100%のわたを使った敷き布団。従来の綿のわたの敷き布団に近い寝心地。弾力性を高め、やわらかな寝心地が特徴。
     
    羊毛固わた敷き布団の表面に羊毛100%が使われています。表面に羊毛混固綿が使われている敷き布団より、柔らかで、弾力性があるのが特徴です。昔ながらの敷き布団に近い、弾力のあるわたの感触でお休みになりたい方におすすめです。

羊毛混固わた敷き布団:固めタイプ

  • 固めの固わたを、圧縮したかための敷き布団。体のがっちりとした男性が寝ても、しっかりと体を支えるのが特徴。
     
    がっちりとした体形の男性が、毎日寝ても、へたりにくく、底つき感がなく、しっかり体を支え、安眠できるようにした敷き布団です。

寝具メーカーにより、上記のように、さまざまな羊毛混固わた敷き布団が販売されています。特に敷き布団の名称に違いがなく、見た目も似ているために、違いがわかりづらいのが難点です。商品説明、素材の違いを確認するようにしましょう。

お求めになる際は、寝具店や大型ホームセンター、デパートなどの店頭では、専門のお店の方に相談されて、お好みを伝えると、ご希望にあった敷き布団を紹介してくれるはずです。

通信販売でお求めの際は、カタログや、ホームページ上で、それぞれの特徴が記載されています。お好みの特徴を含めて、検索されるとよろしいかと存じます。例えば、軽い敷き布団、硬い敷き布団、持ち運びやすい敷き布団、などで、検索してみましょう。お好みの敷き布団を見つけていただけるでしょう。

2.合繊敷き布団の特徴

合繊敷き布団は、天然素材が一切使われず、化繊わたが使われている敷き布団です。

  • 洗える敷き布団
  • ホコリの出ない敷き布団
  • アレルギーの方用の敷き布団

などです。寝具メーカーさまにより、使われる合繊わたに特徴があります。具体的な素材名は、ダクロンⓇホロフィルⓇわたや、ダクロンⓇアクアわたなどです。これらの高機能中わたが使われている敷き布団は、ホコリがたたず、洗えて、へたりにくく、軽いという特徴です。

ハウスダストやダニなどに対応した、アレルギーの方向けの敷き布団も販売されています。中わたに、ホコリの出にくいわたを使い、高密度の側生地をノンキルトで製造し、ダニやほこりの侵入を防ぐ仕様になっています。具体的な商品名は、フレッシュプロ敷き布団、や、ミクロガードの敷き布団などです。

3.羊毛敷き布団の特徴

羊毛(ウール)100%わたを使った敷き布団です。羊毛わたは、弾力性があり、湿気の吸湿と放湿力が優れています。寝心地が良く、綿のわたの敷き布団に比べ、湿気がこもらず、衛生的に使えるのが特徴です。

固わたが使われていません。やわらかな敷き布団です。自由に折り曲がります。持ちやすく、上げ下ろしも楽です。羊毛混固わた敷き布団に比べ、一枚で眠ると底つき感があります。2枚敷きをされたほうが、寝心地は良くなります。

4.体圧分散健康敷き布団

体圧分散健康敷き布団は、特殊なウレタンフォームが使われ、体の寝姿勢を保ち、安眠することを目的にした敷き布団です。さまざまなメーカーから、健康敷き布団や安眠敷き布団として販売されています。

具体的な商品名は、ムアツふとん、西川エアー、快圧ふとん、整圧敷き布団、ロマンスエコー、などです。敷き布団の上部を凹凸にすることで、体を敷き布団に密着させず、血流やリンパの流れを妨げません。寝返りすることなく、内臓に負担をかけずにぐっすりとお休みいただけるのが特徴です。正しい寝姿勢を保って眠れるのも特徴です。腰に負担がかからず、目覚めた時の体の痛みに悩まれている方にも喜ばれています。

わたが使われていないため、ホコリが立たず、湿気もこもらせません。アレルギーの方も安心して使えます。干す必要のないタイプの健康敷き布団もあります。布団を干せない方にも最適な敷き布団です。

5.綿わたの敷き布団の特徴

従来の昔ながらの、綿のわたが使われた敷き布団です。打ち直しができます。使い捨てにすることなく、お使いいただけます。綿のわたは、湿気の吸湿はしますが、放湿力がないため、毎日、干す必要がある敷きふとんです。

お好みによる敷き布団の選び方

ここからは、お好みによる敷き布団の選び方をお伝えします。固さ、ご予算、寝心地、使い勝手など、お好みに合わせて、敷き布団をお選びください。

次のお好み別にお選びいただけます。

  1. 買いやすく、寝心地も良い敷き布団が欲しい
  2. 軽くて、上げ下ろしが楽な敷き布団が欲しい
  3. 固い敷き布団が欲しい
  4. やわらかな敷き布団が欲しい
  5. アレルギーや、ホコリ、ダニが気にならない敷き布団が欲しい
  6. 干さなくてよい敷き布団が欲しい
  7. 睡眠の質をよくして、快眠できる敷き布団が欲しい

1.買いやすく、寝心地も良い敷き布団が欲しい

種類も豊富で、手に入れやすく、寝心地も考慮されているのは、羊毛混固わた敷き布団です。価格帯も、数千円から数万円程度まで幅があります。

寝心地を考慮する方は、羊毛混固わた敷き布団の中でも、

  • 腰の部分の固わたが固くなっているタイプ
  • 上部のわたに羊毛わた100%が使われているタイプ

などがおすすめです。

下記、おすすめの敷き布団です。お好みをお選びください。

2.軽くて、上げ下ろしが楽な敷き布団が欲しい

布団の上げ下ろしを楽にしたい方は、羊毛混固わた敷き布団の中の、

  • 縦型成形タイプや、縦にカットされた、織り曲がる固わたが使われたタイプ
  • 軽量固わたが使われたタイプ

や、

  • 化繊100%の、合繊敷き布団

が、おすすめです。

上下のわたも、羊毛わたより、化繊わたや、混合わたが使われたほうが、軽量になります。

下記、軽量タイプの敷き布団です。軽さ、持ちやすさでお選びください。

3.固い敷き布団が欲しい

固い寝心地の敷き布団がお好みの方には、

  • 固めの固わたがつかわれた、男性向け敷き布団
  • 上部に、羊毛100%わたが使われた敷き布団
  • 体圧分散健康敷き布団のハードタイプ

がおすすめです。

体圧分散敷き布団のハードタイプは、がっちりとした体形の男性でも、硬いと感じることなく、しっかりと体重を支えます。寝心地、健康のためにはベストな敷き布団です。

下記、固めの寝心地の敷き布団です。お好みをお選びください。

4.やわらかな敷き布団が欲しい

ふんわりとしたやわらかな敷き布団をお探しの方は、

  • 羊毛(ウール)敷き布団
  • 体圧分散健康敷き布団のソフトタイプ

がおすすめです。

羊毛(ウール)100%わた敷き布団は、弾力性があり、身体にやさしい寝心地です。持ちやすいですので、女性の方でも、上げ下ろしが楽にしていただけます。

体圧分散健康敷き布団のソフトタイプは、やわらかさを感じないかもしれませんが、身体に負担がかからずに、お休みいただけます。やわらかい敷き布団がご希望の方も、目覚め方は、とてもよいと感じていただけるでしょう。

下記、柔らかな敷き布団をお好みの方におすすめです。お好みでお偉いください。

5.アレルギーや、ホコリ、ダニが気にならない敷き布団が欲しい

アレルギーや、ホコリやダニが気になる方は、アレルギーの方向けの合繊敷き布団や、健康敷き布団がおすすめです。

いずれも、アレルギー対策、ホコリダニ対策が施されていますので、安心してお休みいただけます。

下記、アレルギーの方のために作られた敷き布団です。ハウスダスト、ダニなどの侵入を防ぐ高密度側生地の敷き布団。アレルギーの方におすすめです。

ほこりやダニの心配のいらない、わたが使われていない、健康敷き布団もおすすめです。アレルギー対策 + 睡眠の質の向上を目指す方におすすめです。

6.干さなくてよい敷き布団が欲しい

ムアツふとん、西川エアー、整圧敷き布団、快圧敷き布団など、凹凸タイプの健康敷き布団がおすすめです。湿気を布団の中に閉じ込めませんので、干す必要がない敷き布団です。

お仕事が忙しく、日中、布団が干せない方も、じめじめの不快さがなく、快適にお休みいただけます。

下記、干す必要のない、衛生的で、寝姿勢を正しく保ち、睡眠の質にこだわる方におすすめの健康敷き布団です。毎日健康でいたい、という方、お選びください。

7.睡眠の質をよくして、快眠できる敷き布団が欲しい

睡眠の質にこだわる方は、迷うことなく、体圧分散健康敷き布団を選びましょう。

ネット通販ではなく、実際に寝てお試しになりたい方もいらっしゃるでしょう。

寝具専門店、東急ハンズさま、デパートの寝具売り場などに足をお運びいただき、寝心地を比べて、一番体に合うタイプを選ぶこともおすすめします。

それぞれの健康敷き布団には、硬さの違いや厚みの違いもあります。その違いで、寝心地も変わってきます。睡眠の質を良くすることが目的の方は、詳しい寝具の専門スタッフがいる店舗で相談してみましょう。ベストな敷き布団をおすすめしてくれるはずです。

以上、敷き布団の種類と選び方をお伝えしました。

毎日の睡眠の質を左右するのが、敷き布団です。生活スタイルやお好みに合わせて、納得のいく敷き布団をお選びいただき、ぐっすり心地よく眠っていただければ幸いです。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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