ワイドダブルサイズのベッドをお使いの方から、ボックスシーツのサイズで困っている、というお声を頂戴します。ボックスシーツのサイズが見つからない、という方と、購入したサイズがマットレスに合わない、という方がいらっしゃるようです。ここでは、ワイドダブルのベッドマットレスをお使いの方が、ボックスシーツを探しにくい原因と、ボックスシーツのサイズで困った際の対策をご案内します。
目次
ワイドダブルのボックスシーツで困る原因
ワイドダブルのベッドをお使いの方が、ボックスシーツで困る原因の主だったものは、2つあります。
- 1つは、ワイドダブルのボックスシーツは、販売されている種類が少なく、それが、商品を見つけにくくしていることです。
- 2つめは、ベッドメーカーやシーツメーカーによって、ワイドダブルの巾の寸法に、ばらつきがあり、さらに、サイズの名称も、異なっていることです。これは、シーツの探しにくさと、購入後のサイズが合わないこと、双方の要因になっています。
ベッドをお使いのほとんどの方は、ベッドマットレスのサイズを、実寸の寸法ではなく、サイズ名で覚えていらっしゃいます。それが普通です。ボックスシーツをお探しの際は、サイズ名称を使い、ワイドダブルのボックスシーツを探している旨を、店頭でお尋ねになったり、インターネットで検索をなさったりされていることでしょう。しかし、メーカーや商品により、ワイドダブルの寸法やサイズの名称に、ばらつきがあることで、商品が探しにくかったり、購入後にサイズが合わなかったりしてしまっているのです。
ワイドダブルのサイズや寸法
ワイドダブルのボックスシーツとベッドマットレスのサイズと寸法の現状についてです。混乱しやすいため、ボックスシーツのワイドダブルのサイズと寸法と、ベッドマットレスのワイドダブルのサイズと寸法について、を分けてお伝えします。
まずは、どちらかというと、混乱の少ない、ボックスシーツのサイズと寸法です。
ワイドダブルのボックスシーツの巾の寸法は、150~155cm です。販売されている商品によって、ワイドダブルのサイズ名称で、ボックスシーツの巾の寸法が、150cm、152cm、153cm、155cm などがあります。一定ではなく、寸法にばらつきがあります。
次に、ベッドマットレスの場合をお伝えします。大変わかりずらいです。
わかりにくさの原因は、ベッドマットレスのワイドダブルサイズは、メーカーによって巾の寸法が異なることと、サイズの名称が異なることにあります。
具体的には、次のような点です。
- ベッドマットレスのワイドダブルサイズの巾は、メーカーにより、150~154cm程度までばらつきがあります。
- マットレスの巾の寸法が、150~154cm 程度のサイズ名称を、ワイドダブルではなく、ワイドダブルロングや、クイーンサイズと称しているメーカーがあります。
例えば、フランスベッド社や東京ベッド社のワイドダブルのベッドマットレスの巾は、154cm。カリモク社のワイドダブルのベッドマットレス巾は、150cm。シーリー社は、呼び名が、ダブルワイドで、ベッドマットレス巾は、153cmです。
そして、シモンズ社は、ベッドマットレス巾が、152cmを、クイーンサイズと称しています。また、ドリームベッド社やサーター社の場合、ベッドマットレス巾が、150cmを、クイーンサイズと表示しています。
さらに、レガリア社やキングスダウン社のベッドマットレスは、寸法が、巾153cm、丈203cmで、ワイドダブルロングというサイズ名称にしています。一般的にロングサイズのベッドマットレスは、207cmですので、203cmのマットレスは、ワイドダブルに近いサイズといえるでしょう。
巾と丈、名称で、メーカーによってこれだけばらつきがあり、さらに、マットレスの厚みは、商品によって、違いがいくつもありますので、ボックスシーツ選びに苦労してしまうわけです。
ワイドダブルのボックスシーツのサイズが合わない例
購入後に、ボックスシーツのサイズが合わずに困ってしまう原因は、上記にお伝えしたサイズのゆれと、マットレスの厚みが、20cmより厚みのあるマットレスをお使いの方に生じることが多いです。
マットレスの厚みが、20cmより薄く、18cm程度までの場合は、ワイドダブルのマットレスをお使いの方でも、シーツが合わないで困ることは、あまりないでしょう。理由は、販売されているボックスシーツの、マチは、少なくても、25cm 程度はあることが多いからです。マチ25cmのボックスシーツは、マットレスの厚み20cm程度まで使えるサイズです。
ワイドダブルのサイズ表記のゆれがあっても、マットレスの厚みが18cm程度なら、ボックスシーツの巾のゆれは、マチで、カバーすることができます。具体的に説明します。
例えば、フランスベッドのワイドダブルのベッドをお使いの方の場合です。マットレスの巾の寸法は、154cmで、ワイドダブルのボックスシーツ、150cm巾を購入した場合、シーツの巾が、マットレスの巾より、4cm狭くなります。両サイド2cmずつの違いです。
マットレスの厚みが、18cm程度までのマットレスをお使いで、ボックスシーツのマチが25cm の場合、巾が、両サイドそれぞれ2cmマットレスが広くなりますので、マチの25cmから、2cmひいて、23cm。マットレスの厚みが、18cm ですと、マットレスの下に敷きこまれる生地は、5cm になり、どうにか、ボックスシーツがめくれ上がらずに使えるサイズになります。
もし、マットレスの厚みが、20cmか、それ以上で、ボックスシーツのマチが25cmの商品を使う場合、マットレスとボックスシーツの幅の差異が、マチでカバーされずに、めくれ上がってしまい、サイズが合わず、大変使いずらく、見た目も良くない原因になります。
マチの選び方の記事をご参照いただくとわかりやすくご案内していますが、マットレスの下に敷きこまれる生地の長さは、5cm~15cm程度必要になるからです。
ワイドダブルのボックスシーツで困った場合の対策
ここからは、ワイドダブルのベッドをお使いの方が、ボックスシーツで困ったときの対策をお伝えします。
ワイドダブルのボックスシーツの商品を探しにくい場合
寝具店やデパート、もしくは、インターネットなどで、どうしても、ワイドダブルのボックスシーツが見つからない場合は、クイーンサイズのボックスシーツをお求めになるのも一つの案になります。販売されているボックスシーツは、クイーンサイズの方が、ワイドダブルサイズに比べ、種類が豊富で、手に入れやすいからです。
上記の、ワイドダブルのマットレスのサイズと寸法でお伝えした通り、マットレスの巾は、150~154cmです。販売されているクイーンサイズのボックスシーツの巾は、160cmです。ボックスシーツの巾が、ワイドダブルのマットレスより、両サイド、3~5cmずつ広くなります。3~5cm程度ですと、ボックスシーツの生地をマットレスの下にぐっと入れ込んでしまえば、問題なくお使いいただけるサイズになります。
お使いのワイドダブルのベッドマットレスが、154cmや、155cmであれば、なおさら問題なくお使いいただけるでしょう。商品の種類も豊富で、価格帯もお手頃のものから、高級品までありますので、お気に入りの快適なシーツを選んでいただけます。
お使いのマットレスの厚みが、25cmより厚い場合は、クイーンサイズのボックスシーツのマチのサイズを確認し、マチがマットレスの厚みに対応するか、確認しましょう。厚みとマチが合わないと、使えない場合もあります。
マットレスのサイズに合う、ワイドダブルのボックスシーツを選ぶ方法
大変シンプルになりますが、お使いのワイドダブルのベッドマットレスの、巾、丈、厚みの実寸を測り、それに合うサイズのボックスシーツの寸法を確認して、購入することです。これまでお伝えした通り、ワイドダブルサイズは、寸法や名称にばらつきがあるからです。
マットレスの厚みを、5つに分けて、下記、具体的にご案内します。
- マットレスの厚みが、18cm程度まででしたら、ワイドダブルサイズで、マチ25cm 以上のボックスシーツをお選びになるとよいでしょう。上でお伝えした通り、巾の差異は、マチでカバーされるので、細かなサイズを気にされなくても、サイズ選びでの失敗はあまり生じません。
- マットレスの厚みが、19cm~24cm程度でしたら、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈を確認し、マチ30cmの商品を選びます。
- マットレスの厚みが、25cm~34cm程度でしたら、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈を確認し、マチは40cmのワイドダブルを選びましょう。
- マットレスの厚みが 35cm~39cm程度でしたら、同じく、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈の寸法を確認し、マチは45cmのワイドダブルのボックスシーツを選びます。
- マットレスの厚みが、40cm以上のワイドダブルサイズのマットレスの場合は、ボックスシーツは、マットレスメーカーで専用に販売されている商品をお求めになるか、サイズオーダーでお求めいただくことをおすすめいたします。
お使いのマットレスをご覧になり、あきらかに、マットレスの厚みが20cm 以上ある場合は、ボックスシーツのサイズが合わないことが生じやすいですので、厚みを必ず測り、ボックスシーツのマチのサイズを確認して、購入しましょう。ボックスシーツのサイズの測り方。
以上です。
ワイドダブルサイズのベッドは、ゆったり眠れる、人気のあるサイズです。きちんとしたマットレスのサイズを把握することで、ワイドダブルのボックスシーツ選びの苦労や間違いが少なくなります。
ぜひ、使いやすいボックスシーツのサイズを選び、ゆったりのベッドで快適に眠りましょう。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。