花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

花粉の時期、布団を外に干せずに困ってしまう、というお声を頂戴します。布団を干すことを習慣にされている方にとって、干さない布団で寝ることの不快さは、安眠の妨げにもなることでしょう。ここでは、花粉の季節に、寝具を外に干せないときの対処の方法をお伝えします。

花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

目次

布団を外に干す目的

まず、布団を干す目的から、お話しさせてください。

布団を外に干す大きな目的は、寝具にこもった湿気を発散させることです。逆にいえば、寝具の湿気をしっかりと発散させることができれば、外に干さなくてもよいわけです。

花粉の時期は、布団を外に干す、という行為ではなく、湿気を発散させる、という目的を優先させて、お手入れをしましょう。

「寝具にこもった湿気、なぜ、発散させることが大切なのかしら?」と、疑問に思う方もおられるかもしれません。

寝具に、湿気がこもってしまうと、次のような状態になります。

  • 寒い季節は、寝具の湿気が冷え、布団の中が冷たくなり、眠りが浅くなる原因になる
  • 熱い季節は、寝具の湿気が温まり、布団の中が蒸れて不快
  • カビやダニの発生の原因になる
  • 寝具に湿気が帯びたままになり、においの原因になる、など

寝具の湿気を発散させることが大切な理由は、上記のような状態が、心地よい眠りの妨げになり、結果として、健康にも影響を及ぼしかねないからです。

次の項目から、花粉の季節に、外に干さなくてもできる、寝具の湿気対策をお伝えしていきます。

外に干さずに、敷き布団の湿気を取る方法

ここからは、外に干さずにできる、敷き布団の湿気を取る方法をお伝えします。

湿気が一番こもる寝具は、敷き布団です。敷き布団の種類によって、湿気のこもりやすさ、が異なります。

下記、湿気を多く含みやすい順に並べた、敷き布団の種類です。リストの後に、それぞれの敷き布団の種類別に、湿気の発散方法をお伝えします。

  1. 綿わたの敷き布団
  2. 羊毛(ウール)敷き布団
  3. 羊毛混固わた敷き布団
  4. ムアツふとん、西川エアーなどの特殊ウレタンの健康敷き布団

1.綿わたの敷き布団の、外の干さずにできる湿気対策

昔ながらの、綿のわたの敷き布団は、一番湿気がこもってしまう寝具です。理由は、綿のわたは、湿気の吸収力は高いのですが、放湿力が低いからです。綿のわたの敷き布団は、湿気対策が、特に必要です。

具体的な、湿気対策は、次の通りです。

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    毎日きちんと布団を畳みます。敷きっぱなしには、しないようにしましょう。敷きっぱなしの状態は、布団に湿気がたまるばかりか、吸湿しきれない湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    外に干せない季節は、布団乾燥機が、一番効果を発揮します。布団の中の湿気をしっかり吸水し、乾燥させます。また、布団を温めることで、外の日に干したように、わたがふっくらとします。

    機種によっては、高い温度の温風設定によるダニ対策や、脱臭機能のある布団乾燥機もあります。綿わたのお布団を使っている方で、花粉の季節に外に布団を干せない方は、1台、お持ちになることをおすすめいたします。

  • 布団干しラックを使う
    敷き布団を、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 布団干し袋を使う
    黒い不織布でできた、布団干し袋に入れて、外に干すという一案もあります。布団干し袋は、外気の汚れや花粉を、布団本体に付着することを防ぎながら、外干しができるという商品です。

    ただ、布団干し袋には、ほこりや花粉が付着しますので、布団干し袋から、布団を取り出す作業中に、花粉が布団や部屋の中に飛び散ることもあります。花粉で、本当にお困りの方は、その点も吟味して検討することをおすすめいたします。

  • 湿気取りシートを敷く
    敷き布団の下に、布団用湿気取りシートを敷いて眠ります。湿気取りシートが、布団の中の湿気を吸い取り、湿気発散に役立ちます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

2.羊毛敷き布団(羊毛100%)の湿気対策

羊毛(ウール)100% の敷き布団は、花粉の季節にかかわらず、外に干すことをおすすめしない敷き布団です。理由は、羊毛 (ウール) わたは、日に干してしまうと、変色の原因になるからです。

羊毛(ウール) は、吸湿力にすぐれ、さらに、放湿力もある素材です。綿のわたの敷き布団に比べると、湿気を布団の中にはこもらせません。それでも、厚みのある敷き布団ですので、湿気を発散させるお手入れはしておきましょう。

湿気の発散は、

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    毎日きちんと布団を畳みます。敷きっぱなしにはしないようにしましょう。敷きっぱなしの状態は、放湿されなかった湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。肌寒際夜もある、花粉の季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。

    布団乾燥機の機種によっては、脱臭機能のある、商品も販売されています。羊毛布団は、独特のにおいが気になる方もいらっしゃるようです。布団乾燥機は、その点も役立ちます。

  • 布団干しラックを使う
    布団乾燥機を使わない場合、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 湿気取りシートを敷く
    羊毛敷き布団の下に、布団用湿気取りシートを敷いて眠ります。湿気取りシートが、布団の中の湿気を吸い取り、湿気発散に役立ちます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

3.羊毛混固わた敷き布団の湿気対策

羊毛混固わた敷き布団は、中央に化繊の固わた、その固わたを、羊毛(ウール)と化繊わたの混紡わたで巻き、側生地でキルトされている敷き布団です。昨今は、このタイプの敷き布団が、主流です。多く販売されています。

三つ折りに、たたみやすくなっている形状です。その特性から、半分に折ることが難しい敷き布団です。布団干しラックを使って、布団がずれ落ちないように、上手に干すようにすることが必要です。

羊毛混固わた敷き布団は、中央が化繊素材を使った固わたであること、また、その周りのわたも、化繊が混ざっていることから、綿わたや羊毛 (ウール) 敷き布団に比べ、湿気がこもりにくい敷き布団です。毎日、湿気対策のお手入れをしなくても、湿気による不快さは、上記の2種の敷き布団に比べ、少ないでしょう。

定期的にやったほうが良い、湿気対策のお手入れは、

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    これは、羊毛混固わた敷き布団も、同様です。敷き布団は、毎日きちんと布団を畳むことが、最低限のお手入れです。敷きっぱなしの状態は、放湿されなかった湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛混固わた敷き布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。定期的に使い、湿気を発散させると、気持ち良く眠ることができます。
  • 布団干しラックを使う
    羊毛混固わた敷き布団は、半分に折りたたみにくいため、布団干しラックがあると便利です。部屋の中で干し、除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 湿気取りシートを敷く
    羊毛混固わた敷き布団も、布団用湿気取りシートを、布団の下に敷くことをおすすめします。眠っている間に、湿気を吸い取ってくれます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

4.ムアツふとん、西川エアーなどの特殊ウレタンの健康敷き布団

ムアツふとん、西川エアー、快圧ふとん、整圧敷き布団などに代表される、表面が凹凸タイプの健康敷き布団は、もともと、外に干す必要がない敷き布団です。理由は、湿気を布団の中にこもらせない仕様になっているからです。

このタイプの健康敷き布団をお使いの方は、日頃から、外に干してはいらっしゃらないかと思います。花粉の時期も、いつもと同じお手入れで十分です。

具体的には、定期的に、部屋の中に立てかけて、側生地などが吸った湿気を発散させることです。花粉の時期は、窓を開けることも避けたいものです。除湿機やサーキュレーターで、風をあてると、早く乾燥させることができます。

掛け布団の除湿方法

掛け布団も、素材によって、湿気のこもり具合が異なります。

湿気のこもりやすい順番は、次の通りです。リストの後に、それぞれの掛け布団の、外に干さずにできる、湿気の発散方法をお伝えします。

  1. 綿わたの掛け布団
  2. 羊毛(ウール)100% 掛け布団
  3. 羊毛混掛け布団
  4. 化繊わたの洗える掛け布団
  5. 羽毛布団

1.綿わたの掛け布団の、外の干さずにできる湿気対策

綿わたの掛け布団は、掛け布団の中で、一番湿気がこもりやすい寝具です。綿わたには、吸湿機能はありますが、放湿機能が少ないからです。湿気対策が必要です。

具体的な、湿気対策は、敷き布団の場合と重複しますが、次の通りです。

  • 万年床にはしない
    毎日きちんと布団を畳みましょう。綿のわたは、放湿機能がありません。万年床の状態は、綿わたの掛け布団に湿気がこもり、重くなり、カビやダニの原因にもなり、何より掛けて不快さがあります。
  • 布団乾燥機を使う
    外に干せない季節は、布団乾燥機が、一番効果を発揮します。布団の中の湿気をしっかり吸水し、乾燥させます。また、布団を温めることで、外の日に干したように、わたがふっくらとし、軽くなり、掛け心地も良くなります。

    機種によっては、高い温度の温風設定によるダニ対策や、脱臭機能のある布団乾燥機もあります。綿わたのお布団を使っている方で、花粉の季節に外に布団を干せない方は、1台、お持ちになることをおすすめいたします。

  • 布団干しラックを使う
    掛け布団を、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

2.羊毛掛け布団(羊毛100%)の湿気対策

羊毛(ウール)100% の掛け布団は、花粉の季節にかかわらず、外に干すことをおすすめしない掛け布団です。理由は、羊毛 (ウール) わたは、日に干してしまうと、変色の原因になるからです。

羊毛掛け布団の湿気対策のお手入れは、

  • 万年床にしない
    毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛掛け布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。寒い季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。

    羊毛は、独特のにおいが気になる方がいらっしゃいます。臭機能のある布団乾燥機をお使いになると、臭いと湿気、両方の対策をしていただけます。

  • 布団干しラックを使う
    布団乾燥機を使わない場合、布団干しラックにかけて干すようにします。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

3.羊毛混掛け布団の湿気対策

羊毛混掛け布団は、羊毛(ウール) と化繊の混紡わたが使われている掛け布団です。羊毛掛け布団より、湿気がこもりにくい掛け布団です。

外の干せない時期の湿気の発散には、

  • 万年床にしない
    毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛混掛け布団も、布団乾燥機をお使いになると、早く湿気を乾燥させることができます。寒い季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。
  • 布団干しラックを使う
    部屋に、布団干しラックを置き、掛け布団をラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

4.化繊わたの洗える掛け布団の湿気対策

化繊わたの洗える掛け布団は、湿気がこもりにくい掛け布団の一つです。化繊わたの特徴で、湿気を閉じ込めず、乾燥しやすいので、上記の素材の掛け布団に比べ、湿気対策の頻度も少なくすみません。

湿気の発散には、

  • 万年床にしない
    これは、どの掛け布団も同じです。毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    布団内の湿気を、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。化繊わたの洗える掛け布団の場合、頻繁に布団乾燥機を使わずとも、湿気による不快さはあまりないでしょう。湿気が気になるときに、使うのが良いでしょう。
  • 布団干しラックを使う
    部屋の中に、布団干しラックを置き、その上に掛け布団をかけて湿気を発散させます。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

5.羽毛布団の花粉の季節の湿気対策

羽毛布団は、外に干さないで 使う、掛け布団です。羽毛布団は、湿気がこもりにくく、湿気対策がほとんどいらない掛け布団です。

羽毛布団の、花粉の季節のお手入れは、普段と同様、たまに、部屋の中で陰干しをする程度で十分です。花粉の季節は、窓を開けたくない方も多いでしょう。陰干しをする際は、布団ラックにかけて、除湿機やサーキュレーターを使うのがおすすめです。早く、除湿していただけます。

花粉の季節のシーツ、カバーのお手入れ

花粉の季節は、シーツもカバーも、外で干したくありません。

洗濯後は、部屋干しで乾燥させます。乾燥機の使用が可能なシーツやカバーであれば、乾燥機で乾燥をさせます。部屋干しの場合は、天気の良い日を見計らい、日の入る場所で、除湿機や、サーキュレーターを併用させると、乾燥時間を短縮できます。

干し方は、部屋干し用のラックに掛けるか、洗濯ピンチハンガーを使い、角の部分と、そのほかの部分を重なる部分がないように上手くつまんで、干します。シーツの洗濯頻度と上手な洗濯の方法

洗い替えのご用意をおすすめします

部屋干しは、乾燥に時間がかかります。シーツやカバーは、洗い替えを用意されることをおすすめします。

洗濯時、カバーやシーツを取り外すタイミングで、洗濯済みの清潔なカバーやシーツを装着します。取り外しと、装着を同時にしてしまった方が、簡単で、手間を感じません。洗い替えを用意しておくと、部屋干しで、乾燥が間に合わず、生乾きのシーツやカバーを使う不快さも、味合わずにすみます。

花粉が付着しにくい素材のカバー、シーツ

シーツや掛け布団カバー、敷き布団カバー、ピロケースには、花粉が付着しにくい超極細繊維を高密度で織った生地を使った商品も販売されています。具体的な商品名では、ミクロガードや、フレッシュプロなどです。洗濯後の乾きも早いので、花粉時期のカバー、シーツとしておすすめします。
 
 
以上、花粉の季節に、外に干さずにできる寝具の湿気対策をお伝えしました。毎年やってくる花粉の季節。体に負担がかかり、日常の生活がいつも通りにできなくなり、本当に何とも辛い季節です。寝具の湿気対策をしっかりとして、ぐっすりと安眠していただけますれば幸いです。

この記事では、布団用掃除機については、記していません。布団用掃除機は、寝具の花粉を吸い取りますが、湿気を発散させる目的で使用するものではないからです。この記事は、花粉の季節の寝具の、湿気対策についてのみ、お伝えしています。ご了承くださいませ。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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