梅雨のジメジメ、寝具を清潔、快適に保つことが難しい季節です。寝具の湿気は、不快さだけでなく、雑菌、カビ、ダニの発生の原因になり、健康にもよくありません。ここでは、梅雨の時期に、心地よく眠るための、寝具のお手入れ方法をお伝えします。
目次
敷き布団のお手入れ
湿気が一番多くこもる寝具が敷き布団です。ジメッとした不快さを、どうにか解消したい、という方も多いでしょう。
敷き布団は、湿気を十分に発散させることが、お手入れの基本となります。
敷き布団の湿気を発散させるお手入れ方法は、次の通りです。
- 毎日上げ下ろしをする。敷きっぱなしにはしません。
- 晴れた日は、天日に干す。雨の日は、除湿機、サーキュレータを使う。
- 布団乾燥機を使う。
- 押入れには、すのこ、湿気取り、押し入れ用の除湿シートを使う。
1.毎日上げ下ろしをする。敷きっぱなしにはしないようにします。
基本的なことですが、毎日、必ず、布団は上げ下ろしをして、押し入れにしまうか、布団干しに掛けるようにしましょう。
布団の上げ下ろし、とは、朝起きたら布団を畳み、押し入れにしまい、夜寝るときは、布団を押し入れからだし、敷いて使う、という作業のことです。
敷きっぱなしは、絶対にしないことが大切です。押し入れにしまう前には、少しの時間でも、布団干しに掛けて、湿気を発散させてから収納してください。
2.晴れた日は、天日に干す。雨の日は、除湿機、サーキュレータを使う。
在宅の日や、休みの日の晴れた日には、布団干しを外に出し、天日に干して湿気を十分発散させてください。湿気が発散し、気持ちよくお休みいただけます。
雨や外で干せない時には、布団干しに掛け、除湿機やサーキュレータをあてて湿気を発散させましょう。
特に、綿わたの敷き布団をお使いの方は、念入りなお手入れが必要です。綿のわたは、湿気を吸湿しますが、湿気を放湿する機能がありません。天日で干したり、布団乾燥機で干したりすることで、湿気が発散されます。綿のわたの敷き布団をお使いの方は、必ず、干すなどをして、湿気を発散させる手入れをするようにしましょう。カラッとしたお布団で眠ると、目覚めもさわやかです。
3.布団乾燥機を使う
ふとん乾燥機を利用していただくと湿気対策は万全です。乾燥までにかかる時間は、メーカーや使う機能により、30分から120分程度です。
仕事をされている方は、朝起きて、お出かけまでの間に、30分程度使用してから、押し入れにしまうのもよいでしょう。時間のゆとりが必要だったり、手間がかかったりしますが、1度、試してみましょう。思いのほか、負担がなく、さわやかな布団で眠る快適さに満足するかもしれません。
4.押入れには、すのこ、湿気取り、押し入れ用の除湿シートを使う
押入れには、すのこを置きます。その上に、湿気取りや、押し入れ用の寝具湿気取りシートを敷きます。その上に敷き布団を収納してください。
押入れに使う寝具用除湿シートは、ベビーサイズ、70x120cm が、お使いいただきやすいです。ご用意される際は、押し入れの幅、奥行きをお測りになってから、適したサイズをお選びください。
除湿機をお持ちでしたら、押し入れの方向に除湿機を向けて、押し入れ内の湿気を除湿していただくこともおすすめです。サーキュレータを代用してもかまいません。
敷き布団の湿気をしっかり発散させれば、カビやダニの発生も防げます。なにより、毎日、さらっとした布団で眠れて快適です。
この季節に限りませんが、敷き布団には、敷き布団カバーをかけて、その上から、ワンタッチシーツもしくは、フラットシーツをお使いになり、シーツを頻繁に洗濯していただくと、清潔さを保てます。清潔なシーツで眠ると、全身で心地よさを感じるものです。
掛け布団のお手入れ
掛け布団が、綿わたの場合は、湿気がこもりっぱなしになります。上記の、敷き布団のお手入れと同様になさってくださいませ。
羽毛布団をお使いの方は、特別なお手入れは必要ありません。通常より、少しこまめに、部屋の中で風通し、影干しをして、掛けふとんカバーは、頻繁にお洗濯をして交換するなどをしてください。
ポリエステルわたや、化繊わたの洗える掛け布団のお手入れ方法は、羽毛布団と同様です。陰干しをして、掛けふとんカバーをきちんと洗濯して清潔に保つようにします。
この時期は、布団を洗っても、乾燥させるのに時間がかかります。洗える掛け布団の洗濯は、梅雨時になる前、または、梅雨が明けた晴れた日に、するようにしましょう。きちんと乾燥でき、気持ちよくお使いいただけます。
ベッド用寝具のお手入れ
ベッドのお手入れは、梅雨の時期も簡単です。
ベッドパッドだけは、お手入れをするようにします。ベッド用寝具の中で、ベッドパッドだけが、梅雨の季節、湿気がこもりやすくなるからです。
梅雨の季節のベッドのお手入れ方法
- 朝起きたら、掛け布団を半分に折って風通しをする
- 寝具用湿気取りシートを、ベッドマットレスの下に敷く
- ベッドパッドを、ベッドシーツ交換時に陰干しをする
1.朝起きたら、掛け布団を半分に折って風通しをする
毎日のお手入れは、朝起きてお出かけ前までの間、掛け布団を半分に折るなどして、ベッドの表面に風を通しておきましょう。少しでも湿気を発散させておくのが大切です。
お出かけになるまで、サーキュレータや除湿機を、ベッドの方向に向け、風邪を充てておくのもよいでしょう。湿気を発散を早め、時間短縮になります。夜眠るとき、さらっとしたさわやかなベッドでお休みいただけます。
2.寝具用湿気取りシートを、ベッドマットレスの下に敷く
ベッドマットレスの下に、寝具用湿気取りシートを敷くことをおすすめします。ベッドの湿気を湿気取りシートが吸湿し、カビの防止になります。湿気取りシートの使い方。
3.ベッドパッドを、ベッドシーツ交換時に陰干しをする
ベッドシーツをお洗濯する日には、ベッドパッドをベッドから外して布団干しなどに掛けて湿気を発散させてください。
低反発のベッドパッドやマットレスをお使いの方へ
低反発のベッドパッドや、低反発ベッドマットレスは、湿気がこもったままになりやすい素材です。カビが発生しやすくなります。お使いの方は、通常よりこまめのお手入れが必要です。湿気取りシートを必ず敷く、立てかけて通気を良くして乾燥させる、ふとん乾燥機を使う、など湿気対策を万全になさってください。
ベッドシーツも、この時期は、湿っぽくなります。こまめにお洗濯をして清潔に保ってください。湿ったシーツをベッドに装着したままにすると、雑菌が発生し大変不衛生です。「シーツの洗濯頻度と上手な洗濯の方法」
枕のお手入れ
ベッドで枕をお使いの方は、朝起きたら、枕を立てかけ、湿気が枕の下に染みこまないように、通気をさせましょう。
枕の中でも、低反発素材の枕は、この季節カビが発生しやすくなります。立てかけて通気をよくして、湿気を発散させてください。また、ピロケースも湿りやすいですので、頻繁にお洗濯をなさって清潔に保つようにします。
梅雨時期は、ピロケースも汗や湿気で湿っぽくなりがちです。湿ったままにしておくと、カビの原因になります。週に1度程度は、洗濯をして、清潔にするようにしましょう。「枕の素材別、清潔に使うためのお手入れ方法」
カバー、パジャマ類のお手入れ
汗をかく時期です。布団カバーやシーツ、パジャマは、通常より頻繁に交換し、お洗濯をなさってください。湿ったままのシーツやカバーは、不衛生で、特に梅雨の時期は、カビやダニの原因になります。
梅雨時期は、サイズの大きい、布団カバーや、シーツは、乾くまでに時間がかかってしまいます。洗い替えを用意しておくと、安心して、洗濯ができます。布団カバー、シーツ、ピロケースは、洗い替えを含めて、最低2枚ずつは、そろえておくことをおすすめします。
梅雨の寝具のお手入れに使いたい便利アイテム
ここからは、梅雨の寝具のお手入れに使いたいおすすめのアイテムをご紹介します。じめじめを解消し、心地よく眠るために、お役立てください。
敷くだけでできる、寝具の湿気対策
室内干しにおすすめ、布団干しラック
乾きを早めて、時短、におい防止に。サーキュレーター
以上、梅雨の時期の寝具のお手入れ方法をお伝えしました。梅雨は、住まい環境も、身体も心身も、過ごしにくく不快さが気になる季節です。そんな時こそ、寝具のお手入れを万全にして、質の良い睡眠で元気な毎日を過ごしましょう。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。