「健康まくら、変形タイプなので、ピローケースがゆるくて不格好。」「枕の幅が広くて、ピローケースからはみだしてしまう。」などのお声を頂戴します。ここでは、お使いの枕のサイズに合わせたピローケースの作り方をお伝えします。封筒スタイルなので、どなたでも簡単にお作りいただけます。お好みの生地でお作りになってみてください。
目次
- 枕のサイズを測る
- 用尺:必要な生地のサイズを決める
- 計算したサイズをもとに、生地をカットする
- 生地を表にして、1本目のミシンをかける
- 裏表にひっくり返して、2本目のミシンをかける
- 枕の入れ口を三つ折りにしてミシンをかける
- ひっくり返して、完成
- 使い方
必要なもの
ピローケースを作るために必要なものは次の通りです。
- 枕
- メジャー
- 生地(用尺、必要な生地のサイズの算出法は、次をご覧ください)
- 糸
ピローケースの作り方の工程
ここからは、ピローケースの作り方をお伝えします。
1.枕のサイズを測る
まず、枕のサイズを測ります。
枕は、一般的な形、豆型、凹凸波型、箱型など、様々な形状があります。主だった4つの形状の測り方を、順にお伝えします。
形状によって、測る場所が異なります。
測り方は、
- 一般的な長方形は、枕のふちを測ります。
- それ以外の形状は、それぞれの測る場所を、ぐるっと一周、メジャーで計測します。ぐるっと一周した長さの、2分の一が、枕の、横幅、縦の長さになります。
枕の形別の、測る場所を、画像でご確認ください。
1.一般的な枕。洗える枕や羽根枕など。
2.豆型など、変形の枕。
3.凹凸のある波型タイプの枕。首の部分が高くなっている枕など。
4.立方体の箱型タイプの枕。
2.用尺:必要な生地のサイズを決める
計測した枕のサイズをもとに、用尺を計算します。用尺とは、必要な生地の長さを計算することです。次の順番で、用尺を計算します。
- 必要幅は、一般的な枕は、a + 1~2cm + 25cm + 5cm
それ以外の枕の形状は、(a÷2) + 1~2cm + 25cm + 5cm
(枕の横幅 + ゆとり + 折り返し分 + 縫い代) です。 - 必要丈は、b + 1~2cm + (2cm x 2)
(枕の横幅 + ゆとり + 縫い代 x 2) です。
3.計算したサイズをもとに、生地をカットする
用尺をもとに、生地を購入、準備します。計測した用尺で、カットします。
4.生地を表にして、1本目のミシンをかける
ピローケースは、頻繁にお洗濯をします。耐久性を強くするために、表と裏から2度縫いをしましょう。
まず、生地の表にして、一本目のミシンをかけます。
5.裏表にひっくり返して、2本目のミシンをかける
次に、表裏をひっくり返します。裏面から、2本目のミシンをかけます。
6.枕の入れ口を三つ折りにしてミシンをかける
枕の入れ口を、三つ折りにして、ミシンをかけます。
三つ折り部分の生地が、厚くなり、ミシンがかけにくいことがあります。その場合は、トンカチや木づちで、たたいて、生地を薄くしましょう。ミシンをかけやすくなります。
7.ひっくり返して、完成
表裏をひっくり返して、完成です。
8.使い方
枕を入れ、ピローケースの余分な生地部分を、内側に折り入れて使います。
お使いの枕のサイズに合ったピローケースで、快適におやすみください。
以上、枕カバー、ピローケースの簡単な作り方をお伝えしました。変形枕サイズで枕カバー、ピローケースがしっくりこない方、どうぞ楽しんでお作りになってみてください。
- 作るのは面倒、という方には封筒スタイルのピローケースをどうぞ
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
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