公開日:2018.09.05

ベビー用シーツを手作り。 ボックスシーツの作り方

ベビー用シーツを手作り。 ボックスシーツの作り方

ベビー用シーツを手作り。 ボックスシーツの作り方

 

「ベビーベッドのマットレスが、特殊サイズなので手作りで作ってみたいのですが、作り方がわかりません。」「ガーゼの優しい生地のベッドシーツで寝かせてあげたい。」と、手作りのベビー用シーツのご相談を頂戴します。ミシンが使える方は、赤ちゃんのために手作りをしたい、という方も多いようです。ここでは、ベビー用シーツを手作りしてみたい方に、ボックスシーツの作り方をお伝えします。

目次

  1. 用尺:必要な生地のサイズを決める
  2. 生地を準備する
  3. 生地を洗濯し、アイロンをかける
  4. 計算したサイズをもとに、生地をカットする
  5. 4つ角のマチの部分を作る
  6. ゴム通し部分を縫う
  7. ゴムを1周通す
  8. ベビー用ボックスシーツが完成

必要なもの

ベビー用ボックスシーツを作るために必要なものは次の通りです。

  1. 生地(用尺、必要な生地のサイズの算出法は、次をご覧ください)
  2. ゴム

ここからは、ベビー用ボックスシーツの作り方をお伝えします。

1.用尺:必要な生地のサイズを決める

まず、必要な生地の用尺を計算します。用尺とは、必要な生地の長さを計算することです。次の順番で、用尺を計算します。

ベビー用ボックスシーツの用尺の計算方法

  1. 敷き布団、マットレスのサイズを測る
  2. 生地の必要巾を決める
  3. 生地の必要長さを決める

1.敷き布団、マットレスのサイズを測る

ベビー用の敷き布団、マットレスの、巾、丈、マットの厚みを測ります。

マットレスのサイズを測る 巾、長さ、高さ

マットレスのサイズを測る
巾、長さ、高さ

2.ベビーマットレスの巾から、生地の必要巾を決める

ボックスシーツは、マットレスの上から、すっぽりとかぶせるタイプのシーツです。

生地の必要巾は、マットレスの巾に、マットレスの高さと、マットレスの下に敷きこまれる部分の長さ、それに、ゴム通し部分を加えた数値です。

  • マットの下に敷きこまれる生地部分は、10cm
  • ゴム通し部分は、通す部分を 2cm
  • 縫いしろを、1cm

で計算します。

必要巾は、次の式で求められます。

生地の必要巾=(マットレスの巾幅) + {(マットレスの厚み + マットレスの下に敷きこまれる生地部分 10cm + ゴム通し部分 2cm + 縫いしろ 1cm )x 2 }

例えば、マットレスの巾が、70cm で、厚みが 5cm の場合、

必要巾は、70 + {( 5 + 10 + 2 + 1 ) x 2 } = 106 cm になります。

3.ベビーマットレスの長さから、生地の必要丈を決める

長さは、マットレスの長さに、マットレスの高さと、マットレスの下に敷きこまれる部分の長さ、それに、ゴム通し部分を加えた数値が、必要な長さになります。

生地の必要な長さ=(マット丈) +  {( マットの厚み + マットの下に敷きこまれる生地部分 10cm + ゴム通し部分 2cm + 縫いしろ 1cm )x 2 }

例えば、マットレスの長さが、120cm で、厚みが 5cm の場合、

必要丈は、120 + {( 5 + 10 + 2 + 1 ) x 2 } = 156 cm になります。

2.生地を準備する

用尺をもとに、生地を購入、準備します。

生地は、上記の必要巾より、広い巾の生地を購入できれば、生地のハギが必要ありません。ひと巾でできるので、簡単です。

上記の用尺の項目で使ったマットレスの例ですと、必要巾は、106cmですので、生地巾が、110cm 程度の普通巾の生地を選びます。長さを、最低でも、160cm 程度、購入する、という要領です。

あなたのベビー用マットレスのサイズに合わせた長さを、準備しましょう。

ベビー用のマットレスや敷き布団は、ひと巾の生地で作れるサイズがほとんどです。万が一、必要巾より、狭い巾の生地を使う場合は、ふた巾を使います。生地をひと巾プラス、不足分を剥ぎ合わせるか、中央で、生地を2枚継ぎます。

ベビーの標準的なサイズのボックスシーツですと、大人用のフラットシーツのサイズが、150x250cm程度ですので、フラットシーツを加工して作ることも可能です。

3.生地を洗濯し、アイロンをかける

まずは、水通しのために洗濯します。

まずは、水通しのために洗濯します。

洗濯をしたら、アイロンをかけます。

洗濯をしたら、アイロンをかけます。

生地は、洗濯すると縮みますので、まず、最初に、必ず、水通しのための洗濯をして、アイロンをかけましょう。シーツを作って使い始めてからの、縮みを防ぐことができます。

4.計算したサイズをもとに、生地をカットする

工程の1、で計算した巾、丈に合わせて、生地をカットします。

5.4つ角のマチの部分を作る

ここからは、4つの角に、マチの部分を作り、箱型にする工程です。

マチの作り方

  1. マチの部分の長さを計算する
  2. 計算した数値を三角形の1辺にして、生地を中おもてにして折る
  3. 折った辺を、縫い合わせ、三角形の部分をカットする
  4. カットした切り口がほつれないように、ジグザグミシンをかける
  5. 4つの角を同じように、マチを作り、箱型にする

1.マチの長さを計算する

マチを計算します。

マチを計算します。

上の図の、黒い三角形の部分が、マチになります。

マチを計算します。

黒三角形の部分は、

  • マットの下に敷きこまれる生地部分、10cm、プラス
  • ゴム通し部分は、通す部分 2cm プラス
  • 縫いしろの、1cm

で計算しますので、

黒三角形の1辺は、

マットレスの高さ + 10 + 2 +1 になります。

例えば、マットレスの高さが、5cm の場合、5 + 10 + 3 = 18cm になります。

2.計算した数値を三角形の1辺にして、生地を中おもてにして折る

三角形を作るように、生地を中表に合わせます

三角形を作るように、生地を中表に合わせます

上の図の、黒三角形の部分を、生地が中表になるように、折り曲げます。

三角形を作るように、生地を中表に合わせます

三角形を作るように、生地を中表に合わせます

3.折った辺を、縫い合わせ、三角形の部分をカットする

1.図の、A から O まで、ミシンをかけて縫い合わせます。
2.縫った辺の外側の、三角形の部分をカットします。

三角形の部分をカットします

三角形の部分をカットします

4.カットした切り口がほつれないように、ジグザグミシンをかける

カットした切り口がほつれないように、ジグザグミシンをかけましょう。

ットした切り口がほつれないように、ジグザグミシンをかけます

ットした切り口がほつれないように、ジグザグミシンをかけます

5.4つの角を同じように、マチを作り箱型にする

4つの角を、同じようにして、マチを作ります。箱型が完成します。

4つの角にマチを作り、箱型にします

4つの角にマチを作り、箱型にします

6.ゴム通し部分を縫う

箱形のフチを三つ折りにして、1周ゴムを入れるための、ゴム通しを作ります。

ゴム通しの部分は、2cm、縫いしろを 1cm の三つ折りで、フチの全周を縫います。

ゴム通しの部分を作ります

ゴム通しの部分を作ります

ゴム通しの口を、数cm開けておくようにしましょう。その際、縫い始めと縫い終わりは、ほつれ防止のために、しっかりと返し縫いをしておくことが大切です。

ゴム通しの部分は、ゴムを入れる分を開けて縫います

ゴム通しの部分は、ゴムを入れる分を開けて縫います

7.ゴムを1周通す

縫ったゴム通し部分に、ゴムを1周通します。通ったゴムを結び合わせます。

ゴム通しにゴムを一周通します

ゴム通しにゴムを一周通します

8.ベビー用ボックスシーツが完成

ゴムが通ったら、ベビー用ボックスシーツの完成です。

ベビー用ボックスシーツの完成です

ベビー用ボックスシーツの完成です

 

以上、ベビー用の手作りシーツの作り方をお伝えしました。お好みのサイズ、生地の素材、柄、色で、赤ちゃん用のシーツが簡単に作れます。お母さまの手作りのシーツで、ぐっすりとお休みになる赤ちゃんの姿が浮かぶようです。どうぞ楽しんでお作りください。


(イラスト提供:Aya)

ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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