「ベビー布団の次は、ジュニア布団か、大人サイズの布団か、どちらを購入したほうがよいですか?」と、お問い合わせを頂戴します。買い替える寝具のサイズは、ご家庭の状況に合わせてお選びになって問題はありません。ただ、選ぶ寝具の種類には、注意が必要です。ここでは、ベビー布団の次に使う、寝具のサイズの選び方、と、大人用寝具を選ぶ場合の注意点をお伝えします。
目次
- ベビー布団の次はジュニアサイズ?大人サイズの布団?
- ジュニア用と、大人用の布団サイズの違い方
- 状況別、ジュニアサイズ、大人サイズの選び方
- ベビー布団の次に、大人用寝具を使う場合に、注意する点
- ジュニア布団か大人サイズか迷う方からの質問とその答え
- ジュニア布団のおすすめアイテムを見る
ベビー布団の次はジュニアサイズ?大人サイズの布団?
ベビー布団の次に購入する寝具のサイズについて、「ジュニア用か、大人用の布団と、どちらにしたほうがよいですか?」とお問い合わせを頂戴します。
迷う理由は、次の点が多いようです。
- ジュニア用の布団は、何年ぐらい使えるのかしら?
- 体が小さい幼児に、大人用の布団では大きすぎるのでは?
- 赤ちゃんでも大人用の布団で、問題はないのかしら?
- ジュニア用と大人用、どちらが得なのかしら?
結論からお伝えすると、スペース的に問題がなければ、ベビー布団の次に、大人用サイズの布団をお選びになってかまいません。実際、ベビー布団を買い替える際、大人サイズの布団をお選びになる方も、多くいらっしゃいます。
ただ、注意点があります。注意点の詳細は、後の項目でお伝えしております。大人サイズをお選びになる方は、お目通しくださいませ。
ジュニア用と、大人用の布団サイズの違い
まず、下記が、ジュニア用と大人用の布団の一般的なサイズです。
ジュニア用の布団のサイズは、
- 敷き布団:幅 90 x 丈 180cm
- 掛け布団:幅 130 x 丈 180cm
です。
大人用のシングルの布団のサイズは、
- 敷き布団:幅 100 x 丈 210cm
- 掛け布団:幅 150 x 丈 210cm
です。
ジュニアサイズは、大人サイズに比べて、幅は10cm、丈は30cm短くなります。
メーカー、商品により、サイズが異なることもあります。カバー類をお求めの際は、実際のサイズを、ご確認ください。
状況別、ジュニアサイズ、大人サイズの選び方
ここからは、状況別に、ジュニアサイズか大人サイズが好ましいか、をお伝えします。次の状況を例に、お伝えしていきます。
- 布団の上げ下ろしを少しでも楽にしたい
- 大人サイズの布団を敷くスペースがある場合
- お子さまが使う寝具として、寝室に、大人サイズの布団のスペースがない場合
- お子さまが、2段ベッドを使用する予定の場合
- お子さまが、自分の部屋を持つタイミングで買い替える場合
- お子さまが、おむつの取れた年齢でも、おねしょが多い場合
1.布団の上げ下ろしを少しでも楽にしたい
毎日の布団の上げ下ろしを少しでも楽にしたい、という方は、まよわず、ジュニアサイズのお布団を選びましょう。ジュニア布団は、大人用の布団より、軽量です。女性で小柄な方は、腕のリーチが少なく、布団を抱えるのに、苦労されていると思います。ジュニアサイズですと、ずっと、持ちやすくなります。
ベビー布団の次、ジュニアサイズを、小学校高学年、もしくは、卒業あたりまで使います。その後、大人サイズの寝具に替えていきましょう。
2.大人サイズの布団を敷くスペースがある場合
お子さまが使う寝具として、寝室に、大人サイズの布団のスペースがあれば、大人サイズの布団に買い替えをおすすめします。理由は、大人サイズの敷き布団や掛け布団は種類が豊富で、お子さま用として、適した商品も選べるからです。
ベビー布団の後、ジュニアサイズの布団を購入しても、いずれは、大人サイズの布団に買い替える必要があります。
もし、スペースにゆとりがあるのでしたら、
- ベビー用布団 → 大人サイズ
になさるのが、寝具に掛ける費用も、無駄がありません。
3.お子さまが使う寝具として、寝室に、大人サイズの布団のスペースがない場合
お子さまが使う寝具として、寝室に、大人サイズの布団のスペースがない場合は、ジュニア布団が役立ちます。
ジュニア用の布団のサイズは、
- 敷き布団:幅 90 x 丈 180cm
- 掛け布団:幅 130 x 丈 180cm
です。
大人用のシングルの布団のサイズは、
- 敷き布団:幅 100 x 丈 210cm
- 掛け布団:幅 150 x 丈 210cm
です。
ジュニアサイズは、大人サイズに比べて、幅は10cm、丈は30cm短くなります。
例えば、親子3人で寝室に眠る場合、大人用サイズの布団を3組敷くには、スペース的に厳しい場合もあるでしょう。1組をジュニアサイズにすると、足元にスペースができます。
ベビー布団の次に、お母さまと添い寝をする、パターンを選ばれる方もいらっしゃるでしょう。お子さまの年齢によって、お母さまとお子さまが、大人の布団で添い寝するには、狭すぎて寝づらい、でも、大人用の布団をもう一枚敷くには、寝室のスペースが狭すぎる、といった場合もあります。そのような場合、ジュニアサイズの布団がお役立ていただけるでしょう。
4.お子さまが、2段ベッドを使用する予定の場合
お子さまが成長していく段階で、2段ベッドの使用を予定されている方もいらっしゃるでしょう。その場合は、ベビー布団の後は、ジュニアサイズの布団を選ぶのがよいでしょう。
2段ベッドにする場合、敷き布団は、必要がありません。ベッドのサイズに合ったマットレスを、2段ベッドの購入のタイミングで、準備します。
掛け布団は、2段ベッドのサイズが、大人用であっても、ジュニアサイズが良いでしょう。2段ベッドは、枠で囲われています。大人用サイズの掛け布団は、もたついてしまうことがあります。ジュニアサイズの掛け布団であれば、もたつく心配がありません。
5.お子さまが、自分の部屋を持つタイミングで、寝具を買い替える場合
ベビー布団が小さくなってしまった後、お子さまがご自分の部屋で一人寝をするまで、親御さまと添い寝をする場合もあるでしょう。
その場合は、
- ベビー用布団 → 添い寝 → 大人サイズの布団、または、ベッド
になります。
6.お子さまが、おむつの取れた年齢でも、おねしょが多い場合
お子さまに、おねしょの心配がある方もいらっしゃるでしょう。その場合は、ジュニア用の布団をお役立ていただくのがよいでしょう。
ジュニア用の寝具の中でも、軽量で、衛生タイプの敷き布団、掛け布団が販売されています。干す頻度が多くても、取り扱いが楽です。ジュニア用寝具は、小学校の高学年か卒業までお使いになれます。小学校の高学年か、中学に入るタイミングで、大人用寝具に買い替えるのが、よいでしょう。
ベビー布団の次に、大人用寝具を使う場合に、注意する点
ここからは、ベビー布団の次に、大人用の寝具をお選びになる場合の、注意点をお伝えします。
サイズ的には、お子さまが大人用サイズのお布団を使っても問題はありません。ただ、寝具の種類は、注意して選ぶ必要があります。
理由は、次の2点です。
- 子供は、身体的成長段階であり、成長に適した寝具が必要であること
- 子供の睡眠中の事故を防ぐための寝具が必要であること
ベビー布団の次に、大人用寝具を選ぶ場合の、具体的な注意点です。この注意点は、お子さまと添い寝をする場合の寝具の選び方にも共通します。ご参考にしてください。
ベビー布団の次に、大人用寝具を選ぶ場合の、具体的な注意点
- 固い敷き布団を選ぶこと
- 軟らかな敷き布団、低反発の敷き布団やマットレスは選ばないようにすること
- 通気性の良い寝具を選ぶこと
- 大人サイズの掛け布団を選ぶ場合、軽い掛け布団を選ぶこと
順を追って説明いたします。
1.固い敷き布団を選ぶこと
敷き布団の固さは、お子さまにとってとても大切です。子供は、骨や筋肉が発達途中だからです。寝ている数時間、しっかりと背骨を支える固い敷き布団が必要です。
ベビー用の敷き布団が、とても固めであることは、お使いになっていてご存じのとおりです。大人用の敷き布団より、ずっと固めです。
ベビー布団の次に使う敷き布団も、固めを選ぶことがとても大切です。大人サイズの固めの敷き布団を選ぶようにしましょう。
2.軟らかな敷き布団、低反発の敷き布団やマットレスは選ばないようにすること
軟らかな敷き布団、特に、低反発の敷き布団やマットレスは、選ばないようにしましょう。お子さまの、睡眠中の事故を防ぐためです。
ベビー布団から次の布団に変えるタイミングは、お子さまが、寝返りを頻繁に打つようになるタイミングでもあるでしょう。寝返りをするようになると、うつぶせになってしまうことも多くあります。
うつぶせ寝は、赤ちゃんや幼児にとって、危険が伴い、避けるべき寝方です。顔がマットや敷き布団にうずまり、呼吸ができなくなってしまう場合があるからです。
うつ伏せとなり、万が一、顔がマットレスに埋まる、沈み込んでしまった場合、赤ちゃんの呼吸がどのようになるか、をご想像いただけると、危険のほどがお伝えできるのではと存じます。
厚生労働省では、窒息リスクを避ける方法として、あおむけに寝かせること、と、軟らかい布団を使用しないことを、伝えています。
低反発のマットレスで代表的な商品で、テンピュールがあります。テンピュールの取扱説明には、下記の記載があります。
- 乳幼児のみでマットレスを使用させないでください。寝返りがしにくいと感じる場合がございます。
(引用元:テンピュール®製品の取り扱い)
事故を防ぐためにも、お子さまの布団には、軟らかな敷き布団、低反発の敷き布団屋マットレスを選ばないことが重要です。
3.通気性の良い寝具を選ぶこと
ベビー布団を卒業したてのお子さまは、まだ、寝汗を多くかきます。敷き布団も、掛け布団も、通気性の良い寝具を選ぶことが大切です。
大人サイズの寝具を使う場合、洗える汗取りタイプの敷きパッドを、シーツの上に敷くのもよいでしょう。敷き布団に汗による湿気が染みてしまうのを防ぐためです。汗取りタイプの敷きパッドをお洗濯することで、大人用の敷き布団を、長く、衛生的にお使いいただけます。
掛け布団は、羽毛布団か、洗える衛生掛け布団をお選びになることをおすすめします。保温性があり、通気性も良い掛け布団です。
4.大人サイズの掛け布団を選ぶ場合、軽い掛け布団を選ぶこと
ベビー布団の次に、大人サイズの布団をお使いになる場合、掛け布団の重さに注意が必要です。例えば、2~3歳のお子さまに、綿のわたの大人サイズの掛け布団は重すぎます。子供は寝返りを多くします。重すぎる掛け布団は、寝返りを妨げてしまいます。
羽毛布団であれば、合い掛け羽毛布団や、肌掛け羽毛布団をお選びになるのもよいでしょう。羽毛布団も、洗える掛け布団も、2枚合わせの掛け布団が販売されています。2枚合わせの掛け布団は、1枚が合い掛けタイプ、もう1枚が肌掛けタイプです。2枚合わせをお求めになり、上手に利用するのもよい方法です。
ジュニア布団か大人サイズか迷う方からの質問とその答え
ここでは、ベビー布団の次に、ジュニア布団にするか大人サイズにするか、迷う方の疑問にお答えします。ベストなサイズ選びのヒントになれば幸いです。
Q:「ジュニア用の布団は、何年ぐらい使えますか?」
A:ジュニア用の敷き布団の丈は、180cmです。サイズ的には、お子さまの身長、成育にもよりますが、一般的には、小学校卒業ぐらいまでお使いいただけます。
耐久性は、寝具の品質によります。安心できる寝具メーカーの、品質の確かな商品であれば、ベビー布団を卒業後、小学校卒業までお使いいただけるでしょう。
Q:「体が小さい幼児に、大人用の布団では大きすぎませんか?」
A:サイズ的には、大人用サイズの寝具をお選びになっても問題はありません。ただ、先にお伝えした通り、寝具選びには注意が必要です。固い敷き布団を選ぶことと、軽い掛け布団を選ぶことは、特に大切です。
Q:「赤ちゃんでも大人用の布団で、問題はないですか?」
A:上記の繰り返しになりますが、サイズ的には、大人用サイズの寝具をお選びになっても問題はありません。ただ、先にお伝えした通り、寝具選びには注意が必要です。固い敷き布団を選ぶことと、軽い掛け布団を選ぶことは、特に大切です。
Q:「ジュニア用と大人用、どちらがお得ですか?」
A:ジュニア用寝具と大人用寝具では、価格の差はあまりありません。ジュニア用寝具をお選びになる場合、使う年数によっては、費用が多くかかることがある場合もあるかもしれません。ただ、上記でお伝えした通り、ジュニア用寝具が適している状況もあります。費用の面だけで、一概に、どちらが得か、とは分けることはできません。状況に合わせて、ベストなサイズの寝具をお選びになることが、結果的に、お得になると考えます。
ジュニア布団のおすすめを見る
下記、ジュニアサイズの掛布団、敷き布団のおすすめです。衛生面に留意している寝具です。
お子さまの、健康的な眠りのために、どうぞお選びください。
ジュニアサイズ 掛け布団、掛け布団カバー
ジュニアサイズ 敷き布団、敷き布団カバー
以上、
ベビー布団の次に、ジュニア用寝具か、大人用寝具、どちらを選べばよいのか、をお伝えしました。
ベビー布団から次のサイズの寝具に変えるタイミングは、それぞれのご家庭によってさまざまなのが現状です。お子さまの体の大きさ、ご兄弟姉妹の誕生、子供部屋への移動が、寝具の買い替えのタイミングである場合もあるでしょう。
お子さまの健やかな成長を大切にしながら、ご家族にとって、ベストな寝具をお選びいただければ幸いです。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。