公開日:2018.10.03

敷きパッドは布団に使えますか? 敷きパッドの敷き方、敷く順番

敷きパッドは布団に使えますか? 敷きパッドの敷き方、敷く順番

敷きパッドは布団に使えますか? 敷きパッドの敷き方、敷く順番

「敷きパッドは、敷き布団に使えますか?」「敷きパッドの上に、シーツは必要ですか?」など、敷き布団をお使いの方から、敷きパッドの使い方のお問い合わせを頂戴します。敷く順番や、シーツが必要かなど、使い方に迷われる方が多いようです。ここでは、冬や夏に大活躍の敷きパッドを、敷き布団と一緒に使う場合の、使い方をお伝えします。

目次

「敷きパッドは、敷き布団に使えますか?」

はい。敷きパッドは、どんな敷き布団にも、布団の上にのせて、お使いいただけます。

敷きパッドを使うと、冬は暖かく、夏は涼しくさわやかに、手足を伸ばして、快適にお休みいただけますので、季節に適したタイプの敷きパッドをご用意されるのがおすすめです。

敷きパッドとは、体の触れる表の面に、暖かく眠れる素材や、涼しく眠れる素材が使われ、薄くわたが入った、キルティングされた寝具で、敷き布団やベッドの上にのせて使います。

ここからは、敷きパッドの敷く順番、サイズや敷き方の疑問にお答えしていきます。

敷き布団に敷きパッドを使う場合の、敷く順番

敷きパッドは、敷き布団の上にのせ、その上に直接眠ることができます。敷きパッドの上には、シーツを敷く必要はありません。

敷き布団に敷きパッドを使う場合の、敷く順番は、次の通りです。敷きパッドを効果的に使える敷き方です。

  1. 敷き布団に敷き布団カバーを付ける または、ラップシーツやワンタッチシーツをかける
  2. その上に、敷きパッドをのせる
  3. 敷きパッドの上に、直接眠る
敷きパッドは敷き布団カバーや、ワンタッチシーツ、ラップシーツの上にのせて、その上に直接寝ます

敷きパッドは敷き布団カバーや、ワンタッチシーツ、ラップシーツの上にのせて、その上に直接寝ます

敷き布団に、敷き布団カバーやワンタッチシーツ、ラップシーツを掛けるのは、敷き布団が汚れるのを防ぎ、傷むのを防ぐためです。もし、通常、敷き布団にカバーを付けずに、平らなフラットシーツをかけている方は、フラットシーツは使わずに、敷き布団に直接、敷きパッドを取り付けて、その上で休んでいただけます。

敷き布団カバーワンタッチシーツ、ラップシーツはお使いになることをすすめて、フラットシーツは使わないよう、お伝えしている理由は、敷き布団カバーやラップシーツは、布団に装着したまま、上げ下ろしができるからです。フラットシーツですと、一度取り外して、布団をたたんだり、上げ下ろしをする必要がありますので、ひと手間増えてしまいます。

面倒をなくして、敷き布団を汚れず長持ちさせるために、敷き布団カバーや、ラップシーツの場合は使い、フラットシーツは使わない、というわけです。ラップシーツとワンタッチシーツは、呼び名は異なりますが、同じタイプのシーツです。

敷きパッドを効果的に使うには、その上に、直接眠りましょう。季節に適した敷きパッドを選ぶことで、寒い季節に暖かく暑い季節に涼しく、快適に眠れます。ご自宅での洗濯が可能な敷きパッドがほとんどですので、シーツ代わりにお使いいただいてかまいません。

敷きパッドの良さを堪能するには、どうぞ、直接その上に眠ってお使いになってみてください。

注意点:敷きパッドは、ベッドパッドとは異なります。ベッドパッドは、その上にシーツを敷いて使います。ベッドパッドと敷きパッドに違い

敷きパッドの上に直接眠るのが、効果的な理由

とても、理屈っぽい説明になりますので、ここは、読み飛ばしていただいてもかまいません。敷きパッドが、流通されるようになった経緯を、ざっとお伝えします。

敷きパッドが誕生した経緯に、敷きパッドの上に直接眠るのが、効果的な理由があります。

  1. 昔は、敷きパッドはありませんでした。寒さや暑さ対策には、ボアシーツ、敷き毛布、やタオルシーツなどが販売されていました。形状は、昔ながらの一枚の布で、季節対応がされたフラットシーツです。
  2. 一枚布タイプのフラットシーツは、しっかりと敷き布団に巻き込む必要がありますので、サイズは、布団より大きく、布団の下に巻き込める薄さで、しかも、耐久性のある生地を使う必要がありました。
  3. 保温性の高いボアは、毛足が長く、厚めの生地の方が暖かさを感じます。夏に涼しいさらっとした素材や、吸湿性の高い素材は、しじら織りやパイル素材のように、薄く、洗濯するとよれが生じやすく、シーツとしては、耐久性が完璧でないこともあります。保温性を高めるほど、また、涼しさを高めるほど、フラットシーツとして使うには、適さない素材になりがちでした。
  4. そこで、保温性や冷感、吸湿性のある素材を表面に使い、布団の下に巻き込まずに使えるように、布団と同じサイズにし、布団の上にのせるだけでも、めくれたり、ずれたりしないように、中にわたを薄く入れたパッドタイプの敷きパッドが誕生したのです。
  5. 中綿が薄ければ、ご家庭で洗濯も可能なので、その上に直接、眠れます。
  6. 昨今は、敷きパッドという名称が多く使われますが、最初は、パッドタイプのシーツなので、パッドシーツなどと呼ばれていたこともあります。

このような経緯から、敷きパッドは、シーツ代わりとして、その上に直接眠って、寒い夜も、暑い夜も、心地よく眠るのが、効果的というわけなのです。

敷きパッドの表面に使われる素材は、化学繊維の進化と共に、より保温性や冷感機能、吸湿や放湿機能が優れた素材が使われるようになってきています。毎年といっていいほど、新しく、機能的な素材が使われた敷きパッドが、手軽な価格で販売されています。手軽に、簡単に、寒さ暑さ対策をされたい方は、季節に合わせてご用意されることをおすすめします。

敷きパッドのサイズと敷き布団サイズ

敷きパッドのサイズについて、

「布団のサイズが、100x210cmですが、210cm丈の敷きパッドが売っていないのですが、取り扱いはありますか?」

といった、敷きパッドの丈について、お問い合わせをいただきます。

敷きパッドの丈は、現在、多くが、205cmで、210cm丈の敷き布団に使えるように仕上がっています。

210cm丈の敷き布団をお使いの方も、205cm丈の敷きパッドをお使いいただいて、大丈夫です。

昔ながらの綿わたの敷き布団や、ムアツふとんや西川エアーなどの健康敷き布団の丈は、200cm程度です。200cmの丈の敷き布団にも、205cm丈の敷きパッドがお使いいただけます。敷き布団の長さより、敷きパッドが、上下、2.5cmずつ長くなりますが、不便を感じることなく、お使いいただけるでしょう。

敷きパッドの裏にある、ずれ防止のゴムを使うと、装着したままあげおろしをしていただけます

敷きパッドの裏にある、ずれ防止のゴムを使うと、装着したままあげおろしをしていただけます

敷きパッドは、裏面の四隅にずれ防止のゴムが付いている商品がほとんどです。裏面のゴムも、205cm丈の敷きパッドは、210cm丈と200cm丈のどちらの敷き布団や健康敷き布団にも使えるように作られています。

どうぞ、裏面のずれ防止のゴムをかけてお使いください。寝ている間のずれ防止になることだけでなく、敷きパッドを取り付けたまま、お布団の上げ下ろしができますので、とても便利です。

敷きパッドのサイズの種類

敷きパッドのサイズは、シングルかクイーンサイズまで販売されています。セミダブル、ダブル、クイーンサイズは、流通数がシングルに比べ少ないため、季節の始めにお求めになることをおすすめします。

敷きパッドは、季節商品なので、季節の始めが、種類も豊富です。季節の中ごろ、終わりは、セール価格になることもありますが、売り切れになることも多いので、買う時期を見極めましょう。

敷きパッドは、メーカーによって、多少サイズの違いはありますが、ほとんどの商品のサイズが、次の表のとおりです。

標準的な敷きパッドのサイズと寸法

サイズ名寸法 (cm)
シングル100×205
セミダブル120×205
ダブル140×205
クイーン160×205

お使いの敷き布団より、5cm前後長かったり、短かったりしますが、どちらにも対応し、不便なくお使いいただけます。

「敷きパッドの上にシーツを敷く必要はありますか?」

敷きパッドの使い方で、「敷きパッドの上にシーツを敷いて使うのですか?」と、お客さまからご質問を頂戴します。

これまでお伝えしてきましたように、敷きパッドの上には、シーツは敷かずにお使いいただけます。ただ、もちろん、シーツを敷いてもかまいません。

例えば、夏の汗の湿気対策のために、敷きパッドをお使いになる場合に、敷きパッドの上にシーツを敷いて、シーツを頻繁に洗濯したい、という方などです。

敷きパッドは、乾燥機が使えませんので、中わたをしっかり乾燥させるのに、時間が必要です。敷きパッドを頻繁に洗濯するのが、面倒と感じる方は、シーツを上に敷いて、シーツを頻繁に洗濯する方が、楽に家事をしていただけるからです。

以上、
敷き布団で敷きパッドの敷く順番、敷き方をお伝えしました。夏や冬も、快適さを感じながら眠れる敷きパッドで、どうぞ、心地よい睡眠をお楽しみくださいませ。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


寝具アドバイスサービス

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