公開日:2017.09.20

マットレスのカビ対策、カビ発生前にできる予防策

ベッドパッドをはずしたら、ベッドマットレスの布地にポツポツとカビが発生してしまっていた、というお声を頂戴することがあります。不衛生で健康を損なう原因にもなります。発生してしまうと、きれいに除去するのも困難です。ここでは、マットレスのカビを事前に防ぐ、予防策をお伝えします。

目次

どんな状況で、マットレスにカビが生える?

カビがマットレスに生えてしまったという、お客さまのお声をまとめてみました。状況は、次の通りです。

  • ベッドマットレスの上に、ベッドパッドを敷かずに、直接シーツを掛けて使っている
  • シーツを定期的に洗濯していない
  • 敷きパッドをベッドパッド代わりに使っている
  • ムアツふとんをベッドマットレスの上に直接のせて使っている
  • 西川エアーをベッドマットレスの上に直接のせて使っている
  • 寝汗が多く、朝起きるとシーツが湿っているほど汗かき
  • 寝室の通気性が悪い
  • ベッドを壁につけて使っている

上記の状況に対して、対策を、適切にすることが、カビ予防になります。次項目では、具体的にできる対策をお伝えします。

マットレスのカビ予防のためにできること

マットレスのカビ予防のために、具体的にできる対策は、次の3つです。

  1. カビ予防のための、寝具を使う
  2. 寝具のお手入れを習慣づける
  3. カビ予防のための、寝室環境を整える

各カテゴリーに合わせて、詳しくお伝えします。

1.カビ予防のための、使う寝具と使い方

まずは、カビ予防のために、必ず使っていただきたいベッド用寝具とその敷き方をお伝えします。カビ対策には、湿気を含ませないことと、こもらせないことです。そのための対策です。

予防のために、必要な寝具と敷き方

ベッドのマットレスのカビ予防に必要な寝具は、

  • ベッドパッド

です。

加えて、予防のために、おすすめする寝具は、

  • 寝具用除湿シート
  • 敷パッド

です。

ベッドパッド

ベッドのマットレスの上には、必ず、ベッドパッドをお使いください。その上からボックスシーツをかけます。

マットレスの上には、敷きパッドではなく、ベッドパッドを使います。ベッドパッドは、適度な厚みがあり、湿気の吸収力と放湿力が敷きパッドより優れています。マットレスに、湿気が帯び、カビとなるのを防ぎます。「ベッドパッドと敷きパッドの違いと使い方

ベッドパッドは、湿気の吸湿、放湿性のある、ウールベッドパッド、もしくは、洗えるポリエステルわたのベッドパッドがおすすめです。

コットン(綿)が使われているベッドパッドは、カビ予防のためには、できるだけ、お避けください。理由は、綿は吸湿性がありますが、放湿性がありません。頻繁にベッドから外して、干さない限り、寝汗などの湿気を吸湿したままの状態になり、カビの原因になるからです。

ウール(羊毛わた)や、ポリエステルわたは、放湿性があります。ベッドパッドの下のベッドマットレスに湿気が通じてしまうのを防ぐことが可能です。

寝具用除湿シート

寝具用除湿シートは、ベッドマットレスの湿気を吸収する目的で使います。

寝具用湿気取りシートの敷き方です。

ベッドで利用する場合、本来は、ベッドマットレスの下に敷くのですが、マットレスのカビ防止対策では、ベッドマットレスの上、ベッドパッドの下に、敷いてお使いください。ベッドマットレスに湿気が帯びる前に、湿気取りシートで、吸湿をすることが可能になります。

寝具用湿気取りシートは、布製ではないため、少し固めです。寝心地の悪さを感じた場合は、除湿シートをベッドマットレスの下に敷いてお使いください。寝心地重視か、カビ対策かをお選びいただき、除湿シートの敷く順番をおきめください。

ムアツふとんや、西川エアー、整圧ふとんをベッドマットの上にのせている方は、ベッドマットレスと、健康マットレスの間に、寝具用湿気取りシートを入れてください。ベッドマットレスの上に、寝具用湿気取りシート、その上に、健康マットレスの順番です。

敷きパッドの、詳しい敷く順番は、「除湿シートの敷き方。お使いの寝具別、効果的な敷く順番」をご覧ください。

敷パッド

汗の多い方には、敷きパッドをお使いになることをおすすめします。

使い方は、ベッドのシーツの上に、重ねて使います。敷きパッドの上に、直接眠ります。

敷きパッドのタイプは、マイヤーパイル敷きパッド、シンカーパイル敷きパッドなどの、タオル素材が使われた敷きパッドがおすすめです。敷きパッドをご利用の際も、必ず、ベッドシーツの下には、ベッドパッドをお使いください。

カビ予防のための、寝具のお手入れ習慣

ベッドシーツや、ベッドパッドのお手入れが、きちんとされていない場合、ベッドマットレスにカビが発生しやすい状況となります。湿気が発散されず、こもった湿気がカビの原因になるからです。

ボックスシーツは、頻繁にお洗濯して、清潔な状態に保ってください。洗濯頻度は、週に1度をおすすめします。洗濯が面倒で、頻度が少なくなりがちな方は、ボックスシーツの上に、洗濯が比較的簡単なフラットシーツを重ねて使い、フラットシーツだけお洗濯するのが良いでしょう。大判のガーゼバスタオルなどをベッドにのせて、ガーゼタオルだけ、お洗濯していただくのもおすすめです。洗濯の手間が、格段に軽減されます。清潔な状態を保っていただけます。

ベッドパッドのお手入れは、洗えるタイプは、定期的にお洗濯をしましょう。洗えないタイプは、ベッドから外して、陰干しをしてください。汗の多い方は、特に、お手入れを習慣化されると、カビ対策になります。「ベッドパッドの洗濯の方法」に、ベッドパッドのお手入れ方法をご案内しています。

カビ予防のための、寝室環境

ベッドを壁につけてお使いの場合、ベッドマットの側面から発散される湿気が、壁にさえぎられ、発散されにくくなります。湿気が、マットレス内にこもってしまうことになり、カビの原因になります。壁のすぐ横にベッドを設置する場合でも、ベッドと壁の間に、数cmの隙間をあけてお使いください。通気が少しでもよくなります。

湿気がこもりがちな寝室でお休みの場合、寝具にカビが発生しやすくなります。ベッドには、寝具用湿気取りシートをお使いください。寝室には、除湿機や、サーキュレーターをご用意するとよいでしょう。ベッドから出たら、除湿器やサーキュレータで、室内の湿気をできるだけ発散させる工夫がおすすめです。
 
 

以上です。ベッドマットレスにカビを発生させない予防策を、使う寝具、寝具の使い方、寝具のお手入れの方法の側面から、お伝えしました。

寝具は、湿気がこもりやすく、カビの発生源になりやすいです。湿気の多い梅雨や秋、湿気のこもりやすい寝室、寝汗の多い方は、湿気対策をするようにしましょう。清潔な寝具で、健康的な質の良い睡眠をお楽しみください。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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