ベッドにしたいけど、引っ越しのことを考えると、ベッドマットレスの移動が大変そうで、迷っている、と、ご相談をお受けします。迷った結果、ベッドを使わず、敷布団にした、や、ベッドの上に敷き布団をのせた、などの対処をした、というお声もお聞きします。ここでは、ベッドマットレスを使わずに、ベッドで快適に眠る、おすすめの方法をお伝えします。
目次
移動しづらいベッドマットレスは使いたくない、という方への解決方法
ベッドにしたいけれど、躊躇してしまう原因の一つが、ベッドのマットレスが大きく、重さがあり、移動が大変だから、という点があります。お一人暮らしの方や、引っ越しを頻繁にする方は、ベッドマットレスの大きさや重さに、不便を感じてらっしゃるようです。
ここでは、移動しづらいベッドマットレスは使いたくない、でも、ベッドは使いたい、という方への解決方法をお伝えします。
解決策として、おすすめの方法は、ベッドの上に、湿気取り除湿シートを敷き、その上に、干す必要のないタイプの、健康マットレスをのせて使うことです。ベッドマットレスは使いません。
健康マットレスのタイプは、干す必要がない構造で、マットレス1枚だけで使えて、三つ折り、もしくは、まるめてコンパクトにできる、敷き布団タイプの商品がおすすめです。
このタイプの商品であれば、ベッドの上にのせて使え、寝心地も良く、マットレスの移動も楽にできます。
具体的な商品名の例は、
などです。いずれも、厚みが、8~9cmで、三つ折り、もしくは、まるめてコンパクトにできるタイプ、湿気をマットレスの中にこもらせないタイプの1枚敷きが可能な、健康マットレスです。
おすすめする理由
ここでは、ベッドマットレスを使いたくない方に、ベッドマットレスの代わりとして、干す必要のない、1枚敷き、三つ折り、もしくは、まるめてコンパクトにできるタイプの健康マットレスをおすすめする理由をお伝えします。
おすすめする理由は、
- 厚みが8~9cmで、三つ折り、もしくは、まるめてコンパクトにできるができるので、ベッドマットレスより軽く、小さくなり、移動が簡単なこと。
- 1枚敷きで使えるタイプなので、他のマットレスやマットレスパッドを兼用しなくても快眠が期待できること。
- 快眠タイプの一枚敷きマットレスのほうが、快眠タイプの良質なベッドマットレスより、買いやすい価格(価格が低い)である場合が多いこと。(上記の例の商品の価格と同じ程度の、ベッドマットレスを購入するとすると、同程度の寝心地を期待できない場合があるということ。)
- 軽量なので、上下を入れ替えたりなどの、お手入れが可能なこと
- 上記の例でお伝えした商品であれば、干す必要のない素材が使われているので、ベッドの上で使っても、湿気対策が簡単なこと
などがあげられます。
ベッドマットレスが、重く、大きく、移動が不便で使いづらい、という方の問題が解決するのではないでしょうか。
使い方とお手入れ方法
ここからは、干す必要のない、1枚敷きの、三つ折り、もしくは、まるめてコンパクトにできるタイプの健康マットレスを、ベッドマットレスの代わりにお使いになる際の、使い方と、お手入れ方法をお伝えします。
使い方
使い方は、
- ベッドの床板の上に、布団用の除湿シートを敷きます。
- その上に、健康マットレスをのせます。
- マットレスにマットレスの専用ラップシーツを掛けて、その上に寝ます。
シーツは、お使いになるマットレス専用のワンタッチタイプのラップシーツや、厚み8~9cmのマットレス用の、ワンタッチシーツ(ラップシーツ)を使いましょう。マットレスに簡単に装着でき、シーツがずれずに快適の使いいただけます。
ラップシーツとは、ワンタッチシーツともよばれていて、敷き布団の上からくるっとかぶせるタイプの、底部にゴムが入った布団用のシーツです。
シーツとマットレスの間には、ベッドパッドを敷く必要はありません。1枚敷きタイプの健康マットレスは、本来ならば、フローリングや畳の上で、1枚で、快適に眠るように作られているマットレスだからです。
ここで、大切な点を1つお伝えします。必ず行っていただきたいことです。
マットレスの下には、必ず、湿気取り除湿シートを敷いてください。理由は、干す必要のないタイプの健康マットレスは、大変通気性が良く、毎晩の汗などの湿気が、マットレスの下にたまってしまうからです。湿気が、マットレスの下にたまると、マットレスの底部の側生地や、ベッドの床板が湿り、カビやダニの原因になってしまいます。
一般的なベッドマットレスであれば、厚みが18cm程度以上あり、中がコイル状になっていますので、湿気は、ベッドマットレスの側面から、放湿されます。1枚敷きの健康マットレスの厚みは、8~9cm程度ですので、湿気は、側面からは放湿されず、マットレスの下に染みこんでいってしまうのです。
ベッドの上で使う場合は、毎日の上げ下ろしをしないで、敷きっぱなしの状態になります。湿気対策として、除湿シートが必要になるのです。
お手入れ方法
ベッドマットレス代わりに、1枚敷きの健康マットレスを使う場合の、お手入れ方法です。
- 朝起きたら、出かけるまでの間だけでも、掛けふとんを半分に折り、湿気を放湿させる。
- 定期的に、シーツを洗濯して清潔に保つ
- シーツを洗濯する際に、マットレスの下の、除湿シートの、吸湿センサーをチェックする。
- 吸湿センサーの色が変わっていたら、除湿シートを干して、放湿させる湿気が多い寝室や、汗の多い方、湿気が気になるときは、健康マットレスをベッドから外し、陰干しをする。(サーキュレーターやふとん乾燥機があれば、利用する)
繰り返しになりますが、除湿シートを必ず使うことが前提です。そうすれば、日常のお手入れは、シーツを清潔に保つこと程度だけです。
「敷き布団を、ベッドマットレス代わりに使ってもよいですか?」
「1枚敷きの健康マットレスが良いのならば、敷き布団を、ベッドマットレス代わりにしてもよいのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
敷き布団を、ベッドマットレスの代わりにお使いになることは、おすすめしません。
敷き布団は、中に、羊毛や、ポリエステル、綿などのわたが使われ、湿気が布団の中にこもる構造になっています。毎日の上げ下ろしをして、頻繁に干す必要があります。
ベッドの上に、敷きっぱなしにすると、毎晩コップ1~1.5杯かくといわれる寝汗を、敷き布団が吸湿したままになってしまいます。布団内の湿気は、カビやダニの原因になり、大変不衛生です。また、湿っぽい布団で眠ると、安眠の妨げにもなります。ベッドマットレスの代わりに、敷き布団をお使いになることは、おすすめしません。
一方、干す必要のないタイプの健康マットレスは、中の素材が、通気性の良い硬質ウレタンや、ポリエチレン樹脂のファイバーが使われています。マットレスの中に、湿気がこもりにくい構造になっています。除湿シートと併用すれば、湿気によって、不衛生になる心配は、敷き布団の場合とは、格段に違うのです。
ベッドにしたいけど、ベッドマットレスは、使いたくない、という方は、干す必要のない、健康マットレスを、ベッドの上にお使いになってみてください。ベッドマットレスを使わずに、快眠と、マットレスの移動のしやすさの両方の希望を満たしていただけるでしょう。
ベッドマットレスのわずらわしさを解消する、マットレスを選ぶ
大きく、重く、移動が大変な、コイルなどのベッドマットレスを使いたくない方へ。
ベッドの上で、手軽に、快適に使える、快眠マットレスです。お好みに合わせてお選びください。
凹凸タイプマットレス
- 西川エアー01マットレス:シングル
軽量で、通気性が良く、快眠タイプ。凹凸タイプなので、体を圧迫せず、正しい寝姿勢でお休みいただけます。質の良い睡眠でお休みになりたい方におすすめです。
- ロマンスエコー 敷布団:シングル
表面は波型、裏面は凹凸で、体圧分散と通気性の良さを実現。固めがお好みの方に。
高反発タイプマットレス
- エアウィーヴ スマート
高反発、寝返りを打ちやすく、通気性に優れたマットレス。三つ折りタイプ、1枚で使えるタイプのエアウィーヴです。固めがお好みの方に。
低反発タイプマットレス
- 体を柔らかく支える テンピュール プリマフトン
体の重み、形状に合わせて適度の沈み込むタイプのマットレスです。柔らかな寝心地をお好みの方におすすめです。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。