公開日:2018.06.06

子供の快眠マットレスの選び方。子供の質の高い睡眠のために

子供の快眠マットレスの選び方。子供の質の高い睡眠のために

子供の快眠マットレスの選び方。子供の質の高い睡眠のために

子供が質の良い睡眠を、しっかりとれる寝具がほしい、というご相談が増えてきています。成長期の子供にとって、睡眠は、体や心の健康、成長、そして知育に重要な役割を持っています。その大切さを意識されている親御さんからが増えてきているのです。ここでは、成長期のお子さまが、質の良い睡眠を確保するための、快眠マットレスの選び方をお伝えします。

目次

子供の快眠マットレス選びで大切なポイント

子供が質の良い睡眠を確保するための、快眠マットレスに大切なポイントは、次の5点です。

  1. 正しい寝姿勢で眠れること
  2. 身体に圧迫感がないこと
  3. 湿気がこもらず通気性に優れていること
  4. ハウスダストやアレルギーの心配がないこと
  5. おねしょなど汚れ対策が簡単

それぞれについて、解説していきます。

正しい寝姿勢で眠れるマットレス

正しい寝姿勢とは、きちんと立っているときと同じ姿勢で眠れることです。首が曲がったり、腰が曲がったりせずに眠れる姿勢です。次の画像だと、わかりやすいかもしれません。

正しい寝姿勢で眠れるマットレス

画像1. 正しい寝姿勢で眠れるマットレス

腰が沈みこみすぎるのは、やわらかすぎるマットレス

画像2.腰が沈みこみすぎるのは、やわらかすぎるマットレス

画像1のピンクの体は、背骨が曲がらず、正しい寝姿勢で眠れています。画像2のブルーの体は、腰が沈みこみ、背骨が曲がってしまった状態で、寝ています。お子さまのマットレスをお選びになる際は、画像1の状態で眠れるマットレスを選ぶようにしましょう。マットレスの固さに注目して選びます。

やわらかすぎるマットレスは、腰が沈みこんでしまいます。また、固すぎるマットレスは、腰が突っ張って腰に負担がかかります。選びたい固さの目安は、90ニュートンから100ニュートンです。

各寝具メーカーから販売されている、ジュニア用の快眠マットレスは、子供の体重に合わせた理想的な固さに作られています。ジュニア専用サイズがあれば、それを選べば、理想的な固さのマットレスを選べます。

大人用の快眠マットレスをお子さまに選ぶ際は、90~100ニュートンで、固すぎないタイプを選ぶようにしましょう。

身体に圧迫感がないマットレス

体に圧迫感がないマットレスとは、体圧分散を可能にするマットレスです。体圧分散とは、体の圧力が、一点、例えば、重量のある腰の部分に集中してかかるのではなく、頭から足先まで分散されている状態です。

体圧が分散されることで、寝ている間の血行や、リンパの流れが妨げられません。成長期の子供にとって、特に大切な成長ホルモンは、寝ている間の多く分泌され、血流に乗って全身に運ばれます。血流を妨げない効果のある、体圧分散マットレスを選ぶことは、子供の睡眠の質を高めるために、とても大切です。

ここで注意したい点は、販売されている多くのマットレスや敷き布団に、体圧分散機能があると、宣伝されていることです。快眠マットレスを選ぶ際に、大切なことは、体圧分散によって、血流やリンパの流れを妨げない、という効果を、確実に期待できるマットレスを選ぶことです。

血流とリンパの流れを妨げないのが、体圧分散効果

血流とリンパの流れを妨げないのが、体圧分散効果

例えば、表面が平らなマットレスと、表面が凹凸になっているマットレスを想像してください。

画像の左が、表面が平らなマットレスです。赤い部分が、圧力がかかり、体とマットレスが接触している部分を表しています。

画像左は、表面に凹凸のあるマットレスです。赤い部分の間に白い点があります。白い点は、体とマットレスが接触していないことを表しています。

つまり、表面が平らなマットレスは、凹凸のマットレスに比べ、体の接触部分が多くなります。体とマットレスが接している部分は、少なからず、血流やリンパの流れに妨げを生じさせていることになります。

血流やリンパの流れを妨げない、体圧分散機能の効果を実感するには、表面が凹凸になっている快眠マットレスをお選びになることをおすすめします。具体的な商品名では、西川エアー、ムアツふとん、ボディーゼロマット、整圧マットレス、健圧マットレスなどです。

ボディーゼロマット、健圧マットレスは、ジュニア用が販売されていますので、お子さまサイズをお選びになりたい方は、検討されるとよいでしょう。大人用をお選びになる場合は、固さのやわらかめのタイプを選ぶようにします。

湿気がこもらず通気性が良いマットレス

快眠マットレス選びでは、寝汗などの湿気が、こもりにくいマットレスを選ぶことも大切です。寝汗が、体を冷やして健康の妨げになることもあります。また、湿気がこもると、カビやダニの原因になり不衛生だからです。

子供は、発達具合のより、寝汗が多い場合があります。寝汗は、寝入り時に多くかきます。睡眠時間の経過とともに、寝汗が、マットレスにも浸透します。冷たくなった寝汗がマットレスの表面に残らなず、寝汗による湿気がダニやカビの原因にならない、通気性に優れたマットレスを選ぶことが大切です。

通気性の高い快眠マットレスは、凹凸タイプのマットレスや、高反発のマットレスです。低反発のマットレスは、通気性には優れていません。

ハウスダストやアレルギーの心配がないマットレス

アレルギー体質のお子さまをお持ちの方も増えてきています。寝具は、湿気をこもりやすく、湿気がダニやカビの発生の原因になりがちです。また、素材によっては、ホコリなどのハウスダストが発生しやすいものもあります。

お子さまの睡眠の質の向上のためには、ホコリが立たず、放湿性に優れたマットレスを選ぶよようにしましょう。選び方は、湿気のこもりにくいマットレスと同様、凹凸タイプや、高反発のマットレスが、安心です。

おねしょなどの汚れ対策が簡単なマットレス

幼児や小学生でも、おねしょをしてしまう子供もいます。その際に、汚れを簡単にとれるマットレス選びをするくことも大切でしょう。

おねしょで汚れたマットレスを、部分的に、流水で汚れを落とすことができるマットレスです。流水をしなくても、タオルを十分に濡らして、水分を浸透させるだけで、汚れやにおいがとれる場合も含みます。いずれにしても、水で汚れを取って、その後、すぐに乾かせる、マットレスです。

中が、高品質のウレタン素材、高反発のマットレスであれば、お手入れは簡単です。お風呂場やベランダで、流水で汚れを落とした後に、立てかけて風を通すだけで、乾かすことが可能です。

子供用の快眠マットレスのサイズや固さ

お子さま用の快眠マットレスを選ぶ際、サイズを迷われる方もいらっしゃるでしょう。ジュニアサイズのマットレスは、巾が80~90cm、丈が180~190cm程度です。150cm前後の身長まで使えるサイズです。

お子さま用の快眠マットレスを使い始める年齢によって、サイズを選ぶのが良いでしょう。例えば、2~3歳から使用するのであれば、ジュニアサイズを選んでも問題はありません。サイズが使いやすく、耐久年数と同じぐらい使用することが可能だからです。

もし、5~6歳から使用するのであれば、大人用を検討するのもおすすめです。ジュニア用は、身長150cm程度まで用ですので、マットレスの耐久年数より早く、使えなくなってしまうことが予想されるからです。

ジュニアサイズの快眠マットレスをお選びになる方は、固さやサイズが、子供用に作られています。選ぶ基準は、正しい寝姿勢で眠れること、血流やリンパの流れを妨げないこと、そして、衛生面に優れている点で、選ぶようにしましょう。

大人サイズの快眠マットレスをお子さまに選ぶ際は、固さを、80~100ニュートンの、やわらかめから普通の固さのタイプを選ぶようにしましょう。お子さまの体重に適していて、体に負担がかかりません。

大きさは、ジュニアサイズに比べ、巾も丈も10cm程度の違いですので、寝室のスペースに問題がなければ、あまり気になさらずお使いいただけます。

最後に、具体的な商品名で、ジュニアサイズの販売がある、快眠マットレスと、子供も使える固さの販売がある快眠マットレスをご紹介しておきます。

お子さまにおすすめの快眠マットレス

  • ボディゼロキッズ・ 凹凸タイプ・80ニュートン
  • 健圧敷き布団キッズ・ 凹凸タイプ・100ニュートン
  • ムアツふとん8cm・ 凹凸タイプ・90ニュートン
  • 西川エアー03ベーシック・ 凹凸タイプ・90ニュートン
  • 西川エアー01ベーシック・ 凹凸タイプ・100ニュートン
  • 整圧布団レギュラー・ 凹凸タイプ・95ニュートン
  • エアウィーヴキッズ・ 高反発タイプ

凹凸タイプは、身体の圧迫がないため、寝返りの打つ回数が少なく、血流やリンパの流れを妨げないタイプの健康マットレスです。

高反発タイプは、体とマットレスの接触面が大きいため、寝返りが必要で、寝返りを打ちやすい構造のマットレスです。

私個人は、実際に使い比べて、良さを感じているのは、凹凸タイプのマットレスです。個人的な話ですが、親せきや相談を受けた親御さま方のお子さまたちには、凹凸タイプの健康マットレスをおすすめしていて、実際にお使いになってらっしゃいます。中には、オリンピックに出場したアスリートもいらっしゃいます。子供の成長と健康のために、選んで良かったと、お声を頂戴しているのも事実です。

ただ、これは、お子さまの健康を考える、親御さまご自身で、納得してからお選びになることをおすすめします。そのためには、店舗で、商品の説明をじっくり聞いて、ご相談するのが良い方法です。

以上、
子供の睡眠の質の向上のための、健康マットレスの選び方をお伝えしました。

子供の理想的な睡眠時間は、幼児で10~13時間、小学生で9~11時間といわれています。その大切な長い時間に、きちんと質の良い睡眠を確保できるために、効果のあるマットレスを選んであげましょう。

具体的な商品名をご紹介しましたので、実際に、寝具専門店や、東急ハンズなどの販売スペースに足をお運びになり、じっくりと吟味してお選びになることをおすすめいたします。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


寝具アドバイスサービス

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