夏の終わりから秋は、暑さが残ったり、急に冷える夜があったりして、快眠のための適切な寝具選びが難しい時期です。ここでは、夏から秋の寝具の衣替えの方法とコツを、夏に使った寝具のしまい方、と、秋におすすめの快眠寝具の準備、に分けてお伝えします。
目次
夏に使った寝具のお手入れとしまい方
秋の寝具の衣替えでは、夏に使った寝具のお手入れと片づけから始めましょう。
具体的には、暑い夏に、汗をたっぷり吸った夏用寝具の洗濯、乾燥、と収納です。
下記のリストは、夏だけに使い、秋にはしまう寝具です。これらの寝具は、天気の良い日に洗濯し、しっかりと乾燥をさせてから、収納します。来年の夏まで使いませんので、収納場所は、押し入れやクローゼットの、頻繁に使う物の出し入れに邪魔にならない場所に保管します。
保管の際、ダウンケット以外の寝具は、(もしくは、羽毛が使われている寝具以外)圧縮袋を使うと、コンパクトに収納いただけます。
夏だけに使い、秋にはしまう寝具のリスト
- 夏用洗えるダウンケット、肌掛け布団、麻の掛け布団
- タオルケット
- 夏用ひんやり敷きパッド
- 夏用ひんやりシーツ
- 夏用ひんやりピローパッド
次のリストは、秋も使います。夏の間に汗の湿気をたっぷり含み、汚れていますので、一度清潔な状態にしましょう。洗える寝具は、洗濯して乾燥、洗えない寝具は、天気の良い日に、干して湿気を発散させます。
夏の終わりにお手入れをして、秋も使う寝具のリスト
- 羽毛肌掛け布団(ダウンケット)
- 綿毛布
- シーツ
- 掛け布団カバー
- ピロケース
- ベッドパッド
- 敷きパッド
- 枕
- 敷き布団、健康マットレス
- 寝具用湿気取りシート
洗えるベッドパッドや敷きパッドは、洗濯をして、しっかりと乾燥させて、秋からまたお使いくださいませ。ベッドパッドの洗い方。
ベッドに使う、洗えないタイプのベッドパッドや健康マットレスは、ベッドから外し、ベッドパッドは布団干しなどに掛け、健康マットレスは、立てかけるなどして、湿気を十分に発散させてください。湿気がこもったままですと、秋の長雨など湿気が多い季節に、カビが発生し、不衛生になってしまうからです。なにより、じめっとした寝具は、寝心地の悪いものです。
寝具用の湿気取りシートをお使いの方は、一度はずして、干して、乾燥させてください。湿気のチェッカーがついている湿気取りシートの場合は、吸湿具合をチェックして、必要があれば、干して乾燥をさせてください。秋も湿気の多い季節ですので、乾燥後、再度、敷き寝具の下にセットしてお使いください。
秋に使う寝具の準備
ここからは、寝具の種類別に、秋におすすめの寝具を順にお伝えします。
秋は、夜の気温が急に下がる季節です。9月に入ったら、秋の寝具を使える状態に準備をしておきましょう。
秋におすすめの掛け布団
- 2枚合わせのデュエット掛け布団の、厚めのほうの掛け布団
- 中厚タイプの合い掛け布団
- ダウンケット(0.4、0.5kg以上のもの)
- シルク(真綿)掛け布団
- 薄手のダウンケット(0.3kg)と綿毛布の組み合わせ
上記が、秋におすすめの掛け布団です。収納してあった掛け布団をお使いになる場合は、使う前に陰干しをしましょう。収納時の湿気が発散されます。収納時にこもりがちな、においによる不快さも解消され、快適にお使いいただけます。
最近人気の、2枚合わせの掛け布団をお使いの方は、秋は、厚手のほうの掛け布団を、1枚でお使いになると快適です。夏の間は、薄手のほうの掛け布団を1枚でお使いでらしたことと思います。入れ替えて、お使いください。
秋の気温に最適で、体に良く、質の良い睡眠をとっていただけるのは、シルク100%の真綿の掛け布団です。1.0kg程度の厚みの真綿の掛け布団が、寒くなり始めの季節にはおすすめです。シルクの真綿布団は、体を優しく保温し、シルクの特質で、リラックス効果があり、また、セリシンという成分が、肌をスベスベにし、ぐっすりと心地よくお休みいただけます。シルク(絹100%)の掛け布団カバーを掛けていただくと、より一層効果を実感していただけます。
秋におすすめの敷きパッド
敷き布団や、快眠マットレス、ベッドなどは、特に秋用に変える必要はありません。その上に敷く敷きパッドの、秋のおすすめをお伝えします。
- マイヤーパイルの敷きパッド
- シンカーパイルの敷きパッド
- シルクの敷きパッド
秋は、暑さ対策の必要な夏や、寒さ対策の必要な冬と異なり、敷きパッドの必要性はあまりありません。ただ、秋は、湿気の多い季節でもありますので、寝汗の多い方は、やわらかなタオル地のマイヤーパイルやシンカーパイルの敷きパッドをお使いになることをおすすめします。敷き布団やベッドに湿気がこもることを防ぐことができます。
シルクの敷きパッドは、湿気の吸収と放湿力が高く、肌に接触することでリラックス効果もありますので、眠りの質を高めたい方におすすめです。
秋におすすめのシーツやカバー
- 綿素材のシーツやカバー
- マイヤーパイル、シンカーパイル、タオルのシーツ
- シルクのシーツやカバー
秋は、シーツやカバーも、敷きパッド同様、寒さ対策のあったかタイプは、まだ必要のない季節です。秋には、綿やシルク、パイルやタオルのシーツやカバーをおすすめします。
夏の疲れで体調を崩しやすい季節です。肌触りの良いシーツやカバーをお選びになると、触感によるリラックス効果で、ぐっすりと深い睡眠で、心地よくお休みいただけます。
秋色のシーツやカバーもおすすめ
寝室を秋らしく演出するのもおすすめです。
掛け布団カバーや、ピロケースを、少し濃い目の色合いに変えてみてください。具体的には、ベージュ、グリーン、テラコッタ、少し色の濃いブルーやピンクなどです。季節に合わせたベッドリネン(掛け布団カバーやピロケース、シーツなど)をそろえることは、気持ちが豊かになり、生活が楽しくなるものです。
秋におすすめの枕
枕は、日頃お使いの、体に合った寝心地の良い枕をお使いくださいませ。秋は、季節の変わり目で、枕の高さが合わないと感じることが多い季節です。ご自分で高さ調節が可能な枕をお使いいただくと、いつでも快適な高さに調整していただけます。枕選びには、高さ調整可能な枕をおすすめいたします。ご自身に合った高さの枕で眠ることで、正しい寝姿勢でお休みいただけますので、睡眠の質が高まり、快適にお休みいただけます。
以上、夏から秋の寝具の衣替えの方法とコツをお伝えしました。
まずは、天気の良い日に夏の寝具の洗濯と片付け、そして、秋の寝具の準備をなさってくださいませ。夏の暑さによる疲れがでて、秋に体調を崩してしまうこともあります。適温と適湿を保てる寝具を使い、心地よく、質の良い睡眠で、健康を保ち、秋の季節をお楽しみくださいませ。
秋らしい色の掛布団カバーがおすすめ
秋らしい色の掛布団カバーで、インテリアを楽しむのもおすすめです。
テラコッタ、ベージュ、ダークグリーンの、秋色をそろえていただける、スーピマコットンの掛布団カバーがおすすめです。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。