公開日:2018.04.11

ダウンケットの使い方と選び方。蒸れずに快眠をしたい方に

ダウンケットの使い方と選び方。ダウンケットとは? 蒸れずに快眠をしたい方に

ダウンケットの使い方と選び方。ダウンケットとは? 蒸れずに快眠をしたい方に

「ダウンケットは、いつ使うお布団ですか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。テレビショッピングのコマーシャルを見て、どんな使い方をするのか疑問を持たれる方も多いようです。ここでは、ダウンケットの使い方と選び方、お手入れ方法をお伝えします。ダウンケットを上手に使って、快適な睡眠を楽しみましょう。

目次

ダウンケットとは?

ダウンケットとは、羽毛が布団の中に使われている、肌掛け布団です。肌掛け布団は、薄いタイプの掛け布団のことです。羽毛肌掛け布団とも呼ばれています。ダウンケットは、冬の羽毛布団の、約 3分の1程度の薄さの掛け布団です。シングルサイズの羽毛の入れ目は、0.3kg 程度の商品が主流です。

季節の変わり目、夜の気温が定まらない時期、湿気の多い梅雨、また、暑い夏にお使いいただけます。暑い季節も、蒸れることもなく、適度な保温力で、体を冷やすことなく、心地よくお休みいただけます。

ダウンケットを使う時期

ダウンケットを使う季節は、春から秋口ごろまでが目安です。一般的には、梅雨頃から使う方が多いでしょう。

冬の羽毛布団が暑い、と感じる時期から使い始める寝具です。適度な保温性で、ぐっすりとお休みいただけます。

夏に冷房を使ってお休みになる方には、ダウンケットは、特におすすめです。ダウンケットに使われている羽毛は、温度調節機能があります。外気の温度、体温とのバランスを上手に調節してくれます。冷房をお使いになっても、体を冷やしすぎず、適度な温度を保ちながら、お休みいただけます。

ダウンケットの種類と価格

ここからは、ダウンケットの種類と価格をお伝えします。

ダウンケットの種類

ダウンケットは、大きく分けて、2種あります。

  1. 洗えるタイプのウォッシャブルダウンケット
    ご家庭の洗濯機で、簡単にお洗濯をしていただけるのが、ウォッシャブルダウンケットです。汗の多い季節、汚れが気になったときにも、ご家庭で簡単に洗えてすぐに乾きます。使い勝手が良く、便利です。最近は、ウォッシャブルタイプのダウンケットが主流です。
  2. ご家庭で洗濯ができないタイプのダウンケット
    ご家庭で洗濯ができないダウンケットも販売されています。その多くは、高級ダウンケットに分類される商品です。高級ダウンケットは、品質の良いダウンが使われています。ご家庭では、洗濯ができません。上質なダウンが壊れてしまい、質の良いダウンの掛け心地の素晴らしさが、損なわれてしまうからです。ご家庭では洗濯できませんが、掛け心地は上質で、耐久性も高く、長く快適にお使いいただけます。

ダウンケットの価格

ダウンケットの価格は、中に使われている羽毛の品質、側生地などによって、異なります。シングルサイズで、数千円から、十万円以上する品まで、価格に違いがあります。

次の章で、価格の違いの理由と選び方をお伝えしていきます。

ダウンケットの価格の違いと選び方

ダウンケットの価格の違いの理由と、選び方です。

価格の低い商品と、高い商品の違いは、次の点にあります。

  1. ダウン率の違い
  2. 羽毛の品質の違い
  3. 側生地の違い

それぞれの点についての詳細と、選び方をお伝えします。

1.ダウン率の違い

ダウン率による価格の違い

ダウンケットは、ダウンの割合が、50%程度の商品からあります。ダウン率が低いと、価格も低く、ダウン率が高いと、比較的価格も高くなります。

選び方

1.ダウン率の低いダウンケットがおすすめの方

  1. 夏にさらっと、気軽に掛けたい方。
    ダウン率が低いダウンケットが手軽に使えます。暑い季節に、さらっと涼しい掛け心地です。保温性やふんわり感や少ないですが、お求め安い価格で、便利に使えます。
  2. ご家庭で、頻繁に洗濯したい方。
    汗が多かったり、暑がりだったりで、洗濯を頻繁にしたい方は、ダウン率の低いダウンケットはおすすめです。低価格で、薄手で洗濯のしやすい商品が販売されています。
  3. お子さま用の肌掛け布団として。
    お子さまは、体温が高く、保温性の高さは必要ありません。ただ、寝冷えを心配です。適度は温度を保ち、軽量で、洗濯も可能なダウンケットは、お子さまにも便利にお使いいただけます。

2.ダウン率の高いダウンケット

  1. 質の高い睡眠を大切にされる方。
    ダウン率、ダウン90%のダウンケットがおすすめです。掛け心地が大変よく、温度調整機能、通気性、吸湿と放熱性に優れています。適度で快適な保温性で、心地よくお休みいただけます。
  2. 寝室がマンションの南向きに位置して、室温が高いという方の年間のお布団として。
    寝室の室温が高い場合、冬でも、冬用の羽毛布団が必要のない方がいらっしゃいます。そのような方に、おすすめするのが、ダウン率の高いダウンケットです。年間を通じて、質の高い睡眠を大切にされる方におすすめです。

2.羽毛の品質の違い

羽毛の品質による価格の違い

羽毛(ダウン)は、品質に大きな違いがあります。シルバーダック、ホワイトダックなどの羽毛(ダウン)が使われている商品は、価格が低めです。

冬の高級羽毛布団と同等の、ホワイトグース、ホワイトマザーグースなどが使われているダウンケットは、価格が高めです。十万円以上する商品もあります。

選び方

  1. 夏に、さらっと、タオルケット代わりに使いたい、頻繁にお洗濯をしたい、という方は、シルバーダックやホワイトダックが使われているダウンケットがおすすめです。洗えるタイプが多く、気軽に、快適にお使いいただけます。
  2. 心地よい掛け心地で、質の良い睡眠を楽しみたい方は、高品質の羽毛、ホワイトグースやマザーグースが使われているダウンケットがおすすめです。やさしい保温性、軽くてふわっとした掛け心地、蒸れることなく快適な温度、湿度を保ちます。朝まで質の良い睡眠でぐっすりお休みいただけます。

    ホワイトグースやマザーグースが使われている高級ダウンケットは、ご家庭での洗濯には、向きません。上質なダウンが壊れてしまい、劣化が早まり、せっかくの掛け心地も、悪くなってしまうからです。冬用の羽毛布団同様、陰干しをしてお使いください。

3.側生地の違い

側生地による価格の違い

  • 価格の低い商品の多くは、側生地にポリエステルが使われています。
  • 価格の高い商品は、冬の羽毛布団と同じ、軽量でしなやか、掛け心地のよい、上質な超長綿が使われています。

選び方

  1. 家庭でジャブジャブお洗濯をしたい方は、ポリエステルの側生地が使われているダウンケットがおすすめです。洗濯後、綿の側生地が使われている商品より、早く乾きます。
  2. 夏に冷房を使う、上質なふんわりとした掛け心地を楽しみたい方は、側生地に超長綿が使われている商品がおすすめです。ポリエステルの側生地にあるような、生地がすれる音がなく、体からも浮いてしまうことなく、とびきりの掛け心地です。快眠を楽しんでいただけます。

ダウンケットの使い方

ダウンケットは、必ずカバーをかけてお使いください。側生地に傷がつくと、すぐに中の羽毛が吹き出てしまい、使えなくなってしまうからです。

ウォッシャブルダウンケットも、同様です。洗えるのだから、掛け布団カバーはいらないのでは? と思われる方もいらっしゃいますが、カバーは、必ずおかけください。

カバーをかけずに使うと、側生地を引っ掛けてしまいやすくなります。針の穴ほどの小さい傷ができても、羽毛が吹き出てしまいます。使えなくなってしまうばかりか、部屋に、羽毛がふわふわとまってしまうことにもなり、お部屋の掃除も面倒です。

ダウンケット、特にウォッシャブルタイプの夏向きのメインのダウンケットは、綿毛布やタオルケットとあわせてお使いになるのもおすすめです。春や秋口、夜気温が少し低いとき、ウォッシャブルダウンケットを1枚掛けるだけですと、寒く感じるときがあります。綿毛布やタオルケットと併用すると、ちょうどよい温度で、心地よくお休みいただけます。

ダウンケットのお手入れ方法

ダウンケットの日ごろのお手入れは、陰干しと、掛け布団カバーの洗濯で、十分です。ダウンケットは、湿気のこもりにくい寝具です。毎日のお手入れは、特に必要ないといってもよいでしょう。

ダウンケットのカバーを洗濯する際に、ダウンケットを部屋の中に広げ、風を通していただければ十分です。

洗えるダウンケットをお使いで、洗濯が必要になった場合、下記の要領で、お洗濯をしてください。

ダウンケットの洗濯方法

  1. お使いのダウンケットが、洗濯可能かどうかを確認します。洗濯可能であれば、次のステップで洗濯します。
  2. ダウンケットは、掛け布団用の大きな洗濯ネットに入れて洗濯します。
  3. ダウンケットを、洗濯機の洗濯層の深さより小さくなるように、くるっと丸めます。
    ダウンケットの洗濯

    ダウンケットの洗濯

  4. 洗濯機に入れて、適した洗濯コースで洗います。
  5. 他の洗濯ものとは分けて、単体で洗うようにしましょう。
  6. タンブラー乾燥機は使えません。洗濯竿にかけて、側生地を傷つけないように注意しながら、干します。
  7. ダウンケットを2本の竿にかけるなどしてしっかりと、乾燥させます。
    ダウンケットの洗い方:洗濯竿に掛けて、干します

    ダウンケットの洗い方:洗濯竿に掛けて、干します

  8. 部屋干しをする場合は、サーキュレータ、除湿機を併用すると、乾燥が早くなります。
  9. ダウンケットは、側生地、中のダウンまで、しっかりと乾かしましょう。乾燥が足りないと、においや、カビの原因になります。

ダウンケットの、脱水後は、布団が、ペチャンコになります。広げるようにしながら、竿に掛けて、しっかりと乾燥させましょう。乾くと、ふんわりとしたダウンケットに戻ります。

ダウンケットのにおいについて

ウォッシャブルダウンケットの品質によっては、においが気になる場合があります。側生地が原因の場合と、中のダウンが原因の場合があります。まず、陰干しをしてみて、それでもにおいが取れない場合は、洗濯をしてみましょう。

品質によっては、使われているダウンが悪く、洗濯をしても、においがとれないこともあります。それを踏まえて、ダウンケットをお求めになる際は、品質と価格のバランスを見極めて選びましょう。実際に、店舗で選ぶと、商品を確認できます。においやガサガサといった音がないか、をチェックし、値段だけでなく、使いやすさ、寝心地の良く眠れるダウンケットを選ぶことが大切なポイントです。

ダウンケットのカバーのサイズの選び方

ダウンケットは、羽毛布団より薄いお布団ですが、厚みに関係なく、布団のサイズ通りの掛け布団カバーをお使いいただけます。

シングルサイズのダウンケットであれば、シングルの掛け布団カバー選ぶといった具合です。冬に、シングルサイズの掛け布団カバーをお使いでしたら、シングルサイズのダウンケットにも、同じ掛けふとんカバーをお使いいただけます。

ダウンケットは、春から夏に使いますので、せっかくなら、さわやかなライトブルーやグリーン系の、涼しげなお色をお選びになるのもおすすめです。また、暑がりの方は、夏用のひんやりタイプの特殊生地が使われた、カバーをお使いになるのもよいでしょう。

綿ローンガーゼ掛け布団カバー・ダウンケットカバー

綿ローンガーゼ掛け布団カバー・ダウンケットカバー

ダウンケットのおすすめを見る

下記、洗えるダウンケットと高級ダウンケットのおすすめのお品です。お好みに合わせてお選びになってみてください。

洗えるダウンケット

ダウン率95%の高級ダウンケット

ダウンケットに最適なカバー

ダウンケットに最適、綿ローンガーゼ掛け布団カバー・ダウンケットカバー

ダウンケットに最適、綿ローンガーゼ掛け布団カバー・ダウンケットカバー


以上です。

ダウンケットは、羽毛布団の使わない季節に、心地よく眠れる、おすすめの肌掛け布団です。品質が様々あります。使い勝手の良さ、掛け心地の好みで、ご自身にぴったりの商品を選びましょう。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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