「ホテルのベッドのような雰囲気にしたいのですが、どのようなカバーを選べばよいですか?」と、お問い合わせを頂戴します。シンプルで清潔、上品で上質なホテルのような寝室を、ご自宅で再現したい方からのお尋ねです。ここでは、ホテルのような素敵なベッドルームにするコツをお伝えします。
目次
ホテルのようなベッドルームにするためのポイント
ホテルのベッドルーム、どんなイメージが浮かびますか? シンプルで、色が統一され、きちんとしていて、清潔、上品、上質、おしゃれ、などの言葉を浮かべる方も多いでしょう。
ここでは、ご自身の寝室を、素敵な高級ホテルのイメージに仕上げるコツをお伝えします。
仕上げるポイントは、次の5つです。
- カバーやシーツの色選びと素材
- 枕、掛け布団、ベッドスロー
- ベッドを設置する位置
- 寝室に置く家具、小物
- 寝室のインテリアカラー
ここからは、それぞれについて、順番に詳しくお伝えしていきます。
1.ベッドのカバーやシーツの色選びと素材
ホテルのようなベッドにしたい方は、まず、カバーシーツの色を白に統一することから始めましょう。白があまり好みでない方は、淡い生成り色や、薄いアイボリーやベージュにします。
カバーは、柄物ではなく、無地で単色を選びます。織りでストライプ柄を表現している、ホワイトサテンストライプも、上品です。ステッチ刺繍やパイピングなどの飾りは、生地と同じ色の糸が使われていれば、問題ありません。
生地に上品な光沢や艶、なめらかさを感じとれる、上質なカバーを選びます。具体的には、超長綿、スーピマコットン、インド超長綿、エジプト超長綿を綿サテン織に仕上げた掛けふとんカバーなどです。高級なカバーの素材は、綿の、上品な光沢があります。
ベッドの上は、面積が大きいので、寝室に入ったとき、目につきやすく、印象が強く残ります。掛けふとんカバーに、上質な素材の白、を選ぶだけでも、寝室のイメージが、シンプルで、上品で、ホテルのような寝室に近づきます。
ピロケースは、掛けふとんカバーと同じ素材、色を選びましょう。寝室のインテリアに統一感が生まれます。
2.枕やベッド回りの小物
枕の数と置き方
ホテルのようなベッドにするポイントのふたつ目は、枕の数と置き方です。一人あたり、枕を、2個用意します。
一人用のベッド、シングル、セミダブルのベッドは、1台につき、枕をふたつ用意します。二人用のベッド、ダブル、ワイドダブル、クイーン、キング、ワイドキングのベッドには、1台につき、4個、用意します。
ベッドメイキングは、一人あたり、ふたつの枕を立てて置きます。立てずに、枕を重ねる置き方もありますが、立てて置いた方が、ベッドの表面が、のっぺりせず、立体感が出ておしゃれです。
枕の前に、小さめのクッション、40 x 40cm、30 x 30cm、や、小さな長方形のトスクッション、45 x 30cm を、置きます。クッション、クッションカバーの色は、ホワイトでも良いですし、寝室のアクセントカラーとして、お好みの色を選ぶのもよいでしょう。アクセントカラーは、カーテン、フットスロー、カーペット、ランプシェードと同色にすると、寝室の統一感が出て、上品でおしゃれです。
掛け布団のスタイル、掛け方
ホテルのベッドの場合、掛け布団のスタイルが2タイプあります。
ひとつは、羽毛布団に掛けふとんカバーを掛けて、ベッドの上にのせている、ご家庭で使う場合と同じスタイル。
もう一つは、大きいサイズで、薄い、肌掛け布団にカバーを掛け、両端と足元を、ベッドマットレスの下に入れ込むスタイルです。
ふたつ目のスタイルの方が、すっきりとコンパクトで、ホテルのベッドメイキングらしいスタイルです。ただ、これをご家庭で実現しようとすると、特殊サイズの薄い掛け布団と掛け布団カバーを用意する必要があります。このタイプの掛け布団は、幅が広いだけでなく、丈も標準より長さが必要になります。
ベッドマットレスの厚みが、20cm 程度とした場合、薄手の掛け布団の幅は、ベッドサイズ + 80cm 以上、丈は、230cm 以上必要になります。
具体的には、シングルベッドで利用する場合、薄い掛け布団の幅は、180cm 以上、丈は、230cm以上です。画像のように、しっかりと、薄い掛け布団をマットレスの下に入れ込むために必要な巾と丈です。
毎朝のベッドメイキングでは、両サイドと足元を、薄い布団ごと、しっかりとマットレスの下に入れ込みます。
最近は、普通に掛け布団を、ベッドの上にのせるだけのスタイルのホテルも増えてきています。掛けふとんカバーを、上質な素材の白にすれば、無理をして、ふたつ目のスタイルにしなくても、ホテルのような寝室は実現できるでしょう。
ベッドスロー、フットスロー
ベッドの足もとあたりに、掛けてある、ベッドスロー、フットスローを使ってみるのも、ホテルらしい寝室にする、一案です。
色は、枕の前に置く小さなクッション、ランプシェード、カーテンに合わせて選びます。注意点は、ベッドスローの素材です。ホテルの寝室のようにしたい場合、高級感のある生地を選ぶようにしましょう。カジュアルな雰囲気の生地や色のベッドスローを選ぶと、イメージが異なります。もし、高級感のある、ベッドスローが手に入らない場合は、使わないほうが、無難な場合もあります。
3.ベッドを設置する位置
ホテルのような寝室のインテリアにする場合、ベッドは壁につけず、両サイドにスペースを持たせましょう。ベッドを壁につけてしまうと、ベッドの上の掛け布団が、きれいに収まらず、きちんとしたベッドの印象になりません。シングル1台の場合でも、両サイドには、最低、60cm 程度のスペースを取りましょう。ホテルのような、ゆったりとして優雅なイメージになるべく近づけるようにします。
4.寝室に置く家具、小物
ホテルのような、清潔でシンプルで上品な寝室にするには、寝室に置く物を最小限にしましょう。具体的には、ベッド、ベッドサイドテーブル、テーブルスタンドランプ、フロアースタンドランプ程度です。広さが十分にある寝室でしたら、椅子やソファを置いてもかまいません。
コツは、すっきりと、シンプルにまとめることです。
お二人用の寝室の場合は、サイドテーブルを2台用意して、ベッドの両サイドに置きます。テーブルランプをその上に置きます。デザインや色は、同じものにします。左右対称になるように、ベッドやサイドテーブル、テーブルランプを設置するようにしましょう。ホテルの寝室らしくなります。
ベッドのヘッドボードの上に、額を飾るのもおすすめです。横に長い額を1つでもいいですし、小さい額を、2~3枚、並べるのもよいでしょう。設置の際は、額が頭に落ちないように、しっかりと固定し、万全を期すようにしておきましょう。
5.寝室のインテリアカラー
ここまでの段階を実現すると、ホテルの寝室ら強い、ベッドルームになっているでしょう。最後に、ひとつ、付け加えます。寝室のインテリアカラーについてです。
ホテルのような寝室にするには、寝室のインテリアを、落ち着きのあるシックな色か、上品で落ち着いた色、飽きのこないシンプルな色などで統一するようにします。カジュアルやポップな色は、雰囲気に合わない場合があります。
色をなるべく統一して、色数を増やさないようにします。柄物も避けたほうが無難です。ベッドのヘッドボードの上に額を飾る場合、額の中の絵に使われている色づかいも、注意して選びましょう。色が統一された寝室に、上質な素材の白のカバーの掛かった、掛け布団枕が、きちんとベッドメイキングをされているのが理想です。
以上、
ホテルのような、シンプルで上品な寝室にするコツをお伝えしました。素敵な寝室での時間を楽しむには、毎朝の、ベッドメイキングをきちんと忘れずにしましょう。どうぞ、ちょっとした工夫で、ゆったりと、優雅な寝室での時間をお楽しみいただければ幸いです。
ホテルのような寝室にしたい方へ。
上質なスーピマコットンマコットンの、掛け布団カバーやピロケースのホワイトを、ぜひお使いになってみてください。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。