「足が冷たくて眠れない」、「あったかシーツだと暑すぎる、でも、足元は温かくして眠りたい」、「二人用のベッドで寝ていて、私だけ寒がり。一人だけあったかシーツを使いたい」などのお声を頂戴します。ベッド全体ではなく、足元や腰など、ベッドの一部だけ、温かくして眠りたい、というご希望です。ここでは、毛布を上手に活用して、ベッドを部分的に温めて、心地よく眠る工夫をお伝えします。
目次
ベッドを部分的に温める、毛布の使い方
足元や腰など、ベッドの一部だけ温めたい方は、毛布を上手に活用しましょう。毛布は、手ごろな価格で、簡単に洗えて、使い勝手の良い商品が、多く販売されています。あったかシーツより、使いやすく、安価に手に入る場合もあります。
ここからは、具体的な毛布の使い方を、次の4パターンに分けて、お伝えします。
- 腰から下を温めたい場合
- 足元だけ温めたい場合
- 腰のあたりだけ温めたい場合
- ダブルサイズ以上のベッドをお使いの場合
1.腰から下を温めたい場合
腰から下を温めたい場合の、毛布の活用方法です。
- シングルベッド、セミダブルサイズのベッドをお使いの方は、毛布の横使いをします。
- 毛布の寸法は、140x200cm程度です。200㎝の長いほうを、横にして、ベッドの下半分あたりに置きます。
- ベッドの両サイドと足側にはみ出た毛布を、しっかりとベッドマットレスの下に入れ込みます。
2.足元だけ温めたい場合
足元だけ温めたい方は、次の方法をお試しください。
- 足元だけ温めたい方は、まず、毛布を縦長の半分を目安に折ります。半分に折った下が、上より少し長くなるように、折り直します。
- 折った毛布を、足元のあたりに置きます。
- 折った毛布の上側に、少しゆとりを持たせてから、両サイドを、しっかりとマットレスの下に入れ込みます。
折った毛布の間に、足を入れて、眠ります。 - 腰のあたりだけ温めたい方は、毛布を縦長の半分に折ります。折った毛布は、約 70x200cm程度になります。
- 半分に折った毛布を、腰のあたりに置きます。
- ベッドからはみ出た両サイドの毛布を、しっかりとマットレスの下に入れ込みます。
- 毛布の幅は、温めたい部分に応じて、半分より広くしてもかまいません。
- ご自分の眠る部分の足もと、もしくは、腰のあたりに、毛布を敷きます。
- 足元と、ベッドの片側のからはみ出た毛布を、マットレスの下にしっかりと入れ込んで使います。
- 毛布の2辺が、マットレスの下に入れ込まれ、2辺は置いたままの状態になります。
- 腰を温めたい方は、薄手の毛布を選ぶ
- 汗が気になる方は、綿や吸湿発熱素材、天然素材など、汗の吸湿をする素材の毛布を選ぶ
- ウール
- シルク
- 綿
- ベッド全体を温めたい方は、綿ボアあったかボックスシーツ、シンカーパイルボックスシーツを使いましょう。
- 綿ボアあったかボックスシーツ(秋冬限定)20%off SALE・暖かなシーツで眠りたい方に。・マットの厚み9~24cm程度に対応・ダブル
- 綿100% シンカーパイル織りボックスシーツ・標準的な厚みのマット用・綿100%のタオルがお好きの方。汗をしっかり吸収う、汗の多い方にもおすすめです。・マットの厚み9~20cm程度に対応・シングル、セミダブル、ダブル
3.腰のあたりだけ温めたい場合
腰のあたりだけ温めたい方は、次に示す活用方法がおすすめです。
4.ダブルサイズ以上のベッドをお使いの場合
ダブルサイズ以上のベッドをお使いの方は、毛布の横使いをしても、両サイドをマットの下に入れ込む長さが足りません。一人1枚の毛布を使うイメージになります。
お一人だけ、寒がりの場合も、その方の下だけ敷いてお使いいただけます。お二人とも、足元や腰だけ温めたい場合は、毛布を2枚使うスタイルになります。
シングルやセミダブルのベッドより、多少毛布がずれやすくなりますが、大人がお使いでしたら、ご不便なくお使いいただけるでしょう。
毛布をあったかシーツ代わりに使う場合の、毛布の選び方の注意点
毛布をあったかシーツ代わりに使う場合、お手持ちの毛布を、敷いていただいて、もちろん、かまいません。
ただ、より快適にお使いいただくたには、注意したい点もあります。ここでは、毛布を部分的に敷く場合に、より快適に使える、毛布選びのポイントをお伝えします。
選ぶポイントは2つです。
1.腰を温めたい方は、薄手を選ぶ
腰を部分的に温めるために毛布を使う場合、薄手の毛布を選ぶのが良いでしょう。
腰の部分だけ温かくする場合、毛布を、半分、または、適度な幅に折って、その上に寝ます。毛布は2枚分の厚みになります。毛布のある部分と無い部分の厚みの差が、寝る位置によって、寝にくくなることがあります。薄い毛布であれば、厚みの違和感が少なくなります。
薄手の毛布でも、厚みが気になる場合は、毛布の敷く位置をずらすと、違和感が少なくなります。位置を試しながら、調整してみましょう。
足元だけ温めたい方は、毛布の厚みを気にする必要はありません。毛布を半分に折って2重になっても、足のあたりは、厚みの違和感が、あまり気になりません。安心してお使いください。
2.寝汗が気になる方は、綿や吸湿発熱素材、天然素材など、汗の吸湿をする素材の毛布を選ぶ
冬でも、寝汗が気になる方がいらっしゃいます。寝汗が気になる方は、綿や吸湿発熱素材、ウール、シルクなどの天然素材の毛布を選ぶようにしましょう。
アクリルやポリエステル、マイクロファイバーなどの化繊素材の毛布の場合、寝汗が毛布の毛羽に付着します。付着した湿気が、夜中、冷たい水滴となります。冷えた水滴が体を冷やしてしまうことがあります。
ウール、シルク、綿の毛布は、寝汗による湿気が毛布の毛羽に付着しても、しっかり吸湿します。冷たい水滴となって、体を冷やす心配がありません。
特に、折った毛布の間に足を入れて眠る場合、素材選びに気をつけましょう。寝始めは、素足が毛布に触れて温かく、気持ちがよいです。しかし、化繊の毛布を選んでしまうと、寝汗による湿気が、足の上と下の毛布に付着します。湿気が冷たい水滴となって、素足の周りに触れてしまいます。
ウール、シルク、綿の天然素材の毛布を選べば、素足に冷たい水滴が触れる心配が少なくなります。
天然素材の毛布の保温性は、
の順番です。好みの保温性で選びましょう。
アクリルやポリエステル素材のニューマイヤー毛布や、マイクロファイバーなどの化繊毛布をお使いになる場合は、足を、毛布の間に入れずに、毛布の上にのせて使いましょう。かかとの部分しか毛布の上にのりません。冷たい湿気による冷えも、比較すると少なくなります。
厚めのベッドマットレス、ロングサイズベッド、などあったかシーツのサイズがなくてお困りの方にも
毛布を敷いて使う活用法は、厚いマットレス、ロングサイズのベッドマットレスをお使いで、あったかシーツのサイズがなく、お困りの方にもご活用いただけます。
あったか素材のボックスシーツは、サイズが限られています。厚めのマットレス(厚みが26cm以上)や、210cm丈のロングサイズのマットレス(長さが、207cmや210cm)をお使いの方は、あったか素材のボックスシーツが販売されていないので、お困りのことでしょう。
この記事の最初にお伝えしたように、毛布を横使いにすると、あったかシーツ代わりになります。毛布は半分に折らずに、140x200㎝のままお使いになってもかまいません。
毛布をしっかりとマットレスの下に入れ込んでいただくと、厚めのマットレスをお使いの方、ロングサイズのマットレスをお使いの方でも、温かくお休みいただけます。どうぞご参考になさってください。
以上、
足元や腰のあたりなど、部分的に温めて眠りたい方へ、毛布の活用方法をお伝えしました。
ベッドに入った時、足元が温かいと、体を伸ばして眠れます。冬でも体の力を抜いて、リラックスして、心地よくお休みいただければ幸いです。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。