公開日:2019.11.06

足元や腰など、ベッドを部分的に温めたい方の、毛布の活用法

足元や腰など、ベッドを部分的に温めたい方の、毛布の活用法

足元や腰など、ベッドを部分的に温めたい方の、毛布の活用法

「足が冷たくて眠れない」、「あったかシーツだと暑すぎる、でも、足元は温かくして眠りたい」、「二人用のベッドで寝ていて、私だけ寒がり。一人だけあったかシーツを使いたい」などのお声を頂戴します。ベッド全体ではなく、足元や腰など、ベッドの一部だけ、温かくして眠りたい、というご希望です。ここでは、毛布を上手に活用して、ベッドを部分的に温めて、心地よく眠る工夫をお伝えします。

目次

ベッドを部分的に温める、毛布の使い方

足元や腰など、ベッドの一部だけ温めたい方は、毛布を上手に活用しましょう。毛布は、手ごろな価格で、簡単に洗えて、使い勝手の良い商品が、多く販売されています。あったかシーツより、使いやすく、安価に手に入る場合もあります。

ここからは、具体的な毛布の使い方を、次の4パターンに分けて、お伝えします。

  1. 腰から下を温めたい場合
  2. 足元だけ温めたい場合
  3. 腰のあたりだけ温めたい場合
  4. ダブルサイズ以上のベッドをお使いの場合

1.腰から下を温めたい場合

腰から下を温めたい場合の、毛布の活用方法です。

  1. シングルベッド、セミダブルサイズのベッドをお使いの方は、毛布の横使いをします。
  2. 毛布の寸法は、140x200cm程度です。200㎝の長いほうを、横にして、ベッドの下半分あたりに置きます。
  3. ベッドの両サイドと足側にはみ出た毛布を、しっかりとベッドマットレスの下に入れ込みます。

毛布を横使いにして、温めたい部分に敷く

2.足元だけ温めたい場合

足元だけ温めたい方は、次の方法をお試しください。

    1. 足元だけ温めたい方は、まず、毛布を縦長の半分を目安に折ります。半分に折った下が、上より少し長くなるように、折り直します。
    2. 折った毛布を、足元のあたりに置きます。
      毛布を半分に折り、足もとあたりに置く

      毛布を半分に折り、足もとあたりに置く

    3. 折った毛布の上側に、少しゆとりを持たせてから、両サイドを、しっかりとマットレスの下に入れ込みます。
      折った毛布の間に、足を入れて、眠ります。
    足もとあたりに毛布を置いて、両サイドの毛布をしっかりとマットレスの下に入れ込む。

    足もとあたりに毛布を置いて、両サイドの毛布をしっかりとマットレスの下に入れ込む。

    毛布を半分程度に折り、間に足を入れる

    毛布を半分程度に折り、間に足を入れる

    3.腰のあたりだけ温めたい場合

    腰のあたりだけ温めたい方は、次に示す活用方法がおすすめです。

      1. 腰のあたりだけ温めたい方は、毛布を縦長の半分に折ります。折った毛布は、約 70x200cm程度になります。
      2. 半分に折った毛布を、腰のあたりに置きます。
      3. ベッドからはみ出た両サイドの毛布を、しっかりとマットレスの下に入れ込みます。
      4. 毛布の幅は、温めたい部分に応じて、半分より広くしてもかまいません。
      腰のあたりにだけ、半分程度に折った毛布を敷きこむ

      腰のあたりにだけ、半分程度に折った毛布を敷きこむ

      4.ダブルサイズ以上のベッドをお使いの場合

      ダブルサイズ以上のベッドをお使いの方は、毛布の横使いをしても、両サイドをマットの下に入れ込む長さが足りません。一人1枚の毛布を使うイメージになります。

      お一人だけ、寒がりの場合も、その方の下だけ敷いてお使いいただけます。お二人とも、足元や腰だけ温めたい場合は、毛布を2枚使うスタイルになります。

      1. ご自分の眠る部分の足もと、もしくは、腰のあたりに、毛布を敷きます。
      2. 足元と、ベッドの片側のからはみ出た毛布を、マットレスの下にしっかりと入れ込んで使います。
      3. 毛布の2辺が、マットレスの下に入れ込まれ、2辺は置いたままの状態になります。

      シングルやセミダブルのベッドより、多少毛布がずれやすくなりますが、大人がお使いでしたら、ご不便なくお使いいただけるでしょう。

      毛布をあったかシーツ代わりに使う場合の、毛布の選び方の注意点

      毛布をあったかシーツ代わりに使う場合、お手持ちの毛布を、敷いていただいて、もちろん、かまいません。

      ただ、より快適にお使いいただくたには、注意したい点もあります。ここでは、毛布を部分的に敷く場合に、より快適に使える、毛布選びのポイントをお伝えします。

      選ぶポイントは2つです。

      1. 腰を温めたい方は、薄手の毛布を選ぶ
      2. 汗が気になる方は、綿や吸湿発熱素材、天然素材など、汗の吸湿をする素材の毛布を選ぶ

      1.腰を温めたい方は、薄手を選ぶ

      腰を部分的に温めるために毛布を使う場合、薄手の毛布を選ぶのが良いでしょう。

      腰の部分だけ温かくする場合、毛布を、半分、または、適度な幅に折って、その上に寝ます。毛布は2枚分の厚みになります。毛布のある部分と無い部分の厚みの差が、寝る位置によって、寝にくくなることがあります。薄い毛布であれば、厚みの違和感が少なくなります。

      薄手の毛布でも、厚みが気になる場合は、毛布の敷く位置をずらすと、違和感が少なくなります。位置を試しながら、調整してみましょう。

      足元だけ温めたい方は、毛布の厚みを気にする必要はありません。毛布を半分に折って2重になっても、足のあたりは、厚みの違和感が、あまり気になりません。安心してお使いください。

      2.寝汗が気になる方は、綿や吸湿発熱素材、天然素材など、汗の吸湿をする素材の毛布を選ぶ

      冬でも、寝汗が気になる方がいらっしゃいます。寝汗が気になる方は、綿や吸湿発熱素材、ウール、シルクなどの天然素材の毛布を選ぶようにしましょう。

      アクリルやポリエステル、マイクロファイバーなどの化繊素材の毛布の場合、寝汗が毛布の毛羽に付着します。付着した湿気が、夜中、冷たい水滴となります。冷えた水滴が体を冷やしてしまうことがあります。

      ウール、シルク、綿の毛布は、寝汗による湿気が毛布の毛羽に付着しても、しっかり吸湿します。冷たい水滴となって、体を冷やす心配がありません。

      特に、折った毛布の間に足を入れて眠る場合、素材選びに気をつけましょう。寝始めは、素足が毛布に触れて温かく、気持ちがよいです。しかし、化繊の毛布を選んでしまうと、寝汗による湿気が、足の上と下の毛布に付着します。湿気が冷たい水滴となって、素足の周りに触れてしまいます。

      ウール、シルク、綿の天然素材の毛布を選べば、素足に冷たい水滴が触れる心配が少なくなります。

      天然素材の毛布の保温性は、

      1. ウール
      2. シルク
      3. 綿

      の順番です。好みの保温性で選びましょう。

      アクリルやポリエステル素材のニューマイヤー毛布や、マイクロファイバーなどの化繊毛布をお使いになる場合は、足を、毛布の間に入れずに、毛布の上にのせて使いましょう。かかとの部分しか毛布の上にのりません。冷たい湿気による冷えも、比較すると少なくなります。

      厚めのベッドマットレス、ロングサイズベッド、などあったかシーツのサイズがなくてお困りの方にも

      毛布を敷いて使う活用法は、厚いマットレス、ロングサイズのベッドマットレスをお使いで、あったかシーツのサイズがなく、お困りの方にもご活用いただけます。

      あったか素材のボックスシーツは、サイズが限られています。厚めのマットレス(厚みが26cm以上)や、210cm丈のロングサイズのマットレス(長さが、207cmや210cm)をお使いの方は、あったか素材のボックスシーツが販売されていないので、お困りのことでしょう。

      この記事の最初にお伝えしたように、毛布を横使いにすると、あったかシーツ代わりになります。毛布は半分に折らずに、140x200㎝のままお使いになってもかまいません。

      厚めのマットをお使いの方も、毛布の横使いで、あったかシーツ代わりになります

      厚めのマットをお使いの方も、毛布の横使いで、あったかシーツ代わりになります

      毛布をしっかりとマットレスの下に入れ込んでいただくと、厚めのマットレスをお使いの方、ロングサイズのマットレスをお使いの方でも、温かくお休みいただけます。どうぞご参考になさってください。

      以上、
      足元や腰のあたりなど、部分的に温めて眠りたい方へ、毛布の活用方法をお伝えしました。

      ベッドに入った時、足元が温かいと、体を伸ばして眠れます。冬でも体の力を抜いて、リラックスして、心地よくお休みいただければ幸いです。



      ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


      寝具アドバイスサービス

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