公開日:2017.02.27

綿サテンのシーツの特長と取扱方法

綿サテンとは、綿(コットン)の糸を使い、朱子織で織られた生地の名称です。肌触りの滑らかさと光沢の美しさが特徴の生地です。サテンという生地名は聞き慣れている方も多いのですが、綿サテンとなると、あまり知られていないため、ポリエステルのサテン生地と混乱される方も多くいらっしゃいます。ここでは、綿サテンのシーツやカバーの特徴、と、お手入れや取扱方法をご案内します。

目次

綿サテンのシーツやカバーの特徴

綿サテンのシーツやカバーとは、綿の糸をサテン織で仕上げた生地で作られているシーツやカバーです。サテン織は、朱子織とも呼ばれています。

綿サテン織り生地の織り目

綿サテン織り生地の織り目

平織り生地のの織り目

平織り生地のの織り目

サテン織は、平織りなど他の織り方の生地に比べ、生地の表面に、凹凸の織り目が少ないため、肌触りがなめらかで、綿の上品な光沢があり、張りがあるのが特徴です。

サテン織りと平織りの織り方の違いは、経糸と緯糸の糸の交差の違いにあります。サテン織りは、経糸と緯糸を5本以上使い、緯糸が生地の表面に出にくような糸の絡ませ方で織られています。平織りは、経糸緯糸1本ずつ、均一に生地の表面に出るような絡ませ方で織られています。そのため、生地の表面の凹凸、滑らかさに違いが生じるのです。

サテン織りの生地は、発色が良いため、美しい色で染められたり、プリントが施されたりします。高級シーツや掛けふとんカバー、ピロケースなどに使われている織り生地です。

肌触りや生地の仕上がり具合は、生地を作る糸の品質により、大きく異なります。上質な綿の糸、例えば、超長綿、スーピマ超長綿、インド超長綿、エジプト超長綿などが使われている綿サテンのシーツやカバーは、とても滑らかな肌触りで、しなやかで、しっとり感さえある商品もあります。毎日の睡眠が楽しくなるほどです。

よく間違えられる点があります。綿サテンのシーツの生地は、ジャケットなどの裏地に使われているシルクやポリエステルのサテン生地とは異なるという点です。綿サテンは、素材があくまでも、綿で、綿の糸をサテン織りしてある生地ですので、シルク、ポリエステルのサテンのような、ツルツル、テカテカした生地にはなりませんことをご承知くださいませ。

では、サテンってなに? と思われる方もおられると思います。サテンとは、サテン織、正式には朱子織、された生地のことです。シルクの糸で、サテン織に仕上げられた生地が、シルクサテン、ポリエステルの糸で、サテン織に仕上げられた生地が、ポリエステルサテンとなります。

糸の素材の違いから、ツルツル具合、テカテカ具合の生地の光沢の具合が異なります。綿サテンも、シルクサテン、ポリエステルサテンも、それぞれの素材の糸を、サテン織、朱子織にした生地で、生地の表面にでる織り目(横糸)が少なく、滑らかで光沢があり、張りのある生地となるのは共通です。

綿サテンのシーツやカバー類のお手入れ、取扱方法

綿サテンのシーツ、カバー・綿サテン生地とは

綿サテンのシーツ、カバー・綿サテン生地とは

綿サテンのシーツやカバーは、高級生地ですが、素材は綿ですので、ご家庭の洗濯機で洗濯をしていただけます。普通のシーツ、カバーのお手入れ方法と同じです。特別なお手入れは必要ありません。

乾燥機、タンブラー乾燥に対応するかどうかは、ぞれぞれのシーツやカバーにより異なりますので、洗濯表示でご確認くださいませ。

綿サテンのシーツや掛けふとんカバーの、吸水性や乾きやすさは、他の綿のシーツ、カバー類と大差はございません。洗濯しわは、綿素材ですので、生じます。ただ、平織りのシーツなどに比べますと、若干しわが目立ちにくいと存じます。シーツやカバーを、4つ折などに折ってから洗濯ネットに入れて洗濯をしていただきますと、しわになりにくくなります。もちろん、干すときに、しわを伸ばすようにし、生地をたたいて干していただくと、洗濯しわも目立たなくなります。「シーツの洗濯頻度と上手な洗濯の方法


以上、綿サテンの特徴とお手入れ方法をお伝えしました。

綿サテンのベッドシーツやカバー、ピロケースは、高級綿素材で、とても肌触りがよく、お手入れや取扱いも簡単ですので、気軽に、毎日、夢見心地の睡眠を楽しんでいただけます。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。


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