冬に眠りに入りやすくするための、エアコンと寝具の使い方

冬の寝室、エアコンをお使いになりますか? 夏の睡眠時には、エアコンを使用しても、冬は、エアコンや暖房器具を使わない、という方も多いようです。冬、寒くなると、なかなか眠りにつけない、という方は、エアコンの使い方を工夫すると、眠りやすくなるかもしれません。ここでは、冬に、眠りに入りやすくするための、エアコンと寝具の使い方をお伝えします。

冬に眠りに入りやすくするための、エアコンと寝具の使い方

冬に眠りに入りやすくするための、エアコンと寝具の使い方

目次

寝室の室温は、眠りの入りやすさに影響する?

「寝室の温度って、眠りの入りやすさに影響するのかしら?」
「お布団の中を暖かくすれば、室温に関係なく、よく眠れるんじゃないかしら?」

寝室の室温と睡眠の関係性は、ちょっと不明ですよね。お布団の中を暖めておけば、よく眠れるような気もします。実際はどうなのでしょう。

結論からお伝えすると、寝室の室温は、眠りやすさに、影響があります。

その理由を、1.室温が眠りに影響する理由、と、2.室温が眠りの入りやすさに影響する理由、にわけて、順にお伝えしていきます。

1.室温が、眠りに影響する理由

日本生気象学会雑誌、2014年50巻4号に発表された、都築和代氏の論文、「温熱環境と睡眠」で、冬の睡眠環境について次のように伝えています。

作用温度が 13℃~25℃の範囲でパジャマを着用し綿シーツ2枚とウール毛布1枚の寝具を使用した場合について、睡眠深度を比較し、作用温度 13℃ではレム睡眠が短縮し、覚醒が増加したが、16℃では覚醒の回数も時間も減少した(中略)好まれる作用温度は 19℃であり、この温度から離れるほど不快になると報告した。

上記の、作用温度とは、寝室の室内の温度のことを示します。

要約すると、

  • 冬の寝室で、室温を変化させた実験をしたところ、19℃にすると、睡眠の状態が一番よかった

ということです。つまり、室温は、眠りの質に影響することがわかります。

それでも、

「毛布やあったか敷きパッドで、布団の中を暖かくしたり、暖かなパジャマを着たりすれば、ぐっすり眠れるのではないかしら?」

という疑問が生じます。

前出の論文が、この疑問を解消してくれています。

布団から出ている前額の皮膚温は気温に比例して低下し、布団内の足皮膚温も室温が低いほど上昇に時間を要し、直腸温や大腿皮膚温の低下に優位さが認められた。これは、布団からでていた顔面皮膚で、冷やされたり、冷気の吸入により肺で冷やされた血流が循環し、影響した可能性を示唆しており、寝具を使っているとはいえ断熱性が十分ではなかった可能性がある

としているのです。

要約すると、

  • 布団の中を暖めたり、暖かなパジャマを重ね着したりしても、寝室の室温が低いと、布団から出ている、顔が冷え、部屋の冷たい空気を吸い込むことによって、体の中が冷えて、眠りに影響を与える

ということを伝えています。寝具で、お布団の中を暖かくする工夫をしていても、寝室の室温が低すぎると、眠りに影響を与えるということなのです。

2.室温が眠りの入りやすさに影響する理由

ここで、さらに注目したいのは、”布団内の足皮膚温も室温が低いほど上昇に時間を要し、直腸温や大腿皮膚温の低下に優位さが認められた” という点です。

室温が低いと、布団の中の、足の温度が高くなるのに、時間がかかったと伝えているのです。

実は、足や手の温度が高くなることで、私たちは、眠りに入りやすくなります。室温が低いと、足の暖まりが遅くなる、つまり、眠りに入るのに、時間がかかってしまう、ということになるのです。

このことから、どんなに、布団の中を暖かくしても、室温が低すぎると、顔や吸い込む空気の冷たさで、足の温度が上がらず、眠りにくくなるということになるのです。

眠りやすくするための、冬の寝室の室温

では、眠りに就くときの、冬の寝室は、何度に設定すればよいのでしょう。先程の論文によると、19℃で、1番眠りの質が上がったとしていますので、19℃がベストということになるでしょう。

眠りに入りやすくするための、エアコンと寝具の使い方

寒い夜に、眠りにつきやすくするための、エアコンと寝具の使い方です。

エアコンの設定

寝ている間に、暖房器具やエアコンをつけたままにしておくと、どうしても乾燥します。ちょうど、寝室に入って、眠りに就く時間に、室温が、19℃前後になっているように、暖房器具を設定しましょう。

お使いのエアコンや、寝室の暖まり方によって、19℃前後に部屋が暖まる時間は、異なるでしょう。何度か試して、部屋が、暖まるのに、かかる時間を見越して、寝室のエアコンのスイッチを入れておきましょう。

眠りに就くときに、丁度よい室温になり、入眠がしやすくなります。

お休みになるときは、エアコンは、切ってしまうか、30分程度のタイマー設定で、切るようにしましょう。

室温が分かる温度計があると便利です

室温が分かる温度計があると便利です

枕もとに、室温と湿度が分かるように、温湿度計や、温湿度計の付いた時計を一つ用意しておくと、目安になります。

寝具の準備

眠りに入りやすくするには、室温のほか、お布団の中を温めておくのも、得策です。手と足を温めると、眠りにつきやすくなるからです。

布団に入る、1時間ぐらい前に、電気毛布や、布団乾燥機、湯たんぽ、ドクターセラなどの、温熱治療寝具を使って、お布団の中を温めておきます。お布団に入ったときに、体が縮こまることなく、ゆったりと力が抜ける程度の温度が最適です。具体的には、お布団の中の温度は、30±1℃が、快眠できる温度ですが、なかなか、ご家庭で、布団の中の温度を測るのは、面倒ですので、体の感覚を目安にするのがよいでしょう。

お布団の中に入ったら、電気毛布のスイッチは、切って眠りましょう。お布団の中が温まりすぎると、深い眠りの妨げになったり、汗をかいて、風邪の原因になったりしてしまいます。

寒い夜は、エアコンも、寝具も、眠る前の準備で、ずっと眠りに入りやすくなります。

簡単な工夫ですので、ぜひおためしください。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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