羽毛布団を掛けて寒い時の、状況別の対処法

「羽毛布団を掛けているのに、なんだか寒い」「去年まで快適に使えていたのに、今年は羽毛布団が暖かくない気がする」といったお声を頂戴します。暖かいはずの羽毛布団を掛けて、寒いってなんで? どうしたらよいの? と疑問に思ってらっしゃるようです。ここでは、羽毛布団を掛けて、寒い時の対処法を、状況別にお伝えします。

羽毛布団を掛けて、寒い時の状況別の対処法

羽毛布団を掛けて、寒い時の状況別の対処法

目次

新品の羽毛布団が寒い理由と対処法

まず、最初にお伝えしたいのは、新品の羽毛布団の場合、羽毛布団の保温性は、商品の品質やグレードに比例するという点です。羽毛布団の品質やグレードが高くなれば、保温性が高く、軽くて暖かな掛け心地になるということになります。きちんとしたメーカーの商品であれば、品質とグレードは、価格に反映されます。

もし、お求めになったばかりの羽毛布団を掛けて、寒い場合、その商品の品質が、期待した保温性に満たなかったということになるでしょう。これが、新品の羽毛布団を掛けた時に寒い、主な理由です。

では、そんな時はどうすればよいか、の対処法です。

羽毛布団は、本来、1枚で暖かさを感じながら使いたいのですが、寒い場合は、ほかの寝具を併用することで、保温性の足りなさを補います。

寒いと感じる状況別に、対処の方法をお伝えします。

羽毛布団をかけて寒いと感じる状況

  1. 首のあたりや、肩口だけ寒い場合
  2. 掛け布団が、体にフィットしないで、軽すぎるように感じて寒い場合
  3. ふんわり暖かさはあるけど、なんだか寒い場合

1.首のあたりや、肩口だけ寒い場合

首や肩のあたりから、冷たい空気が入って、寒く感じる場合があります。

これは、羽毛布団のフィット性(羽毛布団が、体の曲線に沿うように膨らみ、保温性を高める性能)が足りない時に、起きてしまいます。

その場合は、

  • 膝掛けサイズの、軽くて洗えるタイプの毛布を使う
  • 肩当てを使う

ことをおすすめします。

膝掛けサイズの軽くて洗えるタイプの毛布の使い方

膝掛けサイズの洗えて軽い毛布

膝掛けサイズの洗えて軽い毛布

膝掛けサイズの軽くて洗えるタイプの毛布とは、クオーターケットとも呼ばれ、普通の毛布の四分の一程度のサイズの小さい毛布のことです。

素材は、フリース素材、ヒートコットン素材、ニューマイヤー素材、綿毛布素材など、洗えて、暖かなタイプの素材がおすすめです。

膝掛け程度の、小さめサイズの洗える毛布を、肩口のあたりに掛けて使います。羽毛布団と体の隙間から入る、冷たい空気を感じることなく、暖かくお休みいただけます。

肩当ての使い方

肩当てで、肩口野寒さを解消

肩当てで、肩口野寒さを解消

肩当ては、羽毛素材、毛布素材が販売されています。膝掛けタイプの毛布より、さらに小さく、肩だけ暖めてくれますので、がさばるのが嫌いの方に向いています。体形によっては、きつく感じることがあるので、サイズを確認してから、求めるようにしましょう。

2.羽毛布団が、体にフィットしないで、軽すぎるように感じて寒い場合

羽毛布団の品質によっては、布団と体に隙間ができてしまい、フィット感がなく、寒く感じることがあります。

この場合、中の羽毛の品質や、羽毛布団のキルティングの方法、側生地の品質、中の羽毛の量が少ない、などが原因として挙げられます。

対処法は、

  1. 毛布を併用する
  2. ダウンケットを併用する

ことになります。

羽毛布団と毛布を併用する使い方

通常、羽毛布団と毛布を併用する場合は、

  • アクリルなど、化繊素材の毛布は、羽毛布団の上から掛ける
  • ウール、綿、シルクなどの天然素材の毛布は、羽毛布団の内側に掛ける

ように使います。

ただ、羽毛布団の保温性が、まったく感じられない場合は、羽毛布団の保温機能 が、発揮されていないことになります。その場合は、本来の使い方とは異なりますが、羽毛布団にこだわるより、暖かく眠る、という目的を重視します。お好みで暖かく眠れる毛布を、体に直接かけて、その上に、掛け布団を掛けて使いましょう。暖かく、心地よく眠ることが、何より大切です。

羽毛布団とダウンケットを併用する使い方

春夏用に、ダウンケットをお持ちの方は、ダウンケットを併用するのも良い方法です。羽毛布団とダウンケットを、一つの掛け布団カバーの中に一緒に入れて使います。

掛けふとんカバーに入れる時は、羽毛布団が下、その上に、ダウンケットを重ねて入れます。羽毛布団の品質にもよりますが、ダウンケットより羽毛布団のほうが、保温性は高くなります。保温性の高い、羽毛布団を直接かけ、保温性の足りなさを、ダウンケットで補う形です。

羽毛布団とダウンケットを一緒に、ずれ防止紐で結束する

羽毛布団とダウンケットを一緒に、ずれ防止紐で結束する

羽毛布団とダウンケットを2枚重ねる場合も、布団がカバーの中でずれないように、2枚一緒に、ずれ防止の紐で、カバーと布団を結束するようにしましょう。

3.ふんわり暖かさはあるけど、なんだか寒い場合

季節の始めに羽毛布団を掛けた時は、暖かさが十分であっても、気温が下がると、寒さに対応しきれず、保温性が足りない、という場合もあるでしょう。

この場合、羽毛布団の品質ではなく、掛けふとんカバーの綿のヒヤッとした、冷たさが原因だったり、お使いの方の、寒さの感じ方が原因だったりする場合もあります。

対処法は、

  1. ふんわりタオルケット、綿毛布を使う
  2. ガーゼ素材の掛け布団カバーや、ガーゼケットを使う
  3. あったか素材の掛け布団カバーを使う
  4. 毛布を併用する

があります。

1.ふんわりタオルケット、綿毛布を使う

ある程度の保温性はあるのだけど、もう少し暖かくして眠りたい、という場合、羽毛布団の内側に、ふんわりタオルケットや綿毛布をお使いになることをおすすめします。

ふんわりタオルケットは、タオルの起毛部分に、軽くて柔らかな素材や、無撚糸が使われています。冷たい掛け布団カバーの生地が、直接体に触れないので、保温性の低さをやわらげてくれます。

綿毛布も同様の役割をします。綿毛布の方が、ふんわりタオルケットより、保温性が高くなります。お好みで、どちらかをお選びなるとよいでしょう。

2.ガーゼ素材の掛け布団カバーを使う

羽毛布団を掛けた時の、ひんやり感が、掛けふとんカバーの生地の冷たさが原因である場合、掛けふとんカバーを、ガーゼや綿ローン素材にしてみることもおすすめです。

ふんわり暖かな、綿ローンガーゼ掛けふとんカバー

ふんわり暖かな、綿ローンガーゼ掛けふとんカバー

綿ローンやガーゼの掛け布団カバーは、空気を含む生地のため、一般的な綿のカバーのような冷たさがありません。とても軽い素材なので、羽毛のふくらみを妨げず、保温性がしっかり伝わり、羽毛布団に最適な素材のカバーの一つです。

今、お使いの掛け布団カバーが、気に入っている場合、綿ローンやガーゼの掛け布団カバーを、アッパーシーツ、トップシーツ代わりにお使いいただくのもよいでしょう。

アッパーシーツ、トップシーツとは、ホテルのベッドメイキングであるように、1枚のフラットシーツを、掛け布団や毛布の内側にさらっと掛けて使うシーツのことです。

綿ローンやガーゼの掛け布団カバーに、掛け布団を入れずに、掛け布団と体の間に入れて、使うのです。ガーゼケットのような、ふんわりやさしい暖かさで、ガーゼケットより軽く、気持ちが安らぐ掛け心地です。

羽毛布団の保温性が、少し足りない方は、この方法はとてもおすすめです。

3.あったか素材の掛け布団カバーを使う

羽毛布団の保温性を、もう少し補いたい場合は、あったか素材の掛け布団カバーをお使いになることも良い方法です。あったか素材の掛け布団カバーは、最近は、毛布のいらない掛け布団カバーとして、販売されて、人気も上がっている商品です。

フリース、マイクロファイバー、フランネル、パイルなどの素材で、毛布のような掛けふとんカバーです。綿の掛け布団カバーの冷たさがありません。毛布の役割もします。かわいくて、冬らしい柄物もありますので、見た目も暖かさを楽しめます。

羽毛布団の保温性を、少し上げたい方におすすめです。

4.毛布を併用する

保温性が、少し足りない羽毛布団には、毛布をお使いいただくのもよいでしょう。軽い、化学繊維素材の毛布を、羽毛布団の上から、ふわっと掛けるのが良いでしょう。

羽毛布団の中の、暖かな空気が逃げないように、化繊素材の軽い毛布で、ふたをするイメージです。羽毛布団だけだと、少し寒いという方に、おすすめの方法です。

今まで使っていた羽毛布団が寒い理由と対処法

昨シーズンまでは、暖かく使えていた羽毛布団が、今シーズンになったら、暖かくなくなってしまった、ということもあります。

今まで使っていた羽毛布団を掛けて、寒い理由は、

  1. 羽毛布団を収納していた時に、湿気を含んでしまった
  2. 羽毛布団が寿命になった

などがあげられます。

それぞれの対処法をお伝えします。

1.羽毛布団を収納していた時に、湿気を含んでしまった場合

春夏に収納していた羽毛布団は、布団の中に、湿気がこもってしまう場合があります。湿気がこもったままの羽毛布団を掛けると、保温性が、感じられません。

理由は、中の羽毛に水分が付着して重くなり、羽毛の毛羽が開かず、暖かな空気を含むことができなくなってしまうためです。

対処法は、

  • 収納してあった羽毛布団を使う前に、陰干しをして、湿気を発散させること

です。

方法は、

  1. 羽毛布団を収納バッグから出したら、部屋の中に、羽毛布団を広げます。
  2. 布団掛けや、部屋干し用の、大き目の洗濯物干しスタンドがあれば、そこに、羽毛布団を掛けて、陰干しをします。
  3. 半日から、一日程度干します。サーキュレーターや扇風機があれば、羽毛布団に当てると、早く、すっきりと湿気が抜けますのでおすすめです。
  4. そのあと、清潔な掛けふとんカバーを掛けて使います。

羽毛布団の中にこもった、湿気が発散され、ふんわりと軽く、暖かな羽毛布団を、再び、お使いいただけるようになります。

羽毛布団の収納ケースから、出して、そのまま使ってしまった場合も、保温性が足りなければ、半日から一日程度、上の方法で陰干しをしましょう。湿気が原因で、保温性がなくなってしまった羽毛布団でしたら、暖かさが復活します。

2.羽毛布団が寿命になった場合

1の方法で、陰干しをしても、羽毛布団の保温性が、復活しないこともあります。その場合は、羽毛布団が寿命になってしまった、と考えます。

羽毛布団は、半永久的に使えそうなイメージを持たれる方がいらっしゃいますが、羽毛布団には寿命があります。

羽毛布団の寿命年数は、羽毛布団の品質やグレードによって異なります。標準的な羽毛布団ですと、数年から10年程度になります。

寿命となった羽毛布団は、羽毛布団のリフォームというお手入れをしてから使う、もしくは、買い換えとなります。

羽毛布団のリフォームには、1ヶ月程度かかります。寒い季節になって、羽毛布団の寿命に気がついた場合、リフォームに出してしまうと、その間、羽毛布団が使えません。1ヶ月程度、我慢できればよいですが、そうでない場合は、新しい羽毛布団を購入するか、この記事の前半でお伝えしたように、羽毛布団の保温性をほかの寝具で補って、使うようにします。

寿命となった羽毛布団は、羽毛布団を使う時期が過ぎてから、じっくりと、羽毛布団のリフォームをすると、焦ることなく次のシーズンに備えられます。

以上、
羽毛布団が寒く感じる時の、理由と対処法をお伝えしました。

繰り返しになりますが、羽毛布団の保温性は、羽毛布団の品質やグレードに比例します。どうぞ、最初の、羽毛布団選びを慎重に、長く快適にお使いいただける商品をお選びになってくださいませ。寒い夜も、暖かく、快適にお休みいただけます。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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