公開日:2019.02.20

マットレストッパーとは? 寝心地をよくするための選び方と使い方

マットレストッパーとは? 寝心地をよくするための選び方と使い方

マットレストッパーとは? 寝心地をよくするための選び方と使い方

「マットレストッパーって、何ですか? ベッドパッドとは違うのですか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。マットレストッパーとは、ベッドマットレスの寝心地を改善するために使う、サポート寝具のことです。ここでは、マットレストッパーとは? と、ベッドパッドとの違い、マットレストッパーの種類と選び方、使い方、をお伝えします。

目次

マットレストッパーとは?

マットレストッパーとは?

マットレストッパーとは?

マットレストッパーとは、マットレスの上にのせ、ベッドマットレスの寝心地を改善するために使う、サポート寝具です。厚みは、4cmから9cm程度で、ベッドサイズに合わせて販売されています。オーバーレイマットレス、マットレスパッド、オーバーレイタイプなどとも呼ばれています。

テレビショッピングや通信販売で、「お使いの寝具にのせるだけで、寝心地改善」などと説明されているパッドタイプの寝具も、マットレストッパーの部類になります。

マットレストッパーを使うことで、期待できることは、次の点などです。

  • マットレスが硬すぎる場合の改善
  • マットレスがやわらかすぎる場合の改善
  • 寝姿勢の改善
  • 睡眠の質の改善
  • 古くなってしまったマットレスの寝心地の改善
  • マットレスの耐久性を上げる

マットレストッパーは、お使いのマットレスに満足していない方が、使うための寝具です。お使いのマットレスにご満足している方は、使う必要はありません。

マットレストッパーとベッドパッドの違い

「マットレストッパーは、ベッドパッドとは違うのですか?」

マットレストッパーと、ベッドパッドは、どちらもベッドのマットレスの上にのせる寝具ですが、違いもあります。

ここでは、マットレストッパーとベッドパッドの違いをお伝えします。

マットレストッパーとベッドパッドは、次の点で違いがあります。

  1. マットレストッパーとベッドパッドの厚みの違い
  2. 使う目的の違い
  3. 必要性の違い

一つずつ、順に見ていきましょう。

1.マットレストッパーとベッドパッドの厚みの違い

マットレストッパーとベッドパッドの、明確な違いが、厚みです。

  • マットレストッパーは、4cm ~ 9cm 程度
  • ベッドパッドは、0.5cm ~ 2cm 弱 程度

になります。

ベッドパッドとマットレストッパーの違い

ベッドパッドとマットレストッパーの違い

ベッドパッドとマットレストッパーの違い

ベッドパッドとマットレストッパーの違い

2.使う目的の違い

マットレストッパーとベッドパッドは、使う用途に違いがあります。

マットレストッパーを使う目的

マットレストッパーは、使っているマットレスの寝心地を、積極的に改善する目的で使用します。

具体的には、マットレスの固さをやわらげたり、逆にやわらかなマットを固くしたり、体の沈み込んでしまうのを防いだりするなどです。

ベッドパッドを使う目的

ベッドパッドを使う目的は、

  1. 汗などによる湿気を吸湿し、床内の湿度を適切に保ち、心地よく眠るため
  2. 汗などの湿気を吸湿し、ベッドマットレスを清潔に保ち、長持ちさせること
  3. コイルマットレスの体の負担を和らげ、寝心地を良くする

などです。

今のマットレスの寝心地が良くても、ベッドパッドは、湿度の調整や、マットレスを汚れや傷みを防ぐ目的で、必ず使います。

3.必要性の違い

マットレストッパーとベッドパッドの、大きな違いは、必ず使う寝具か、そうでないかという点です。

  • マットレストッパーは、お使いのマットレスに不満がある方が、必要に応じて使います
  • ベッドパッドは、ベッドをお使いの方は、必ず使う寝具です

ベッドパッドが必要な理由は、前の項目でお伝えした通り、ベッドパッドは、床内の湿度を快適に保ち、マットレスの汚れや傷みから守る目的で使うからです。シーツを、必ず使う目的と、同じです。

マットレストッパーの素材の種類と選び方

マットレストッパーは、快眠マットレスを販売しているメーカーや、寝具メーカーなどから、各種販売されています。使われている素材の違いによって、効果が異なります。ご自分のマットレスを、どう改善したいかに応じて、素材を選ぶようにしましょう。

ここでは、マットレストッパーの素材の種類、素材別の特徴、おすすめする方、をお伝えします。素材と特徴を知ることで、どのタイプがご自分に合っているか、選びやすくなります。

マットレストッパーの素材の種類

マットレストッパーの代表的な素材の種類は次の通りです。

  1. 高反発素材
  2. 低反発素材
  3. 凹凸ウレタンフォームタイプ
  4. 羊毛(ウール)
  5. 羽毛、フェザー

1.高反発素材

高反発素材のマットレストッパーは、多く販売されています。高反発のマットレストッパーには、ファイバー樹脂を圧縮した素材や、ラテックス系の素材が使われています。寝返りがしやすく、硬めの寝心地が特徴です。具体的な商品名では、エアウィーヴや、マニフレックスなどです。

おすすめの方

お使いのマットレスが、やわらかすぎる、腰の沈み込みが気になるという方におすすめです。高反発素材のマットレストッパーをのせることで、ベッドが硬めの寝心地になり、寝返りを打ちやすくし、腰の沈み込みも軽減します。

注意点

ファイバー樹脂が使われている高反発タイプは、沈み込みがほとんどなく、寝心地がとても硬くなります。やさしい寝心地が好みの方には向きません。

2.低反発素材

テンピュールのマットレスパッドに代表されるのが、低反発素材のマットレストッパーです。低反発素材のマットレスは、体の曲線や重さに応じて、体圧を分散しながら、やさしく体を支えるのが特徴です。体の負担を軽減させながら眠れることができます。

おすすめの方

お使いのマットレスが、硬すぎるので、やわらかな寝心地にしたい、という方におすすめです。マットレスが硬すぎて、腰が突っ張ってしまって、寝心地が悪い、腰が痛くなるという方も、選択肢の一つです。

注意点

低反発素材のマットは、体に密着しますので、熱や湿気がこもりやすくなることがあります。通気性を気にする方には、向きません。

商品の品質やランクによっては、温度によって、硬くなったり軟らかくなったりする場合があります。品質を、きちんと選ぶことが大切です。

低反発素材のマットレスパッドは、とても重い商品も販売されています。女性一人では、取扱にくい場合がありますので、留意しましょう。

3.凹凸ウレタンフォームタイプ

表面が、凹凸になって、点で体を支えるタイプのマットレストッパーも販売されています。素材は、ウレタンフォームです。具体的な商品名では、ムアツスリープスパのマットレスパッドがあります。点で体を支えるため、血流やリンパの流れを妨げず、体圧が分散され、正しい寝姿勢で体に負担がかからずに、眠ることができるのが特徴です。

おすすめの方

お使いのマットレスが、硬すぎる、やわらかすぎる、腰が沈み込んで体が痛いなどのご不満がある方におすすめです。凹凸タイプのマットレストッパーは、体が密着せずに眠れますので、高反発素材、低反発素材、どちらも、体に合わない、という方におすすめです。

注意点

凹凸タイプのマットレスは、使われているウレタンフォームの品質によって、体を支える固さや耐久性に問題がある商品もあります。価格が安すぎる、品質に不安、などといった商品は、選ぶ際に注意が必要です。

4.羊毛(ウール)

ウールわたのマットレストッパーも販売されています。ベッド用敷き布団という名称で、販売されている場合もあります。ウール、羊毛は、弾力性があり、吸湿放湿性に優れた素材のため、敷き寝具として、最適な天然素材です。化学繊維や素材に頼ることなく、適切な温度と湿度、心地よい弾力性で、1年を通じて、快適にお使いいただけるのが特徴です。

おすすめの方

お使いのマットレスが、硬すぎる方、体にやさしい天然素材の寝具がお好みの方、化学繊維がお嫌いな方、化学繊維による熱や湿気が気になる方におすすめです。

注意点

ウールのマットレストッパーは、ウールのベッドパッドより、厚みがあるため、ベッドパッドより頻繁にお手入れをする必要があります。ベッドシーツの交換時に、ウールのマットレストッパーを、ベッドから外す、半分に折るなどして、風に当て、湿気をしっかり発散させるようにしましょう。湿気が冷たくなったり、不衛生になったりするのを防げます。

5.羽毛、フェザー

日本ではあまり販売されていませんが、欧米では、羽毛やフェザーのマットレストッパーが販売されています。やわらかさ、通気性の良さ、季節に合わせて適切な温度で眠れることが特徴です。

おすすめの方

ふんわりとした、やわらかな寝心地がお好みの方におすすめです。低反発や凹凸タイプの柔らかさではなく、ふわふわしたやわらかさがお好みの方向けです。

注意点

日本ではあまり販売されていないタイプなため、ベッド寝具の種類が豊富な欧米のベッドメーカーが販売している商品の取り寄せとなります。使われている羽毛、フェザーの品質によっては、臭いがあったり、フェザーの固い部分があったりする場合があります。商品の品質選びには、注意が必要です。

マットレストッパーの使い方、敷く順番

マットレストッパーは、マットレスの上にのせ、その上から、ベッド用のボックスシーツをかけて使います。汗の多い方や、湿気が気になる方、汗による汚れが気になる方は、薄めのベッドパッドや敷きパッドを併用します。

マットレストッパーを使う場合の、ベッドパッドの必要性に関しては、マットレストッパーのメーカーのアドバイスに準じるようにしましょう。

主だったメーカーのアドバイスは次の通りです。

マットレストッパーを使う際のボックスシーツの選び方

マットレストッパーを使う場合、ボックスシーツのサイズ選びに注意が必要です。

マットレストッパーは、厚みが、4cm から9cm 程度あります。お使いのベッドマットレスの上に、マットレストッパーをのせると、マットレスが厚くなり、標準的なボックスシーツではサイズが合わないことがあるからです。

マットレストッパーの厚みによっては、今まで使っていたボックスシーツが使えない場合があります。使えないとは、ボックスシーツのマチが足りずに、シーツがめくれあがったり、ずれたりしてしまうということです。

仮に、お使いのベッドマットレスが、一般的な25cm程度で、その上に、5cmのマットレストッパーをのせると、合計の厚みが、30cm で、標準的なサイズのボックスシーツでは合いません。

ベッドマットレスとマットレストッパーの厚みが、

厚みに合わせてボックスシーツをお選びになれば、シーツがめくれあがったりずれたりする心配がなく、快適にお休みいただけます。

マットレストッパーのおすすめを選ぶ

この記事でご紹介した、マットレストッパーです。高反発、低反発、などお好みに合わせてお選びください。

1.高反発素材

高反発素材のマットレストッパーは、寝返りがしやすく、硬めの寝心地が特徴です。

2.低反発素材

体の重みに合わせて、ソフトに反発する、低反発素材のマットレストッパーです。柔らかなタイプがお好みの方におすすめです。

3.凹凸ウレタンフォームタイプ

凹凸ウレタンフォームタイプは、点で体を支えるため、血流やリンパの流れを妨げず、体圧が分散され、正しい寝姿勢で体に負担がかからずに、眠ることができるのが特徴です。

 
 
以上、
マットレストッパーについて、どのような方におすすめか、使い方、注意点をお伝えしました。

ベッドマットレスの寝心地に不満のある方は、ご自身のお好みに合わせて、商品を吟味して、お使いになってみるのが良いでしょう。ベッドマットレスの買い替えより、手軽に寝心地を改善していただけます。


ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。

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