「綿毛布は、いつ使うのですか?」「綿毛布は、タオルケットの代わりになりますか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。ギフトでいただく方も多く、どう使ったらよいのか、迷う場面があるようです。ここでは、綿毛布の疑問にお答えすることで、綿毛布をどんな場面で使うといいのか、綿毛布の使う時期、綿毛布の季節別の快適な使い方をお伝えします。
目次
綿毛布とは?
綿毛布とは、起毛している毛羽の部分に、綿素材が使われた、1年を通して使える毛布のことです。静電気が発生せず、ご家庭ででも洗えることから、赤ちゃんや敏感肌の方にも喜ばれている毛布です。天然素材の毛布なので、羽毛布団の内側にかけてお使いいただけるのが特徴です。
サイズは、ベビー用、ジュニア用、シングルからクイーンサイズ、膝掛けサイズ、ハーフサイズなど、豊富に販売されています。綿毛布は、織り方によって、グレードが異なります。シール織りや綿マイヤー織りで織られている綿毛布は、毛羽が抜けにくく、風合いが変わりにくく、長く心地よさを楽しんでいただけます。シール織り綿毛布や、マイヤー織り綿毛布は、上質の部類に分類されます。
綿毛布は、綿の優しい風合いと、保温性、吸湿性、心地よさがあります。単体で使ったり、他の寝具と組み合わせたりすることで、一年中お使いいただける寝具です。
次の項目からは、綿毛布の疑問にお答えしながら、綿毛布のおすすめの使い方、季節に合わせた快適な使い方、をお伝えしていきます。
綿毛布は、どういう使い方をすればよいですか?
「綿毛布は、どういう使い方をすればよいですか?」と、お問い合わせを頂戴します。
綿毛布は、1枚でもお使いいただけますし、他の掛け布団と併用してもお使いいただけます。
ここでは、綿毛布のおすすめの7つの使い方をお伝えします。
1.冷房を使用している寝室で、夏の寝具として、綿毛布1枚で使う。
→ 適度な保温性と肌触りの良さを楽しんでいただけます。
2.冷房の設定温度が、ご自分には低すぎる場合、冷房対策として、綿毛布を1枚で、または、ダウンケットと併用して使う。
→ 冷房が寒すぎると感じる方に、おすすめです。
特に、ご夫婦やご家族で寝室を共にしていて、冷房の設定温度が寒すぎるという方に、ご活用いただけます。ダブルベッドやクイーンサイズのベッドでも、綿毛布なら、隣の人のスペースを邪魔することなく、ご自分だけ、適度な保温性を確保してお休みいただけます。
3.春、梅雨時、秋に、ダウンケットや肌掛け布団だけでは、寒いと感じる夜に、サポート寝具として使う。
→ 気温が定まらない時期、保温性を調節するためにご活用いただけます。
蒸れたり、暑すぎたりせずに、快適な温度でお休みいただけます。アクリルやウール毛布ほど、保温性が高くないので、春、秋、梅雨時期におすすめです。
4.羽毛布団だけでは、寒いと感じる場合に、羽毛布団の内側に入れて、保温性を補うために使う。
→ 綿毛布は、羽毛布団の内側に入れてお使いいただけます。布団に入った時の冷たさを緩和し、羽毛布団の良さとボアの温かみで、寒い夜に暖かくお休みいただけます。
5.静電気を防止したい方が、冬の毛布代わりとして使う。
→ 綿毛布は、静電気の心配がいりません。静電気が気になる方、赤ちゃんも安心して、毛布代わりにお使いいただけます。
6.頻繁な洗濯が必要な方が、冬の毛布代わりとして使う。
→ 毛布を頻繁に洗濯する必要がある方におすすめです。
綿毛布は、他の毛布に比べて、簡単にご家庭でお洗濯をしていただけます。冬、アクリルやウール毛布の代わりに、綿毛布をお使いになると、お手入れが簡単です。
7.ハーフサイズやベビーサイズの綿毛布は、膝掛けやリビングケットとして使う。
→ 夏の冷房対策として、膝掛けやリビングケットとしてお使いになるのもおすすめです。
綿毛布は、ハーフサイズやベビーサイズの小さいサイズも販売されています。素材を気にされる方も、安心してご利用いただけます。
綿毛布は、タオルケットの代わりになる?
「綿毛布は、タオルケットの代わりに使えるの?」との、お問い合わせを頂戴します。
綿毛布は、タオルケットの代わりとして、夏にもお使いいただけます。
エアコンを使い、空調が整っていている、夏の寝室では、綿毛布は、快適にお使いいただけます。
「綿毛布も、タオルケットのように涼しく使えるの?」
綿毛布と、タオルケットを、涼しさ、の点で比較すると、タオルケットの方が、涼しく感じてお使いいただけます。
綿毛布は、タオルケットと比べますと、厚地であったり、起毛していたり、毛羽が密であったりするため、涼しさは、おとります。
涼しさ:タオルケット > 綿毛布
エアコンを使い、空調が適切な夏の寝室で、ダウンケットがお嫌いの方には、綿毛布がおすすめです。タオルケットに比べ、やさしい保温性を感じながら、お休みいただけます。
綿毛布は、冬も使えるの?
「綿毛布は、冬も使えるの?」との、お問い合わせを頂戴します。
綿毛布は、冬もお使いいただけます。綿毛布を単体としてではなく、冬用の掛け布団と併用します。
羽毛布団をお使いの方で、保温性が足りない、掛けふとんカバーのひんやり感が好みでない、という方は、綿毛布を、羽毛布団の中に入れて、直接肌にかけてお使いいただくと快適です。
綿毛布は、起毛しているボアの部分が綿素材ですので、他の毛布と比較すると、保温性は低くなります。
保温性:毛布 > 綿毛布
綿のわたの掛けふとんや、ポリエステルわたの洗える掛け布団をお使いの方は、綿毛布との併用では、寒く感じる方もいらっしゃいます。高い保温性が必要な方は、綿毛布ではなく、ニューマイヤー毛布やウール毛布など、保温性の高さが期待できる毛布を併用しましょう。
綿毛布の季節に合わせた使い方
ここでは、季節別に、綿毛布の快適な使い方をお伝えします。季節に合わせて、他の掛け布団と組み合わせた使い方、単体の使い方をご参考にしてください。
春・梅雨時の使い方
- 綿毛布 + ダウンケット
- 綿毛布 + 肌掛け布団
夏の使い方
- 綿毛布のみ
- 綿毛布に、ガーゼなどのさらっとした掛け布団カバーをつけて
秋の使い方
- 綿毛布 + ダウンケット
- 綿毛布 + 肌掛け布団
- 綿毛布 + 洗える掛け布団
- 綿毛布 + 綿わたの掛け布団
冬の使い方
- 綿毛布 + 羽毛布団
綿毛布は、羽毛布団の内側にかけてお使いいただけます。
綿毛布が適さない方
最初にお伝えしました通り、綿毛布は、
- 毛布より、保温性は低く
- タオルケットより、涼しさを感じにくい
寝具です。
より高い保温性を望む方、より涼しさを望む方は、綿毛布は、ベストではありません。他の素材の毛布やタオルケット、ガーゼケットなどをお選びいただく方が、快適にお休みいただけることがあります。ご留意ください。
綿毛布の洗い方、お手入れ方法
最後に、綿毛布のお手入れ方法をお伝えします。
綿毛布は、ご家庭の洗濯機でお洗濯いただけます。ダブルサイズ、クイーンサイズの大きいサイズの綿毛布をお使いの方は、綿毛布の重量が、お使いの洗濯機で、洗濯可能かをご確認のうえ、お洗濯してください。
洗濯の手順は次の通りです。
- 綿毛布を洗濯機の洗濯層の高さに合わせて折りたたみ、丸める
- 毛布用や布団用の大きい洗濯ネットに入れる
- 筒状になるように、洗濯機に入れる
- 毛布を洗うコース、もしくは、お使いの洗濯機の設定に合わせて洗濯する
- 2本の竿に掛ける、サーキュレーターや除湿機を使うなどして、早く乾くように工夫をして干す(タンブラー乾燥、乾燥機は使えません)
- 湿気を十分に発散してからしまう、使う
洗濯後、起毛した毛羽が寝てしまったり、固まったりした際は、ブラシやくしを使って、ほぐすようにします。
綿毛布は、タオルケットに比べて、地厚です。乾くまでに時間がかかります。湿気の少ない乾燥した日、時間と取れる日に、洗濯するようにしましょう。
綿毛布を使ってみる
肌に心地よく、ご家庭でお洗濯ができ、年間通じて使える綿毛布。あなたの毎日の快眠に、どうぞお使いください。
以上です。
綿毛布の良さは、静電気が起きないこと、綿素材の心地よさ、吸湿性、ご家庭で洗濯が可能なこと、さらに、年間を通じて心地よく使える、という点にあります。赤ちゃんや敏感肌の方も安心して使える寝具です。ギフトで頂き、使い方が分からない、使い道が分からない、という方、この記事を参考に、是非、綿毛布を活用して、快眠にお役立てください。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。