「寝具のお手入れ、つい、後回しにしてしまう」という方へ。夏休みは、寝具のお手入れをするには、もってこいの時期です。夏は、洗濯ものが乾きやすく、年末のお手入れから半年たった時期でもあるからです。ここでは、普段、寝具のお手入れを後回しにしている方に、夏休みにやってしまいたい、寝具のお手入れを、優先順位の高い順にお伝えします。
目次
- 日々の寝具のお手入れをしない方向け、寝具のお手入れの優先順位
- 1.最低でも、これだけはやっておきたい、お手入れ
- 2.ついでにやっておきたい、ハードルの低いお手入れ
- 3. やっておくと、夏休み明けに快適に休める、できればやりたいお手入れ
- 4.余裕があれば、やっておきたい、夏の寝具のお手入れ
- 夏の寝具のお手入れに便利なおすすめアイテム
日々の寝具のお手入れをしない方向け、寝具のお手入れの優先順位
寝具のお手入れは、シーツの洗濯から、ベッドマットレスのお手入れまで、幅広くあります。ここでは、普段なかなかお手入れをしない方向けに、寝具のお手入れの種類を、優先順位の高い順にお伝えします。
1.最低でも、これだけはやっておきたい、お手入れ
- シーツとピロケースの洗濯
- 掛けふとんカバーの洗濯
まずは、シーツとピロケースの洗濯です。洗濯物が乾きやすい季節ですので、面倒と思う気持ちをぐっとおさえて、必ずやっておきましょう。
シーツの洗濯が負担、と感じる原因の一つに、干すのが面倒、という方が、多くいらっしゃいます。特に、シーツの端にゴムが入っている、ボックスシーツやラップシーツ、ワンタッチシーツは、干しにくいものです。ただ、コツがわかれば、さっと簡単に干せます。
ボックスシーツ、ラップシーツの干し方のコツ
シーツの端にゴムが入っている、ボックスシーツやラップシーツ、ワンタッチシーツを干すコツは、ゴム入りシーツの角を、物干しラックや洗濯竿の両端に引っ掛けて、シーツをひろげて干すことです。しわもよりにくく、乾燥時間も少なくすみます。
干している姿は、どうしても、不格好になりますが、ゴムが入っているのでしょうがありません。早く、シワを寄せずに、乾かせることを第一目的に、不格好さは、目をつぶりましょう。
ボックスシーツやラップシーツを竿に引っ掛けるイメージは、下記のとおりです。
干し竿の長さに応じて、ボックスシーツを縦方向か、横方向に干します。ボックスシーツの縦方向の角から角は、2メートルです。干し竿が、2メートル程度あれば、ちょうど角が、竿の端に引っ掛かります。
竿が短い場合は、ボックスシーツの横幅の角を引っ掛けます。ボックスシーツの横幅は丈とちがって、ベッドのサイズによって異なります。
例えば、シングルサイズのベッドをお使いですと、ボックスシーツの横幅の角から角は、100cmです。この場合、竿の長さは、シングルのボックスシーツより、長い場合がほとんどでしょう。その時は、角にこだわらず、角より広めのあたりで、竿の端に引っ掛けます。
ゴム入りシーツの角を、竿の端に引っ掛けて、干すことで、大きいシーツでも、しっかり広げて干すことができます。しわもよりにくく、乾燥時間も少なくすみます。ぜひお試しになってみてください。
シーツやピロケースの洗濯、負担が少ないと感じたら
夏休みにシーツとピロケースの洗濯をしてみて、わりと簡単な作業だ、と感じたら、是非、曜日を決めて、家事のスケジュールに組み込んでみてください。シーツとピロケースの洗濯は、週に一度はしておきたい寝具のお手入れです。定期的にやってしまえれば、来年の夏休みからは、シーツの洗濯に時間を費やす必要がなくなります。
2.ついでにやっておきたい、ハードルの低いお手入れ
次の3つは、シーツとピロケースを洗濯するときに、ついでに、やってしまいたい、寝具のお手入れです。
- 枕の陰干しをする
- 敷き布団・ベッドパッドを干す
- ダウンケット・肌掛け布団を陰干しする
夏は汗が多い季節です。シーツやピロケースで、吸湿できなかった汗が、枕や布団にしみこむことがあります。
シーツやピロケースを洗濯している間に、ついでに、枕やふとん類を干してしまいましょう。
枕やふとん類は、天日に干さなくても、部屋の中で陰干しするだけでもかまいません。室内の風通しのよい場所で、布団干しラックにかけたり、立てかけたりして、寝具の中の湿気を発散させます。その際、サーキュレータや扇風機、除湿機を使用すると、湿気を早く発散させることができます。時短になりますので、活用してみてください。
3.やっておくと、夏休み明けに快適に休める、できればやりたいお手入れ
タオルケットやガーゼケット、夏のひんやり敷きパッドは、夏休みの段階で、すでに1カ月程度お使いになっていることでしょう。暑い夜に使っていますので、汗も気になるころです。
上記の1,2のお手入れを済ませて、まだ、気持ちと時間の余裕がある方は、タオルケットやガーゼケット、ひんやり敷きパッドなどの夏用寝具の洗濯もしておきましょう。
夏の後半から秋口まで使う寝具です。夏休みに洗濯を済ませておけば、残りの期間、清潔な寝具で、心地よくお休みいただけます。
- タオルケット・ガーゼケットの洗濯
- ひんやり敷きパッドの洗濯
タオルケット・ガーゼケットの洗濯は、寝具用の大きい洗濯ネットに入れて、洗濯します。詳細は、タオルケット・ガーゼケットのお手入れをご参考になさってください。
ひんやり敷きパッドは、敷きパッドを洗濯層の高さに合わせてたたみ、丸めて、洗濯機に入れて洗います。手順は、ベッドパッドの洗濯方法と同じです。
4.余裕があれば、やっておきたい、夏の寝具のお手入れ
最後に、余裕があればやっておきたいお手入れをお伝えします。普段、定期的に寝具のお手入れをなさっている方も、半年に一度、夏にやっておくとよいお手入れになります。
- ベッドマットレスを回転させる
- 寝具用湿気取りシートのチェック
- ダウンケット・肌掛け布団の洗濯
- 洗える掛け布団の洗濯
- お客さま用布団の陰干し
ベッドマットレスを回転させる
ベッドをお使いの方は、半年に一度、ベッドマットレスを回転させておきましょう。ベッドマットレスを回転させるとは、頭の位置と足の位置を、180度回転させるということです。ベッドマットレスは、体重が一番重い、腰のあたりの位置のへたりが早くなります。マットレスを回転させることで、体重の掛かるマットレスの部分が変わり、へたりの片寄りを軽減させることができます。
寝具用湿気取りシートのチェック
寝具用の湿気取りシートを使っている方は、湿気がシートにいっぱいになっていないか、チェックしておきましょう。寝具用湿気取りシートの、吸湿センサーがピンクになっていたら、天日に干して、湿気を発散させます。ピンクからブルーに戻ったら、また使えます。
梅雨時の湿気で、除湿シートのセンサーがいつの間にかピンクになっている、ということがあります。夏休みにチェックしておくのが良いタイミングです。
掛け布団の洗濯
洗える掛け布団、ダウンケット、肌掛け布団は、夏休みの時間がたっぷりある日に洗濯するとよい寝具です。乾くまでに時間がかかるからです。
梅雨時期、掛け布団は、湿気がこもりがちです。梅雨が明け、乾燥して、時間がたっぷりとれる日があれば、洗える掛け布団を洗濯してしまいましょう。9月、10月は、雨の日も多く、洗濯後の乾燥に時間がかかる季節です。掛け布団を洗濯したい方は、夏休みを利用するのがおすすめです。
お客さま用布団の陰干し
さらに、時間と気持ちにゆとりのある方は、お客さま用寝具や、普段使わない寝具の陰干しをしておきましょう。押入れから出し、室内で、布団掛けラックに掛けて、湿気を発散させます。サーキュレータ、扇風機、布団乾燥機を併用すると、時間の短縮になります。
夏の寝具のお手入れに便利なおすすめアイテム
ここでは、夏の寝具のお手入れにあると便利な、おすすめのアイテムをご紹介します。お手入れをきれいに簡単にして、清潔快適な寝具で、ぐっすりお休みください。
ゴムが入って干しにくい、ボックスシーツやラップシーツを広げて部屋干しする、洗濯物干しラック
室内干しにおすすめ、布団干しラック
乾きを早めて、時短、におい防止に。サーキュレーター
以上です。
普段、お仕事をしていたり、忙しかったりで、寝具のお手入れが、後回しになってしまうという方に向けて、お伝えしました。洗いたてのシーツやピロケース、しっかりと湿気が発散された寝具で眠ると、とても気持ち良いものです。夏休み、寝具のお手入れに、少し時間を使ってみてください。夏休み以降、心地よい睡眠を楽しんでいただけるでしょう。
ご参考になれば幸いでございます。寝具の疑問、ご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。今晩も、どうぞぐっすりとお休みいただけますように。
この記事を書いた人
シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。
専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。
前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。
たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。
ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。