Monthly Archives: 8月 2017

ポータブルの快眠マットレスをベッドパッドとして使えますか?

「ポータブルタイプの快眠マットレスを自宅で、ベッドパッドとして使えますか?」とお問い合わせを頂戴します。ここでは、ポータブルタイプの快眠マットレスとは、と、適した使い方をお伝えします。

目次

ポータブルタイプの快眠マットレスとは

ポータブルタイプの快眠マットレスとは、外出先でも質の良い睡眠がとれるようにするための、薄くて丸めて持ち運びができる快眠マットレスのことです。代表的な商品では、エアウィーヴ、西川エアーマットレス、ムアツふとんなどの快眠マットレスのポータブルタイプ、モバイルタイプなどがございます。

オリンピック選手たちが、空港で、エアウィーヴなどの商品名のロゴが付いた大きいバッグを、スーツケースの上にのせて持ち運ぶ姿を、映像などでご覧なった方も多くいらっしゃると思います。あのバッグの中に入っているのが、ポータブルタイプの快眠マットレスです。

ポータブルの快眠マットレス

ポータブルの快眠マットレス

ご自宅で、睡眠の質を高め、健康を維持するために、快眠マットレスを使ってらっしゃる方々が、お出かけ先でも、同じ睡眠環境を整える用途で使ってらっしゃいます。

体のコンディションの調整が大切なスポーツ選手の方々が遠征先のホテルで使用したり、舞台で活躍する方々が楽屋での仮眠のために使われたり、出張先でもぐっすり眠りたい方が使われたりしています。

ポータブルタイプは、通常の快眠マットレスと比べ、厚みが半分、もしくは、半分以下で、軽量タイプになっています。幅、丈は、通常タイプと同じものや、ストレッチタイプなどの名称で、幅、丈が小さめのコンパクトタイプがございます。

凹凸タイプの快眠マットレス、西川エアーマットレスのポータブルタイプは、薄手になる分、凹凸の山が緩やかになります。

ポータブルタイプの快眠マットレスの適した使い方

日常的なご自宅での利用について

「ポータブルタイプの快眠マットレスを自宅で、ベッドパッドとして使えますか?」

お客さまには、おすすめはしません、とお伝えしています。

もちろん、薄手ですので、ベッドパッドとして、使用することは可能です。ただ、下記にあげる理由から、ベストな選択ではなく、ご自宅では、通常タイプの快眠マットレスをお使いになることをおすすめしています。

ポータブルタイプの快眠マットレスは、

  • あくまでも、外出先で、ご自宅での睡眠環境をより近い形で再現するためのもの。
  • 持ち運び可能にするために、薄手で軽量タイプな仕様であるため、それぞれのメーカーの快眠マットレスの特性や効果が、通常タイプに比べ、100% 発揮されているとはいえない。
  • 薄手のために、通常の快眠マットレスに比べ、毎日同じように使い続ける条件では、耐久年数が短くなる。

などです。

ご自宅で、睡眠の質を良くする目的であれば、ポータブルタイプではなく、通常の快眠マットレスをお勧めします。理由は、ポータブルタイプより、効果も高く、耐久年数も長いため、費用対効果でみると、ご満足いただけるからです。

ただし、ポータブルタイプではなく、マットレストッパーとして販売されている商品は、ベッドパッドとしてお使いいただけます。

具体的には、エアウィーヴのマットレスパッドなどです。エアウィーヴのマットレスパッドは、ベッドマットレスの上にのせて使うために作られています。ベッドパッドとしてもちろんお使いいただけます。

西川エアーマットレスやムアツふとんにつきましては、ベッドマットレスの上にのせて使う目的で作られているわけではありませんが、その仕様や特質から、ベッドマットレスの上のせて使っていただいてまったく問題ありません。厚みが、8cm~9cmあります。多少ベッドが高くなりますが、エアウィーヴの厚みが7cmであることをみても、1~2cmの違いですので、毎日の利用で不便さを感じることはありません。

個人的な話になりますが、私自身は、長年、ムアツふとんをポケットコイルのベッドマットレスの上にのせて使っています。シーツは、ベッドマットレスにはボックスシーツを、ムアツふとんには、専用シーツを使用していますが、見た目の違和感もなく、高さも全く問題なく、なにより快適な睡眠を確保しています。

ご自宅で、ベッドパッドとしての目的で健康マットレスをご検討の方は、ポータブルタイプではなく、通常タイプの快眠マットレスをお選びになることをおすすめいたします。

ポータブルタイプの快眠マットレスの適した使い方

ここからは、ポータブルの快眠マットレスは、どのような方、どのような状況で使うのに適しているのかをお伝えします。次のような方におすすめいたします。

  • スポーツ選手で、遠征先でも質の良い睡眠をして、翌日の体のコンディションをベストに保ちたい方。
  • 出張先や旅行先でのベッドの状況が好みではなく、いつも通りの寝心地で眠りたい方。
  • 入院中に、病院のベッドの上に敷き、体の負担を少しでも和らげたい方。
  • 仕事で、仮眠をとる必要があり、少しの時間の睡眠でも、疲れをしっかりとりたい方。
  • 楽屋などで、仮眠や昼寝時間を確保でき、少しの時間でもぐっすり眠って元気を回復したい方。
  • 車中泊で、できる限り快適な睡眠環境を整えて、狭い場所でも快適に眠りたい方。
  • 来客用のソファベッドの寝心地を、少しでも良くしてさしあげたい方。

などです。

ポータブルタイプの快眠マットレスは、薄手で軽量で、専用バッグが付属されて販売されていますので、持ち運びしやすく、また、収納が簡単というメリットがあります。非日常的な環境で、なるべく質の良い睡眠をとりたいという場面に、大いに役立てていただけます。

以上、ポータブルタイプの快眠マットレスの適した使い方についてお伝えしました。

ご存じのように、健康維持に大切な要素が睡眠です。ご自身の生活環境、スタイルの中で、より質の良い睡眠がとれるよう、睡眠環境を整えていただけますれば幸いです。

アクセス障害のお詫びと復旧のお知らせ

平素より、弊社ホームページをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

8月25日金曜日 午後1時ごろから午後4時ごろまでの間、システム障害により、一部の地域のお客さま方にホームページにつながらない状況が発生いたしました。

私どもにアクセスをしてくださいましたお客さま方には、ご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。

現在は、復旧し、正常にご覧いただけます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

いつもご利用、本当にどうもありがとうございます。

シーツ.jp店主
田中 宣子

敷き布団の種類別、カバー、シーツの選び方と使い方

「敷き布団は、敷き布団カバーを掛けたほうが良いですか?」「敷き布団カバーの上にシーツは必要ですか?」といった、敷き布団のカバー、シーツの使い方のお問い合わせをお客さまから頂戴します。敷き布団用のカバーやシーツは、さまざまなタイプの商品が販売されていますため、迷われることがあるようです。ここでは、敷き布団のタイプ(種類)に適した敷き布団カバー、シーツの選び方、使い方をお伝えします。寝やすく、洗濯もしやすい、使いやすいタイプをお選びになり、毎日の快眠にお役立てください。

目次

敷き布団の種類

敷き布団は、大まかに分類すると、下記の種類になります。

  • 綿わたの敷き布団(とじ糸でとじてある昔ながらの敷き布団)
  • 羊毛 100% 敷き布団
  • 羊毛混固わた敷き布団 / ポリエステル固わた敷き布団
  • ムアツふとん、ロマンスエコー、整圧敷き布団などの健康マットレス系敷き布団

敷き布団の種類に適した敷き布団カバー、シーツの選び方

それぞれの敷き布団タイプに適した、敷き布団カバーやシーツは、下記の通り、選ぶと、快適にお使いいただけます。まずは、一覧表でご確認ください。

敷き布団の種類、タイプ敷き布団カバーやシーツの種類
綿わたの敷き布団敷き布団カバー + フラットシーツかワンタッチシーツ
羊毛 100% 敷き布団敷き布団カバー + フラットシーツかワンタッチシーツ
羊毛混固わた敷き布団 / ポリエステル固わた敷き布団敷き布団カバー + フラットシーツかワンタッチシーツ
または、フラットシーツかワンタッチシーツのみ
ムアツふとん、ロマンスエコー、整圧敷き布団などの健康マットレス系敷き布団それぞれの専用シーツ (ワンタッチタイプ)

敷き布団のタイプ(種類)に適したカバー、シーツの使い方

ここからは、それぞれの敷き布団の特徴と、適した敷き布団カバーやシーツの使い方を、順を追ってお伝えします。

綿わたの敷き布団(とじ糸でとじてある昔ながらの敷き布団)

特徴

綿のわたの敷き布団は、いわゆる、昔ながらの敷き布団で、布団わたを綿サテンの側生地でくるみ、とじ糸で、側生地とわたを、とじて作られています。

カバーやシーツの使い方

綿わたの敷き布団には、敷き布団カバーを掛け、その上から、フラットシーツ、または、ワンタッチシーツを掛けてお使いください。布団も長持ちしますし、洗濯がしやすく衛生的にお休みいただけます。

綿わたの敷き布団に、敷き布団カバーを使った方が良い理由は、2点あります。

  1. 綿わたの敷き布団は、使っているうちに、側生地が破れやすいためです。敷き布団カバーを使うことで、傷みを防ぐことができます。
  2. 綿わたの敷き布団は、わたぼこりが発生しやすいためです。敷き布団カバーを掛けていれば、わたぼこりが、布団から出て、ハウスダストの原因になることを防ぐことができます。

そして、敷き布団カバーの上に、フラットシーツやワンタッチシーツ(ラップシーツ)を、重ねて使う理由は、洗濯がしやすいからです。

敷き布団カバーは、布団を袋状のカバーに入れてファスナーを閉じて使うすっぽりタイプのカバーです。敷き布団カバーの上に、直接眠ることは、もちろん可能です。ただ、カバーの取り外しや、装着が、大変面倒です。洗濯のたびに、カバーを頻繁に外したり、入れ直したりする必要があります。最低、週に一度は洗濯したい敷き布団のシーツ類ですので、大変面倒な作業になります。

敷き布団カバーに比べ、フラットシーツや、ワンタッチシーツは、装着が簡単です。洗濯を、楽にしていただけます。

シーツやカバーのサイズ

敷き布団カバーのサイズは、普通シングルサイズをお使いの方は、105x205cm、綿わた敷き布団ロングサイズは、105x215cmをお使いください。ダブルサイズは、140x215cmです。

ワンタッチシーツは、普通シングルサイズは、105x205cm、綿わた敷き布団ロングサイズは、 105x215cm をお使いください。ダブルサイズは、140x215cmです。

フラットシーツは、和シングルの150x250cm になります。フラットシーツは、メーカーにより、和シングルでも数cm 異なることがありますが、近いものをお選びください。

羊毛 100% 敷き布団

特徴

羊毛 100% 敷き布団とは、敷き布団の中わたに羊毛(ウール100%)を使った敷き布団です。固わたなどが入っていないため、たたみやすく、持ちやすく、また、綿わたの敷き布団よりも軽いため、布団の上げ下ろしがしやすい敷き布団です。

仕様は、綿わたの敷き布団と同じような、とじ糸で閉じてあるタイプと、固わた敷き布団のように、しっかりとキルトしてあるタイプがあります。

側生地は、綿サテンや、綿の厚地のブロード生地、綿ニットなどが使われます。

綿わたの敷き布団に比べますと、側生地や仕様による耐久性は少し高くなりますが、固わたが入っていない分、持ち運びのたびに布団が曲がることで布団に負担がかかり、劣化の原因になります。

カバーやシーツの使い方

長く使うために、羊毛敷き布団も、敷き布団カバーをかけてお使いください。特に、耐久性が気になる、側生地が綿ニットの場合や、とじ糸でとじてある仕様の場合は、敷き布団カバーをかけることで、布団の傷みを防げます。

敷き布団カバーの上からは、フラットシーツやワンタッチシーツを掛けてお使いください。理由は、綿わたの敷き布団でお伝えしたことと同様、洗濯のしやすさからです。

シーツやカバーのサイズ

敷き布団カバーのサイズは、シングルサイズをお使いの方は、105x215cm、ダブルサイズは、145x215cm をお使いください。

ワンタッチシーツは、シングルサイズは、105x215cm、ダブルサイズは、145x215cm をお使いください。

フラットシーツは、和シングルの150x250cm、ダブルサイズは、180x260cm になります。フラットシーツは、メーカーにより、数cm 異なることがありますが、近いものをお選びください。

羊毛混固わた敷き布団 / ポリエステル固わた敷き布団

特徴

羊毛混固わた敷き布団やポリエステル固わた敷き布団は、布団の中芯に、通気性や、寝心地をよくするために、固わたと呼ばれるウレタンやポリエステルを圧縮した固いわたが使われている敷き布団です。三つ折りにはなりますが、羊毛100%や、綿わたの敷き布団のように自由に折り曲がりません。両手で敷き布団を抱えても、布団は湾曲せずまっすぐなままです。

仕様は、機械で製造されていますので、キルトがしっかりされています。側生地も、しっかりした生地が使われています。仕様と側生地による敷き布団の耐久性は、綿わたや羊毛100%の敷き布団に比べて高くなります。

シーツやカバーの使い方

固わたの敷き布団は、敷き布団カバーを掛けなくても、お使いいただけます。ただ、布団を、より長く使うためには、固わた敷き布団にも、敷き布団カバーをお掛けになることをおすすめいたします。

シーツは、フラットシーツか、ワンタッチシーツをお使いください。ワンタッチシーツは、サイズが合っていれば、装着したまま布団の上げ下ろしができます。フラットシーツは、布団を敷くたびに、シーツをきちんと敷き直す必要があります。もし、フラットシーツとワンタッチシーツのどちらかを迷われる場合は、ワンタッチシーツをおすすめします。毎日の布団を敷く際の、使い勝手が大変楽です。

シーツやカバーのサイズ

敷き布団カバーのサイズは、シングルサイズをお使いの方は、105x215cm、ダブルサイズは、145x215cm をお使いください。

ワンタッチシーツは、シングルサイズは、105x215cm、ダブルサイズは、145x215cm をお使いください。

フラットシーツは、和シングルの150x250cm、ダブルサイズは、180x260cm になります。フラットシーツは、メーカーにより、数cm 異なることがありますが、近いものをお選びください。

ムアツふとん、ロマンスエコー、整圧敷き布団などの健康マットレス系敷き布団

特徴

ムアツふとんや西川エアーなど、健康マットレス系の敷き布団は、一定の厚みがあり、長方形のマットレスタイプの睡眠の質を高めるための敷き布団です。三つ折りや丸めてバンドでとめるタイプなどがあります。いずれも、押し入れに入る大きさに作られ、上げ下ろしが可能な重さです。

シーツやカバーの使い方

健康マットレス系敷き布団は、通常の敷き布団と異なり、角は直角で、厚みがありますので、きちんと装着可能な専用のシーツがあります。いずれも、底部にゴムが入ったワンタッチタイプのシーツです。

このタイプの敷き布団には、専用シーツを使いましょう。サイズもぴったり合い、使い勝手もとても良いです。それぞれの健康マットレス敷き布団のメーカーが製造販売している専用シーツもありますし、それ以外のシーツメーカーが、サイズや仕様を同様に製造し、お求めやすい価格で販売しているシーツもございます。

シーツのサイズや説明書きをご確認いただき、お使いやすい、お求めやすいシーツをお使いください。

健康マットレス系敷き布団には、敷き布団カバーは、必要ありません。マットレス系敷き布団の側生地が傷んだ場合は、専用のファスナータイプの側生地が、各メーカーから販売されていますので、そちらをお求めになり、交換してお使いいただけます。

シーツやカバーのサイズ

それぞれの健康マットレス敷き布団によって、幅、厚み、長さが、異なりますので、シーツのサイズは、お使いのマットレス敷き布団をご確認くださいませ。
  
(それぞれの敷き布団カバーやシーツのサイズは、先に述べたサイズが標準ですが、メーカーによりましては、若干異なることもございます。お求めの際には、お使いの敷き布団サイズとカバーのサイズをご確認の上お求めくださいませ。)

以上、敷き布団のタイプ別、カバー、シーツの選び方と使い方をお伝えしました。敷き布団カバーやシーツの使い方の疑問が解消されましたら幸いです。

シングルベッドを二つ並べる場合の、掛け布団サイズの選び方

シングルベッドを二つ並べる場合の、掛け布団サイズの選び方

シングルベッドを二つ並べる場合の、掛け布団サイズの選び方

シングルベッドを2台並べてお使いのお客さまから、「掛け布団は何サイズを使えばいいですか?」と、ご質問を頂戴します。二人用の大きいサイズの掛け布団1枚か、もしくは、シングルサイズを2枚にした方がいいのか、を迷われている方が多いようです。ここでは、シングル2台並べて200cm幅のベッドにしてお使いになる方に、掛け布団のサイズの選び方をお伝えします。

目次

シングルベッド2台を並べる場合の、掛け布団サイズの選び方

「シングルベッド2台を並べて使う場合、掛け布団は何サイズを選べばよいですか?」

シングルベッドを2台並べて使う場合、掛け布団の掛け方は、2つのパターンがあります。

  1. 二人で1枚の掛け布団を使う
  2. 一人、1枚すつ、掛け布団を使う

二人で1枚の掛け布団を使う場合、掛け布団のサイズが3種あります。その中から、1サイズを選んでいきます。

次の項目から、それぞれのパターンの特徴をお伝えしていきます。

どのパターン、サイズがご自身に適しているか、お選びになる目安にしてみてください。

二人用サイズの掛け布団を、2人で1枚、使用する場合の選び方

二人寝用の掛け布団は、サイズが3種類あります。

シングルベッドを2台並べて、2人で1枚の大きいサイズの掛け布団をお使いになる方は、次のいずれかのサイズを選びます。

  • ダブル 掛け布団サイズ 190x210cm (幅x丈)
  • クイーン 掛け布団サイズ 210x210cm(幅x丈)
  • キング 掛け布団サイズ 230x210cm(幅x丈)

選び方の基準は、2人で使った場合の、掛け心地や、使い勝手の良さ、手に入れやすさ、を比較するとよいでしょう。

それぞれのサイズについて、詳細をお伝えします。選ぶ目安にしてみてください。

ダブルサイズの掛け布団の場合

掛け布団のサイズ:
190x210cm (幅x丈)
掛け布団のダブルサイズは、お二人が快適にお休みになる、ぎりぎりのサイズです。

ベッド幅が200cmに対し、掛け布団の幅が190cmになります。掛け布団が、ベッドより小さくなりますので、見た目も、使い勝手もあまり好ましいとはいえません。

手に入れやすさ:
お二人用の掛け布団の中では、販売されている種類も価格帯も豊富なため、手に入れやすいサイズです。

気になる点:
ダブルサイズの掛け布団を、ワイドキングのベッドに使うと、ベッドの大きさに比べ、掛け布団がやや小さめです。

具体的には、ベッドは大きくて、ゆったり眠れる巾があるのに、掛け布団の巾が狭く、窮屈な姿勢で眠ることになってしまいます。

ゆったりとお休みになるには、掛け布団のサイズは、ダブルサイズより、クイーン、または、キングサイズの掛け布団をお使いになることをおすすめいたします。ワイドキングのベッドの巾を存分に使い、快適にお休みいただけます。

クイーンサイズの掛け布団の場合

掛け布団のサイズ:
210x210cm(幅x丈)
クイーンサイズの掛け布団は、お二人で快適にお休みいただけるサイズです。

ベッドにのせると、ベッドマットとほぼ同じか、少し小さめになるサイズになります。(クイーンサイズの掛け布団サイズは、210cm幅ですが、実際は、ふくらみますので、広げると200cm程度の幅になります。)

掛け布団がベッドからはみ出しませんので、すっきりとした印象になります。ベッドカバー(ベッドスプレッドなど、掛け布団の上から掛ける布)を使わない場合は、ベッドマットレスの側面が見えてしまうサイズになります。

手に入れやすさ:
クイーンサイズの掛け布団は、種類が限られ、どこのお店でも常時販売しているというサイズではありません。商品の種類が少ない分、一定のクオリティ以上の商品がきちんと販売されているサイズです。探せば、品質の確かな商品を手に入れることが可能です。掛け布団の種類は、羽毛布団や、洗える掛け布団が販売されています。キングサイズの掛け布団よりも、価格がお求めやすく、種類は多くなります。

お二人でゆったりとお休みいただけるサイズで、探せば比較的手に入れやすく、寝室をすっきりとお使いになりたい方は、クイーンサイズがおすすめでございます。

キングサイズの掛け布団の場合

掛け布団のサイズ:
230x210cm(幅x丈)
シングルを二つ並べるワイドキングのベッド用に、お二人で1枚の掛け布団を使う場合の、最適なサイズが、230x210cmのキングサイズの掛け布団です。

2人が中央に寄り添って眠っても、それぞれが少し離れて、ゆったりと眠っても、快適に掛けていただけるサイズです。

掛け布団の大きさは、ベッド幅より少しはみ出る程度です。見た目も掛け心地も、ちょうど良いサイズです。

手に入れやすさ:
キングサイズの掛け布団は、販売している店舗があまりなく、ほとんどが受注生産で販売されているサイズになります。選択肢は少なくなりますが、クイーン同様、一定のクオリティ以上の商品が販売されています。納期にゆとりをお持ちいただければ、確かな品質の商品を揃えられるサイズになります。

キングサイズの掛け布団カバーの種類は、大変少なく、受注生産がほとんどです。選択肢も限られます。手に入れやすさは、あまり良いとはいえません。

選ぶ際の注意点:
キングサイズの掛け布団は、ワイドキングのベッドには、サイズ的に最適です。

ただし、問題は、掛け布団も、掛け布団カバーも、ほとんどが受注生産で、手に入りにくいという点です。

ワイドキングのベッドに、

という、好みがはっきりと定まっている場合に、キングサイズの掛け布団がおすすめございます。

シングルの掛け布団を、1人1枚づつ、合計2枚、使用する場合

シングルベッドを2台並べる場合、シングルサイズの掛け布団を1人1枚ずつ使う、という選択肢もございます。大きい200cm幅のベッドで、掛け布団は2枚使う、というスタイルです。

掛け布団のサイズ:
150x210cm (幅x丈)を2枚
シングルの掛け布団を1人1枚ずつ、それぞれの方が快適にお休みいただけるサイズになります。

200cm幅のベッドの上に、150cm幅の掛け布団が2枚になりますので、中央部分は、掛け布団が少し重なるサイズになります。

実際にお休みになるときは、中央部分の重なりは、気にならないでしょう。ただ、日中ベッドを整えてある状態で、中央の掛け布団の重なり部分のふくらみが、気になる場合もあります。その際は、掛け布団の上に、ベッドカバー(ベッドスプレッド、掛け布団の上から掛ける大きい布)を掛けてみてください。中央の重なりが、気にならなくなります。

手に入れやすさ:
シングルサイズの掛け布団は、種類も数も豊富で、手に入れやすく、お好みをお選びいただけます。掛け布団カバーも、種類、色、価格帯、いずれも豊富です。お好みを自由にお選びいただけるサイズです。

お二人が、それぞれ1枚ずつの掛け布団をお好きなように掛けられます。掛け心地は問題なく、使い勝手も良いサイズです。

使い勝手の良さ:
ライフスタイルが変わり、つなげていた2台のシングルベッドを、それぞれ単体で使うようになった場合、掛け布団がシングルですと、いつでも、移動が可能で、買い替えなどの必要もありません。

シングルベッド二つを並べて、掛け布団をシングル2枚お使いになるスタイルは、大変に自由度が高く、使い勝手が良いといえます。

 

選び方のまとめ

シングルベッドを二つ並べる場合の、掛け布団のおすすめサイズは、

  • 使い勝手や自由度を考えると、シングルサイズの掛け布団を2枚、
  • ワイドキングのベッドの広さを存分に堪能し、ゆったり快適にお休みされたい場合は、キングサイズの掛け布団を1枚、

です。

もちろん、上記それぞれのサイズについてお伝えした通り、ご自身のお好みや寝室の状況などに合わせて、あなたさまに最適なサイズをお選びになるのが一番です。
 

シングルベッド2台を連結するためのボックスシーツ

シングルベッド2台を連結するためのボックスシーツ

打ち直しやリフォームができる寝具とできない寝具

羊毛の固わた敷き布団は、打ち直しやリフォームはできるのでしょうか?というお問い合わせを頂戴します。綿のわたの敷き布団を、大切に打ち直しをしながら長くお使いになられた方が、羊毛の敷き布団にお買い替えをご検討のときなどに、疑問を持たれるようです。固わた敷き布団は、基本的には、打ち直しやリフォームはできません。ここでは、打ち直しや、リフォームが可能な寝具と、できない、または、適さない寝具をお伝えします。

目次

打ち直しとは

かつては、布団は打ち直しをして、使い続けていくものでしたので、なじみのある言葉でしたが、時代が移り変わり、寝具の変化と共に、初めて耳にする方もいらっしゃるかと思います。まず、打ち直しの意味からお伝えします。

打ち直しとは、使っている間に固くなったり薄くなったりしてしまった、綿のわたのお布団から、わたを取り出し、専用の機械にかけて、ほぐし、わたに付着した汚れやごみを取り除き、ふんわりとやわらかく再生し、新しい側生地を使って、布団を作り直すことです。

厳密には、「わたを打ち直し、ふとんに仕立て直す」という言葉の使い方が正しいのですが、打ち直し、という単語で、布団を仕立て直す作業まで含めた意味として使われています。

打ち直しは、わたが使われている寝具の、再生、リフォーム、作り直しを意味する言葉になります。

わた以外の寝具、例えば、羽毛布団の再生には、” 羽毛布団のリフォーム “という言葉が使われます。羽毛布団の再生は、羽毛を打ち直すのではなく、洗浄することで羽毛をふっくらと蘇らせ、増し羽毛をして、新しい羽毛布団に作り直すからです。

次に、本題の打ち直しがやリフォームが可能な寝具と適さない寝具をお伝えします。

打ち直しやリフォームができる寝具

打ち直し、もしくは、リフォームができる寝具は次の通りです。上記で、打ち直しとリフォームの言葉を使い分けましたので、ここでも分けてお伝えします。

打ち直しができる寝具

基本的には、綿わたが使われている布団は、打ち直しが可能です。テトロンわた(ポリエステルのわた)が一定以上混ざっていると、打ち直しができない場合があります。

  • 綿わたの掛け布団
  • 綿わたの敷き布団
  • 羊毛100%掛け布団
  • 羊毛100%敷き布団

わたを打ち直すと、わたの容量が減りますので、仕立て直す際は、増しわたをします。

仕立て直す際は、掛け布団から掛け布団、のみではなく、例えば、掛け布団を敷き布団や、赤ちゃんのお布団、座布団などに作り替えることも可能です。

リフォームができる寝具

  • 羽毛布団

羽毛布団は、数年以上使うことで、羽毛が摩耗し、へたり、ふくらまなくなり、保温力がなくなってしまった際に、その羽毛の摩耗状況により、リフォームが可能です。

実際のリフォームが可能かは、寝具店の専門家が診断して判断することになります。羽毛布団のリフォームについての詳細は、「羽毛布団のリフォームの方法と注意点」をご覧ください。

羽毛布団のリフォームも、作り直す際に、例えば、ダブルの羽毛布団をシングルサイズに、シングルの羽毛布団を、羽毛肌掛け布団に、など、サイズを変えて作り直すことも可能です。

打ち直しやリフォームができない寝具

打ち直しやリフォームができない、もしくは適さない寝具もございます。適さないとは、

  • 技術的には可能だが、再生しても、新品同様な状態までにならない。
  • 再生前の寝具の品質や状態が良くなく、再生しても良くならない。
  • 新しい商品を求めたほうが、品質が良く、価格も低い。

などのケースになります。

下記、打ち直しやリフォームができない、適さない寝具のリストになります。

  • テトロンわた(ポリエステルわた)が混ざっている掛け布団
  • ポリエステル綿の洗える掛け布団
  • シルクわたの真綿掛け布団
  • 麻わたの掛け布団
  • 麻わたの敷き布団
  • 羊毛混固わた敷き布団
  • 固わた敷き布団
  • キルティングされてウレタンなどが使われている敷き布団
  • ムアツふとんなどのウレタン素材の敷き布団
  • ウォッシャブルダウンケット
  • 座布団 (座布団は、打ち直しは可能ですが、状態により適さないことが多く、依頼する会社さまにご確認ください)
  • ベッドパッド
  • 敷きパッド
  • ベッドマットレス

打ち直しや、リフォームができない寝具は、それぞれ、寿命になりましたら、新しいものにお取り換えして、快適に使いましょう。

(打ち直し、リフォーム工場の中では、上記の寝具でも、再生をして、お客さまにお役立てされている場合もあろうかと思います。上記リストは、適さないと判断した寝具をリスト化しておりますことをご了承くださいませ。)
 
 
以上です。

打ち直しや、リフォームができる寝具とできない寝具についてお伝えしました。

寝具も、ただ眠るだけの寝具から、健康のために大切な睡眠の質を高めるための健康寝具にどんどん変化してきています。一方、今まで使っていたものを、再生して大切に使うという価値もございます。あなたさまのスタイルのあった、快適で、質の良い睡眠ができる、最適な寝具、寝具の使い方を選んでいただければと思います。

羽毛布団のクリーニングのタイミングと注意点」や、「羽毛布団のリフォームの方法と注意点」の記事もご参考になると思います。詳しく注意点や、依頼方法などをお伝えしています。どうぞご覧くださいませ。

低反発マットレスと高反発マットレスは、どう違いますか?

低反発マットレスと高反発マットレスは、どう違いますか?

低反発マットレスと高反発マットレスは、どう違いますか?

「低反発マットレスと高反発マットレスは、何がどう違うのですか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。具体的な商品名をあげると、低反発素材の寝具の代表は、テンピュールの商品です。高反発素材の寝具の代表は、エアウィーヴの商品です。ここでは、低反発マットレスと高反発マットレスの特徴の違いをお伝えします。あなたに適したマットレス選びにご活用ください。

目次

低反発マットレスと高反発マットレスの違い

低反発マットレスと高反発マットレスの違いは、大きく分けると、次の3つです。

  1. マットレスの固さ、反発性の違い
  2. マットレスの通気性の違い
  3. 、マットレスの重量の違い

それぞれの違いを、順を追って詳しくお伝えします。

1.マットレスの固さ、反発性、の違い

低反発マットレスと、高反発マットレスの大きな違いは、固さと反発性です。

それぞれ、マットレスの上に体を横たわらせたとき、(圧力をかけたとき)、マットレス本体が示す反応、と、寝た方の感じ方が異なります。

  • 低反発マットレスは、反発が少なく、寝た方は、やわらかく感じます。
  • 高反発マットレスは、反発が強く、寝た方は、固く感じます。

睡眠の質を高める、という点において、どちらも、利点があります。ただ、睡眠の質を高める方法、アプローチは異なります。詳しく見ていきましょう。

低反発マットレス

低反発マットレスの特徴

低反発マットレスの特徴

低反発マットレスは、圧力をかけたときに反発が少なく、寝た方は、柔らかさを感じます。

低反発マットレスに寝ると、体の曲線、体の部位の重さに応じて、マットレスに体が適度に沈み込みます。この現象によって、睡眠時、重い部分、例えば、腰、だけに、圧力による負担がかかることがなくなります。圧力が、体全体に、分散されます。体圧が分散される、というわれる現象です。体圧が分散されることで、体への負担が減少し、睡眠の質を高める、という流れです。

低反発マットレスは、横向きに眠る方にも適しています。

横向きに眠る方の場合、腰の部分と肩の部分が出っ張ります。普通の敷き布団に横向きに眠ると、腰と肩に負担がかかります。低反発マットレスに、横向きに眠ると、腰や肩は、曲線と重みに合わせて、マットレスが適度に沈み込みます。腰と肩にかかる圧迫が軽減され、負担がかからず、楽にお休みいただけます。

寝姿勢や、体形に合わせて、マットレスが適度な沈み込み、体を支え、寝ている間の体への負担を軽減させることができるのが、低反発マットレスの特徴です。

高反発マットレス

高反発マットレスの特徴

高反発マットレスの特徴

一方、 高反発マットレスは、圧力をかけたときの反発が強く、固さを感じ、体は沈みこみません。これにより、マットレスの上で、体が動きやすく、寝返りがうちやすい構造になっています。

高反発マットレスは、寝返りが必要なときに、楽に寝返りができることを可能します。寝返りをすることで、血流やリンパの流れをスムーズにさせ、体への圧迫も減少させ、睡眠の質を高める、という流れになります。

マットレスの構造の違いと、寝返りに対する考え方の違い

ここで、興味深いのは、寝返りに対する考え方が全く違うことです。

低反発マットレスは、睡眠時の体重による体への圧迫や負担を軽減させることで、寝返りの回数を少しでも減らし、内臓への負担を少なくし、安眠に導きます。低反発マットレスは、体が沈みこみ、柔らかいため、寝返りは打ちにくい構造になっています。ただ、低反発マットレスは、体圧を分散させることで、寝返りの必要性を、少なくしているのです。

高反発マットレスは、その固さゆえ、睡眠時には、背中の血流やリンパの流れは圧迫されています。ただし、その固さにより、体が沈みこまず、寝返りがうちやすい構造になっています。頻繁な寝返りを可能にし、血流やリンパの流れの妨げを解消させるのです。

低反発マットレスと、高反発マットレスは、睡眠の質を良くするために、用いられている手法が、正反対と言ってもよいでしょう。

良質な睡眠に必要な、血流とリンパの流れをスムーズにさせるという点において、

  • 寝ている間も、血流とリンパの流れをできるだけスムーズにし、寝返りの回数を減らし、体への負担を軽減させているのが低反発マットレス
  • 体が圧迫されることで生じる、血流とリンパの流れの妨げを解消させるために、寝返りをしやすくしているのが高反発マットレス

という特徴になります。

2.マットレスの通気性の違い

低反発マットレスと高反発マットレスの、2つ目の違いは、通気性です。

低反発マットレスは、粘着性のポリウレタンフォームが使われています。この素材は、通気性に優れているとは、あまりいえません。通気に優れていないマットレスの上に眠りますので、湿気、温度の高さが、睡眠に影響する場合もあります。適切な湿気対策が必要になります。

一方、高反発マットレスは、極細の繊維樹脂が編まれたような構造になっています。通気性に大変優れています。湿気、温度の変化による睡眠の質への影響は、ほぼ心配ないでしょう。ご家庭で、水洗いができます。

日本は、湿気が多く、寝具の湿気対策は、寝具選びの重要な項目です。

ご自身の寝室の状況や、汗かき、そうでない、などの点も踏まえ、ご自身に適したマットレスをお選びになるのがよいでしょう。

3.マットレスの重量の違い

低反発マットレスと高反発マットレスは、その素材の違いから、重量が異なります。

低反発マットレスは、重く、高反発マットレスは、軽いのが特徴です。

重さによって、シーツの交換や、マットレスのお手入れなどの、しやすさ、が異なります。お手入れのしやすさを、マットレス選びの重要な点に入れたい方は、重さの違いも、知っておきましょう。

次の項目で、低反発マットレス高反発マットレスの特徴を表にまとめました。ご自身の観点からの、メリット、デメリットが、わかっていただけるでしょう。ご自身に適したマットレス選びに、お役立てください。

低反発マットレスと高反発マットレスの特徴比較表

低反発マットレス高反発マットレス
体への圧迫 負担圧迫の負担が少ない圧迫の負担がある
寝返りのしやすさうちにくいうちやすい
寝返りの必要性必要性が少ない必要
通気性優れてはいない優れている
湿気と温度の不快さ不快さを感じる場合がある心配ない
重さ重い軽い

(低反発マットレスも、高反発マットレスも、種類がさまざまあり、品質により、上記の特徴が当てはまらない場合もあることもあります。商品の品質を吟味することはとても大切ですので、その点はご留意くださいませ。)

ご自身の睡眠環境や、どんな寝心地が好みかを、それぞれのマットレスの特徴と比べながらお選びになってください。

また、お求めの際は、実際に、大手デパートさまや東急ハンズさまの寝具売り場で、横になって寝心地を試してお選びになることをおすすめいたします。

実際に寝てみると、寝心地が、それぞれ異なるからです。私個人的にも、テンピュールマットレスとエアウィーヴを、使った経緯があります。それぞれの寝心地がまったく異なり、体への負担も異なることを実感しました。

私個人は、毎日の快眠のために、低反発でも高反発でもなく、凹凸タイプのマットレス、ムアツふとん、をベッドの上にのせて寝ています。

睡眠の質を大きく左右するのが、マットレスです。じっくり、あなたにぴったり合うものをお選びいただければ幸いです。